- 三井住友銀行カードローンの審査が甘いのか知りたい
- 三井住友銀行カードローンの審査基準や審査にかかる時間を知りたい
- どのような場合に審査に落ちるのか知りたい
銀行系カードローンは金利の低さが魅力だ。しかしその分、審査が厳しいという声もある。実際のところはどうなのか、気になる人は多いだろう。また、三井住友銀行カードローンの在籍確認で職場に電話がかかってくるのだろうかと気になっている人もいるだろう。
本記事では、三井住友銀行カードローンの審査基準について詳しく解説する。
審査の流れや所要時間、および審査で重視される要素について丁寧に整理する。また、審査に落ちる主な原因を複数取り上げ、それぞれの原因に対する改善策や落ちた場合の対処法も紹介する。
カードローンの利用を検討している方はもちろん、審査に不安を感じている方にも参考にしていただける内容だ。
カードローンの審査に対する理解を深め、審査通過の可能性を高めるヒントとして欲しい。
三井住友銀行カードローンの審査は甘い?審査基準を紹介
ここでは、三井住友銀行の審査について、基本的な事項を確認していこう。
カードローンで「審査なし」はありえない
カードローンの審査とは、借り手の返済能力や信用状況を金融機関が評価するプロセスである。
これは借り手が返済できるかどうかを判断し、貸し倒れリスクを最小限に抑えるために行われる。
審査では、申込者の収入、職業、他の借入状況、返済履歴などが総合的に評価される。
三井住友銀行カードローンの審査基準
三井住友銀行に限らず、カードローンの審査基準は公開されていない。しかし、一般的に以下の点が重点的に確認されると考えられている。
- 年収・安定収入の有無
- 勤務先の業種や勤続年数
- 信用情報(他社借入状況、過去の返済履歴)
- 家族構成や住居の状況
不安な方は、三井住友銀行には「お借入10秒診断」という簡易診断があるので、試してみると良い。
三井住友銀行カードローンの審査通過率
三井住友銀行カードローンは、審査通過率を公開していない。
そこでここでは参考情報として、同行カードローンの保証会社であるSMBCコンシューマーファイナンス(旧プロミス)の成約率を紹介する。
保証会社とは、カードローンの利用者が返済不能に陥った際に、代わりに返済を行う会社のことだ。
三井住友銀行カードローンでは、SMBCコンシューマーファイナンスが保証会社として審査業務も担当している。
SMBCコンシューマーファイナンスの月次データによれば、2024年4月から7月における無担保ローンの成約率(新規顧客数÷新規申込数)は、34.7%〜36.2%の範囲で推移している。
三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」の保証会社であるアコムの新規貸付率は37.8%〜42.0%だ。
SMBC系の方がやや低めであるため、「少し厳しめ」と見ることもできる。
ただし、これらはあくまでも保証会社のデータであって、実際の三井住友銀行カードローンの審査通過率(成約率や新規契約率)ではない。
なお、審査においては銀行独自の審査も加わるため、保証会社の成約率よりも審査通過率が低くなると考えた方が良い。
すなわち、三井住友銀行カードローンの審査は「甘い」とは言えない。
三井住友銀行カードローンの審査の流れ
ここからは、三井住友銀行カードローンの審査の実際の流れについて紹介していこう。
申し込みから審査完了まではどう進む?
三井住友銀行カードローンの審査は、以下の流れで行われる。
- カードローンの申し込み
- 必要書類の提出
- 審査
- 審査結果の通知と契約
- 借入開始
それぞれのステップを詳しくみていこう。
1. カードローンの申し込み
申し込みは、以下の3つの方法から選んで行う。
- パソコン・スマートフォン
- 申し込みフォームへの入力と、本人確認書類の提出が可能な、もっとも便利で早い方法だ
- カードレスならすぐに利用できる
- ローン契約機
- 申し込みから専用カードの受け取りまで完結でき、その場で借入ができる
- カードが必要な場合は、この方法がもっとも簡単である
- 電話
- オペレーターに申し込み事項を伝え、本人確認書類をWeb、契約機、FAXで提出する
- 審査結果は電話またはメールアドレスに届く。カードは、郵送またはローン契約機で受け取れる
- オペレーターに相談しながら手続きできるのが利点だ
2. 必要書類の提出
続いて、必要書類を提出する。大きく分けて以下の2種類の提出が必要になる。
- 本人確認書類
- すべての申込者は、本人確認書類の提出が必要だ
- 運転免許証、個人番号カード、パスポート、住民基本台帳カード(顔写真付き)のいずれかを提出する
- 年収を証明する書類
- 希望する契約額50万円を超える申込、または他社を含めた借入の総額が100万円を超える申し込みの場合では、年収を証明する書類の提出が必要となる
- 源泉徴収票、税額通知表。所得証明書、確定申告書、給与明細書などが認められる
書類は、Web、郵送、ローン契約機で提出できる。「オンライン本人確認(スマートフォンを使った書類と顔写真の撮影・提出)」が、もっとも簡単でもっとも迅速だ。
3. 審査
提出された書類と申込情報を基に、三井住友銀行と保証会社(SMBCコンシューマーファイナンス株式会社)による審査が行われる。
この過程で、在籍確認の電話がかかってくることもある。
4. 審査結果の通知と契約
審査結果は、申込時に登録した電話番号またはメールアドレスに通知される。
結果は最短で当日に通知されるが、申込の時間帯や提出書類の状況によっては翌日以降になることもある。審査結果の通知は通常9時〜20時に行われる。
審査に通過した場合、契約手続きを行う。
5. 借入開始
契約完了後、ATMやSMBCダイレクト(インターネットバンキング)を通じて借入が可能となる。
カードレスを選択した場合は、SMBCダイレクトでの借入のみとなる。
融資までの時間はどのくらい?
三井住友銀行カードローンは、審査結果は「最短で当日にわかる」としている。
同サービスの場合、ローンカードの発行は必須でないため、カードレスでの借入をする場合は契約後にすぐ借入できる。
申し込み時間が早く、すべてがスムーズに進めば、即日融資も可能性がある。
ただし、銀行系カードローンの審査では、反社会的勢力との関係を遮断するために警察庁のデータベース照会が必須となっている。
このため、消費者金融系に比べると審査には時間を要する傾向がある。また、申し込みは土日祝日でも可能だが、この場合は審査結果の連絡が「3日〜5日後」だ。
さらに、審査結果の連絡時間が、12月31日〜1月3日を除く9時〜20時に限られているため、タイミングによっては1週間程度かかることもある。
融資までの時間を短縮するためには、必要な書類を準備しておき、平日の早い時間帯に申し込みを行うことが重要だ。
在籍確認はどのように行われるの?
在籍確認は、申込者が申告した勤務先に実際に在籍しているかを確認する重要な審査項目だ。
「ご連絡がとれなかった場合は、お申込を取り下げさせていただく場合もあります」とあるように、確認ができない場合は申し込みが取り下げられることもある。
そのため、審査をスピーディに進めるためには、正確な勤務先情報の提供と準備が必要となる。
三井住友銀行カードローンでは、以下の2つの方法で在籍確認が行われる。
- 電話による確認(原則)
- 申告された勤務先に電話をかける方法。申込者本人が電話に出るか、同僚や上司が「〇〇(申込者)は現在席を外しています」などと回答することで確認完了となる
- 書類による確認(例外)
- 電話での確認が難しい場合(完全テレワークの会社、営業が夜のみなど)、勤務していることが証明できる書類の提出をもって在籍確認終了となるケースもある
書類での在籍確認が可能かどうかは、申込者の状況と三井住友側の判断による。
不安がある場合は、三井住友銀行カードローンプラザ(0120-923-923、毎日9:00〜20:00)に問い合わせをして欲しい。
普通預金口座を持っている場合は有利になるの?
普通預金口座がある場合の審査が「甘い」かどうかは、会社側から情報公開がないためわからない。
しかし、プロセス全体として時間短縮になる可能性は十分だ。まず、申込者の入力する情報が少なく済むことが考えられる。
また、普通預金口座開設の際に本人確認を終えていること、銀行に取引の履歴があることから、審査が迅速に進むこともあるだろう。
また、すでに持っているキャッシュカードを利用できる点も時間短縮になる。ローン専用カードの入手が必要ないため、その分の時間が必要なくなるからだ。
三井住友銀行カードローンの審査に落ちてしまったら?
ここでは、三井住友銀行カードローンの審査に落ちる主な原因と対処法を解説する。
審査に落ちた場合でも、原因を理解し適切に対応することで、将来の借入の可能性を高められる。
三井住友銀行カードローンの審査に落ちる主な原因
以下は、カードローンの審査に落ちる一般的な原因だ。
1. 申込条件を満たしていない
カードローンの申込条件を満たしていない人は、そもそも申し込み自体ができず、審査にも通らない。
三井住友銀行カードローンの申込条件は、以下のとおりだ。
- 申込時に満20歳以上満69歳以下の人
- 安定した収入のある人
- 保証会社(SMBCコンシューマーファイナンス株式会社)の審査に通過できる人
- 資金の使いみちが事業性資金以外である人
収入は、多いことではなく、安定していることが重視される。年金受給者の場合、年金以外の収入が不可欠だ。
また、「事業性資金にはご利用いただけません」と明確に記されているため、申し込みの際には注意が必要である。
2. 信用情報に問題がある
信用情報機関に登録されている情報に問題がある場合は、審査に通りにくい。
過去のローンやクレジットカードの返済で延滞歴がある場合、特に大きな影響がある。
返済の遅れや滞納の記録は、新規借入の際に不利に働く。信用情報は審査の重要な判断材料であり、問題があれば審査落ちの大きな要因となる。
3. 他社借入残高が多い
審査の過程で借入残高が多いと判明したら、審査には通りづらくなる。
審査において銀行や保証会社は、信用情報機関に集約された個人の信用情報(借入状況や返済履歴など)を確認する。
既に他社からの借入が多い、または借入件数が多い場合は、審査に通りにくい。返済能力に疑問をもたれたり、過剰な借入リスクがあると判断されたりするためだ。
4. 収入に対して借入希望額が多すぎる
借入希望額が申告した収入に対して多すぎる場合、返済能力不足と判断され、審査に落ちる可能性が高くなる。
銀行は顧客の返済能力を慎重に評価し、過剰借入を防ぐ責任があるため、収入と借入希望額のバランスを取ることが大切になるのだ。
5. 在籍確認ができない
勤務先への在籍確認ができないことは、審査では大きなマイナス要因だ。
申告した勤務先情報が不正確だったり、在籍確認の電話に適切に対応できなかったりした場合、審査に落ちる可能性が高くなる。
6. 申告内容に虚偽や矛盾がある
申込時の情報に虚偽や矛盾がある場合、信頼性が損なわれて大きなマイナスとなる。
たとえば、年収や勤務年数を実際より多く申告するなどの行為は、厳しく判断されてしまう。
7. 短期間に複数のカードローンの申し込みを行った
短期間に複数のカードローンに申し込む行為も、疑問を持たれるおそれがある。
資金需要が迫っているか、なんらかの不法行為に関与していると判断されるおそれがあるのだ。返済能力に疑問が生じる原因ともなる。
三井住友銀行カードローンの審査に落ちた場合の対処法
ここでは、三井住友銀行カードローンの審査に落ちた場合の対処法を紹介する。
落ちた原因を分析し対処する
残念ながら審査に落ちてしまったら、その理由を把握しよう。
三井住友銀行に直接問い合わせても理由は教えてもらえないので、自分自身で自身の状況や申し込みについて振り返る必要がある。
前のセクションで紹介した審査に落ちる主な原因に当てはまるものがないかを確認し、特定できた原因に応じて改善策を講じよう。
- 信用情報に問題がある場合は改善に務める
- 延滞中の支払いがあれば速やかに返済し、今後の支払いは必ず期日を守る
- 信用情報の回復には時間がかかるため、長期的な視点で取り組む必要がある
- 他社借入を整理する
- 他社借入がある場合は、それが原因になっている可能性は十分にある
- 無理のない範囲で、返済を進めよう
- 小口の借入を複数抱えている場合は、「おまとめローン」などを利用した一本化も検討に値する
- 収入の安定化・増加をはかる
- 安定した収入がない場合は、定期的収入が得られる方法を探してみよう
- 収入は、多さではなく安定していることが重要なので、アルバイトやパートでも、毎月一定日数を勤務に当てるよう心がけると良い
- 就職や転職、または副業の検討も有効だが、短期間での頻繁な転職だと不利に働くおそれもある
再申込および代替手段の検討
三井住友銀行カードローンでは、審査に落ちた場合の再申込時期について明確な規定はない。
通常は、状況の改善が確認できる一定期間(おおむね半年から1年程度)の期間を空けることが望ましいとされる。
もし早急に資金が必要な場合は、他の銀行カードローンや地域の信用金庫の商品を検討することが一案だ。
ただし、短期間の複数申込は、信用情報に悪影響を与えるため避けるべきである。
三井住友銀行カードローンの審査に通過するためのコツ
ここでは、三井住友銀行カードローンの審査に通過しやすくするために、申し込み時点でとくに注意すべきポイントを整理する。
申込内容や準備に注意を払うことで、審査通過の可能性を高められる。
1. 借入希望額は収入に見合う額に設定する
申込時に設定する借入希望額は、自身の収入や返済能力に見合った額に設定しよう。
過大な借入希望額を申請すると、返済能力に不安があると判断され、審査に通りにくくなるからだ。必要最低限の額を希望することが望ましい。
2. 申込内容を正確に記入する
申込フォームに記入する内容は、すべて正確かつ虚偽なく記載することが大切だ。
年収や勤務先、住所などの情報に不正確な記載があると、審査に悪影響を及ぼす。ミスのないよう、本人確認書類と見比べながら、丁寧に入力しよう。
3. 在籍確認にスムーズに対応する
申し込み後に在籍確認が入ることを改めて認識し、在籍確認がスムーズに行えるよう準備しておこう。
どのような在籍確認になるのか不安なら、コールセンターなどに問い合わせをしておくと安心だ。
可能であれば、周りの人に事情を説明しておくとよい(「クレジットカードの申し込みをしたので電話がかかってくるかもしれない」程度で良い)。
4. 必要書類は多めに準備しておく
本人確認書類や収入証明書などの必要書類は、有効期限内であり、必要条件を満たしているかを事前に確認しておこう。
一つの書類ではダメな場合でも、複数の書類で確認がスムーズに進むこともある。税金の支払証書や公共料金の領収書なども準備しておけば万全だ。
5. 資金使途が事業でないか確認する
三井住友銀行カードローンは、事業性資金での利用はできない。
事業用の資金を調達する場合は、別のローン利用を検討するか、本資金は生活費に充てる目的で使うなどと決めておこう。
三井住友銀行カードローンの審査は「甘い」とは言えないが利用価値は十分にある
三井住友銀行カードローンの審査は、他の銀行系カードローンと同等の基準で行われており、消費者金融系と比較すると「甘い」とは言えない。
信用情報に問題がある場合は通過が難しくなることもあるが、信用情報が健全で返済能力があると判断されれば、審査通過はそれほど難しくない。
審査のポイントを理解し、準備を怠らなければ、問題なく進められるだろう。
三井住友銀行カードローンは金利が低めに設定されており、計画的な長期利用に適している。
「ライフイベント応援パック」を活用すれば、さらに低金利での借入も可能である。
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