- ビジネスローンの種類や特徴が知りたい
- ビジネスローンの審査基準や借入までの流れがわからない
- おすすめのビジネスローンが知りたい
事業を営んでいると、できるだけ早く多額の資金が必要になることも少なくない。
事業資金を調達するには、銀行融資や公的融資をイメージされる方が多いかもしれないが、実際はさまざまな資金調達方法がある。
そのひとつが、法人や個人事業主を対象にしたビジネスローンだ。
しかし、ビジネスローンとはそもそもどのようなローン商品であり、どのようなメリット・デメリットがあるのか気になる方もいるだろう。
そこで本記事では、ビジネスローンの特徴やメリット・デメリット、審査基準などについて解説する。
また、おすすめのビジネスローンを5つに厳選して紹介し、選び方のポイントや注意点についてもあわせて説明する。
ビジネスローンで借入を検討している法人や個人事業主の方は、ぜひ最後まで読んで、自分や企業に合ったビジネスローンを探し出してみてほしい。
ビジネスローンとは何か?
ビジネスローンとは、法人や個人事業主が事業資金を借り入れるためのローン商品だ。
ビジネスローンの資金使途は、開業資金・運転資金・設備資金などの事業資金に限られていることから、事業を営んでいない個人は対象ではない。
法人や個人事業主はビジネスローンを利用することで、事業を拡大させ、より効率的な経営ができる。
ビジネスローンは、商品によって金利や借入方法などが大きく異なる。
ここでは、ビジネスローンにどのような種類があるのか確認していこう。
ビジネスローンの種類
ビジネスローンは主に消費者金融・銀行・クレジットカード会社の3つの金融機関が提供しており、各金融機関によって特徴が異なる。
それぞれの特徴をまとめると、以下の一覧表のとおりだ。
ビジネスローン | 主な特徴 |
---|---|
消費者金融系ビジネスローン | 消費者金融会社が提供 即日融資に対応していることが多い 緊急の資金調達に最適 審査時間が短い |
銀行系ビジネスローン | 無担保・無保証で融資できる 審査の難易度が比較的低い 消費者金融系よりも金利が低い 消費者金融系よりも融資時間が長い |
信販系ビジネスローン | カード会社やリース会社が提供 消費者金融系と銀行系の中間的な特徴 融資時間は消費者金融系より遅く、銀行系より早い 金利は消費者金融系より低く、銀行系より高い |
消費者金融系ビジネスローン
消費者金融系ビジネスローンは、アイフル・アコム・プロミスなどの消費者金融会社が提供している。
消費者金融は、個人だけでなく、法人や個人事業主に対しても融資をしている。
大手消費者金融のカードローンと同様、即日融資に対応している消費者金融系ビジネスローンも少なくない。
審査のスピードも速いことから、できるだけ早く資金調達をしたい場合には向いているだろう。
銀行系ビジネスローン
銀行からの事業融資と言うと、銀行融資を思い浮かべるかもしれないが、ビジネスローンもある。
一般的な銀行融資とは異なり、担保や保証人が必要なく、審査の難易度も高くない。
消費者金融系ビジネスローンよりも、銀行系ビジネスローンは適用金利が低く、融資時間が長い傾向にある。
信販系ビジネスローン
信販系ビジネスローンは、クレジットカード会社やリース会社が提供しているビジネスローンだ。
融資時間は比較的早く、適用金利は消費者金融系ビジネスローンと銀行系ビジネスローンの中間くらいである。
ビジネスローンとカードローンの違い
ビジネスローンとカードローンには、以下のような違いがある。一覧表にまとめたので、ぜひ参考にしてほしい。
ビジネスローン | カードローン | |
---|---|---|
対象者 | 法人・個人事業主 | 個人 |
利用目的 | 事業資金(法人や個人事業主の証明書類の提出が必要) | 資金使途の制限はない(事業資金としての利用はできない) |
借入限度額 | 最大300万〜1,000万円 | 最大800万円〜1,000万円 |
適用金利 | 5%〜18% | 1.5%〜18%(無利息サービスもある) |
審査 | 比較的厳しい | 比較的緩やか |
総量規制 | 対象外 | 対象 |
その他 | 担保ありと担保なしがある 大規模な資金調達に最適 | 提携ATMですぐに引き出せる 急な資金調達に最適 |
ビジネスローンは事業用資金としての使用に限られているのに対して、カードローンは基本的に資金使途が決められていない。ただし、事業資金の目的以外に限られる。
また、ビジネスローンの最低金利は5%程度であり、カードローンの最低金利と比べると比較的高くなっている。
さらに、借入限度額は1,000万円程度でそこまで変わらないが、ビジネスローンのなかには限度額が低く設定されているものもある。
ただし、実際に借入できる金額は審査結果によって変わるため、借入限度額まで借入できるわけではない。
ビジネスローンとカードローンの違いから、多額の事業資金が必要な場合はビジネスローン、少額の資金をすぐに借入したい場合はカードローンが適していると言えるだろう。
ビジネスローンのメリット・デメリット
ビジネスローンを利用することで、デメリットやデメリットがいくつか存在する。
ここでは、メリットとデメリットに分けて詳しく解説する。
ビジネスローンを利用する3つのメリット
ビジネスローンの利用で得られる主なメリットは、以下の3つだ。
- 融資時間が短い
- 無担保・無保証人での借入ができる
- 総量規制の対象ではない
それぞれのメリットを具体的に解説する。
融資時間が短い
ビジネスローンを利用する1つ目のメリットは、融資時間が短いことだ。
数日間で融資が完了するのが一般的で、即日融資が可能なケースもある。
銀行融資や公的融資の場合、事業計画書や事業計画書などの書類を審査で提出しなければいけない。
提出書類の審査にも時間が必要なため、審査や融資が完了するまでに数週間から1ヵ月程度かかってしまう。
そのため、銀行融資や公的融資と比べると、ビジネスローンは融資までに時間がかからない。
急に事業資金が必要になることも多い法人や個人事業主にとって、融資時間が短くて済むビジネスローンは便利な選択肢だ。
無担保・無保証人での借入ができる
ビジネスローンを利用する2つ目のメリットは、無担保・無保証人での借入ができることだ。
住宅ローンのような有担保ローンとは異なり、ビジネスローンやカードローンでは基本的に担保や保証人が必要ない。
物的担保も人的担保も必要ないことから、融資手続きの簡略化につながり、ビジネスローンを利用するハードルが低くなる。
特に創業したばかりの法人や個人事業主の場合は、担保となる不動産や保証人を用意できないケースも多いため、ビジネスローンを有効活用しやすいだろう。
総量規制の対象ではない
ビジネスローンを利用する3つ目のメリットは、総量規制の対象ではないことだ。
総量規制とは貸金業者の借入上限額について定めた法律であり、年収の3分の1までしか融資できないとされている。
カードローンは総量規制の対象となるが、ビジネスローンは対象外であるため、企業経営者や個人事業主は年収に関係なく借入可能だ。
つまり、ビジネスローンの場合、すでに他の金融機関から借入していても追加で借入ができる。
多額の事業資金が必要な場合や緊急で資金が必要な場合は、総量規制で審査に落ちてしまう心配もないため、ビジネスローンは便利に感じるだろう。
ビジネスローンを利用する3つのデメリット
ビジネスローンを利用すると大きなメリットが得られる一方で、デメリットもいくつかある。
- 適用金利が高い
- 借入可能額が低い
- 今後の融資審査に悪影響を及ぼす
メリットとデメリットの両方を理解したうえで、ビジネスローンを利用しよう。
適用金利が高い
ビジネスローンを利用する1つ目のデメリットは、適用金利が高いことだ。
ビジネスローンの金利は、5%〜18%程度と比較的高い金利で借入できる傾向がある。
最高金利に関しては、14%〜18%程度の高い金利が適用されるケースも少なくない。
その一方で、銀行やノンバンクからの通常の融資では適用金利はそこまで高くない。
特に、メガバンクであれば、1%未満の金利で借入できるケースもあるほどだ。
金利が高いことは返済負担の増大や収益性の圧迫につながるため、事業の収益性を考慮に入れながら、返済計画を入念に立てるようにしよう。
借入可能額が低い
ビジネスローンを利用する2つ目のデメリットは、借入可能額が低いことだ。
ビジネスローンの限度額は数百万円程度が相場である。
しかし、銀行融資や公的融資の借入可能額は数千万円〜数億円程度が一般的だ。
多額の融資が必要な場合は、ビジネスローンだけでは足りないかもしれない。
ただし、借入可能額と実際の借入額は異なるため、借入可能額はあくまでも目安として考えておこう。
今後の融資審査に悪影響を及ぼす
ビジネスローンを利用する3つ目のデメリットは、今後の融資審査に悪影響を及ぼすことだ。
消費者金融からの借入履歴があると資金や返済能力がないと判断され、銀行や公的金融機関などの別の金融機関の融資審査に落ちて、融資を受けられないケースが珍しくない。
比較的高金利であるビジネスローンの利用で返済負担が大きくなる可能性があるため、銀行の融資審査では否定的な印象を与えてしまう。
ビジネスローンで借入した場合、決算書に借入先の内訳を記載しなければならないため、借入先などの取引状況がわかる。
今後、銀行や公的機関から融資を検討している方は、慎重に考えてからビジネスローンを利用しよう。
すでにビジネスローンを利用している方は、ビジネスローンの完済後に銀行融資を受けるといいだろう。
おすすめのビジネスローン5選
ここでは、おすすめのビジネスローンを以下の5社に絞って紹介する。
- アイフル「AGビジネスサポート」
- アコム「ビジネスサポートカードローン」
- プロミス「自営者カードローン」
- GMOあおぞらネット銀行「あんしんワイド」
- PayPay銀行「ビジネスローン」
それぞれのビジネスローンによって融資金額や金利などが異なるため、最適なビジネスローンを選択する際の参考にしてほしい。
アイフル「AGビジネスサポート」
AGビジネスサポートは、アイフルが提供している事業者向けビジネスローンである。
大手消費者金融系ビジネスローンと比べると、最大1,000万円まで借入ができるAGビジネスサポートの限度額は比較的高額だと言えるだろう。
限度額の範囲であれば何回でも借入できるため、多額の資金が必要になった場合でも安心だ。
また、即日融資も可能で申込当日に融資を受けられるため、突発的に資金が必要になっても、迅速に借入できる。
本人確認書類だけでなく、法人の場合は決算書、個人事業主の場合は確定申告書・事業内容確認書を提出しなければならない。郵送やメールで提出できるため、来店も不要だ。
毎月支払う元金が一定である「元金定率リボルビング返済」という返済方法を導入することで、支払総額を抑えられ、計画的に返済しやすいだろう。
金融機関 | アイフル |
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商品名 | AGビジネスサポート |
対象者 | 法人:20歳〜75歳 個人事業主:20歳〜69歳 |
金利 | 5.0%〜18.0% |
融資限度額 | 1万円〜1,000万円(新規取引は500万円まで) |
返済方法 | 元金定率リボルビング返済 |
返済期間 | 最長8年4ヵ月 |
即日融資 | 対応可能 |
必要書類 | ・本人確認書類 ・決算書(法人) ・確定申告書(個人事業主) ・事業内容確認書(個人事業主) |
担保・保証人 | 不要 |
アコム「ビジネスサポートカードローン」
ビジネスサポートカードローンは、アコムが提供する個人事業主を対象としたビジネスローンである。
最大300万円まで借入でき、即日融資も可能だ。
ビジネスサポートカードローンの大きなポイントは、利用目的が自由な点と担保・保証人が必要ない点だ。
ビジネスローンの利用目的は基本的に事業資金に限られるため、自由に使えるのは利便性が高いと言える。
担保・保証人が不要な点は、物的担保も人的担保も用意しにくい個人事業主にとって嬉しいポイントだ。
ビジネスサポートカードローンの利用には、直近1期分の確定申告書B(第一表)の提出が必要である。
また、限度額が100万円を超える場合には、確定申告の方法によって、直近1期分の青色申告決算書の写しまたは直近1期分の収支内訳書の写しを提出しなければいけない。
ビジネスローンを利用するには、確定申告書以外にも事業計画書などのさまざまな書類の提出が必須なケースも多いため、提出書類が1枚だけで済むのは大きなメリットだ。
Webやスマートフォンアプリから提出もできるため、来店する必要もない。
返済方法は借入残高によって返済額が変わる「定率リボルビング方式」が導入されている。
担保・保証人が必要なく、申し込みや手続きの時間も手間も省けるビジネスローンを選びたい個人事業主にはおすすめだ。
金融機関 | アコム |
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商品名 | ビジネスサポートカードローン |
対象者 | 20歳以上でアコムの基準を満たす個人事業主 |
金利 | 12.0%〜18.0% |
融資限度額 | 1万円〜300万円 |
返済方法 | 定率リボルビング方式 |
返済期間 | 最終借入日から最長8年7ヵ月 |
即日融資 | 対応可能 |
必要書類 | ・本人確認書類 ・直近1期分の確定申告書B(第一表)の写し ※限度額が100万円を超える場合、以下の書類も必要 青色申告:直近1期分の青色申告決算書の写し 白色申告:直近1期分の収支内訳書の写し |
担保・保証人 | 不要 |
プロミス「自営者カードローン」
自営者カードローンは、プロミスが提供する自営業者を対象にしたビジネスローンである。
最大300万円まで借入でき、即日融資も可能だ。
アイフルのビジネスサポートカードローンと同様、資金使途は自由であり、事業資金以外にも生活費としても利用できる。
ビジネスローンの多くは、資金使途が事業資金のみであるため、プライベートの資金にも充当できる点は利用者にとっては魅力的だ。
本人確認書類や収入証明書の提出が必須であり、Webやスマートフォンアプリで提出できるため、来店する必要もない。
借入残高に応じて毎月の返済額が変動(スライド)する「残高スライド元利定額返済方式」という返済方法を採用している。
金融機関 | プロミス |
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商品名 | 自営者カードローン |
対象者 | 20歳〜60歳の自営業者 |
金利 | 6.3%〜17.8% |
融資限度額 | 1万円〜300万円 |
返済方法 | 残高スライド元利定額返済方式 |
返済期間 | 最終借入日から最長6年9ヵ月 |
即日融資 | 対応可能 |
必要書類 | ・本人確認書類 ・収入証明書 |
担保・保証人 | 不要 |
GMOあおぞらネット銀行「あんしんワイド」
あんしんワイドは、GMOあおぞらネット銀行が提供する法人向けのビジネスローンである。
審査に提出書類は必要なく、入出金履歴のみで審査をするため、赤字・債務超過の法人や創業して間もない法人でも借入可能だ。
融資限度額が最大1,500万円(初回は1,000万円)で最低金利が0.9%であることによって、多額の資金を低金利で借入できる。
即日融資はできないものの、最短2営業日で融資できる点は、銀行系ビジネスローンのなかでは圧倒的な融資スピードを誇る。
決算書が不要なだけでなく、多額の資金を低金利かつ迅速に借入できるあんしんワイドは、融資審査に不安を感じている法人には最適のビジネスローンだ。
金融機関 | GMOあおぞらネット銀行 |
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商品名 | あんしんワイド |
対象者 | GMOあおぞらネット銀行の法人口座を保有している法人 |
金利 | 0.9%~14.0% |
融資限度額 | 10万〜1,500万円(初回は1,000万円) |
返済方法 | ・約定返済 ・臨時返済 |
返済期間 | 約定返済の引落日は毎月25日 |
即日融資 | 不可(最短2営業日) |
必要書類 | 不要(入出金履歴のみ) |
担保・保証人 | 不要 |
PayPay銀行「ビジネスローン」
PayPay銀行が提供するビジネスローンは、金利が1.8%〜13.8%と低金利が大きな特徴である。
銀行系ビジネスローンでは上限金利が14.0%以下になることがあまりないことを考えると、返済額を少しでも抑えたい方にはおすすめだ。
また、銀行系ビジネスローンであることから現実には少ないかもしれないが、即日融資にも対応している融資スピードは、ネット銀行独自の強みと言えるだろう。
PayPay銀行が提供するビジネスローンの利用には、ビジネス用の口座を開設しなければならない。
しかし、突発的な支払いが必要な場合や返済負担を軽減したい場合には便利なビジネスローンだろう。
金融機関 | PayPay銀行 |
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商品名 | ビジネスローン |
対象者 | 20歳〜69歳の法人 |
金利 | 1.8%〜13.8% |
融資限度額 | 10万〜1,000万円 |
返済方法 | ・約定返済 ・全額返済 ・一部返済 |
返済期間 | 自由 |
即日融資 | 対応可能 |
必要書類 | 原則不要 ※以下の書類が必要な場合もある ・事業実態の確認資料 ・所得証明資料 ・決算書2期分 |
担保・保証人 | 担保は不要(経営者の連帯保証が必要) |
ビジネスローンの審査基準と借入までの流れ
ここでは、ビジネスローンの審査基準と借入までの流れについて解説する。ビジネスローンの審査に通過するか不安な方はぜひ参考にしてほしい。
ビジネスローンの審査基準
主なビジネスローンの審査基準は、以下のとおりだ。
- 業績や財務状況
- 申込者の返済能力や信用情報
業績や財務状況は重要な審査基準のひとつである。それは、事業で利益を出していなければ、ビジネスローンを返済できないためだ。
法人の場合には決算書、個人事業主の場合には確定申告書をもとに、審査で業績や財務状況が評価される。
事業計画書の内容や将来の成長余地なども含めて総合的に判断されるため、赤字経営でも決して審査に落ちるわけではない。
また、申込者の返済能力や信用情報も審査で重要なポイントだ。
業績や財務状況から返済能力の有無が判断されるだけでなく、過去の取引履歴から借入状況や返済状況に問題がないか確認される。
万が一、返済遅延や滞納などで信用情報に傷がついていれば、審査に通過しにくくなるため、常に信用情報をクリーンな状態にしておくことが必要だ。
ビジネスローンはカードローンよりも審査が比較的厳しくないとされているが、審査基準は金融機関によって異なるため、各金融機関の審査基準や審査内容を事前に確認しておこう。
申し込みから借入までの流れ
ビジネスローンの申し込みから借入までの主な流れは、以下のとおりだ。
- 申し込み
- 仮審査
- 必要書類の提出
- 本審査
- 借入完了
それぞれ順番に確認していこう。
まず、ビジネスローンの申し込みをする。店頭やWeb上での申込方法があるが、自宅や外出先からでも申込可能なWeb申込がおすすめだ。
申込後に仮審査があるビジネスローンの場合、申込者の申告内容に沿って審査される。
その後、法人の場合は決算書、個人事業主の場合は確定申告書を提出する。
具体的な必要書類は金融機関やビジネスローンの種類などによって異なるが、主に必要な書類は以下のとおりだ。
事業形態 | 必要書類 |
---|---|
法人 | 事業計画書 納税証明書 代表者の本人確認書類 決算書 履歴事項全部証明書 印鑑証明書 |
個人事業主 | 事業計画書 納税証明書 本人確認書類 収入証明書(確定申告書) |
Webを利用した申込方法であれば、スマートフォンからアップロードするだけなので、時間も手間もかけずに提出が可能だ。
必要書類の提出が完了すると、申込書と提出書類の記載内容に相違がないか審査され、審査に通過すれば借入が完了する。
ビジネスローンによって仮審査の有無などフローが一部異なるかもしれないが、どの申込手順でも事前に必要書類を準備しておこう。
ビジネスローンで融資を受ける際のポイントと注意点
ビジネスローンを選ぶ際には、金利や融資限度額などのさまざまな観点から、比較検討することが必要だ。
ここでは、ビジネスローンで融資を受ける際の選び方や注意点について解説する。
ビジネスローンの選び方
ビジネスローンを選ぶ際の主なポイントは、以下のとおりだ。
- 金利
- 融資時間
- 融資限度額
- 申込条件
- 申込方法
それぞれ詳しく見ていこう。
金利
ビジネスローンで借入する場合、返済額に大きな影響を与える金利は重要な要素だ。ビジネスローンは銀行融資やカードローンと比べると、比較的金利が高い傾向にある。
下限金利が5%程度のビジネスローンも少なくない。金利は低いほど利息や返済総額を抑えられ、返済期間の短縮にもつながる。
そのため、なるべく返済金額を抑えたい方は金利があまり高くないカードローンを選ぶといいだろう。
融資時間
銀行系ビジネスローンには少ないが、消費者金融系ビジネスローンには即日融資に対応しているものも多く、申込当日に融資を受けられる。
また、審査に通過すると、提携先ATMやスマートフォンアプリからいつでも借入が可能だ。
突発的に資金が必要になった際は、消費者金融系ビジネスローンを利用するといいだろう。
融資限度額
ビジネスローンの借入限度額は基本的に300万円程度であるが、1,000万円以上まで借入できるビジネスローンも少なくない。
300万円以上の多額の資金が必要な場合は、融資限度額が高いビジネスローンを選択しよう。
ただし、申込で申告する借入希望額が実際にそのままの金額で借入できるわけでなく、具体的な借入限度額は審査によって決まる点は理解しておこう。
申込条件
ビジネスローンは、事業を営んでいる法人や個人事業主が主な融資対象者であるが、金融機関によって対象者がどちらかに限定されるケースもある。
事業形態だけでなく、申込対象年齢もビジネスローンによって異なる。
そのため、借入を検討しているビジネスローンの対象者に自分が該当するのかどうかを事前にしっかりと確認しておこう。
申込方法
ビジネスローンには、Web・郵送・来店などさまざまな申込方法がある。
申し込みから借入までオンラインで完結するWebやスマートフォンアプリからの申込方法を選択すれば、時間や場所に縛られずに借入が可能だ。
自分や会社にとって最適な申込方法を選択しよう。
ビジネスローンの審査を通過するためのコツ
ビジネスローンで借入するためには、まずは審査に通過することが必要だ。
ビジネスローンの審査に通過する主なポイントは、以下のとおりだ。
- 返済計画を立てる
- 必要書類を準備しておく
ここでは、ビジネスローンの審査を通過するためのコツを解説する。ビジネスローンの審査に不安を感じている方はぜひ参考にしてほしい。
返済計画を立てる
ビジネスローンの審査に通過する1つ目のポイントは、返済計画を立てることだ。返済計画を立てなければ、返済額の増加や返済の長期化が考えられる。
金利が高く、返済期間が長いほど、返済総額も大きくなる。また、ビジネスローンは総量規制の対象にはならないため、複数の金融機関から多額の借入が可能だ。
そのため、いつの間にか膨大な資金を借入している恐れがある。
返済の遅延や滞納が起きないように、無理のない範囲で返済計画を立てたうえで、借入しよう。
必要書類を準備しておく
ビジネスローンの審査に通過する2つ目のポイントは、必要書類を準備しておくことだ。
ビジネスローンの審査に必要な書類は、業務形態や借入先によって異なるが、ある程度必要な書類は決まっている。
法人の場合は決算書や履歴事項全部証明書、個人事業主は確定申告書の提出が求められる。
また、どちらも共通して本人確認書類や事業計画書を提出しなければいけない。
これらの書類を漏れのないように事前に準備しておくことで、審査をスムーズに進められるだろう。
事業資金を借入したい法人や個人事業主の方は、ビジネスローンの利用してみよう
本記事では、ビジネスローンの特徴やメリット・デメリット、審査基準などについて解説した。
ビジネスローンは、開業資金・運転資金・設備資金などの事業資金を調達するために借入ができるローン商品であり、法人や個人事業主を対象にしている。
融資のスピードが早いことや無担保・無保証人での借入が可能なことは、ビジネスローンを利用する大きなメリットだ。
その反面、金利が高いことや借入可能額が少ないことはデメリットとして挙げられる。
ビジネスローンは、消費者金融系・銀行系・信販系の3つに大別され、各金融機関によって審査の基準や内容は異なる。
金利・融資時間・融資限度額などのさまざまな観点から、自分に最適なビジネスローンを選択することが重要だ。
おすすめのビジネスローンの主な特徴を以下の一覧表にまとめたため、参考として比較検討し、自分に合ったビジネスローンを探してみよう。
商品名 | AGビジネスサポート | ビジネスサポートカードローン | 自営者カードローン | あんしんワイド | ビジネスローン |
---|---|---|---|---|---|
金融機関 | アイフル | アコム | プロミス | GMOあおぞらネット銀行 | PayPay銀行 |
対象者 | 法人:20歳〜75歳 個人事業主:20歳〜69歳 | 20歳以上でアコムの基準を満たす個人事業主 | 20歳〜60歳の自営業者 | GMOあおぞらネット銀行の法人口座を保有している法人 | 20歳〜69歳の法人 |
金利 | 5.0%〜18.0% | 12.0%〜18.0% | 6.3%〜17.8% | 0.9%~14.0% | 1.8%〜13.8% |
融資限度額 | 1万円〜1,000万円 | 1万円〜300万円 | 1万円〜300万円 | 10万〜1,500万円 | 10万〜1,000万円 |
即日融資 | 対応可能 | 対応可能 | 対応可能 | 最短2営業日 | 対応可能 |