- カードローンの利用時にどんな手数料が発生するのか知りたい
- ATMでカードローンを利用する際の手数料がどのくらいかかるのか知りたい
- 手数料を抑えるための具体的な方法を知りたい
気軽に借入できることが特徴のカードローンだが、取引の際に発生する手数料をあまり気にしていないという方もいるのではないだろうか。
一度の取引でかかるコストはそこまで大きな金額にならないものの、繰り返し使うとコストが嵩んでしまう。
手数料についての理解を深め、なるべくコストを抑えて借入を行おう。
本記事では、カードローンの手数料発生のタイミングや平均的な手数料額、コストを抑えるためのポイントについて解説していく。
また、手数料以外に発生するコストについても紹介するので、ぜひ本記事を参考に借入時の無駄なコストを削減しよう。
カードローンの手数料が発生するタイミングとその理由
カードローンの利用には手数料が発生する場合がある。どういった場面で手数料が発生するのだろうか。
また、手数料が発生しないケースなどはあるのだろうか。
ここでは、手数料が発生するタイミングやATMの種類・時間帯によって変化する手数料の内容について解説を行う。
借入・返済のときに手数料が発生する
カードローンの利用で手数料が発生するのは、主にATMを利用して借入・返済を行うケースだ。
ATMから現金を引き出したり、入金して返済を行ったりするときに発生する利用手数料が主なコストとなる。
通常、カードローンはATMを利用した借入・返済の方法以外に、インターネットバンキングを利用した借入・返済や口座振替による返済などが方法として設けられている。
インターネットバンキングや口座振替の場合に手数料が発生するケースは少なく、手数料の支払いを求められるのはATMを利用した場合のみだ。
近くの銀行ATMや普段買い物をするコンビニに設置されたATMで借入・返済をしようと考えている場合、コストが発生する可能性がある点に注意しよう。
ATMの種類や時間帯によって異なる
ATMの利用によって手数料が発生すると解説したが、必ずしもATMを使ったからと言って手数料がかかるわけではない。
ATMの種類や利用する時間帯によって手数料の有無や金額に違いがある点に注意が必要だ。
例えばカードローン会社が自社で設置するATMの場合、手数料が無料のケースが多い。
一方で、他社の提携ATMについては一定の手数料がかかるというパターンが多くなっている。
また、平日昼間の時間帯は手数料が無料であったり、金額が安かったりする一方、夜間や土日・祝日には割高な手数料がかかるケースも多い。
時間帯に応じて金額が変化するコスト体系になっている場合もあるのだ。
手数料の有無や金額が、ATMの種類や時間帯に依存する場合がある点を頭に入れておこう。
カードローンのATM手数料の具体的な金額
カードローンのATM手数料の金額は各社で異なるコスト体系を設けているため、一概にいくらと断言することはできない。
ここでは、平均的なATM手数料の金額や主要カードローンの手数料の紹介を行う。
平均的なATM手数料
利用時間帯やATMの種類によって異なるが、一般的なカードローンのATM手数料は借入・返済を問わず以下の金額が相場となる。
- 1万円以下の利用の場合
- 110円
- 1万円以上の利用の場合
- 220円
借入額・返済額に応じて手数料が変わるが、基本的には100円〜200円程度のわずかなコストとなる。
しかし、1回あたりの金額はわずかなものであっても、繰り返し使う場合は積み重なって大きな負担となるため注意が必要だ。
例えば、毎月3,000円の返済を3年間続けた場合、手数料は「110円×36ヶ月=3,960円」となる。
もし毎月の返済額が10,000円以上だった場合、手数料は単純に2倍となって7,920円となる。
毎月返済するカードローンにおいては、わずかな手数料でもそれなりの金額になる可能性があるのだ。
また、カードローンは限度額の範囲内で繰り返し利用できる点が魅力のサービスである。しかし、繰り返し借入を行っていくとその分だけコストは嵩んでしまう。
カードローンの性質を踏まえると、わずかな手数料でも負担は大きくなるため、しっかりと管理することが大切だ。
主要消費者金融のATM手数料
主要な消費者金融におけるATM手数料は以下の表の通りだ。
消費者金融 | 自社ATM | 提携ATM(借入・1万円以下) | 提携ATM(借入・1万円超) | 提携ATM(返済・1万円以下) | 提携ATM(返済・1万円超) | |
---|---|---|---|---|---|---|
アイフル | なし | 110円 | 220円 | 110円 | 220円 | 詳しくはこちら |
アコム | 無料 | 110円 | 220円 | 110円 | 220円 | 詳しくはこちら |
プロミス | 無料(プロミスATM・三井住友銀行ATM) | 110円 | 220円 | 110円 | 220円 | 詳しくはこちら |
SMBCモビット | 無料(三井住友銀行ATM) | 110円 | 220円 | 110円 | 220円 | 詳しくはこちら |
レイク | なし | 110円 | 220円 | 110円 | 220円 |
アイフルやレイクについては自社のATMがないため、ATMを利用して借入・返済を行う場合は提携ATMを使って手数料を支払うほかない。
各社のコスト体系を比較し、負担なく利用できる商品を選択しよう。
主要銀行カードローンのATM手数料
主要な銀行カードローンにおけるATM手数料は以下の表の通りだ。
銀行 | 自社ATM | 提携ATM(借入・1万円以下) | 提携ATM(借入・1万円超) | 提携ATM(返済・1万円以下) | 提携ATM(返済・1万円超) | |
---|---|---|---|---|---|---|
三菱UFJ銀行(バンクイック) | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | |
三井住友銀行 | 無料 | 有料 (コンビニATM・ゆうちょATM等は無料) | 有料 (コンビニATM・ゆうちょATM等は無料) | 有料(コンビニATM・ゆうちょATM等は無料) | 有料(コンビニATM・ゆうちょATM等は無料) | |
みずほ銀行 | 原則無料(時間帯によって有料) | 原則無料(時間帯によって有料) | 原則無料(時間帯によって有料) | 原則無料(時間帯によって有料) | 原則無料(時間帯によって有料) | 詳しくはこちら |
楽天銀行(スーパーローン) | なし | 原則無料(一部有料) | 原則無料(一部有料) | 無料 | 無料 | 詳しくはこちら |
オリックス銀行 | なし | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | |
住信SBIネット銀行 | なし | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | |
セブン銀行 | 無料 | なし | なし | なし | なし |
銀行の場合、提携ATMも手数料が無料のケースが多い。ただし、時間帯によって有料となったり、一部のATMは手数料がかかったりする場合があるため注意が必要だ。
カードローンの手数料を抑えるためのポイント
先ほど紹介した通り、1回あたりの手数料は少額であっても利用を重ねていくと負担は大きくなってしまう。
コストを抑えるためのポイントとして以下の4点を押さえておこう。
- 利用するATMや時間帯を選ぶ
- 利用頻度を調整する
- 自社ATMを使う
- インターネットバンキングや口座振替を利用する
それぞれのポイントについて解説を行う。
利用するATMや時間帯を選ぶ
カードローンのATM手数料については、ATMの種類や時間帯によって安くなったり、無料となったりするケースが多い。
そのため、借入や返済を行うATMを見極め、手数料を抑えられる時間帯を選ぶことで負担を軽減できる。
例えば、先ほどの表を見ると三井住友銀行カードローンは提携ATMの手数料が有料だが、コンビニやゆうちょ銀行のATMであれば手数料はかからない。
利用するATMをしっかり選べば、無駄なコストを支払う必要がなくなる。
また、みずほ銀行カードローンは原則手数料無料で利用できるが、時間帯によって手数料が発生してしまう。
きちんと時間帯を選べば手数料を負担せずに済むため、無料で利用できる時間帯で活用することが大切だ。
手数料体系や時間帯による金額の違いをきちんと理解し、コストがかからない方法で利用すると良いだろう。
利用頻度を調整する
ATM手数料は利用するたびに発生するため、利用回数自体を減らすことができればコストも抑え込める。
利用頻度を調整し、手数料が発生する回数を減らして負担を軽減しよう。
例えば、毎月の約定返済に加えて随時返済を行えば、借入残高が減って返済回数を減らせる。
ATMに入金する回数自体が減るため、手数料負担も小さく抑えられる。
また、借入の際には1回でまとめて借りるというのもひとつの手だ。例えば、1万円の借入を3回行った場合の手数料は「110円×3回=330円」となる。
一方、一度で3万円を借りた場合は220円の手数料で済む。同じ金額を借りる場合でも発生する手数料に違いが生じるのだ。
返済や借入の方法を工夫し、利用頻度を減らすことで手数料を抑えよう。
自社ATMを使う
自社ATMがある商品の場合、利用しない手はない。ほとんどの場合は自社ATMの手数料は無料となっているため、取引コストを大きく削減できるだろう。
ただし、先ほどの表を見ても分かる通り、すべての商品で自社ATMを設けているわけではない。
アイフルやレイク、楽天銀行、オリックス銀行などは自社ATMがなく、基本的には提携ATMを使うしか選択肢がないため注意が必要だ。
インターネットバンキングや口座振替を利用する
本記事では、ここまでATMを利用した場合の手数料を解説してきたが、借入・返済の方法はATMだけではない。
インターネットバンキングを利用した借入・返済や口座振替による返済などが可能だ。
そして、インターネットバンキングや口座振替の場合、ほとんどの商品で手数料が発生しない。
とにかくコストを抑えたいという方は、インターネットバンキング・口座振替を上手く活用しよう。
これまでATMを使って借入・返済をしてきた人にとって、インターネット等で手続きを行うことに抵抗があるという方もいるだろう。
しかし、一度慣れてしまえば非常に便利なサービスであり、スムーズに借入・返済を行えることに魅力を感じるケースも多い。
例えば「手数料が無料の時間帯は忙しくて利用できない」「近くに手数料無料のATMがない」というケースで悩む方は少なくない。
しかし、インターネットバンキングはいつでもどこでも取引が可能であり、口座振替は自動で引き落としが行われる。時間や場所が限定されない方法であることが特徴だ。
手数料負担を抑えて便利に借入・返済を行う方法として、インターネットバンキングや口座振替の活用を検討してみよう。
カードローン利用時の注意点と手数料以外にかかるコスト
ここまでATM手数料について解説してきたが、カードローンを使う際には手数料以外にも以下のコストが発生する。
- 利息
- 遅延損害金
それぞれのコストに対する理解を深めておかないとトラブルに発展する可能性もあるため、しっかりと確認しておこう。
利息
利息とは、お金を借りたことに対する対価として借入金の返済時に上乗せして支払うコストのことだ。
そして借入残高に対する利息の割合のことを「金利」と言い、借入残高に一定の割合をかけて利息を算出する。
一般的にカードローンは、マイカーローンや住宅ローンなどに比べて高い金利が設定される傾向にある。
なぜなら、カードローンは担保や保証人不要で借りられ、原則として使い道も自由な融資であるためだ。利便性の高さと引き換えに金利が高めに設定されている。
そのため、カードローンの利息負担は比較的重くなりやすく、きちんと管理していくことの重要性が高い。
借入を行う際には「どの程度の利息が発生するか」「問題なく返済できるのか」といった見通しを立て、計画的に利用することが重要だ。
遅延損害金
借入金・利息の返済が期日までに行えず、遅れてしまった場合は遅延損害金が発生する場合がある。
遅延損害金は延滞元金に対して一定の割合で発生し、日割りで加算されていく。金利よりも高い利率が設定されているケースが多いため、なるべく早く返済するように心掛けよう。
返済能力を超えた借入をしてしまうと毎月の返済額が大きくなってしまい、返済しきれないという事態に陥ってしまう。
遅延損害金も発生し、さらに負担が重くなっていく。繰り返しとなるが、事前に返済の見通しを立てた上で計画的に利用しよう。
なお、期日を守れずに返済の遅延が続くと遅延損害金が嵩んでいくだけでなく、支払いの催促・督促を受けることになる。
それでも返済せずに無視を続けると一括返済の請求が行われ、裁判所から強制執行(差し押さえ)が行われる可能性もある。
遅延損害金の支払いだけでは済まない事態になっていくため、期日に間に合わなかった場合でもなるべく早く返済手続きを進めよう。
カードローンの手数料への理解を深めよう
カードローンの手数料は、主にATMを利用した借入・返済の際に発生する。
手数料は利用時間帯やATMの種類によって異なるため、事前に手数料体系を確認してコストを抑える工夫をすることが大切だ。
手数料を抑える方法としては「ATMの種類や時間帯を選ぶ」「インターネットバンキング・口座振替を活用する」などが挙げられる。
コストを抑えられる方法を検討し、少しでも負担を軽減していこう。
また、手数料以外にも利息や遅延損害金などのコストがある。全体的なコストを理解した上で、計画的に利用していくことが大切だ。
ぜひ本記事を参考に手数料に対する理解を深め、カードローンを効果的に利用していこう。