- カードローンとキャッシングの違いが知りたい
- 金利や借入額などの特徴を比較したい
- カードローンとキャッシングのどちらを使うべきか迷っている
スムーズにお金を借りられるサービスとして知られているのが、カードローンとキャッシングだ。
素早くお金を調達できる手段として重宝されており、主に消費者金融や銀行、信販会社(クレジットカード会社)が提供している。
急いでお金を借りたいときに便利なサービスだが、カードローンとキャッシングは特徴が異なる。
状況に応じて利用すべきサービスは異なるため、それぞれの違いや特徴、向いているケースなどを把握しておこう。
今回は、カードローンとキャッシングの違いや利用する際の流れなどを解説する。
お金を借り入れるにあたって、自分に向いているサービスを探している方に役立つ内容となっているので、ぜひ参考にしてみてほしい。
カードローンとキャッシングの基本的な違いとは?
カードローンとキャッシングは、お金を借りられるサービスである点は共通しているが、金利や借入限度額などに違いがある。
どちらのサービスのほうが優れているかは一概にいえないため、場面に応じてどちらのサービスが適しているかは異なる。まずは、それぞれの基本的な違いを表でまとめた。
カードローン | キャッシング | |
---|---|---|
主な提供会社 | 銀行や消費者金融 | 信販会社(クレジットカード会社) |
金利 | 幅が広く、比較的低い(7%~18%程度) | 幅が狭く、比較的高い(15%~18%程度) |
借入額 | 高額 | 少額 |
返済方法 | 「残高スライドリボルビング方式」が一般的 | 「一括返済」が一般的 |
カードローンのサービスを提供しているのは、主に銀行や消費者金融だ。事前に契約した融資の枠内で、繰り返し借り入れることができる。
一方で、 キャッシングは主に信販会社(クレジットカード会社)が提供しており、クレジットカードにお金を借りる機能を付帯している点が特徴だ。
金利はカードローンのほうが比較的低く、適用金利の幅が広い。借入額もカードローンのほうが大きく、利用する場面としてはカードローンのほうが多いと考えられるだろう。
ただし、キャッシングはクレジットカードに付帯しているため、改めて審査を受ける必要がないメリットがある。追加の審査は通常不要で、実際にお金を借りるまでスムーズに進む。
それぞれの特徴を鑑みると、カードローンは長期的な借り入れに適しており、キャッシングは一時的な資金需要に対応するための手段として適しているといえるだろう。
「どちらのサービスのほうが優れているか」は、一概にいえない。資金需要の性質(短期的か長期的か)、想定している借入額はどの程度かなど、さまざまな事情を勘案して合っているサービスを選択しよう。
カードローンとキャッシングの違い①金利と借入額はどちらがお得か?
金利と借入額の面から、カードローンとキャッシングの違いについて比較してみよう。
「どちらのほうがお得に利用できるか」は、多くの方にとって気になるポイントだろう。
特に、金利は返済総額に大きな影響を与える要素となるため、実際に契約する前に必ず確認する必要がある。
金利の違い
カードローンの金利は、3.0%~18.0%程度と幅広い。主に銀行系カードローンと消費者金融系カードローンに大別できるが、銀行系カードローンは金利が低い傾向にある。
一方で、キャッシングの金利は一般的に15.0%~18.0%程度だ。金利の幅が狭く、比較的金利が高い傾向にある。
金利差がある理由として、事業モデルの違いが挙げられる。
カードローンは融資を主要な事業としている一方で、キャッシングはクレジットカードの決済手段に付加するサービスである(つまり、融資が主要な事業ではない)。
クレジットカードを発行する際にキャッシング枠を付帯しており、クレジットカードの利用限度額の枠内でショッピング枠とキャッシング枠を併用する仕組みだ。
また、発行時にはキャッシング機能が付いていなかったものの、後になって審査を受けてキャッシング機能を付加するケースもある。
カードローンは専用の審査があり、より詳細な信用評価が可能な一方で、キャッシングはクレジットカードの審査に依存している。
つまり、お金を貸した後の貸し倒れリスクはキャッシングのほうが大きいため、金利が高くなりやすいのだ。
ただし、消費者金融系カードローンを利用したときの上限金利は、キャッシングと同程度になりやすい。
一概にカードローンのほうが有利というわけではない点に注意しよう。
借入可能額の違い
カードローンとキャッシングの借入可能額を比較すると、カードローンのほうが大きい。
カードローンの借入可能額は500万円〜800万円程度が一般的で、銀行系カードローンの中には1,000万円まで借りられるサービスもある。
一方、キャッシングは100万円〜200万円程度を借入限度額に設定しているケースが一般的だ。
クレジットカードのグレードやこれまでの利用履歴によっては、さらに大きな枠を利用できることもあるが、カードローンよりも借入限度額は小さい。
カードローンは、そもそもお金を貸す事業を行っているため、利用者が幅広い用途で利用できるように大きな限度枠を用意している。
さまざまなシーンを想定して利用者のニーズに応える必要がある。
一方で、キャッシングは一時的に少額を借り入れたい場面を想定しているため、借入限度額が小さい。
あくまでもクレジットカードの付帯サービスという位置づけであり、短期的な資金需要や緊急時の利用に対応できれば十分なので、カードローンほどの枠は用意していないのだ。
ただし、いずれのサービスも個人の信用能力やこれまでの金融サービスの利用歴に基づいて、実際の借入可能額は決定される。
審査の結果次第では、希望どおりの借り入れを実現できるとは限らない点に注意しよう。
代表的な商品を比較
以下で、代表的なカードローンとキャッシングのサービスについて、金利と借入限度額を比較してみよう。
なお、あくまでも一例で、紹介しているサービス以外にも多くの会社がカードローンやキャッシングを提供している点に留意してほしい。
カードローンの例
金利(年率) | 借入可能額 | ||
---|---|---|---|
アイフル | 3.0%~18.0% | 800万円 | 詳しくはこちら |
プロミス | 4.5%~17.8% | 500万円 | 詳しくはこちら |
三菱UFJ銀行バンクイック | 1.4%〜14.6% | 800万円 | |
みずほ銀行カードローン | 2.0%〜14.0% | 800万円 | 詳しくはこちら |
キャッシングの例
金利 | 借入可能額 | |
---|---|---|
JCBクレジットカード | 15.0%~18.0% | 100万円 |
三井住友カード(NL) | 15.0%~18.0% | 300万円 |
dカード | 18.0% | 90万円 |
Orico Card THE POINT | 15.0%~18.0% | 100万円 |
全体的に比較しても、カードローンのほうが金利が低く、借入限度額が大きいことがわかるだろう。
なお、キャッシングに関してはこれまでの利用実績やカードのグレードに応じて変動する。
例えば、一般ランクのカードではなくゴールドランクにグレードアップすると、より多くの借入限度額が付与される可能性がある。
カードローンとキャッシングの違い②審査はどちらが早い?
カードローンとキャッシングは、いずれも利用する際に審査が行われる。
キャッシングに関しては、クレジットカード発行時にキャッシング枠が設定されていれば新たに審査を受ける必要はないが、新たにキャッシング枠を設ける際や増額する際には審査が必要となる。
以下で、審査の早さや申込みの流れについて解説する。
カードローンの一般的な審査の流れ
カードローンを利用する際には、本人確認書類や収入証明書類などの必要書類を用意したうえで、希望する銀行や消費者金融へ申し込む。
あわせて、自分が希望している借入額や各サービスが提供している利用限度額を確認しよう。
昨今は、一連の手続きがインターネット上で完結するオンライン申し込みが主流だ。
ただし、自動契約機や郵送などでの申し込みも可能なので、自分に合った方法で申し込もう。
できるだけスムーズに手続きを進めたい場合はオンライン申し込みがおすすめだが、会社の担当者と確認しながら手続きを進めたい場合は、電話や自動契約機での申し込みが適している可能性がある。
カードローンに申し込む際には、氏名や住所などの個人情報はもちろん、勤務先や年収、他の借入状況なども申告する。
これらは申込者の返済能力を確認するうえで重要な情報となるため、誤りがないように気を付けよう。
記入漏れや間違いがないかチェックし、問題がなければ申し込もう。消費者金融系カードローンの中には、1時間以内に審査結果を通知してくれるケースがある。
一般的に審査の過程においては、提出された情報に誤りがないか、お金を貸しても返済できる能力があるかが評価される。
また、信用情報機関への照会が行われ、過去の借入履歴や返済状況も確認される。
カードローンによっては、本当に安定した収入を得ているか確認するために、「在籍確認」という勤務先への電話確認を行っている。
在籍確認を書面で代用してくれる会社もあるが、在籍確認が取れないと審査が停滞してしまう点は押さえておこう。
銀行や消費者金融の審査に通過できれば、契約手続きを経てお金を借りられる。
お金を借りる方法は、指定した口座への振込や提携ATMなどさまざまなので、申し込んだサービスの詳細を確認してほしい。
なお、審査が完了するまでに必要な時間は、金融機関や消費者金融によって異なる。
一般的に消費者金融カードローンのほうが審査が早い傾向にあるため、早くお金を借りたい場合におすすめだ。
キャッシングの一般的な審査の流れ
キャッシングは、クレジットカードに付帯しているサービスだ。クレジットカードを発行した際にキャッシング枠が付与されていれば、新たに審査を受ける必要はない。
新たにクレジットカードを申し込む場合は、まずクレジットカードを発行する。発行の際にキャッシング枠を設定できるため、必要な枠を申告しよう。
クレジットカードの申し込み方法は、インターネット上で完結するのが主流だ。
電話や郵送での申し込みも可能だが、特段の事情がない限り、インターネットでの申し込みをおすすめする。
申し込みの際には、氏名や住所などの個人情報に加えて、勤務先・年収や希望のキャッシング枠を申告する。
申し込みが完了したら、クレジットカード会社による審査が行われる流れとなる。
カードローンのときと同様に、勤務先や収入、信用情報などを総合的に鑑みて審査の是非が判断される。
キャッシングは少額の借り入れとはいえ借金に変わりないため、審査に通過できなければ利用できない。
なお、クレジットカードの利用履歴も確認されると考えられる。クレジットカードの使用履歴が良好で、安心してお金を貸せると判断されれば、審査に通過する可能性が高くなる。
審査に通過できれば、キャッシング枠が付与されたクレジットカードが発行される。指定した口座への振込や提携ATMでの借り入れが可能なので、必要に応じて利用しよう。
なお、すでにクレジットカードを保有しているものの、キャッシング枠が付与されていない場合、新たにキャッシング枠を付加するための審査を受ける必要がある。
コールセンターやインターネット上での手続きを通じて、審査に申し込めるケースが一般的だ。
審査はどちらが早いのか
カードローンとキャッシングの審査を比較すると、キャッシングのほうがスピードが早い傾向にある。
カードローン | キャッシング | |
---|---|---|
審査の日数 | 即日~1週間程度 | 即日~数日程度 |
特徴 | Web完結型のサービスでは即日審査も可能 | クレジットカードを既に所持している場合は即時利用可能な場合も多い |
キャッシングの審査がスムーズに進む理由は、既にクレジットカード発行時に一定の審査が完了しているためだ。
また、クレジットカードの使用歴が良好で支払遅延を起こしていなければ、十分な返済能力を有していることを証明できる。
一方で、カードローンは新たに与信審査を行う必要があるため、プロセスがキャッシングよりも多くなる。
キャッシングのように、既存の顧客情報を利用した審査を行えないため、時間がかかってしまうのだ。
ただし、消費者金融系カードローンの中には、最短即日融資を行っている会社も存在する。
新しくクレジットカードに申し込む場合より、消費者金融系カードローンに申し込んだほうが、結果的に早くお金を用意できる可能性がある。
また、審査の早さは金融機関や消費者金融、個人の状況により異なる点に注意が必要だ。実際に申し込む前に、サービスを提供している会社のホームページを確認し、比較検討するとよいだろう。
カードローンとキャッシングの違い③返済方法と期間はどちらが柔軟?
カードローンとキャッシングでは、返済方法や返済期間にも違いがある。いずれも総返済額に影響を与える要素なので、事前に確認しておこう。
また、計画的に返済するためにも、それぞれの返済方法の特徴も押さえておくとよい。
カードローンの返済方法・返済期間
カードローンの返済方法として、主に以下の方法がある。
方法 | 特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
定額返済方式 | 毎月一定額を返済(例:毎月3万円ずつ返済する) | 毎月の返済額が一定なので家計の管理がしやすい | 借入残高が多い場合は返済期間が長くなる可能性がある |
定率返済方式 | 借入残高に対して一定の割合を返済 (例:借入残高の3%を毎月返済する) | 借入残高が減少するにつれて返済額も減少するため、長期的には返済の負担が軽くなりやすい | 返済初期の返済額が大きくなりやすい |
残高スライド方式 | 借入残高に応じて返済額が変動 (例:残高10万円未満なら5,000円、10万円以上20万円未満なら1万円など) | 借入残高に応じて返済額が変動するため、返済能力に合わせて柔軟に返済できる | 返済額が変動するケースがあるため、家計管理に注意する必要がある |
ボーナス併用返済 | 毎月の返済に加えて、ボーナス時期に増額返済(例:毎月2万円し、ボーナス時に月10万円返済する) | ボーナス時にまとめて返済すると、総返済期間を短縮できる | 予定通りにボーナスが支給されないと、返済計画が狂う可能性がある |
繰り上げ返済 | 毎月の返済以外に余裕があるときに臨時で返済する方法 | 臨時的に行えるため、都合に合わせて返済できる | 手数料がかかる可能性がある |
借りたお金を毎月返済する方法を「約定返済」という。約定返済額の計算方法は各カードローン会社によって異なるため、事前に返済方法を確認しておこう。
カードローンによっては、「1,000円から」「2,000円から」のように、毎月の最低返済額が設定されている。
家計への負担を軽減して無理せずに返済を進めたい場合は、最低返済額も確認しておくと安心だ。
約定返済以外に、臨時的に返済する方法が「繰り上げ返済」だ。
ボーナスが入ったタイミングや副業収入が入ったタイミングなど、手元資金に余裕があるときに臨時で返済する方法だ。
繰り上げ返済した分はすべて元本に充てられ、その後の利息負担を軽減できる。
総返済額を減らし、完済までの期間を短縮するための有効な方法なので、積極的に活用するとよいだろう。
返済する手段としては、主に以下の方法が用意されている。
- 口座引落
- 指定口座への振り込み
- ATMでの返済
- インターネット返済
さまざまな方法で返済できるため、自分の生活スタイルに合った方法で返済を進めよう。
なお、カードローンの返済期間はサービスを提供している会社によるが、最長で5年~10年程度に設定できる。
- 返済期間が短い
- 毎月の返済額が大きくなるが総返済額を抑えられる
- 返済期間が長い
- 総返済額は大きくなるが毎月の返済額を抑えられる
無理なく返済を進めるためには、自分の収支状況や資産状況に合っている返済期間を設定することが欠かせない。
余裕を持った返済計画を立てておけば、予期せぬ事態に備えられる。無理なく返済できるか判断するためにも、返済シミュレーションを活用し、月々の返済額や家計に与える影響を考慮することが大切だ。
キャッシングの返済方法・返済期間
キャッシングの返済方法として、主に以下の方法がある。
方法 | 特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
一括返済 | 借入額全額を次回の支払日に一括で返済 (例:5万円借入れた場合、次回の支払日に5万円+利息を返済する) | 短期間で借り入れを完済できるため、利息の負担を最小限に抑えらる | 一度に返済する必要があるため、計画的に返済資金を用意する必要がある |
リボルビング払い | 毎月一定額または借入残高に応じた金額を返済 (例:毎月3万円ずつ返済、または借入残高の5%を返済する) | 毎月の返済額が一定もしくは予測しやすいため、家計の管理がしやすい | 返済額が小さいと返済期間が長期化し、総返済額が増加する |
繰り上げ返済 | 毎月の返済以外に余裕があるときに臨時で返済する方法 | 臨時的に行えるため、都合に合わせて返済できる | 返済時に手数料がかかる可能性がある |
キャッシングは短期間での借り入れを想定しているサービスなので、一括返済が主な手段となる。返済日に借り入れたお金と利息をまとめて支払えば、一連の手続きは完了となる。
なお、代表的な返済手段は以下のとおりだ。
- 口座引落
- 指定口座への振り込み
- ATMでの返済
- インターネット返済
クレジットカードごとに返済方法や返済日が異なるため、利用する前に確認しておこう。
一括返済が難しい場合はリボルビング払いでの返済を検討することになるが、完済までの期間が長期化しやすい点に注意が必要だ。
また、返済額が少ないとなかなか元本が減らないため、総返済額の増加につながりやすい。
キャッシングの返済期間は、翌月に一括返済すれば1カ月程度となる。リボルビング払いの場合は、月々の返済額によるため一概にはいえない。
収支状況に合わせて柔軟に返済できるメリットがあるが、長期的に見て負担が重くなりやすい点に注意すべきだろう。
可能な限り一括返済を選択し、利息の負担を最小限に抑えることが望ましい。
柔軟に返済できるのか
カードローンとキャッシングの返済方法や返済期間について、柔軟性を比較してみよう。
返済方法 | 返済期間 | |
---|---|---|
カードローン | 定額返済方式 定率返済方式 残高スライド方式 ボーナス併用返済 繰り上げ返済 | 数ヶ月~10年程度 |
キャッシング | 一括返済 リボルビング払い 繰り上げ返済 | 数ヶ月程度 |
両者を比較すると、カードローンのほうが多様な返済方法を提供しているといえる。借り手の収入状況や生活スタイルに合わせて、柔軟な返済計画が立てやすいだろう。
キャッシングは主に短期的な利用を想定しているため、基本的には一括返済で短期的に返済する必要がある。
返済期間も数ヶ月程度と短いため、返済に関する柔軟性はカードローンに分があるといえる。
なお、いずれを利用する場合でも、返済能力を超えた借り入れを行わないのが基本的な考え方だ。適用される金利や返済期間、毎月の返済額などをシミュレーションしよう。
返済が家計に与える影響や具体的な完済時期を把握しておけば、返済期間が長期化しても安心だ。
また、返済シミュレーションをする際には、「生活費が増えたらどうなるか」「収入が減ったらどうなるか」など、さまざまなシナリオを想定しておくことが望ましい。
カードローンとキャッシングをどう使い分けるべき?
急いでお金を借りたい事情があるとき、カードローンとキャッシングは有用なサービスだ。
ただし、それぞれに違いがあるため、有効活用すべき場面は異なる。以下で、カードローンとキャッシングを使い分けるときの方法について解説する。
カードローンがおすすめできる人の特徴
カードローンがおすすめできる人の特徴として、以下が挙げられる。
- 安定した収入がある人
- 中長期的な資金需要がある人
- 借入額が比較的大きい人
- できるだけ金利を抑えたい人
- 事業資金として利用したい人
カードローンは、比較的大きな金額を借り入れることができる反面、長期的に返済をする必要がある。安定した収入がなければ、長期にわたる返済計画を立てるのが難しいだろう。
カードローンは長期の返済設定が可能で、中長期的な資金需要に対応できる。
教育資金やリフォーム、介護費用など高額な借り入れが必要になったときでも、必要なお金をカバーできるだろう。
一般的に、カードローンでは借り入れる金額が大きいほど低い金利が適用される。
借り入れる金額次第では、キャッシングよりもカードローンのほうが、利息負担を軽減できるだろう。
事業投資でお金を借りたい場合、借入額が高額になるケースが考えられる。
キャッシングよりもカードローンのほうが借入限度額は大きいことから、まとまった資金を用意したい人にとっても、カードローンが向いているだろう。
また、キャッシングを利用するにはクレジットカードを保有する必要がある。
新しくクレジットカードを保有する必要性を感じない方も、カードローンのほうが向いている可能性があるだろう。
キャッシングがおすすめできる人の特徴
キャッシングの利用がおすすめできる人の特徴は、以下のとおりだ。
- 短期的な資金需要がある人
- 少額の借入を希望する人
- すぐに返済できる見込みがある人
- すでにキャッシング機能付きのクレジットカードを保有している人
- 急な出費に対応したい人
- 海外旅行時に現地通貨を調達したい人
キャッシングはカードローンよりも金利が高いものの、素早く資金調達できるメリットがある。短い借入期間を想定しているサービスなので、短期の借り入れに適している。
例えば、月末の給料日まであと数日というような状況で、一時的に少額を借り入れたいときに適していると考えられる。
数日から数週間程度で返済できる見込みがあれば、キャッシングのほうが何かとスムーズだ。
キャッシングは利用限度額が小さく、小口の借り入れに対応している。少額をスムーズに借り入れたいときは、カードローンよりもキャッシングのほうが向いているだろう。
すでにキャッシング機能付きのクレジットカードを保有している方であれば、即日でお金を借りられる可能性が高い。
追加の審査が不要でお金を借りられるため、簡便な手続きで済む。
普段の生活と異なる面に着目すると、海外で現地通貨を調達する際にはキャッシングが便利だ。
国際ブランドにもよるが、海外のATMでキャッシングを利用すれば現地通貨を容易に調達できる。
海外出張に行く機会が多い方や海外旅行が趣味という方にとって、キャッシングは有用なサービスといえる。
このように、キャッシングは適切に利用すれば便利なツールだ。さまざまな場面で有効活用できるだろう。
しかし、高金利になりやすいため、安易な利用は控えよう。
キャッシングの利用履歴は信用情報として記録されるため、自分の信用情報を守るためにも、本当に短期間で返済できるか確認すべきだ。
両者を使い分けるときの注意点
カードローンとキャッシングを、それぞれ使い分けることも可能だ。それぞれのサービスの特徴や強みを踏まえて、どのような場面においてどちらのサービスを利用すべきか考えよう。
深く考えずに安易に利用すると、返済で苦労する事態になりかねないため注意が必要だ。
「借りる金額はいくらか」「返済期間はどの程度を想定しているのか」など、さまざまな要素を勘案して、資金ニーズに合わせて使い分けよう。
いずれも、適切に利用すれば素早くお金を調達できる有用なサービスだ。
しかし、お金を借りたら利息をつけて返済しなければならない点を必ず押さえたうえで、計画的に利用すべきだ。
カードローンとキャッシングを利用する前には必ず返済シミュレーションを
カードローンとキャッシングを利用する前には、必ず返済シミュレーションを行おう。
自分の収入と支出を考慮して、無理なく返済できる金額を把握するためにも、シミュレーションは欠かせない。
借入額に加えて、金利や手数料を含めた総返済額も実際の数字として把握すれば、より正確に負担感をイメージできるだろう。
今後の生活設計を立て、安心して生活するためにも、きちんと返済シミュレーションを行うべきだ。
多くの銀行や消費者金融では、ホームページ上で返済シミュレーションのツールを用意している。
借入予定額や金利、返済期間を入力すればシミュレーションできるため、ぜひ役立ててほしい。
月々の返済額や総返済額、返済期間中の利息の総額を確認したら、結果を分析したうえで無理なく返済できるかイメージしよう。
現在の家計状況や今後のライフイベントなどを踏まえて、無理なく完済できるか熟考してほしい。
なお、シミュレーションは複数のパターンで行うことをおすすめする。借入額や返済期間を変えれば、簡単に複数のパターンでシミュレーションが可能だ。
未来は不確実である以上、生活費が増えたり収入が減ったり、悪いシナリオが起きてしまった事態に備えるべきだろう。
きちんと事前に準備をしておけば、想定外の事態が起きても冷静に対処できる。
もし返済シミュレーションを行わないと、返済能力を超えた借り入れをしてしまうリスクがある。
その結果、返済が困難になり信用情報に傷がついてしまう恐れがあるため、気を付けよう。
カードローンとキャッシングの違いを理解して合っているサービスを利用しよう
カードローンとキャッシングはお金を借り入れるサービスという点は共通しているが、それぞれ特徴が異なる。
場面に応じてどちらのほうが適しているのか異なるため、違いを理解しておこう。
カードローンは金利が比較的低く、長期の返済期間を設定できる傾向にある。長期にわたって大きな借り入れをするときに適しているだろう。
キャッシングは、クレジットカードを保有している方であればその日のうちにお金を借りることができ、借入上限が低い特徴がある。
短期間の借り入れに向いており、スムーズにお金を借りたいときに有用だ。
それぞれの特性に応じて、適切に使い分けることで無理のない借り入れが可能となる。
いずれも利息を付けて返済しなければならないため、利用を検討している方は自分の資金計画に合った借入先を見つけよう。
また、実際にお金を借りる前に返済シミュレーションを行い、計画的に利用することが大切だ。
過剰な借り入れを行い、返済遅延を起こすと信用情報に傷が付いてしまうので気を付けよう。
こちらの記事を参考にしながら、自分にとって最適なサービスを見つけてほしい。