おまとめローンとカードローンの借り換えの違いは何？どう使い分ける？特徴と注意点を解説

「おまとめローンとカードローンは何が違う？どちらがお得？」と気になる方も多いだろう。

おまとめローンとカードローンには明確な仕組みの違いがあり、どちらを選ぶべきかは利用者1人ひとりの特徴によって大きく変わる。

本記事では、おまとめローンとカードローンにおける借り換えの違いについて解説する。

それぞれの定義や使い分け方、向いている方の特徴も解説するので、ぜひ参考にしていただきたい。

おまとめローンとカードローンの借り換えの基本的な違い

おまとめローンとカードローンは、根本的な仕組みに大きな違いがあるのが特徴だ。

両者の違いについて、それぞれ解説していく。

それぞれの仕組みや利用時の注意点も解説するので、必ず事前に目を通しておこう。

おまとめローンの仕組みと目的

おまとめローンは、2社以上から借り入れた融資を合計して1社にまとめるといった仕組みだ。

審査に通ると、借入れした資金を使って現在契約中のカードローンにおける複数の融資を返済できる。

おまとめローンの主な目的は、複数社から借り入れている融資を一つのローンにまとめることだ。

融資をまとめる一つのローンを選ぶときは、金利の低いローンを選ぶのが鉄則である。

金利の低いローンへ乗り換えることで、本来かかるはずだった利息を押さえやすくなる。

月々の返済額や利息も計算しやすくなるので、物やスケジュールの管理が苦手な方にもおすすめだ。

カードローンの借り換えの仕組みと目的

カードローンの借り換えは、現在利用しているカードローンを清算して、新たに別のカードローンを契約することを指す。

まず新たにカードローンへ申し込み、調達した資金を現在利用中のローンの清算に充てると同時に、契約したカードローン会社へのローンの支払いを始めるという仕組みだ。

カードローンの借り換えを行うことで、金利を下げて利息の負担を減らしたり、利用限度額を増額したりしやすくなる。

カードローンの契約後に後悔している方や、複数社の借入を管理するのが難しいと感じる方におすすめだ。

おまとめローンとカードローンの借り換えの違いは何か

おまとめローンとカードローンの借り換えの大きな違いは、借入のまとめ方における仕組みにある。

おまとめローンでは複数社の借入を清算して1社に乗り換えるのに対して、カードローンの借り換えは1対1の清算・乗り換えを行う仕組みだ。

ローンの借入残高を「集約」するのがおまとめローンで「移転」させるのがカードローンの借り換えとイメージすると良いだろう。

またおまとめローンとカードローンの乗り換えでは、追加借入のしやすさが大きく異なる。

おまとめローンの場合、返済専用の金融商品であるため、返済が進んでも追加の借り入れが基本的にできない。

対してカードローンの乗り換えの場合、限度額の範囲内で繰り返し借り入れができる。

状況によって追加借入を行う可能性が出てきそうな方は、カードローンの借り換えを選ぶと良いだろう。

おまとめローンとカードローンの借り換えメリット・デメリット

おまとめローンとカードローンの借り換えメリット・デメリットについてそれぞれ解説する。

それぞれの良し悪しを把握したうえで、自身の借入状況も考慮しつつ、ローンを選ぶうえでの参考にしていただきたい。

おまとめローンのメリット

おまとめローンには、以下のようなメリットがある。

金利が異なる複数のローンの支払いを一つにまとめ、結果的に金利が低いローンを選べた場合、返済総額を減らすこともできる。

同時に毎月の支払額を減らせる可能性があるため、契約中のローンにおける利息が高いと感じている方にもおすすめだ。

返済日も一つにまとめられるため、お金の管理も行いやすくなるだろう。

またおまとめローンなら、総量規制を超える金額での借入もできる。

総量規制とは、個人に対して年収の3分の1を超える貸し付けを禁止する制度を指す。

貸金業者からの借入れを対象としている制度だが、カードローンには直接適用されない。

しかし、カードローン会社も総量規制にしたがって銀行独自のルールを定めていることが多いので、安易に年収の3分の1以上の金額を借り入れないよう注意しておこう。

おまとめローンのデメリット

おまとめローンには、以下のデメリットもあるので気をつけていただきたい。

おまとめローンで複数の借入をまとめた結果、金利が高いカードローンを選んでしまうと、結果的に支払い総額が増える可能性もあるので注意が必要だ。

また、おまとめローンは返済専用のため、利用期間内であっても追加借入ができない。

審査も通常のカードローンに比べて厳しいので、使いたいと思ったときに必ず使えるものではないと覚えておこう。

カードローンの借り換えのメリット

カードローンの借り換えには、以下のようなメリットがある。

金利の低いカードローンへ借り換えることで、最終的な支払額を減らすことが可能だ。

おまとめローンと違って返済専用のローンではないので、使い道も自由に決められる。

利用限度額の増額審査にも申し込めるので、クレジットカードの利用枠を空けて別の用途に融資を活用することも可能だ。

利用限度額の変化により、収入に応じて返済プランを柔軟に組み直せるのも大きなメリットだ。

カードローンの借り換えのデメリット

カードローンの借り換えには、以下のデメリットもあるので注意が必要だ。

カードローンの借り換えを行う場合、借り換え先のローンの審査にも通過する必要がある。

審査に通過できなかった場合、返済そのものを進めることができないリスクもある。

またカードローンの借り換えを行うと、結果的に返済期間や返済回数が増えてしまう可能性も否定できない。

支払いのタイミングや引き落とし口座も変わるケースがあるため、新しい返済方法に慣れるまでに時間がかかる可能性もあるので注意しておこう。

どちらを選ぶべき？おまとめローンとカードローンの借り換えの使い分け方

おまとめローンを選ぶべき方、カードローンの借り換えを選ぶべき方の特徴について、以下のとおりそれぞれ解説する。

「おまとめローン、カードローンの借り換えは結局どっちを選ぶべき？」と疑問に思っている方は、記事のおさらいとして必ず目を通していただきたい。

こんな人にはおまとめローンが最適

おまとめローンは、以下の特徴に当てはまる方におすすめだ。

複数の銀行からカードローンの借入を行っている場合、金利が異なるため、月々の返済を把握しにくいといった点がネックとして挙げられる。

利子を含めた返済額の計算に自信がない方や、返済の管理が複雑でいつもギリギリまで具体的な金額を把握できず困っている方には、おまとめローンがおすすめだ。

また、おまとめローンを借りる際、金利が安いローンを選ぶことができれば、同時に金利が高くついていたローンを手放すことができる。

それぞれのカードローンにおける金利を心配している方や、平均値を計算するのが難しいと感じている方は、おまとめローンを選択肢の一つとして頭に入れておくとよい。

そしておまとめローンは返済専用のローンなので、今後借入額を増やす予定がない方にもおすすめだ。

現段階において借り入れている金額を確実に返済したうえで、今後のお金の使い道を考えたい方は、おまとめローンをうまく活用すると良いだろう。

こんな人にはカードローンの借り換えが最適

カードローンの乗り換えは、以下の特徴に当てはまる方におすすめである。

高金利のローンを契約してしまうと、同じ借入額や期間でも、最終的に他のカードローンの利用者よりも多くのお金を支払ってしまうリスクがある。

カードローンの契約後、新たに別の魅力的なカードローンを見つけて後悔している方は、救済措置としてカードローンの借り換えを行うのも選択肢の一つだ。

またカードローンの借り換えを行うことで、返済プランを再度組み直すことができる。

収入の変動により月々の支払額を増やしたい方の場合、カードローンの借り換えによって返済期間が短縮でき、結果的に支払う利息を下げることも可能だ。

さらにカードローンの借り換えを行うことで、入会特典を手に入れるチャンスがあるほか、返済方法が柔軟になることもある。

返済に使える銀行口座や提携ATMが増えることで、カードローンにおける支出の管理がしやすくなる方も多いだろう。

カードローンの借り換えは、現状の借入先が一社であることが求められる。

場合によっては併用がおすすめなケースもあるため、以下段落を参考にしていただきたい。

おまとめローンとカードローンの借り換えの併用は可能か

おまとめローンとカードローンの借り換えは、目的に応じて併用も可能だ。

両者をうまく組み合わせることができれば、金利を下げると同時に、返済期間の伸び幅を短縮できる可能性もあるだろう。

おまとめローンとカードローンの借り換えは、以下の状況に当てはまる方におすすめだ。

• 返済専用のお金と自由に使えるお金を分けたい人
• 現状の借入状況を把握したうえで返済プランを根本から立て直したい人

しかし両者の併用を行う場合、金融機関によっておまとめできる借り入れの種類が制限されている場合がある。

また、おまとめローンの申込条件に「他社のカードローンの解約」が明記されている場合は、解約手続きが必要になり、結果的に併用はできないので注意が必要だ。

現状の借入状況を今一度整理し、お金の管理体制を一から整えつつ、より金利が低いカードローンを選んで活用したい方は、両者の併用も検討すると良いだろう。

おまとめローンやカードローンの借り換えをうまく使い分けよう

今回は、おまとめローンやカードローンの乗り換えの仕組みや主な違い、それぞれがおすすめな人の特徴を解説した。

おまとめローンは、複数の借入を1本化してお金の管理を楽にする手段だ。

ローンの返済先が一つになるためお金の管理がしやすくなる一方で、金利が上がるリスクや、追加の借入ができないといったデメリットもある。

対してカードローンの乗り換えは、一社からの借入を返済し、より低金利のローンへ変更する方法である。

金利が下がるため返済額を減らせるものの、返済回数や返済額が増えてしまうリスクもあるため注意が必要だ。

両者にはそれぞれ良し悪しがあり、どちらがおすすめかは一人ひとりの状況によって大きく変わってくる。

いずれの方法を選ぶ場合でも、返済計画をしっかりと立てつつ、より金利が低いカードローンを選ぶことが大切だ。