- アコムの金利の相場が知りたい
- アコムでお金を借りた場合の具体的な利息額が知りたい
- アコムの利息を抑える方法がわからない
消費者金融を利用して借入を行う場合、注意しておきたい要素のひとつが「金利」である。
金利によって返済の負担が変わってくるため、借入先の消費者金融がどの程度の金利水準で貸出を行っているのか把握しておくことが重要だ。
本記事では、大手消費者金融のアコムで適用される金利を紹介する。
アコムで借入する際の利息の計算方法や借入金額別の利息額、利息を抑えるためのポイントを紹介するので、ぜひ本記事を参考にアコムを利用すべきかどうかを検討しよう。
アコムの金利の相場と適用される金利
まず、アコムで適用される金利の相場や利息の計算方法を解説していく。
金利を決定する要因についても紹介するので、ぜひ参考にして金利や利息に対する理解を深めよう。
アコムで適用される金利
アコムでは、実質年率3.0%〜18.0%の範囲で貸出を行っている。実際に適用される金利については、審査の際にさまざまな要素を考慮して決定される仕組みだ。
アコムでの利用実績がなく、初めて申し込む場合は18.0%の金利が適用される可能性が高い。
アコムの金利の決定要因
アコムの審査で金利を決定する要因として大きく以下の3つが挙げられる。
- 申込者の属性
- 信用情報
- 利用実績
アコムを含めた消費者金融の審査では、申込者本人の年収や勤務先、勤続年数などの属性をチェックしている。
審査によって安定した収入があり、返済能力が高いと判断された場合、借入限度額が高く設定されたり、低い金利が適用されたりする。
「収入の安定性が高い属性かどうか」という点が金利を決定する要因のひとつだ。
また、他社での借入状況や過去の金融トラブルの有無など、信用情報も金利を決定する要因となる。
他社で借入が多かったり、過去に返済遅延・滞納などを繰り返していたりするような場合、金利が高く設定されたり、そもそも審査に通過できなかったりする。
そして、利用実績も金利に影響する要素のひとつだ。前述の通り、アコムを初めて利用する際は基本的に18.0%の金利が適用されることが多い。
しかし、アコムで借入をしながら遅滞なく返済を続けていくと利用実績が認められ、借入限度額が増額されたり、より低い金利が適用されたりする。
つまり金利は「本人の返済能力がどの程度あるか」「貸出をしても返済してくれるという信用があるかどうか」という点によって決まるのだ。
アコムの利息の計算方法
利息は、金銭を借り入れたことに対する対価として借入先に支払う金銭のことだ。
先ほどから解説している金利は「借入元本に対する利息の割合」を表すものである。
アコムを利用した際の利息は「借入残高×借入利率÷365日×利用日数」で計算される。
借入の翌日から利用日数がカウントされ、日割りで利息が計算されるという仕組みだ。1円未満は切り捨て、うるう年には365日が366日となる。
例えば、借入残高が10万円で利率が18.0%、利用日数が30日間の場合は「10万円×18.0%÷365日×30日=1,479円」が利息となる。
利息の計算方法を理解し、実際に借り入れたときにどの程度の利息が発生するのか把握しておこう。
【借入金額別】アコムの利息額の計算例
次に、借入金額別のアコムの利息額を紹介していく。10万円・50万円・100万円を借りるパターンをそれぞれ紹介するので、ぜひ参考にしてほしい。
アコムで10万円を借りた場合の利息額
アコムを利用して10万円の借入を行い、利率が18.0%だった場合、返済回数別の各回返済額と利息額は以下の表の通りだ。
返済回数 | 各回返済額 | 利息額 |
---|---|---|
12回(返済期間1年) | 9,167円 | 10,011円 |
24回(返済期間2年) | 4,992円 | 19,808円 |
36回(返済期間3年) | 3,615円 | 30,130円 |
46回(利率18.0%の上限返済回数) | 3,025円 | 39,132円 |
利率18.0%で借り入れた場合、返済回数は46回が上限となる。
46回かけて返済を行う場合は月々の返済額を抑えられるものの、10万円の借入に対して約4万円の利息を支払うこととなる。
アコムで50万円を借りた場合の利息額
アコムを利用して50万円の借入を行い、利率が18.0%だった場合、返済回数別の各回返済額と利息額は以下の表の通りだ。
返済回数 | 各回返済額 | 利息額 |
---|---|---|
12回(返済期間1年) | 45,839円 | 50,074円 |
24回(返済期間2年) | 24,962円 | 99,079円 |
36回(返済期間3年) | 18,076円 | 150,721円 |
46回(利率18.0%の上限返済回数) | 15,125円 | 195,756円 |
借入金額が50万円となると、毎回の返済額やトータルの利息額の負担は大きくなる。
特に、上限の返済回数である46回の場合は利息だけで20万円近い負担となることを考慮しておく必要があるだろう。
アコムで100万円を借りた場合の利息額
アコムを利用して100万円を借り入れる場合、適用される利率は最高でも15.0%となる。
利率15.0%で100万円の借入を行う場合の返済回数別の各回返済額と利息額は以下の表の通りだ。
返済回数 | 各回返済額 | 利息額 |
---|---|---|
12回(返済期間1年) | 90,258円 | 83,094円 |
24回(返済期間2年) | 48,486円 | 163,668円 |
36回(返済期間3年) | 34,665円 | 247,934円 |
48回(返済期間4年) | 27,830円 | 335,856円 |
60回(返済期間5年) | 23,789円 | 427,378円 |
72回(返済期間6年) | 21,145円 | 522,381円 |
78回(利率15.0%の上限返済回数) | 20,144円 | 571,206円 |
適用利率が15.0%の場合、最大78回の返済回数を選択できるが、100万円の借入に対して57万円ほどの利息が発生する。
アコムで100万円を借り入れる場合は、上記の表を参考に返済回数を検討しよう。
アコムの利息を抑えるための方法
アコムを利用する際にトータルの利息額を抑え込むためのポイントとして、以下の4点が挙げられる。
- 短期間で返済を行う
- 繰上げ返済を活用する
- 無利息期間を活用する
- おまとめローンを活用する
それぞれのポイントを解説していく。
短期間で返済を行う
まず、利息を抑える上でもっとも基本となるポイントが「短期間で返済を行う」という方法だ。
なるべく少ない返済回数で短期的に返済を行うことで、利息の負担をある程度軽減できる。
カードローンの利息は日割りで計算されて利用日数に応じてかかるため、返済期間が長引くほどトータルの利息額は増えていく。
実際、先ほど紹介した表でも返済期間が長くなるほど利息額は多くなっている。
利息額を抑えることを優先したいのであれば、なるべく短期間で返済を終えることが重要だ。
ただし返済期間を短縮すると、その分だけ1回あたりの返済額は大きくなってしまう。
毎月の返済の負担が重くなってしまうリスクがあるため、月々の返済負担とトータルの利息額のバランスを考えながら返済期間を設定することが大切だ。
繰り上げ返済を活用する
利息額を抑えるポイントとして「繰り上げ返済を活用する」というのもひとつの手だ。
繰り上げ返済とは毎月定められた返済とは別に追加で返済を行う方法のことを指し、アコムでは「任意返済」と呼ばれている。
繰り上げ返済を行うことで借入残高が早く減り、利息と支払い総額を抑え込める。
金額やタイミングも任意で決められるため、好きなときに好きな金額だけ追加返済を行うことが可能だ。
「ボーナスが入った」「家計に少し余裕が生じた」など、都合の良いタイミングで返済を行える。
アコムでは、追加の返済にあたって特別連絡を行う必要はなく、インターネットやATMから追加で返済することで繰り上げ返済を行える。
利息を抑えて返済していきたい場合は、家計に余裕があるタイミングで積極的に繰り上げ返済を活用していこう。
無利息期間を活用する
初めてアコムを利用する場合、無利息期間を効果的に活用するというのも利息を抑えるポイントのひとつだ。
無利息期間とはカードローンで提供されるサービスのひとつで、契約日または借入日から利息が発生しない一定期間のことを指す。
多くの消費者金融では、初めての利用者に対して一定期間無利息でお金を貸し出すことにより、カードローンの利用者を集めるためのキャンペーンを実施している。
アコムでは「契約の翌日から30日間」は金利がかからないというサービスを提供している。
無利息期間は初回だけのサービスであるため、継続的に利息を抑える方法としては向かない。
しかしまだアコムを利用したことがない方の場合、無利息期間を活用することで一定期間の利息がかからずに済む。
アコムで契約したことがない方は、ぜひ無利息期間を活用して利息の負担を抑えよう。
なお、アコムの無利息期間は「初回借入の翌日から」ではなく「初回契約の翌日から」となっている。
契約した時点で無利息期間が始まってしまい、借入をしていなくても無利息期間が消費されてしまう点に注意が必要だ。
無利息期間を最大限に活かしたいのであれば、契約してすぐに借入を行うと良いだろう。
おまとめローンを活用する
複数の借入先から借金があり、返済の負担が重くなっている場合は「おまとめローン」の活用を検討してみよう。
おまとめローンとは、複数の借入を一本化して返済していくためのローン商品だ。
銀行や消費者金融のおまとめローンでまとまった資金を借り入れ、ほかの借入先からの借金を完済した上で、おまとめローンのみに返済を行うという仕組みである。
現在利用している借入先よりもおまとめローンの方が金利が低い場合、利息の負担は軽減できる。
さらに返済先が一本化されるため、返済の管理も行いやすくなる。複数の借入による負担で苦しんでいる方にとって非常に魅力的な商品だ。
アコムでは「借換え専用ローン」が提供されている。もちろん審査に通過しないと利用できないが、活用できれば利息の負担を軽減できる可能性がある。
複数の借入先からの借金で返済が負担となっている方は、アコムの「借換え専用ローン」などのおまとめローンの活用を検討してみよう。
アコムの金利は高い?他社の金利と比較
アコムの金利や利息額を紹介してきたが、ほかの消費者金融と比較した場合のアコムの金利はどの程度の水準なのだろうか。
他社の金利と比較しつつ、最適な消費者金融を選んで借入を行おう。
ここでは、大手消費者金融と金利や無利息期間キャンペーンの比較を紹介する。
他社消費者金融との金利の比較
アコムを含めた大手消費者金融の適用金利は以下の表の通りだ。
消費者金融 | 適用金利(実質年率) | |
---|---|---|
アイフル | 3.0%〜18.0% | 詳しくはこちら |
プロミス | 4.5%〜17.8% | 詳しくはこちら |
SMBCモビット | 3.0%〜18.0% | 詳しくはこちら |
レイク | 4.5%〜18.0% | |
アコム | 3.0%〜18.0% | 詳しくはこちら |
プロミス以外の大手消費者金融では、もっとも高い金利を18.0%と設定している。
ほとんどの消費者金融では初めての申し込み時に適用される金利はもっとも高い金利となるため、契約してすぐの金利で17.8%のプロミスが少し有利な条件で借入できると言える。
一方、プロミスとレイクはもっとも低い金利を4.5%としており、他社に比べるとやや高めだ。
利用実績を積んでもっとも低い金利で借りられるようになった場合、アイフルやSMBCモビット、アコムの方が有利な条件で借りやすいと言えるだろう。
もちろん金利だけが消費者金融を選ぶ基準とはならないが、判断基準のひとつとして上記の比較表をチェックしておくと良いだろう。
他社の無利息期間・金利キャンペーンとの比較
アコムを含めた大手消費者金融で実施されている「無利息期間キャンペーン」の内容は以下の表の通りだ。
消費者金融 | 無利息期間キャンペーンの内容 | |
---|---|---|
アイフル | 初回契約の翌日から30日間無利息 | 詳しくはこちら |
プロミス | 初回借入の翌日から30日間無利息 | 詳しくはこちら |
SMBCモビット | なし | 詳しくはこちら |
レイク | 「借入額全額60日間無利息(Web申し込み限定)」また「5万円まで180日間無利息」のどちらかを選択 | |
アコム | 初回契約の翌日から30日間無利息 | 詳しくはこちら |
SMBCモビットは無利息キャンペーンを実施していないが、そのほかの消費者金融では一定の無利息期間を設けている。
なかでもレイクは2種類の無利息期間から自分に合った方を選択できることが特徴だ。
まとまった金額を借り入れる場合は「借入額全額60日間無利息」を、借入額が少額の場合は「5万円まで180日間無利息」を選ぶと良いだろう。
なお、アイフルとアコムは「初回契約の翌日から30日間」だが、プロミスは「初回借入の翌日から30日間」となっており、無利息期間が始まるタイミングが異なる。
無利息期間を無駄にせずに活用したい場合はアイフル・アコムよりもプロミスの方がおすすめだ。
各社の無利息キャンペーンを比較しつつ、自分に合った消費者金融を選択しよう。
アコムの金利を理解して借入を行おう
アコムでは実質年率3.0%〜18.0%の範囲で貸出を行っており、申込者の属性や信用情報、利用実績などを考慮して金利が決定される。
借入金額ごとの利息額を計算した上で、計画的に借入を行うことが重要だ。
また、利息額を抑えるポイントとして短期間での返済や繰り上げ返済、無利息期間の活用などが挙げられる。
複数の借入がある場合はおまとめローンを活用するという方法もある。利息を抑える方法を頭に入れておこう。
実際に借入先を選ぶ際には、アコムを含めた各社の金利や無利息キャンペーンなどを比較して検討することが重要だ。
ぜひ本記事の内容を参考にし、自分にぴったりの借入先を選んで申し込んでみてはいかがだろうか。