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カードローンの金利はどう決まる?金利の仕組みと利息の計算方法を徹底解説

この記事で解決できるお悩み
  • カードローンの金利がどのように決まるのか知りたい
  • カードローンの利息を具体的にどう計算するのか知りたい
  • カードローンの金利の相場を知りたい
  • カードローンの金利を比較したい

カードローンの契約を考える際、真っ先にチェックすべき要素の一つが金利だ。金利とは借入額に対する利息の割合のことである。

金利が高いほど利息が高くなり、総返済総額に大きな影響を与える。少しでも利息を抑えてお金を借りるなら、低い金利のカードローン会社を選ぶ必要がある。

本記事では、カードローンの金利がどのように決まるのか、その仕組みを詳しく解説する。

また、具体的な利息の計算方法や現在の金利相場についても触れ、複数のカードローンを比較する際のポイントを紹介する。

この記事で金利の基本を理解できれば、最適なカードローンを選ぶ際の参考になる。

目次

カードローンの金利の決まり方とは?

カードローンを利用する場合、金利は必ず確認すべき項目だ。

金利とは、利息の割合を示す数値である。金利が高くなるほど利息が高くなり、返済時に支払う金額が高くなる。

少しでも低金利で貸付を受けることが、利息を抑えながらお得にお金を借りるための必須条件だ。

そこでまずは、カードローンの利用に際して知っておくべき情報が多い金利について、概観しよう。

カードローンの金利設定は会社ごとに異なる

カードローンの金利を金利は、必ずといっていいほど〇%〜〇%とといったように幅をもたせた設定がなされているのにお気づきだろうか。

しかも、この金利の数値が、カードローン会社によって異なる。

  • 消費者金融A社
    • 年利4.5%〜17.8%
  • 消費者金融B社
    • 年利4.5%~18.0%
  • 消費者金融C社
    • 年利3.0%~18.0%
  • 銀行カードローンD社
    • 2.0%~14.0%

上記のように、消費者金融間でも若干ではあるが金利が異なるが、銀行カードローンとなると、消費者金融の金利とは数字が大きく違う。

消費者金融と銀行カードローンでの金利設定の違い

消費者金融と銀行カードローンでは、金利の数値だけではなく、金利の種類にも違いがある。

カードローン会社の金利は、次の2種類だ。

  • 固定金利
  • 変動金利
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金利の種類特徴メリットデメリット
固定金利借入時に決定された金利が完済まで一定返済計画を立てやすい金利水準が下がっても利息額が変わらない
変動金利借入時に決定された金利が変動する可能性がある金利水準が下がると利息額が下がり、返済の負担が減少される金利水準の上がると利息額が上昇し、月々の返済の負担が増大する
出典:七七銀行「カードローンの金利タイプ|変動金利と固定金利の違い」

固定金利とは借入した際に設定された金利が、完済まで一貫して変動しない種類の金利だ。

固定金利の場合、月々の返済額が一定であるため、返済計画を立てやすいのが大きなメリットだ。

もう一方の変動金利とは、社会の経済状況や金利水準に合わせて、適宜金利が変動する特徴を有する。

金利が変動した場合は、月々の変動額にも変化が生じるため、返済計画に影響が出る可能性がある点は否めない。

金利の動向によっては、月々の返済額が増加することもある。その反面で、利息の負担が軽減され、返済金額のやりくりが容易になる可能性がある点は、変動金利の強みだ。

一般的に、固定金利は消費者金融のカードローン、変動金利は銀行カードローンで、採用される傾向が強い。

カードローンの金利を決定する流れ

実際の貸付において、具体的にどの割合の金利でお金を借りられるかは、個別の審査に基づいて決定された適用金利に基づく。

適用金利とは、ローンを借りる時に実際に適用される金利のことだ。利息や月々の返済額を算定する際に利用される。適用金利は借入金利とも呼ばれる。

適用金利は、以下のような条件を加味した審査によって、契約者それぞれに個別に設定される。

これらの条件に加えて、次のような要素も金利の決定に加味される。

  • 利用限度額
  • カードローン会社が個別に定める金利が低くなる条件を満たしているか否か

一般的に審査で決定したカードローンの利用限度額が大きいほど借入金利は低くなり、利用限度額が小さい場合は借入金利が高くなる傾向にある。

なお利用限度額とは、カードローンで利用できる金額の上限を意味する。

一度カードローンを契約すれば、利用限度額の範囲内であれば繰り返し借り入れが可能だ。

ただし利用実績や信用情報の更新に伴い、利用限度額は増枠されることもあるが、減額されるケースもある。

また、カードローン会社が個別に定める条件を満たした場合に限り、基準金利から年利を引き下げるケースがある。

この基準はカードローン会社が個別に定めている。カードローン会社もしくは提携企業が提供するサービスの利用がある場合に、金利引き下げされるといったケースもある。

たとえば、住信SBIネット銀行カードローンでは、次のような所定の条件を満たせば基準金利からの引き下げが可能だ。

条件1

SBI証券口座保有登録済または、住信SBIネット銀行カードローンの住宅ローン残高がある場合→年0.5%引下げ

条件2

住信SBIネット銀行カードローンでクレジットカードを作成し、引落口座に設定した場合→年0.1%引下げ

条件3

条件1と2の両方を満たしている場合→年0.6%引下げ

なお先に述べたように、各契約者に何%の金利でいくらお金を貸すかについては、お金を貸すカードローン会社が任意に決定することが許されている。

しかし、設定できる金利には上限が設けられており、この上限を超えた割合で金利を設定することは、法律上許されない。

この法律が、利息制限法だ。

利息制限法とは

利息制限法は、お金を借りる側を守るために定められた法律だ。お金の貸し借りにおける利息について、上限を定めている。

利息制限法に定められた利息の上限は、借りたお金(元本)の金額によって変動する。具体的には、次のとおりだ。

借りたお金の金額利息の上限
10万円未満年利20%
10万円以上100万円未満年利18%
100万円以上年利15%
出典:法令リード「利息制限法第1条」

万が一にも利息制限法の上限を超えた金利を設定され、知らずにすでに返済した場合でも、利息制限法を超えた金額については、お金を借りた側は返還を請求できる。

利息制限法においては、お金を貸した側に刑事罰は課されない。あくまでも、過払い利息の返還請求に対して応じなければならない、という程度の負担である。

しかし利息制限法の上限金利を超えた場合、上限金利を20%と定めた出資法にも違反する可能性がある。

そして出資法に抵触した場合は、行政罰および刑罰の対象だ。そのため、ほとんどのカードローン会社が、利息制限法の範囲内での貸付をおこなっている。

このように利息制限法でお金の貸し借りにおいて利息の上限を定める理由は、お金の貸し借りが発生する場合、多くのケースでお金を借りる人の立場は貸す人に比べて弱い傾向が顕著であるためだ。

お金を借りたい側は、お金を借りるために貸す側の要求を飲まなければならないケースが多い。

そのためお金を貸す側が高い金利を設定し、お金を借りる側に対して高額な利息を要求するケースが存在した。

こういった高金利での金銭契約を未然に防ぎ、お金を借りる側を保護するために、現在では、利息の上限が設定されている。

適切な金利で貸付しているか否かは、法令を遵守するカードローン会社を選定するための、一つの重要な基準だ。

出資法と金利の関係

カードローンにおける金利を制限する法律には、利息制限法のほかに出資法がある。

出資法の正式名称は、「出資の受け入れ、預り金および金利などの取り締まりに関する法律」だ。

1954年に制定されて以降何度も改正されており、2010年の改正では、それまでグレーゾーン金利と呼ばれていた高い金利体系でのお金の貸付を厳しく制限した。

グレーゾーン金利とは、利息上限法の上限を超える金利であっても一定の要件を満たせば有効、と判断し設定されている金利である。

20%~29.2%という金利帯での貸付が、多くおこなわれていた。

このグレーゾーン金利の撤廃と利用者負担の軽減を目指しておこなわれたのが、利息制限法による借入金額に応じた上限利息の設定であり、出資法の改正である。

出資法の改正では、20%という金利を上限金利と定め、これを超えた場合は行政罰および掲示罰の対象となることを明示した。

具体的には5年以下の懲役もしくは1000万円以下の罰金、あるいはその両方が科されるという、厳しいものだ。

利息制限法に違反しても、刑事罰を課されることはない。しかし20%を超える利息を課した場合は出資法第5条に抵触するため、厳しい刑事罰が課せられる可能性がある。

返済が遅れた場合の金利

指定の期日までに返済ができず滞納した場合、遅延損害金、もしくは延滞利息と呼ばれる利息が発生する。この遅延利息も、上限金利と同様に年20%を超えてはならないと定められている。

遅延損害金は、以下の式で算定できる。

遅延損害金=延滞元金×支援損害金利率÷365×延滞した日数※うるう年の場合は366日

たとえば借入残高が50万円で、遅延損害金率が20%で契約しているとする。この場合30日間延滞した場合、遅延損害金は次のようになる。

延滞元金50万円×0.20÷365×30=8,219

遅延損害金は、本来支払う予定であった元金と本来の利息に加算して支払わなければならない。

延滞した場合、1回あたりの返済額の負担が大きく膨れ上がる。

支払期日に間に合わないほど経済的に苦しい状況にあるにもかかわらず、延滞利息が更に上乗せされれば、より苦境に立たされることは想像に難くない。

こういった滞納による支払額の増大を避けるために、カードローンを契約する前の段階で、無理のない返済を立てることは前提条件である。

しかし万が一、急な経済状況の変動により返済が難しいと気づいた場合は、速やかにカードローン会社に連絡し、相談する必要がある。

カード会社と連絡を取らないまま滞納した場合、督促の電話や郵便物が届いたり、場合によっては一括返済を求められる可能性もある。

事前に相談したからといって、延滞利息を含めた支払が免除されることはない。

しかし、最善の対応策について、アドバイスを受けられるだろう。また、カード会社からの連絡を心配して生活する必要もなくなる。

カードローンの金利と利息は何が違う?

ここまでカードローンの金利の決まり方について解説してきたが、よく混同する言葉に「利息」が挙げられる。

実際に、カードローンにおける金利と利息の違いを正確に把握できているという人は多くはないだろう。

しかしながら金利・利息のいずれも返済に関わる重要な要素であるため、カードローンを契約するならその違いやそれぞれの意味は正しく理解する必要がある。

そこでここからは、次の3つのポイントに沿って金利と利息の違いについて解説していく。

  • 利息とは
  • 金利と利息の違い
  • 金利と実質年率の違い

利息とは

利息は、いわばお金のレンタル料だ。

お金を借りる際にその使用料として追加で支払う料金が、利息 である。借りたお金である元金に、金利を掛け算して計算する。利息は、日本であれば円で表記される。

そして利息は、貸し手にとっての利益の 源であると同時に、お金を貸すことに伴うリスクや機会損失を補う目的も有する。

なお、利息に似た言葉で「利子」があるが、利子と利息は、ほぼ同じ意味だ。

金利と利息の違い

金利とは、元金にいくら上乗せして返済するかの、割合を意味する。単位は、%だ。

金利は多くの場合、年率で表される。年率とは、ある期間の増減額を1年間の増減率に還元したもののことだ。

利息は前述のとおり、、元金に金利を掛け算して算定した金額だ。つまりカードローンにおいては、金利に基づいて利息の金額が決定される関係にある。

金利という言葉が、利息と同じ意味で使われることもあるため、混同するだろう。

ただ厳密には、金利は割合(%)、利息は実際に支払う金額(円)であると覚えておきたい。

金利と実質年率の違い

実質年率とは、実質的な金利、という意味だ。

カードローンを利用する場合に、借入金額に対する利息に加えて、事務手数料などの諸経費の支払いが発生することがある。これが、実質金利だ。

金利と同様に、実質年率も「〇%」もしくは「年〇%」と表示される。

実質年率の計算は、以下の式に数値をあてはめておこなう。

実質年率={(利息+諸経費)÷借入金額}×100

ただしほとんどのカードローンでは、事務手数料や保証料はかからないのが一般的だ。

そのため、カードローンのサイト上でも「実質年率」と表記はあっても、金額は金利と同額なケースがほとんどである。実質金利=金利、と認識しても、ほぼ問題ない。

カードローンでお金を借りるなら、金利が何パーセントか、そして返済時に元金に上乗せされる利子や利息が何円になるのかをチェックしながら、検討することが大切だ。

カードローンの利息の計算方法

カードローンにおける利息について理解できたところで、実際にどの程度の利息が発生するのか、その計算方法について確認するとともに、具体的な借入の事例でシミュレーションしてみよう。

利息の計算方法

カードローンの利息は、次の式を使って算定できる。

利息=元金×金利×期間

ここでいう元金とは借入金額、金利とは1年間借りた場合の利息の割合、期間とは借入期間のことだ。

しかしこの式だけ見ても、元金に対して実際はどの程度の返済が必要なのか、イメージしにくいだろう。

そこで具体的な数値を挙げて、カードローンを利用した場合のシミュレーションをする。なおここでは、諸経費は0として計算した。シミュレーション

ケース1:借入額50万円を金利3%で1年間借り入れした場合

元金が50万円、金利が3%(0.03)、期間は1年で計算すると、次のようになる。

利息=50万円×0.03×1=1万5000円

返済総額は、元金+利息で求められる。

元金+利息=50万円+1万5000円=51万5000円

なおこの場合の1ヵ月あたりの返済額の目安は、毎月一定の金額を返済した場合(元利均等返済)、4万2,925円である。

初月の返済額4万2,925円のうち1,250円が利息、残りの4万1,675円が元金の返済に充当される。

2ヵ月目以降は元金が減少するため、利息が減少する。これに伴って元金の返済額が増加する。

ケース2:借入額30万円、金利18%で1年間借入れした場合

元金が30万円、金利が18%(0.18)、借入期間が1年の場合をシミュレーションすると、次のようになる。

利息=30万円×0.18×1=54万円

返済総額=30万円+554万円=35万4,000円

この場合の1ヵ月あたりの返済額の目安は、毎月一定の金額を返済した場合(元利均等返済)、2万9,500円である。

初月の返済額2万9,500円のうち4,500円が利息、残りの2万5,000円が元金の返済に充当される。

2ヵ月目の返済額2万9,500円のうち、約4,425円が利息となり、残りの2万5,075円が元金の返済に充当される。

ケース3:借入額100万円、金利14.5%で1年間借入れした場合

元金が100万円、金利が14.5%(0.145)、借入期間が1年の場合の利息と返済総額は、次のとおりだ。

利息=100万円×0.145×1=14万5000円

返済総額=100万円+14万5000円=114万5000円

この場合の1ヵ月あたりの返済額の目安は、毎月一定の金額を返済した場合(元利均等返済)、約8万9,870円である。

初月の返済額8万9,870円のうち1万2,083円が利息、残りの7万7,787円が元金の返済に充当される。

2ヵ月目の返済額8万9,870円のうち、約1万1,145円が利息となり、残りの約7万8,725円が元金の返済に充てられる計算だ。

カードローンの金利の目安はどのくらいなの

どのカードローン会社で契約するか比較検討する際に、まずチェックしたいポイントの1つが、金利だ。

金利が高いところで借りると月々の利息額が増えるため、総返済額は増大する。つまり、借りた金額に上乗せして大きな額の利息を支払わなければならない状態になる。

完済するまでに時間がかかるため、新たに借り入れが増えるリスクも高まる。また毎月返済を続けてもなかなか返し終わらない事態になれば、心理的な負担にもなるだろう。

そこで、まずは各カードローンの金利相場を比較して概観する。

さらに、カードローン会社の金利を比較する際のポイントや、利息を抑える方法、金利の低さがもたらすメリット・デメリットについても説明する。

消費者金融と銀行カードローンの金利相場

消費者金融のカードローンの金利は、年利3.0%から18.0%に設定されるのが一般的だ。具体的な消費者金融の金利は、以下のとおりである。

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消費者金融名金利(実質年率)
アイフル3.0%~18.0%詳しくはこちら
アコム3.0%~18.0%詳しくはこちら
プロミス4.5%〜17.8%詳しくはこちら
レイク4.5%~18.0%
SMBCモビット3.0%~18.0%詳しくはこちら
2024年9月現在
出典:アイフルアコムアコム「はじめてお金を借りる方へ」プロミスレイクSMBCモビット「金利・手数料」

銀行カードローンの金利は1%台から14%台で設定される傾向がある。

銀行カードローン金利(実質年率)
三井住友銀行カードローン1.5%~14.5%
三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」13.6%~14.6%(100万円未満の借入の場合)
みずほ銀行カードローン2.0%~14.0%詳しくはこちら
住信SBIネット銀行カードローン2.49%~14.79%
横浜銀行カードローン1.5%~14.6%
オリックス銀行カードローン1.7%~14.8
2024年9月現在
出典:三井住友銀行「カードローンの仕組みを解説!申込方法や使い方も紹介」三井住友銀行「カードローン金利・ご利用限度額について」三菱UFJ銀行「カードローン「バンクイック」の商品詳細」三菱UFJ銀行「カードローン「バンクイック」のお申込方法と審査について」みずほ銀行「カードローン」住信SBIネット銀行カードローン「金利とコース」横浜銀行「横浜銀行カードローン」オリックス銀行カードローン

これらの金利をご覧になって、あまりにも数値の幅が広いことに驚かれたのではないだろうか。

金利3%と18%では、利息の金額が大きく異なる。たとえば金利3%で50万円を1年間借りた場合の利息は、1万5000円だが、金利18%の場合は9万円だ。

しかし実際は、金利は借入契約した限度額や借入残高などの条件によって変動する。たとえば、消費者金融のレイクの金利の設定は以下のとおりだ。

借入残高利率
100万円未満15.0%~18.0%
100万円〜200万円12.0%~15.0%
200万円超〜300万円9.0%~15.0%
300万円超〜400万円7.0%
400万円超〜500万円4.5%
出典:レイク「お借入れの利息(計算方法と適用利率)

カードローンには上限利息と下限利息が設定されているが、借入金額が少ない場合や初回契約の場合は、上限金利が適用されるケースが多い。

消費者金融であれば18.0%、銀行カードローンであれば14%台の金利だ。

一方の下限金利は、高額の借り入れや申込書の信用力が高い場合に適用されるケースが多い。

たとえばPayPay銀行の金利は、下限金利が1.59%、上限金利は18.0%だ。その内訳は、以下のとおりである。

利用限度額金利
100万円未満18.0%
100万円以上150万円未満15.0%
150万円以上200万円未満12.0%
200万円以上250万円未満10.0
中略
800万円以上900万円未満3.5%
900万円以上1,000万円未満3.0%
1,000万円1.59%
出典:PayPay銀行カードローン「ローン金利」

1,000万円を借りる多額の借り入れをおこなった場合は、1.59%の低金利でお金を借りられる。しかし100万円未満、たとえば30万といった金額の場合は、金利は18%となる。

したがって、はじめて消費者金融や銀行カードローンからお金を借りる場合は、借りたいと考えている金額の上限金利をチェックすると、返済の目安を立てやすくなる。

複数のカードローン会社の金利を比較する際のポイント

カードローン複数社を比較検討する場合は、次のポイントを押さえると、利息を抑えてお得にカードローンを利用しやすくなる。

  • 上限金利と下限金利
  • 金利変動の有無
  • 実質年率
  • 無利息期間の有無
  • キャンペーンやプロモーションの実施

初回申込時や少額借入の際は、上限金利が適用されるケースが多い。

たとえば、先に示した消費者金融のプロミスであれば、上限金利は17.8%、レイクの場合は

18.0%が上限金利だ。

金利が高いと返済総額が増える。少しでもお得にお金を借り、無理なく返済するなら、上限金利が低いカードローンを選ぶとよいだろう。

また複数のカードローンの金利を比較する際に見逃せないのが、金利の変動の有無だ。

借入期間や市場金利の動向によって金利が変化することがある変動金利の場合、借入期間中に金利が下がる可能性がある。

しかし逆に市場金利の上昇に伴って返済額が増加するリスクもあるのは弱点だ。

一方の固定金利であれば、契約期間中は金利変動がないため、返済計画を立てやすいメリットがある。

その反面、市場金利が低下しても契約時の金利が適用され続けるのはデメリットだ。

銀行カードローンは、変動金利を採用するケースがある。消費者金融の場合は、固定金利が多い傾向だ。

それぞれのメリットとデメリット、ご自身の借入期間や借入額といった要素を考慮しながら、慎重に比較検討したい。

また利息による返済額の増加を抑えながらカードローンを利用するなら、無利息期間や金利減額といったキャンペーンを活用するのも有効な方法だ。

2024年9月現在、無利息期間を設定しているカードローンには次のようなものがある。

無利息期間を設定しているカードローン

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金融機関(カードローン)無利息期間無利息の条件金利
プロミス初回借入の翌日から30日間新規利用4.5%〜17.8%(新規契約が対象)詳しくはこちら
レイク契約翌日から60日間もしくは180日間新規利用WEB申込
60日無利息の条件:契約額が1~200万円(200万円超は30日間無利息)
180日無利息の条件:新規契約で借入額のうち5万円まで
4.5%~18.0%
アイフル契約翌日から30日間新規利用3.0%~18.0%詳しくはこちら
アコム契約翌日から30日間新規利用3.0%~18.0%詳しくはこちら
オリックス銀行カードローン契約翌日から30日間新規利用1.7%~14.8%
PayPay銀行カードローン初回借入から30日間新規利用1.59%~18.0%
東京スター銀行スターカードローンα契約日から30日間利用契約1.5%~14.6%詳しくはこちら
2024年9月現在
出典:プロミスレイクアイフルアコム東京スター銀行スターカードローンオリックス銀行カードローンPayPay銀行「無利息特約」PayPay銀行カードローン「ローン金利」

楽天銀行スーパーローンでは、期間限定キャンペーンで金利が0.95%〜7.25%になるキャンペーンを実施している。

下限金利の0.95%は銀行のカードローンよりも低い利率だ。通常の金利が1.9%から14.5%であることを考えても、かなりお得なキャンペーンといえる。

なお同キャンペーンの金利適用期間は2025年1月10日まで、WEB申込期間は2024年11月5日16時59分、入会期間は2024年11月25日である。

こういった無利息期間や期間限定のキャンペーンなども利用すると、お得にお金を借りられることがある。

カードローンの新規利用を検討する際は、各社のホームページなどを参照しながら慎重に比較検討するとよいだろう。

金利の低さがもたらすメリット・デメリット

金利が低いことのメリットは、次のとおりだ。

金利の低さがもたらすメリット
  • 返済総額の減少
  • 月々の返済額を抑えられる
  • 長期の借り入れで有利

最大のメリットは、返済総額を少なく抑えられることだ。

金利が14.5%と18.0%、それぞれの利率で60万円借り、3年(月1回、計36回)で返済する場合の返済額を比較したものが、下の表だ。

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金利毎月の返済額利息総額返済総額
14.5%20,652円143,481円743,481円
18.0%21,692円180,912円780,912円
出典:ベルーナノーティス「返済シミュレーション」三井住友銀行「カードローン返済シミュレーション」

借りた金額は60万円であるが、金利が14.5%と18.0%の場合では、37,431円の差異が生じる。借入金額が増加するほどこの差は広がるため、少しでも金利を低く借りられることの影響は大きい。

金利が低ければ月々の返済額を抑えられるため、長期間の借入でも有利だ。

しかし金利が低いのはメリットだけではない。次のようなデメリットがある。

  • 審査の難易度が上がる
  • 借入限度額が低い

金利が低いローンの場合、貸し手、つまりカードローン会社の利益が少ない。また、貸し倒れが発生した際のリスクが大きい。そのため、審査の難易度が高くなる傾向が顕著だ。

たとえば、金利が高いカードローンであれば契約できても、金利が低い金融機関では審査落ちする、といった可能性も考えられる。

また、低金利のローンは借入限度額が低く設定されることが多い。そのため大きな資金を用意しなければならない場合は、必要十分な額を借りられない可能性が考えられる。

こういった低金利にまつわるデメリットを最小化するには、良好な借入実績で信用を積み上げることが重要だ。

カードローンの金利を理解して賢くお金を借りよう!

カードローンの金利設定は各金融機関によって異なる。そして具体的な金利は、個人の信用情報や収入状況などを基にした審査結果により、利息制限法の範囲内で決定される。

カードローンを利用する際には、利息の計算方法を理解し、借入時の総費用を正確に把握することが重要だ。

また、各社の金利を比較することで、低金利のカードローンや無利息期間のあるカードローンを選ぶことができる。

さらに、無利息期間を活用することで、短期間の借入に対する利息を大幅に削減することが可能だ。

さらに、キャンペーンや特典を利用することで、より有利な条件で借入をおこなうことができるだろう。

自分に合ったカードローンを見つけ、最適な金利で借入すれば、賢く金を借りながら急な出費を乗り切ることもでき、日常の充足度を高めることも可能だ。

ただしカードローンを利用する際は、カードローン各社が提供する情報を十分に吟味し、慎重に選択することが欠かせない。

この借りる前の一手間が、返済負担を軽減し、計画的な資金運用にするポイントだ。

この記事を参考に、早速自分にあったカードローンを見つけて、賢い借入を始めよう。

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