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カードローンのデメリットは何?メリットとの比較と安全に使う方法を徹底解説!

この記事で解決できるお悩み
  • カードローンのデメリットについて理解したい
  • カードローンのメリットとデメリットを比較したい
  • カードローンを安全に使う方法が知りたい

急な出費でお金が必要になったとき、カードローンは手軽に利用できる有効な手段だろう。

だが、借入した場合のデメリットが気になり、カードローンの使用をためらっている方も多いのではないか。

この記事では、カードローンのデメリットについて解説する。

カードローンは危険だと思っている方はもちろん、メリットやデメリットが気になる方も、ぜひ参考にしていただきたい。

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目次

カードローンは危険なのか

カードローンとは、消費者金融や銀行が独自で設けたカードを利用し、お金を貸す商品を指す。

申込条件をクリアできる方は、利用が可能だ。最近はカードを使用しないカードレスでの借入方法も見受けられ、より手軽に活用できる。

消費者金融がお金の貸付を行うには、貸金業として、財務局長もしくは都道府県知事に登録する必要がある。登録のための基準もあり、無登録で営業をした場合は法律違反だ。

銀行も銀行法に基づきお金を貸すため、もちろん違法ではない。

カードローンが危険だと思われる理由は、貸金業者として登録せず、法律で決められた金利を守らない業者の存在が考えられるからだ。

いわゆる闇金のイメージが強い場合、金利は高く、支払いが滞ったときには、嫌がらせをされたり、厳しい取り立てをされたりと、想像する方もいるだろう。危険だと思う方が多いかもしれない。

正規の金融機関は、決められた法律の範囲内で金利を定め、法に則ってお金の貸付を行っている。

ルールに沿った金融機関でお金を借りれば、トラブルに巻き込まれることはないだろう。

カードローンの利用には、デメリットも確かに存在する。だがそのデメリットは、カードローンの使い方を間違えなければ、回避できるものばかりだ。

カードローンのデメリットを理解し、適正に利用すれば、決して危険なものではない。カードローンの借入を有効活用するには、的確な知識を持つことが大切といえる。

カードローンのデメリットとは

ここでは、カードローンのデメリットについて、さまざまな面から説明する。

他のローンと比較して金利が高い

まずは、金利についてだ。三菱UFJ銀行のローンを参考に、金利を比較してみる。

三菱UFJ銀行のローンにはいくつかあるが、カードローン、住宅ローン、教育ローン、マイカーローン、リフォームローンを取り上げてみた。

金利は、以下の表の通りだ。

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ローン名タイプ金利(年)%
カードローンバンクイック1.4〜14.6
マイカードプラス12.6(50万円超100万円以下)
14.6(30万円以上50万円以下)
住宅ローン変動金利タイプ0.345〜0.425
固定金利タイプ0.89〜0.97(固定3年)
1.11〜1.19(固定10年)
1.87〜1.95(固定20年)
全期間固定金利タイプ1.61〜1.69(全期間固定21〜25年)
1.71〜1.79(全期間固定26〜30年)
1.77〜1.85(全期間固定31〜35年)
教育ローンネットDE教育ローン(変動タイプ)3.975
窓口専用教育ローン(変動タイプ)4.475
マイカーローンネットDEマイカーローン(変動タイプ)1.300〜2.450
ネットDEマイカーローン据置タイプ(変動タイプ)3.975
窓口専用マイカーローン(変動タイプ)6.475
リフォームローンネットDEリフォームローン(変動タイプ)1.99〜2.875
窓口専用スーパーリフォームローン(変動タイプ)2.975
2024年10月1日現在
出典:株式会社三菱UFJ銀行「ローン金利」

カードローンの金利のみが上限10%を超えている。他の金利と比較しても。高いと分かるだろう。

ここで、具体的に金額の違いを見てみる。

ネットDEマイカーローン、ネットDEリフォームローン、カードローン「バンクイック」を利用したときの、毎月の返済額、総返済額を確認してみよう。

借入期間を5年とし、100万円を借りたときの金額は、以下の通りだ。ボーナス払いは使用しない。

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金利(年率)%毎月返済額総返済額
ネットDEマイカーローン2.4517,725円1,063,500円
ネットDEリフォームローン2.87517,913円1,074,780円
カードローン14.623,580円1,414,797円
出典:株式会社三菱UFJ銀行「マイカーローン返済シミュレーション」
出典:株式会社三菱UFJ銀行「ネットDEリフォームローン 返済額シミュレーション」
出典:株式会社三菱UFJ銀行「カードローンバンクイックの返済シミュレーション」

ネットDEマイカーローンとネットDEリフォームローンの毎月返済額は200円弱、総返済額は10,000円ほどの差で、それほど大きな違いはないだろう。

だが、カードローンとは毎月の支払い額の差は、およそ6,000円ほどとなる。トータルでは35万円以上の違いだ。

カードローンの金利の高さが、理解できるのではないか。

以上から、他のローンと比較し、カードローンの金利が高いと分かった。

他のローンの審査に影響が出るおそれもある

カードローンの金利が高いと分かったところで、別のデメリットを見てみる。

カードローンで借入をしているときに、住宅や車などの購入を考える方もいるだろう。

ほとんどの方がローンを利用すると思われる。これらのローンの審査に、カードローンの利用が影響を与えるかもしれない。

各金融機関は、ローン申込者の信用情報を、信用情報機関でチェックする。

信用情報とは、ローンやクレジットカードを利用しているか、支払い状況はどうか、利用残高はどうかなどの情報だ。

これは、申込者にお金を貸すにあたって、信用できるかどうかを確認するための判断材料となる。

カードローンを、指定の期日に遅れることなく返済していれば、問題はないだろう。

だが、複数の金融機関から多額の借入をしている、支払い遅延の履歴などがあると、信用情報に記録される。

この場合、他のローンの借入を見送られる可能性があるだろう。

そのほかにも、住宅ローンを利用する際には返済比率が重視される。これは、年収から計算され、年間どの程度の返済が可能かの指標だ。

返済比率には、すべてのローンの返済金額が含まれる。住宅金融支援機構の住宅ローンであるフラット35によると、返済比率は年収による基準がある。

借入の基準となる年間の合計返済額は、年収400万円未満の場合30%以下、400万円以上で35%だ。

だが、生活していくにあたって無理のない返済比率は、20〜25%といわれている。

年収500万円の場合は35%のため、年間175万円までとなる。無理のない返済比率から考えらえる金額は、100万〜125万円だ。

カードローンで50万円の借入があると、残りは50万〜75万円となり、自分の希望する額が借りられないこともあるだろう。

審査の基準は金融機関によって異なるだろう。だがカードローンの借入によるデメリットとして、他のローンへ影響を及ぼすと分かった。

借り過ぎると返済期間が長期化する

ここでは、カードローンによる借入の繰り返しから起こるデメリットを見てみる。

カードローンには、各個人に設定された借入枠がある。この枠の範囲内であれば、繰り返して何度でも利用が可能だ。

最近はインターネットを利用して、24時間いつでも借入する方法もある。非常に手軽といえるだろう。

手軽である反面、頻繁に利用してしまうおそれもある。借入の繰り返しは、借り過ぎの状態を引き起こす。

なかなか返済できなくなってしまうだろう。せっかく毎月返済して借金が減っても、結局完済には至らない。

利息の面でも、借り過ぎはマイナスだ。カードローンは、借入日数で利息が計算される。返済期間の長期化は、支払う額も増えてしまう。

借り過ぎは、返済期間の長期化および支払額の増大を招くため、デメリットといえるだろう。

返済が滞ると信用情報にネガティブな記録が残る

先ほども少し触れたが、カードローンを利用する際には、各金融機関は申込者の信用情報を確認する。これは、申込者にお金を貸しても問題がないか確認するためだ。

カードローンの利用が、信用情報に与える影響はないといえる。問題は、支払いの遅れや、支払いをしなかった場合だ。

これは、信用情報機関に異動記録として記載される。その情報は、契約期間中および契約終了後5年ほどは保有されたままだ。

信用情報に問題があると、今後の借入に影響を及ぼす可能性は否定できない。

カードローンは手軽に利用できるメリットはあるが、お金を借りたら返さなければならない。家計に無理のない金額で借入をし、返済は計画的に行う必要があるだろう。

無理な借入は、信用情報に傷がつき、今後のローンの利用が難しくなる可能性があることを覚えておいていただきたい。

カードローンのメリットとデメリットを比較

カードローンのデメリットが分かったところで、メリットとデメリットの比較をする。

必要な時にすぐに借りられるが無計画性な利用は注意

カードローンは、申込者の借入可能な範囲の金額で、自由に利用が可能だ。

借入は、インターネットやスマートフォン、利用カード会社や銀行のATM、提携ATMなどを活用できる。非常に手軽といえるだろう。

特にインターネットを利用した借入は、24時間いつでもどこでも可能だ。

自宅はもちろん、外出先、旅行先、出張先など場所を問わない。急にお金が必要になったとき、すぐに用意できる。大きなメリットといえるだろう。

現在借入がありその返済が終わってない場合でも、借入可能枠の範囲内であれば手軽に資金が調達できる。

金額が少しであれば問題ないと判断し、追加の借入はそれほど気にならないかもしれない。

だが、上記のような利用を繰り返すと、借入総額は徐々に増えていく。知らず知らずのうちに思っている以上の金額を借りているかもしれない。

月々の返済に対する負担は増大し、返済までの期間が長期になってしまうおそれもあるだろう。

カードローンは、返済額や返済期間など、きちんと計画を立てて利用しなければならない。

利用方法を間違えると、返済にかかるお金が増え、家計の負担となり得る。生活に影響を与える可能性があるからだ。借入した際も、無駄遣いをしないように注意していただきたい。

カードローンはメリットを賢く利用し、無理のない返済計画でのデメリット回避が、家計の収支バランスにとって大切だといえるだろう。

返済方法は多様だが結果的に利息が増えることも

ここで、カードローンの返済方法について説明する。

カードローンは口座振替、ATM返済、銀行振込、インターネットやスマホの利用など多岐にわたって返済が可能だ。

それぞれの返済方法を簡単に説明する。

口座振替

登録した口座から、決められた返済日に自動で返済額が引き落とされる。返済忘れはないが、残高不足の場合は注意が必要だ。

返済日前日までに用意していただきたい。もし引き落としができない場合は、別の方法で返済を行わなければならない。

ATM返済

各金融会社のATM、提携ATMを利用した返済方法となる。ATMの営業時間に違いがあるため、注意が必要だ。

利用するATMによっては、手数料がかかる場合もある。またATMがある場所まで出向かなければならない。天候によっては、外出に影響が出る可能性もある点は、デメリットかもしれない。

銀行振込

金融会社が指定する銀行口座への返済方法だ。金融機関の窓口やATMを利用して振込を行う。振込手数料がかかる場合もあるため、出費が増えるだろう。

インターネットバンキング

スマートフォンやパソコンを用いて、銀行のインターネットバンキングを利用し返済する方法だ。

24時間、自宅はもちろん外出中でも返済ができる。手数料は無料で利用できる場合が多い。

どの返済方法を利用するかは、ご自身の都合に応じて選ぶとよいだろう。

では、カードローンの返済方式はどうなっているのか説明する。

カードローンの返済は、基本的に約定返済だ。各金融機関によって、返済日に違いはあるが、指定された日に返済しなければならない。

この約定返済は、各金融機関において定められた返済方式がある。ほとんどのカードローン会社はリボルビング方式を採用しているようだ。

いくつか紹介しよう。

  • 元利定額返済方式
  • 元金定額返済方式
  • 残高スライド元利定額返済方式
  • 借入時残高スライド元利定額方式

それぞれメリットとデメリットを説明する。

元利定額返済方式

元金返済分と利息返済分の合計を返済する。返済金額は定額となるため、毎月の返済額が一定であることがメリットだろう。

だが、借入初期は利息返済分の割合が多く、元金返済分はなかなか減らないことがデメリットだ。返済期間が伸びて返済総額が増える可能性があることも、デメリットといえる。

元金定額返済方式

元金返済分と利息返済分の合計を返済する。元金は一定の金額で、利息返済分をプラスした金額が月の返済額だ。

返済が進むにつれ、毎月の返済額は少なくなるのはメリットといえる。しかし、返済初期は返済額が多いため、負担が大きいことはデメリットだろう。

元利定額返済方式より、返済期間は短くなると予想される。

残高スライド元利定額返済方式

毎月の返済額は、各金融機関で借入額に応じて決められている。借入残高が減ると、その金額に応じて返済額も下がり、毎月の負担は徐々に下がることがメリットだろう。

返済額が減るため、返済期間が伸びるため、利息の総額が増えやすいことはデメリットといえる。

借入時残高スライド元利定額方式

最終的な借入金額に応じて支払額が決まる。返済額は一定で変わりはない。追加で借入した場合、その金額によって返済額が見直される。

上昇するケースと減るケースがあり、減少する場合はメリットだろう。

毎月の返済額が変わらず、追加融資を受けなければ返済が進む点もメリットといえる。返済金額が上昇する場合は、デメリットだ。

どの支払い方式になるかは、各金融機関のサイトに記載されているため、気になる方は確認していただきたい。

いずれの返済方式も、メリットとデメリットがある。毎月一定の支払額がよいのか、返済期間を短くしたいか、ご自身の生活に合った返済方式を見極めていただきたい。

自己管理が重要となる

では、カードローンの利用が簡単なために考えられるメリットとデメリットとは、どのようなものだろうか。

カードローンは、インターネットで24時間借入ができる。自宅にいながら利用が可能だ。

提携しているコンビニのATMでも借りられる。コンビニに買い物に行ったついでに、お金を借りておこうと考える方もいるだろう。

お金が必要なときに、いつでもどこでも借りられるカードローンは、金銭的な余裕をもたらしてくれる。

だが、この簡単に借入できるメリットは、借り過ぎというデメリットを招くかもしれない。

借入枠に余裕があると、実際は必要なお金が2万円だったとしても、とりあえず3万円借りてしまおうと思う方がいるかもしれない。

必要以上の金額を、借りてしまうおそれがあると考えられる。誰でも借入当初は、お金を借りることに慎重になるだろう。

だが、あまりにも簡単に利用できるため、自分のお金を口座から下ろしていると錯覚してしまう方もいるのではないか。

このような借り方を繰り返していると、気がついた時には、思いもよらない借入金額となっていることが予想される。場合によっては、月々の返済ができなくなるかもしれない。

カードローンを有効に活用するためには、借入額の定期的な管理が重要だ。お金の借入と返済は、表裏一体だと覚えておくことをおすすめする。

自己管理ができれば、カードローンの利用は決してデメリットではない。

借りたお金を、趣味への支出や自己研鑽への投資などに利用すれば、人生にとって多大なメリットだろう。

お金に対する自己管理が難しい方や、過剰な借入を防ぎたい方は、借入可能額をあらかじめ必要最低限にしておくこともおすすめだ。

借入がこれ以上できないと分かれば、節約につながるかもしれない。

過剰な借入を防ぐために自己管理を徹底させることが、カードローンのデメリットを遠ざけるための重要ポイントといえる。

カードローンの利便性を有効活用し、ぜひメリットを享受していただきたい。

カードローンを安全に使うためのポイント

カードローンのメリットを活かし、デメリットを回避する方法は理解できた。

ここでは、カードローンを安全に使うためのポイントを紹介する。

返済計画を立て無理のない範囲で借入を行う

カードローンは、利用方法さえ間違えなければ、借り入れたお金を用いて家計を助けることができる。

さらに、資格取得の資金としてその借入を利用すれば、人生を豊かにする可能性もあるだろう。

そのためには、返済計画を立て、借入金額は家計に負担とならない範囲で設定することが重要だ。

大切なポイントをいくつか紹介する。

収入と支出の把握

まずは、自分の収入と支出の的確な把握だ。

月々の収入は、ほとんど変わりはないだろう。そのため、支出の確認が大切だ。月の支出が分かれば、返済に回せる金額がいくらになるのか分かるからだ。

この作業は大きなポイントを占めるだろう。ここでの金額を見誤ると、家計に影響を及ぼしかねない。

毎月の支払いが、できなくなる恐れがあるからだ。確実に行っていただきたい。家計簿をつけてみるのも一つの手段だろう。

支出が分かれば、無駄にお金を使っていないかも分かる。一石二鳥といえるだろう。

返済に余裕を持った借入可能金額

家計の収支が分かれば、借入可能な金額が見えてくる。だが、無理のない返済のためには、余裕のある返済金額になるように借入金額を考えるとよいだろう。

返済に回せる金額を、支出から弾き出した金額の上限で考えた場合、思わぬ出費があったときに返済できないかもしれない。金額には、ゆとりを持つことがおすすめだ。

的確な返済日の設定

各金融会社は、それぞれ独自の返済日を設定している。自分で自由に設定できる会社、いくつかの指定日から選択する会社、日にちが指定されている会社とさまざまだ。

ここでのおすすめは、給料日後すぐの返済日だろう。

給料日後は、一番お金に余裕があるときと考えられる。カードローンの返済はなるべく確実に行っていただきたい。

そのためには、手元に十分なお金があるときに返済することが大切だ。

返済日の設定を誤り、返済に必要なお金が残っていない場合、さらなる借入につながることも予想される。返済日の設定は重要だ。

繰上返済の利用

臨時収入があったときは、繰上返済の利用がおすすめだ。ボーナスなどで、お金に余裕ができる場合もあるだろう。

毎月の返済とは別に、自分の好きなタイミングで返済が可能だ。

繰上返済時の返済額は、元金の返済に使われる。利息の計算は借入残高を利用するため、支払い総額の減少につながるだろう。

カードローンの利息計算方法は以下の通りだ。

利息=借入残高×借入利率(金利)÷365日×利用日数

借入残高が減ると、利息も減少すると分かるだろう。

月の収入に変わりがなければ、毎月の返済額の増加は難しい。だが、お金に余裕ができたときの繰上返済は、自分の好きなタイミングで返済が可能だ。

さらに、返済した分は元金に充当されるため、返済期間の短縮や利息の軽減も見込まれる。

ご紹介したポイントを実行し、カードローンを安全に利用していただきたい。

返済額や返済期間をシミュレーションする

毎月の返済額や返済期間の確認も重要だ。

借入する金額は、必要最低限の額にするとよいだろう。借入額が多いほど、返済額や返済期間が増えるからだ。

返済する金額は、借入した額ではない。利息も払う必要があるため、借入金よりも大きくなる。金利によって返済額に違いが生じることを、頭に入れて欲しい。

ここで、金利の違いによる返済額と返済期間のシミュレーションをする。

まずは返済額のシミュレーションだ。

返済額のシミュレーション

条件
  • 返済回数
    • 36回(3年)
  • 借入額
    • 20万円・50万円
  • 金利
    • 14.5%・18.0%

以下の表にまとめた。

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借入金額返済額金利14.5%金利18.0%
20万円毎月返済額6,884円7,230円
総返済額247,807円260,280円
50万円毎月返済額17,210円18,076円
総返済額619,563円650,721円
出典:株式会社三井住友銀行「カードローン返済シミュレーション」
出典:アコム株式会社「ご返済シミュレーション(借入金額・利息計算)」

まず、金利の違いで見てみる。

20万円借入した際は、金利の違いによる支払いの月々の差額は、346円だ。支払い合計の差額は12,000円ほどとなる。それほど大きい差とはいえないかもしれない。

50万円の場合、月に866円の差で、トータルは30,000円ほど違う。だが、50万円の借入に対してその返済総額は60万を超えている。金利18.0%では65万円と15万円もの利息を支払わなければならない。

借入金額が増えるにつれ、負担が大きくなる。次に返済期間のシミュレーションを確認する。

返済期間のシミュレーション

条件
  • 借入額
    • 20万円・50万円
  • 金利
    • 14.5%・18.0%

なお、毎月返済額は、返済額のシミュレーション金額を参考に決めた。

結果は、以下の表の通りだ。

スクロールできます
借入金額返済額返済期間金利14.5%金利18.0%
20万円毎月返済額6,000円6,000円
総返済額261,533円279,313円
返済期間45ヶ月47ヶ月
50万円毎月返済額15,000円15,000円
総返済額653,924円698,327円
返済期間46ヶ月47ヶ月
出典:株式会社みずほ銀行「返済回数シミュレーション」
出典:アコム株式会社「ご返済シミュレーション(借入金額・利息計算)」

返済期間での違いを見てみる。

20万円の借入で金利14.5%の場合、返済金額の月々の差は884円だ。だが返済回数は9ヶ月の差が出てくる。総返済額はおよそ14,000円違う。

50万円の借入を金利18.0%でした場合は、月々3000円強の差で、総額では47,606円の違いとなる。返済期間においては、11ヶ月ほどの差だ。

毎月の返済額を抑えるか、トータルの返済額が少ない方がよいかは、個人によって違いがあるだろう。また、返済期間においても、判断基準は人それぞれだろう。

無理なく払える金額で、自分の生活に合った返済方法を見つけるために、借入の際は、ぜひ返済シミュレーションをしていただきたい。

手数料も含めたトータルコストを把握する

ここでは、カードローンの利用時に知っておくべき情報について説明する。

カードローンの借入や返済は、インターネットを利用したネットバンキング、ATM、口座振替、銀行振込などの方法がある。

インターネット利用時は手数料がかからない場合が多いようだ。だが、ATMの利用時は、提携ATMを使ったときに、手数料がかかることもある。

取引額に応じて110円から220円程度負担しなければならない。お金を借りたときに手数料がかかった場合、その手数料も借入金額に含まれる。

2万円借入時に手数料が220円かかると、借入金額は2万220円となる。2万円借りたつもりでも、実際はそうではない。

借入金額の思わぬ増加につながるため、頭に入れておく必要があるだろう。

返済のときも、ATM利用時に手数料がかかることがある。例え1回の利用が110円だったとしても、10回の利用で1,100円、20回では2,200円だ。

手数料にかかるお金を繰上返済に利用した方が、返済額の減少につながる。

借入および返済の際に、無駄なお金を使わないように意識することが重要だろう。手数料がかからない方法を選んで、お金を有効活用していただきたい。

万が一返済が難しくなったら

では、もし返済が難しくなった場合にはどのように対応すればよいのだろうか。

各金融機関は、返済が難しくなったときの相談を受け付けているため、まずは連絡することが大切だ。返済期日の変更や、減額などの対応をしてくれるだろう。

返済金額を減らすことで、総返済額や返済回数が増加する可能性もある。だが、必ず連絡をして、金融機関の指示に従っていただきたい。

ここで避けるべきは、金融機関に連絡もせず支払いもしないことだ。これはさまざまなリスクが予想される。

返済が滞ると、金融機関から電話や郵便で連絡が来るだろう。もし家族に内緒でカードローンを利用していた場合は、バレてしまう可能性が高い。

期日までに支払いがないと、延滞損害金が発生する。これは借入した金額に対して生じる損害を賠償する金額だ。

支払日の翌日からすぐに生じる。返済しなければならない金額が、どんどん増えていくことになる。

延滞が続いていると、信用情報機関に異動情報として登録されてしまう。返済への信用がないとして、今後の借入や新たなローンへの影響は否定できない。

リスクを避けるためには、念のために返済1ヶ月分程度のお金を用意しておくこともおすすめだろう。

だが、返済が厳しくなったら、必ず金融機関に連絡することが重要だ。

カードローンにはデメリットはあるが、デメリットを回避する方法を身につければ安心して利用が可能

カードローンを利用する際は、メリットとデメリットの比較が重要だ。

カードローンは、パソコンやスマートフォンを使用すれば、いつでもどこにいても24時間借入ができる。

金融機関のATMはもちろん、コンビニなどの提携ATMを活用すれば、ネット環境がなくても利用が可能だ。

非常に使い勝手のよいお金の借入手段といえるだろう。大きなメリットだ。だが、住宅ローンや車などのローンと比べ金利が高いため、返済金額も高くつく。

利便性のよさが借入の繰り返しにつながり、返済期間の長期化を招くおそれもある。思っている以上の返済金額になるかもしれない。

支払いが遅れた場合は、信用情報に問題があると見なされる可能性も高い。これはデメリットといえるだろう。

デメリットの回避には、家計の収支を把握した上で、自分で払える返済金額を考え、緻密に返済計画を立てることが大切だ。返済シミュレーションは充分にしていただきたい。

カードローンは、デメリットを理解し、避ける方法を身につけておけば、決して怖いものではない。計画性のある利用は、デメリット以上のメリットを得られるだろう。

お金の借入を考えている方は、自分に適したカードローン会社を見つけ、申し込んでみてはいかがだろうか。

返済シミュレーションを試し、安全に利用していただければ幸いだ。

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