- あんしんワイドの審査が厳しいのか知りたい
- あんしんワイドの審査基準や審査にかかる時間を知りたい
- どのような場合に審査に落ちるのか知りたい
GMOあおぞらネット銀行が提供するビジネスローン「あんしんワイド」を利用するためには、所定の審査に通過する必要がある。
契約を検討している方は、審査が厳しいのかどうかという点が気になるところだろう。
本記事では、あんしんワイドの審査基準や実際に行われる審査の流れ、審査に落ちたときの対処法などを紹介していく。
ぜひ本記事を参考にしてあんしんワイドに申し込むべきかどうかを判断しよう。
あんしんワイドの審査は厳しい?審査基準を紹介
まず、気になるのがあんしんワイドの審査が厳しいのかどうかという点だろう。
審査基準とともに解説していくので、ぜひ参考にして申し込む際の判断基準として頭に入れておいてほしい。
あんしんワイドの審査は厳しいのか
あんしんワイドで行われる審査については、銀行や公的融資に比べると通過しやすいと言える。
審査に通過しやすいと考えられる理由は主に以下の2点だ。
- 決算書や事業計画の提出が不要であるため
- 創業初期や赤字でも利用できるため
あんしんワイドは、申し込み日の前月から2ヶ月以上連続した入出金明細をもとに審査が行われ、決算書や事業計画の提出は必要ない。
一般的な融資で決算書や事業計画の提出を求められるケースが多いことを考えると、審査のハードルは比較的低いと言えるだろう。
そして、決算書や事業計画が不要であることから創業初期や前年度が赤字の法人であっても利用できる。
事業の実績がない段階や前年度に赤字を出しているケースだと審査でマイナスになるケースが多いが、あんしんワイドであれば借入できる可能性があるのだ。
こうした点を踏まえて考えると、銀行や信用金庫、日本政策金融公庫などで借入を行う場合に比べると審査に通過しやすいと言えるだろう。
ただし、審査の通過が簡単というわけではないため、しっかりと準備をしておくことが大切だ。
あんしんワイドの審査基準
あんしんワイドに限らず、一般的に融資を受ける際の審査の基準は公表されない。
なぜなら、審査基準を明示してしまうと不正に通過しようという対策を講じるケースが出てしまうためだ。
しかし、一般的には以下のようなポイントを重視して審査を行っていると言われている。
- 銀行の取引履歴
- 事業の実態
- 返済能力
あんしんワイドでは、GMOあおぞらネット銀行の法人口座における直近数ヶ月分の入出金状況や残高などをもとに審査を行っている。
お金の流れや残高をチェックすることで、融資を行っても問題ないかどうかを判断しているのだ。
また、事業の実態もチェックしている。
「法人がどういった事業を行っているのか」「売り上げや利益はどの程度あるのか」などを調査し、貸し付けるべきかどうかを審査しているのだ。
そして「貸し出したお金が返ってくるのか」「貸し倒れにならないか」などを把握するために返済能力の調査も行われる。
法人の収益力はもちろん、信用情報でローンやクレジットなどの利用履歴をチェックして過去に金融トラブルを起こしていないかという点も確認される。
上記のような基準があることを前提に審査に向けた準備を進めていこう。
あんしんワイドの審査の流れ
次に、あんしんワイドに申し込んでから審査を受け、借入を行うまでの流れを紹介していく。
審査にかかる時間や土日の審査対応の可否についても紹介するので、ぜひ参考にしてほしい。
申し込みから審査完了までの流れ
あんしんワイドの申し込みの流れについては、普段利用している金融機関によって異なる。
ここでは、GMOあおぞらネット銀行の口座を開設済みのケースと未開設のケースに分けて手続きの流れを紹介する。
GMOあおぞらネット銀行の法人口座を開設済みの場合
GMOあおぞらネット銀行の法人口座をすでに開設しており、メイン口座として利用している場合は以下のような流れで手続きを進めよう。
- GMOあおぞらネット銀行のインターネットバンキングから「あんしんワイド」の申し込みを行う
- GMOあおぞらネット銀行の担当者とオンラインで面談を行う
- 審査結果がメールで通知される
- 契約が完了して借入可能となる
申し込みはインターネットバンキングサービスから行い、審査は銀行の担当者とオンライン面談にて行う。
直近の口座の入出金明細などをもとに審査を行うため、原則として書類の提出等は必要ない。
基本的に申し込みから契約まではすべてオンラインで完結できることが大きな特徴だ。
すでにGMOあおぞらネット銀行口座を開設している方は、上記の流れを参考に手続きを進めよう。
なお、申し込み内容によっては面談を行わずに審査が行われ、結果が通知される場合もあることも頭に入れておきたい。
GMOあおぞらネット銀行の法人口座を未開設の場合
あんしんワイドの申し込みにはGMOあおぞらネット銀行口座の開設が必須だが、他行の口座の明細情報を連携して審査を受けることもできる。
現時点でGMOあおぞらネット銀行を利用していない場合でも、口座開設さえしておけば他行の明細情報を使ってすぐに申し込むことが可能ということだ。
GMOあおぞらネット銀行の口座が未開設の場合や他行口座をメインで使っている場合、以下の流れで審査を受けよう。
- GMOあおぞらネット銀行の法人口座の申し込みフォームに必要情報を入力する(口座未開設の場合はここから)
- 事業内容申告や必要書類のアップロードを行う
- 初期設定を行って法人口座の開設手続きを完了させる
- メインで利用している金融機関の口座を「入出金明細管理サービス」で同期する(他行口座の明細を同期して審査を受ける場合)
- GMOあおぞらネット銀行のインターネットバンキングから「あんしんワイド」の申し込みを行う
- GMOあおぞらネット銀行の担当者とオンラインで面談を行う
- 審査結果がメールで通知される
- 契約が完了して借入が可能となる
まず、GMOあおぞらネット銀行の法人口座の開設手続きを進める必要がある。申し込みフォームから手続きを進め、口座開設手続きを済ませておこう。
また、他行口座を利用して審査を受ける際には「入出金明細管理サービス」で同期を行わなければならない。法人でメインで利用している口座を登録し、審査を受けよう。
あんしんワイドの審査にかかる時間
あんしんワイドは、審査の申し込みから借入まで最短2営業日で完了する。
銀行からの借入や公的融資などに比べ、スピーディーに審査が完了して借入までを行えることが特徴だ。
ただし、あくまで最短で審査が進んだ場合に2営業日で契約できるというだけなので、必ずしも2営業日後に借入を行えるとは限らない。
すぐに借りられる前提で資金計画を立ててしまうと、審査に時間がかかったときにトラブルになってしまうリスクがあるため注意が必要だ。
あんしんワイドの審査は土日でも対応できる?
あんしんワイドは、システムメンテナンスの時間を除いて24時間365日申し込みに対応している。土日や祝日、夜間なども申し込みを行うことが可能だ。
しかし、GMOあおぞらネット銀行のカスタマーセンターの営業時間は平日9:00〜16:00となっており、土日祝日および年末年始は営業していない。
審査に関しても土日や祝日に関しては対応していない可能性が高く、すぐに借入を行えるとは限らないため注意が必要だ。
スムーズに手続きを進めたいのであれば、土日を避けて平日に申し込みを行うように心掛けよう。
あんしんワイドの審査に落ちてしまったら?
比較的審査に通過しやすいと考えられるあんしんワイドだが、審査に落ちてしまう可能性も十分にある。
万が一、審査に落ちてしまったときはどうすべきなのだろうか。
ここでは、あんしんワイドの審査に落ちる主な原因や落ちた場合の対処法、審査に通過するためのコツを紹介していく。
あんしんワイドの審査に落ちる主な原因
前述の通り、あんしんワイドの審査基準は公表されていないため、ここでは一般的に推測される審査に落ちる原因を紹介していく。
あんしんワイドの審査に落ちる原因として考えられるのは以下のようなものだ。
- 申し込み内容に不備や虚偽がある
- 金融事故の情報が残っている
- 申し込み対象から外れている
それぞれの原因について確認していこう。
申し込み内容に不備や虚偽がある
申し込み時に申告する内容に不備があったり、虚偽の申告をしていたりする場合、審査に落ちる可能性が高い。
「審査に通過するために虚偽情報を申告しているのではないか」などと判断されやすくなるためだ。
あんしんワイドの場合は決算書や事業計画の提出は不要であるため、申し込み時に不備が生じるケースは少ないが、申し込みの際には慎重に確認しておこう。
金融事故の情報が残っている
一般的にローンの審査が行われる際は、信用情報機関に登録されている情報がチェックされる。
法人の場合でも信用情報のチェックが行われる可能性が高く、過去に法人で金融事故を起こしていると審査に落ちてしまう可能性が高い。
例えば、他社でビジネスローンを契約して返済遅延・滞納などをしていると、信用情報機関に事故情報として登録されてしまう。
事故情報が残っているタイミングであんしんワイドに申し込んだとしても、審査の際に「また滞納をするのではないか」と厳しい目で見られる可能性が高い。
このように、過去に法人の借入でトラブルを起こした経験がある場合は審査に落ちる可能性が高いため注意が必要だ。
申し込み対象から外れている
そもそも申し込み対象から外れている場合、申し込んでも審査に通過することはない。あらかじめあんしんワイドの申し込み条件をチェックしておこう。
あんしんワイドの利用条件として以下の3点が挙げられる。
- GMOあおぞらネット銀行の法人口座(円普通預金口座)を持っていること
- 営利法人であること(株式会社、有限会社、合同会社、合名会社、合資会社であること)
- 日本に登記上の法人住所があること
NPO法人や社会福祉法人などの非営利法人の場合や個人事業主の場合は、あんしんワイドを利用することはできない。
また、登記上の法人住所が日本でない場合も審査に通過することはできないため注意が必要だ。
あんしんワイドの審査に落ちた場合の対処法
上記のような原因で審査に落ちた場合、以下のような対処法を検討しよう。
- 申し込み内容を確認して再度申し込む
- 事故情報の抹消を待ってから再度申し込む
- 他社のビジネスローンを検討する
それぞれの対処法について解説していく。
申し込み内容を確認して再度申し込む
申し込み内容の不備などで審査に落ちた場合は、正確な内容で再度申し込むことで審査に通過できる可能性がある。
審査に落ちた後に不備があったことに気付いた場合は、正確な内容を入力して再申し込みを行うと良いだろう。
ただし、審査に落ちてからすぐに再申し込みをしても通過できない可能性があるため、ある程度の期間を空けてから再申し込みをした方が審査通過の可能性は高まる。
6ヶ月以上の期間を空けてから再申し込みをすることを推奨する。
事故情報の抹消を待ってから再度申し込む
過去の金融事故が原因で審査に落ちている場合、事故情報が信用情報機関に残っている限りは審査に通過できない可能性が高い。
事故情報の抹消を待ってから再度申し込むことをおすすめする。
信用情報機関の登録期間については情報の種類によって異なるが、延滞などの情報は5年程度で抹消される。
事故情報の登録が残っているかどうかが気になる場合は、信用情報機関に情報の開示請求を行って確認してみよう。
他社のビジネスローンを検討する
あんしんワイドの申し込み対象から外れている場合、他社のビジネスローンを検討すると良い。
特に、個人事業主の場合はあんしんワイドを利用できないため、ほかのビジネスローンで借入を行うほかないだろう。
個人事業主でも利用できるビジネスローンには、AGビジネスサポートの事業者向けビジネスローンや株式会社オージェイの無担保融資などが挙げられる。
各社のビジネスローンの借入条件等を比較し、最適な借入先を見極めよう。
あんしんワイドの審査に通過するためのコツ
あんしんワイドの審査に通過するためのコツとして「複数の商品に申し込まない」というのが挙げられる。
同時に複数のビジネスローンに申し込んでしまうと、審査に通過できる可能性が低くなってしまう。
ローンへの申し込み情報は信用情報機関に登録されるため、同時期に複数の商品に申し込んでいると「資金繰りが苦しいのではないか」という疑いを持たれてしまう。
審査に通過する確率を高めるために複数の申し込みをしたはずが、かえって審査に通過しづらくなってしまう可能性があるのだ。
あんしんワイドを利用したいと考えているのであれば、他社のビジネスローンには申し込みをせずに1社に絞り込んで申し込み手続きを行うことを推奨する。
あんしんワイドの審査の理解を深めよう
あんしんワイドは創業初期や前年度赤字でも利用でき、決算書や事業計画の提出も必要ない。
そのため比較的審査に通過しやすいビジネスローンであると言えるが、簡単に通過できるわけではないことを頭に入れておこう。
あんしんワイドの審査基準として「法人口座における取引履歴」「事業の実態」「返済能力」などがチェックされる可能性が高い。
審査基準となり得るポイントをしっかりと理解し、申し込み手続きを進めることが大切だ。
また、審査に落ちる原因としては「申し込み内容に不備や虚偽がある」「金融事故の情報が残っている」などが挙げられる。
審査に落ちた場合は、正確な内容を入力したり、金融事故の情報が抹消されるまで待ったりした上で再度申し込みを行うと良い。
ぜひ本記事の内容を参考にし、あんしんワイドの審査に対する理解を深めた上で申し込み手続きを進めよう。