- アコムのおまとめローンを利用したい
- アコムのおまとめローンについて詳しく知りたい
- 審査のポイントや利用時の注意点を理解したい
複数社で借入を行っている方の中には、返済先を統一したいといった悩みを抱えている方もいるのではないだろうか。
その際に選択肢として出てくるのが「おまとめローン」だ。
本記事では、アコムのおまとめローンに焦点を当て、商品の概要から利用方法、利用にあたって注意すべきポイントについて解説していく。
また、アコムのおまとめローンの審査で重視されるポイントについても言及しているため、最後まで読んで参考にしてほしい。
アコムのおまとめローンとは?
アコムのおまとめローンについて理解を深めるため、ここでは以下3点について解説していく。
- アコムのおまとめローンの概要
- おまとめローンを活用するメリット
- アコムのおまとめローンと他社のおまとめローンの違い
それぞれ見ていこう。
アコムのおまとめローンの概要
アコムのおまとめローンは、以下のいずれにも当てはまる人が対象となる。
- 満20歳以上であること
- 安定した収入があり返済能力を有すること
貸付の対象となるのは、消費者金融からの借入およびクレジットカードでのキャッシング利用分であり、銀行カードローンやクレジットカードのショッピング利用分は貸付の対象外だ。
特徴は主に2つ挙げられる。
- オンラインもしくは自動契約機(むじんくん)で契約した場合と、郵送で契約した場合で貸付条件が異なる
- 返済期間・返済回数の選択肢が幅広い
アコムのおまとめローンは、申し込み方法によって以下のとおり貸付条件に違いがある。
申し込み方法 | オンライン・自動契約機(むじんくん) | 郵送 |
---|---|---|
各回の返済金額 | 貸付金額の2.0%以上または貸付金額の1.5%以上 | 貸付金額の1.0%以上 |
返済期間 | <貸付金額の2.0%以上を返済時>最長8年 <貸付金額の1.5%以上を返済時>最長12年3ヶ月 | 最長13年7ヶ月 |
返済回数 | <貸付金額の2.0%以上を返済時>1回〜96回 <貸付金額の1.5%以上を返済時>1回〜146回 | 2回〜162回 |
オンラインもしくは自動契約機(むじんくん)を活用して申し込んだ場合は、各回の返済金額の下限が貸付金額の1.5%以上となる。
しかし、郵送で申し込みを行った場合は、各回の返済金額の下限が貸付金額の1.0%以上となるのだ。
また、返済期間や返済回数の選択肢が幅広いのも特徴といえる。
他社との違いについては後述するが、返済期間は最長10年、返済回数は最大120回までと設定している会社が多い中、アコムでは返済期間が最長13年7ヶ月、返済回数が最大162回まで選択可能だ。
ただ、毎回の返済金額を抑えると返済期間が長期化し、それだけ利息も支払わなければならない点には注意してほしい。
おまとめローンを活用するメリット
アコムのおまとめローンを活用するメリットは以下の2つだ。
- 金利が抑えられる可能性がある
- 返済を1社にまとめられることで管理がしやすくなる
金利の上限は、利息制限法などにより以下のとおり定められている。
貸付金額 | 金利の上限 | |
---|---|---|
1 | 10万円未満 | 20.0% |
2 | 10万円以上100万円未満 | 18.0% |
3 | 100万円以上 | 15.0% |
例えば、A社から60万円、B社から30万円、C社から50万円の借入を行っているとしよう。
その場合、いずれの借入においても上記の表の2に当てはまるため、金利の上限は18.0%となる。
しかし、これらを全てアコムのおまとめローンに借換えた場合はどうだろうか。3社の借入額の合計は140万円であるため、金利の上限は15.0%に下がる。
そのため、借換えを行う金額によっては金利が抑えられる可能性があるのだ。
また、返済先をアコム1社にまとめられることで、管理が容易になるのも大きなメリットといえる。
複数社から借入を行っていると、それぞれの会社で引落日が違うケースがあるだけでなく、支払額も異なるケースもあるだろう。
一方で、アコムのおまとめローンを活用すれば、引落日は月に一度だけとなるため、管理がしやすくなるのだ。
このことから、複数社から借入を行っている方は、アコムのおまとめローンの活用を検討することをおすすめする。
アコムのおまとめローンと他社のおまとめローンの違い
アコムのおまとめローンと大手消費者金融である「プロミス」「アイフル」「レイク」3社が提供するおまとめローンの相違点を以下の表にまとめた。
会社名 | アコム | プロミス | アイフル | レイク |
---|---|---|---|---|
金利 | 7.7%〜18.0% | 6.3%〜17.8% | 3.0%〜17.5% | 6.0%〜17.5% |
契約極度額 | 1万円〜300万円 | 300万円 | 1万円〜800万円 | 10万円〜500万円 |
返済期間 | 最長13年7ヶ月 | 最長10年 | 最長10年 | 最長10年 |
返済回数 | 最大162回 | 最大120回 | 最大120回 | 最大120回 |
備考 | 申し込み方法によって貸付条件が異なる | ー | アイフルの利用者は「おまとめMAX」はじめての利用者は「かりかえMAX」 | 100万円以上の借入の場合、金利は6.0%〜15.0%の範囲内で設定 |
金利だけをとっても、各社によって設定範囲が異なることがわかるだろう。
また、契約極度額についても違いが見られ、アイフルでは800万円までの借換えが可能となる。
加えて、アコムを除いた3社は返済期間10年、返済回数120回を上限としているものの、アコムは返済期間13年7ヶ月、返済回数162回を上限としているため、毎月の返済金額を少なくできる。
ただ、返済が長期にわたることで利息の負担が大きくなり、最終的な返済金額の合計が増えてしまうリスクもあるため気をつけなければならない。
アコムのおまとめローンの利用方法
アコムのおまとめローンを利用するにあたって、ここでは以下3点について解説していく。
- おまとめローンへの申し込み手順
- 必要書類と審査
- 審査通過後の流れ
それぞれ見ていこう。
おまとめローンへの申し込み手順
アコムのおまとめローンは、以下3つの方法での申し込みが可能だ。
- オンライン
- 自動契約機(むじんくん)
- 郵送・電話
中でも、24時間いつでも申し込みが可能なオンラインでの申し込み手順について見ていきたい。
- アコムのホームページにアクセス
- 画面上部にある「商品案内」のタブより「借換え専用ローン(おまとめローン)」を選択し「お申し込み」をタップ
- 氏名や住所、勤務先などの必要事項を入力
- 本人確認書類などの必要書類を提出
これで申し込みは完了だ。
なお、すでにアコムと契約している方は、おまとめローンの申し込み前にフリーダイヤル0120-07-1000に電話することを忘れないでほしい。
必要書類と審査
必要となる書類は「本人確認書類」および「収入証明書」の2種類である。
本人確認書類として認められているのは、以下の4つだ。
- 運転免許証
- マイナンバーカード
- パスポート
- 健康保険証
オンライン上で提出する場合は、上記のうちどれか一つを提出すれば良い。
しかし、自動契約機(むじんくん)を利用して健康保険証を提出する場合は、アコムからの郵送物を受け取るか、発行から6ヶ月以内の「住民票の写し」もしくは「電気やガスなどの公共料金の領収書」の提出もあわせて必要となる。
また、以下のいずれかに当てはまる方は、源泉徴収票などの収入証明書を提出しなければならない。
- アコムでの契約が50万円を超える場合
- 他の消費者金融などとの借入額の合計が100万円を超える場合
おまとめローンの場合、契約金額は50万円を超えるケースが多いだろう。
スムーズに申し込み手続きを行うためにも、あらかじめ収入証明書を手元に準備しておくことがおすすめだ。
上記の必要書類の提出が完了すると審査に進むこととなる。
審査通過後の流れ
審査に通過すると、契約極度額や貸付利率などに関する契約内容が提示される。その契約内容に同意すればアイフルとの契約成立だ。
その後、アイフルより他社へ借入額の返済が行われ、アイフルへの一本化が完了する。
アコムのおまとめローンを利用する際の注意点
アコムのおまとめローンの利用にあたっては、以下の5点に注意してほしい。
- おまとめローンからの追加借入は不可能
- 返済期間が延びるケースもある
- 返済方法に制限がある
- 審査に通らないケースもある
- 滞納によって一括請求されるリスクがある
それぞれ解説していく。
おまとめローンからの追加借入は不可能
おまとめローンは、他の消費者金融やクレジットカードのキャッシングによる借入額の合計を限度として契約が行われる。
商品の仕組み上返済のみの取り扱いとなるため、おまとめローンからの追加借入はできないのだ。
消費者金融の貸付は、総量規制の対象となり、年収の3分の1を超える貸し付けは出来ないというルールがある。
しかし、利用者が一方的に有利となる借換えや、借入残高を段階的に減らすための借換えは、「例外貸付」に分類され、総量規制の対象外となるのだ。
そのため、追加で借入を行いたい場合は、別のカードローン商品などに申し込もう。
返済期間が延びるケースもある
先述したとおり、複数社からの借入をアコムのおまとめローンに借換えて一本化することで、金利を抑えられる可能性がある。
しかし、金利を抑えられたとしても、毎月の返済額を抑え過ぎてしまうと返済期間の長期化につながってしまい、利息の支払額もかさんでしまう。
そのため、おまとめローンへの申し込みを行う前に、あらかじめ返済計画を立てておくことがおすすめだ。
ただし、返済金額を無理に高額にしてしまうと、生活に支障を与えてしまうことも考えられることから、無理なく返済できる金額はいくらであるのかを試算してほしい。
返済方法に制限がある
カードローンの場合、返済方法として「毎月決まった日に返済」もしくは「前回の返済から35日以内に返済」の2種類が用意されている。
しかし、おまとめローンでは毎月決まった日に返済する方法しか取り扱っていない点には注意してほしい。
審査に通らないケースもある
アコムのおまとめローンは、満20歳以上で安定した収入と返済能力を有する方であれば申し込みが可能だ。
ただ、他社からの借入金額があまりにも多かったり、今までに滞納を繰り返していたりすると、審査に通らないケースもある。
審査に落ちてしまった場合は無理な借入は避け、生命保険の契約者貸付制度といった他の方法を検討してほしい。
滞納によって一括請求されるリスクがある
アコムのおまとめローンでは、他のカードローンなどと同様に、滞納すると遅延損害金の支払いが求められる。
もちろん、一度の滞納だけでは一括請求されるリスクは低いものの、何度も滞納を繰り返すと規則違反とみなされて一括請求されるリスクがある。
そのため、滞納しないように計画的に返済していくことが重要だ。
アコムのおまとめローンの審査のポイント
アコムのおまとめローンでは、審査時に以下の3点が重要視されている。
- 返済能力の有無と信用情報
- 現在の借入状況
- 適用されている金利
それぞれ詳しく解説していく。
返済能力の有無と信用情報
審査において最も重要といえるのが返済能力の有無と信用情報だ。
返済能力の有無は、年収だけでなく現在の勤務先や勤続年数、信用情報をもとに判断される。
信用情報とは、クレジットカードの申し込みやキャッシングの利用、自動車ローン等の各種ローン契約を締結したときなどに、その契約内容や月々の返済状況などを記録した個人の情報をいう。
アコムでおまとめローンに申し込むと、アコムが信用情報を管理する信用情報機関へ問い合わせを行い、申込者の過去の信用情報を確認することとなる。
その際、今までに返済遅延を繰り返していたといった「事故情報」の登録があったり、直近で他社から借入を行っていたりすることが判明すると、返済能力が低いとみなされて審査に悪影響を及ぼす可能性がある。
信用情報にキズがないかは信用情報機関に問い合わせを行うことで確認できるため、不安がある方は事前に問い合わせを行ってみると良いだろう。
現在の借入状況
現在の借入状況も、審査においては重要なポイントだ。
他社でいくら借入を行っていて、返済状況は順調であるか。借入額が多すぎると審査に不利になる可能性もある。
また、現在の借入状況においては先述した信用情報機関が管理していることから、アコムが問い合わせを行えば正しい金額がわかる。
虚偽情報の申告によって審査に落とされることも考えられるため、正確に回答することが重要だ。
適用されている金利
現在借入を行っている会社にて適用されている金利も審査で見られることとなる。
なぜなら、金利はその会社での審査をもとに決定されているからだ。
適用されている金利が低ければ、信用情報にもキズがなく返済能力も十分に有していると判断される可能性が高いため、アコムのおまとめローンの審査においても良い方向に働くだろう。
アコムのおまとめローンで金利を抑えよう
本記事では、アコムのおまとめローンに焦点を当て、商品の概要から利用方法、利用時に注意すべきポイントについて解説した。
アコムのおまとめローンは、満20歳以上であり安定した収入と返済能力を有する方を対象とした借換え専用のローンだ。
この商品を活用することで、金利を抑えられる可能性があるだけでなく、返済先がアコム1社となるため管理がしやすくなるというメリットがある。
おまとめローンを利用するには、オンラインや自動契約機(むじんくん)、郵送・電話などから申し込みを行い、審査に通過しなければならない。
審査では「返済能力の有無と信用情報」「現在の借入状況」「適用されている金利」が重視される点は覚えておこう。
また、アコムのおまとめローンの利用時には、以下の5点に気をつけてほしい。
- おまとめローンからの追加借入は不可能
- 返済期間が延びるケースもある
- 返済方法に制限がある
- 審査に通らないケースもある
- 滞納によって一括請求されるリスクがある
「複数社からの借入を1社にまとめたい」といった悩みを抱えている方は、アコムのおまとめローンを選択肢の一つとして検討することをおすすめする。