住信SBIネット銀行カードローンはおまとめローンにも使える？利用方法と注意点を解説

複数の借入先でカードローンを利用している場合、借入先のおまとめを検討すると良い。

借入を一本化することで返済管理がしやすくなったり、利息の負担を軽減できたりといったメリットがあるためだ。

おまとめローンとして活用できる商品に対する理解を深め、借入の一本化を検討しよう。

本記事では、住信SBIネット銀行カードローンを利用したおまとめについて解説していく。

借入を一本化するメリットや利用する際の注意点、審査のポイントを紹介するので、ぜひ本記事を参考にしてほしい。

住信SBIネット銀行カードローンはおまとめローンとしても使える

住信SBIネット銀行カードローンは、事業性資金を除けば使い道が原則自由となっているため、おまとめローンとしての活用も可能だ。

他社で複数の借入をしている方は、借入の一本化を検討してみると良いだろう。

ここでは、住信SBIネット銀行で提供される商品のなかでおまとめローンとして活用できる商品やおまとめするメリットを紹介していく。

おまとめローンとして活用できる対象商品

住信SBIネット銀行で提供している商品のなかで、おまとめローンとして活用できるのは以下の2つの商品だ。

前述の通り、カードローンは事業性資金以外であれば使い道は原則自由となっている。

日常生活の出費のために借り入れたり、友人・知人の結婚式前に借り入れたりするだけでなく、他社の借入をまとめるために利用しても問題ない。

また、カードローンとは別で提供されているフリーローンについても、事業性資金以外の使い道は自由となっている。

カードローンと仕組みは異なるものの、他社からの借入をおまとめする際に活用できる商品だ。

両者の特徴をそれぞれ把握した上で、どちらを活用して一本化すべきか検討しよう。

借入をおまとめするメリット

借入を一本化するメリットとして以下の3点が挙げられる。

一般的にカードローンなどの融資では、借入額が大きくなるほど適用される利率が下がっていく。

そのため、複数の借入先から少額ずつ高い利率で借りるより、借入先を一本にまとめて低い利率で借りた方が利息の負担は抑えられる。

上手く金利を引き下げられれば、利息負担を抑えられる可能性がある点がメリットだ。

また、複数の借入をまとめることで毎月の返済額を減らせる可能性もある。毎月の返済が苦しい場合は一本化によって軽減できる可能性があるため、おまとめを検討してみると良いだろう。

そして、複数の業者に返済を行うよりも、1社に返済を行う方が返済管理がしやすい。借入残高の把握もしやすく、負担を軽減できる点もメリットだ。

上記のメリットがあることを踏まえ、複数の業者から借り入れている方はおまとめすべきかどうかを検討しよう。

おまとめ先に使える住信SBIネット銀行のフリーローンとは？

先ほど紹介した通り、住信SBIネット銀行のなかでおまとめローンに使えるのはカードローンだけではない。フリーローンも他社からの借入を一本化するために活用可能な商品だ。

ここでは、フリーローンの商品概要や適用金利、借入までの流れについて紹介していく。

商品概要と特徴

住信SBIネット銀行のフリーローンは、事業性資金以外であれば自由な使い道を選択できるローン商品だ。Webのみで手続きが完了し、50万円までの借入であれば年収証明が不要となっている。

フリーローンの基本的な特徴は以下の表の通りだ。

申し込み条件	以下の条件をすべて満たす個人の方 申し込み時年齢が満20歳以上で、完済時満70歳未満であること 原則として安定継続した収入のあること 外国籍の場合、永住者であること 保証会社の保証を受けられること 住信SBIネット銀行の代表口座を保有していること（同時申し込み可）
融資金額	10万円以上1,000万円以下 （1万円単位）
金利タイプ	変動金利
担保・保証人	不要 （保証会社が保証）
保証会社	株式会社ジャックス
返済方法	元利均等返済
繰上返済	一部もしくは全額を繰上返済可能
約定返済日	毎月27日

カードローンとは違い、1回の契約で決まった金額を借り入れる仕組みとなっている。

おまとめ後も借り入れる予定がある場合はカードローン、他社の借入を完済することが目的の場合はフリーローンがおすすめだ。

適用金利と特典内容

フリーローンの適用金利は、2024年10月1日時点で年4.025%〜12.25%となっている。変動金利の商品であるため、今後定期的に見直しが行われる可能性はあるだろう。

住信SBIネット銀行では、フリーローンと他商品の組み合わせによって最大年1.0%の金利引き下げを行っている。金利引き下げが適用される条件は以下の通りだ。

1個目の条件を満たしている場合、2・3個目の条件を満たしても金利の引き下げは1.0%となる。また、2・3個目の条件を両方満たす場合でも金利の引き下げは0.5%となる。

適用金利と金利が優遇される特典の内容を理解し、利息負担を上手く軽減させていこう。

申し込みから借入までの流れ

おまとめローンとして活用するためにフリーローンに申し込み、借入を行うまでの流れは以下の通りだ。

一般的なカードローンとは違い、フリーローンは仮審査と正式審査を行う。申し込みから借入まで通常2週間程度かかるため、余裕を持ったタイミングで申し込むことが大切だ。

他社の借入を完済してしまえば、あとは住信SBIネット銀行に返済していくだけで良い。毎月の返済や繰上返済を活用し、計画的に返済していこう。

住信SBIネット銀行カードローンをおまとめ先として利用する際の注意点

住信SBIネット銀行カードローンをおまとめ先として活用する場合、以下の4点に注意が必要だ。

おまとめ後にトラブルに発展するリスクを回避するためにも、事前に注意すべき点をすべて把握しておこう。

審査が必須である

おまとめ目的のカードローン利用だったとしても、契約時に行われる審査を避けることはできない。必ず審査は行われ、場合によっては契約できない可能性もあるため注意が必要だ。

審査の際、他社での借入状況は必ずチェックされる。おまとめローンとしての活用を検討している場合は、すでに他社で複数の借入がある状態がほとんどだ。

複数の借入があると、審査を行う保証会社は「相当お金に困っているのではないか」という疑念を抱くため、審査ではマイナスな要素となってしまう。

審査の通過自体が難しくなり、希望通りに利用できない場合がある点に注意が必要だ。

金利の引き下げには条件がある

先ほどフリーローンの金利優遇を紹介したが、カードローンにも金利優遇は設けられている。しかし、カードローンの場合も一定の条件を満たさないと金利は引き下げられないため注意が必要だ。

金利優遇の条件は以下の2つである。

上記2つの条件をともに満たした場合、年0.6%の引き下げが適用される。ただし、ミライノカード（JCB）は2023年11月30日で新規募集を停止しているため注意が必要だ。

なお、1つ目の条件の「SBI証券口座の保有登録」と「住宅ローン残高があること」を両方満たしていても、金利の引き下げは0.5%までとなる。金利引き下げの条件をしっかりと確認し、効果的に利息の負担を軽減させよう。

必ずしも利息が減るとは限らない

借入を一本化するメリットとして利息負担の軽減が挙げられるが、必ずしも利息を減らせるとは限らない。おまとめの前後で利率がどのように変化するかを確認した上で利用することが大切だ。

住信SBIネット銀行カードローンでは、利用限度額に応じて以下のように金利が決まる。

利用限度額	基準金利（年率）
910万円〜1,000万円	2.49%
710万円〜900万円	2.99%
610万円〜700万円	4.49%
510万円〜600万円	5.49%
410万円〜500万円	6.49%
310万円〜400万円	7.49%
210万円〜300万円	8.99%
110万円〜200万円	11.99%
10万円〜100万円	14.79%

利用限度額によって利率が決まる仕組みであるため、おまとめ後の借入額をもとに計算すれば利息の負担を減らせるかどうかを事前に把握することは可能だ。

あらかじめ利息の負担がどう変化するのかを確かめた上で、おまとめを実践しよう。

返済期間が延びる場合もある

借入をおまとめすることで毎月の返済額を減らせる可能性があるが、その分だけ返済期間が延びてしまう場合もある。返済が長期化するリスクがある点に注意が必要だ。

利息は日割りで上乗せされていくため、返済期間が長引くと利息の負担が大きくなる恐れもある。

せっかく利率を引き下げていても、返済期間の長期化によってトータルの利息が増えてしまう可能性がある点は頭に入れておきたい。

利息の負担と返済期間、毎月の返済額のバランスをしっかりと見極め、適切なおまとめを実践することが重要だ。

住信SBIネット銀行カードローンにおまとめする時の審査のポイント

住信SBIネット銀行カードローンでおまとめをする際に行う審査では、以下のポイントが重要となる。

それぞれのポイントを解説していくので、ぜひ審査に向けた準備を進めてほしい。

返済能力

まず、重要となるのが本人の返済能力である。審査を行う保証会社は「返済能力がない、または低い人に貸付を行っても返済されないリスクがある」とみなし、契約を結ばないという判断を下す。返済能力の高さが審査においては重要となるのだ。

返済能力は以下の要素をもとに判断している。

収入の高さと安定性は返済能力に直結する部分であるため、チェックされる。年収や勤務先から「返済できるだけの収入を得ているか」「継続的に返済できるだけの収入の安定性があるか」という点を確認している。

また、雇用形態や勤続年数も収入の安定性を確かめるための重要な要素だ。

パートやアルバイト、派遣社員でも審査に通過することは可能だが、やはり正社員の方がプラスに働く可能性が高い。そして、勤続年数が長い人の方が「仕事を辞める可能性が低い」と判断されて審査で有利になる。

上記の要素を総合的に分析して返済能力の高さを判断し、貸付を行うかどうかを見極めているのだ。

現在の借入状況

返済能力が高くても、他社での借入が多いと返済しきれないリスクが生じる。そのため、審査を行う保証会社は現在の借入状況もチェックしている。

「他社で借入があると必ず審査に落ちる」というわけではないが、すでに多くの金額を借り入れている場合は審査でマイナスな印象を与えてしまう。

おまとめ目的の場合、他社で借入があるのは仕方がないが、なるべく借入を減らした方が有利になりやすい。

また、住信SBIネット銀行カードローンはおまとめ専用の商品ではないため、総量規制の対象となる。総量規制とは、過剰な借入を防ぐために年収の3分の1以上の借入を禁止するルールのことだ。

すでに他社で多くの借入があり、新規の申し込みで総量規制を超えてしまうような場合は審査に通過することはできない。現在の借入状況が審査に影響することも考慮しておこう。

これまでの返済実績

審査の際には、これまでの返済実績も調査されている。他社での借入について「期日を守って返済しているか」「トラブルを起こした履歴はないか」という点を確認し、契約すべきかどうかを判断しているのだ。

過去の返済実績については、信用情報機関に問い合わせて確認されている。信用情報機関には、クレジットやローンなどの申し込みや利用、返済に関する情報がすべて登録されている。

もし、過去に延滞や返済遅延などを繰り返している場合、審査を行う保証会社は「貸し付けても返済されない可能性が高い」という判断を下す。審査の通過は極めて難しくなってしまう。

信用情報機関に事故情報が残っている間は、申し込みをしても審査に通過できる可能性はかなり低い。

滞納などの事故情報は5年ほどで抹消されるケースが多いため、事故情報がなくなるまで待ってから申し込んだ方が良いだろう。なお、信用情報機関に問い合わせを行えば、登録されている情報の内容を確認できる。

住信SBIネット銀行カードローンをおまとめに活用しよう

住信SBIネット銀行カードローンとフリーローンはおまとめローンとして活用できる。借入を一本化するメリットとして、利息負担や毎月の返済額を軽減できる点が挙げられる。

フリーローンは、事業性資金以外の使い道であれば自由に使うことができ、50万円までの借入であれば年収証明が不要な商品だ。

一定の条件を満たすことで金利優遇を受けられる特典も設けられており、おまとめローンとしての活用におすすめできる。

おまとめする際、審査が必須である点や必ずしも利息が減るとは限らない点などに注意が必要だ。そして審査を行う際には返済能力や他社での借入状況、過去の返済実績などが注目されることを頭に入れておくと良い。

おまとめ先として上手く活用できれば、住信SBIネット銀行カードローンは非常に魅力的な商品だ。ぜひこの機会に申し込み手続きを行い、借入先を一本化しよう。