- みずほ銀行カードローンの申し込みに必要な書類が知りたい
- 収入証明書や本人確認書類の具体的な種類がわからない
- 書類の提出方法や注意点が知りたい
本記事では、みずほ銀行カードローンの申し込み時に必要となる書類と、その提出方法について詳しく解説する。
まず、本人確認書類の重要性と種類について説明し、続いて収入証明書が必要となるケースとその具体的な書類について解説する。
さらに、申し込み方法別の注意点や、教育ローンや多目的ローンなど、他のみずほ銀行ローン商品における必要書類についても触れる。
みずほ銀行カードローンの利用を検討している方や、申し込みを控えている方に参考にしていただきたい内容だ。
準備から提出までの流れを把握し、自身のニーズに合わせた資金調達に向けてカードローンをご利用いただきたい。
みずほ銀行カードローンの申し込みに必要な本人確認書類
みずほ銀行カードローンに限らず、金融機関などでの取引には本人確認の手続きが必要だ。
そのため、どこで申し込みをするかに限らず、本人確認書類の提出が必要になる。
本人確認書類の提出が必要なのはなぜ?
みずほ銀行カードローンの申し込みに本人確認書類の提出が必要な理由は、主に以下の3点にある。
法律上の要請から
金融サービスを提供する事業者は、犯罪を防止するため、「犯罪による収益の移転防止に関する法律」(通称: 犯罪収益移転防止法)に基づき、取引を行う際に顧客の本人確認を行うことが義務付けられている
なりすまし防止のため
本人確認書類の提出は、他人になりすました不正なカードローンの申し込みを防ぐ手段として使われている。
これにより、申込者は個人情報や資産を守ることができ、金融機関は正当な顧客と取引できるのだ。
適切な審査の実施
金融機関は、正確な個人情報を確認し、審査を適切に行うために、申込者の本人確認を行う。
これは、申込者の過剰借入を防ぎ、健全な金融サービスの提供にもつながる。
みずほ銀行カードローンで認められる本人確認書類
みずほ銀行カードローンへは、みずほ銀行の普通預金口座がなくても申し込める。
しかし、口座の有無によって本人確認書類として認められる書類は異なるため、注意が必要だ。
みずほ銀行に普通預金口座がある人
みずほ銀行に普通預金口座を持つ人がカードローンを申し込む場合は、以下の書類のうち「いずれか一つ」が本人確認書類として認められる。
- 運転免許証
- 変更事項がある場合は、両面を準備する
- 運転経歴証明書
- 変更事項がある場合は両面が必要。2012年3月31日以前の発行分は受け付けられない
- パスポート
- 写真およびご住所のページが必要
- 各種健康保険証
- 被保険者および被扶養者のページを提示する
- 印鑑証明書
- 発行後3か月以内のものに限る
- 住民票
- 発行後3か月以内のものに限る
- 住民基本台帳カード
- 変更事項がある場合は両面が必要
- 在留カード
- 変更事項がある場合は両面が必要
- 特別永住者証明書
- 変更事項がある場合は両面が必要。外国人登録証明書は一定期間、特別永住者証明書とみなされる
みずほ銀行に普通預金口座がない人
普通預金口座を持たない人でも、カードローンの申し込みはできる。
インターネットからの申し込みも可能だが、本人確認書類として認められるのは、以下に限られる。
- 日本国籍の人(特別永住者証明書を持つ人も含む)
- 運転免許証
- 日本国籍以外の人
- 在留カード
運転免許証や在留カードを持っていない人は、店舗での手続きが必要となる。この場合は、店舗で普通預金口座を開設してからカードローンの申し込みを行う順番になる。
書類提出の手順と注意点
みずほ銀行カードローンには、インターネット、店舗、電話から申し込める。以下に、申し込みの流れと書類提出等に関する注意点を整理する。
インターネットでの申し込みにおける注意点
24時間いつでも申込可能で、審査結果は最短当日に通知されるため、もっとも利便性が高い方法だ。以下のような注意点がある
- 本人確認書類は、インターネット上の所定の場所にアップロードする(いわゆる「スマホで本人確認」ではない)
- 申込内容について、電話で問い合わせが入ることもある(みずほ銀行または保証会社)。連絡がとれない場合は、申し込みが取り下げられることもあるので注意が必要だ
- インターネットでの申し込みの場合、「即時振替サービス」が利用できる。即時振替サービスとは、カードローンの口座開設と同時に、同口座から返済用普通預金口座に、利用限度額内の希望額を入金できるサービスだ
- インターネットから申し込みできるのは、「キャッシュカード兼用型」のみであり、「カードローン専用型」は申し込みできない
店舗申し込みにおける注意点
店舗での申し込みは、担当者と直接確認しながら書類を提出できるもっとも確実な方法である。以下のような注意点がある。
- 本人確認書類のコピーを持参する
- 店舗の営業時間内に訪問の必要があるうえ、混雑時は待ち時間が発生することもある
- 審査結果は、翌々営業日以降に郵送で通知される。カードローン専用型を選択した場合は、カード到着まで1~2週間待つ必要がある
- 保証会社から申し込み内容に関する問い合わせ電話が入ることがある
店舗での申し込みは、複雑な事情がある場合や、詳細な説明を求める場合に適している。また、インターネットや電話での申し込みに不安がある方にもおすすめだ。
電話による申し込みの注意点
担当者に相談しながら手続きが進められ、店舗訪問の手間が省ける方法だ。
ただし、郵送で書類のやりとりが必要になるため、時間がかかることもある。
- みずほ銀行カードローン専用ダイヤルに電話で申し込む
- 受付時間は、平日9時~20時(12月31日~1月3日は利用できない)
- 仮審査結果は、通過した場合は電話で、通過できなかった場合(契約できない場合)は郵送で通知される
- 契約書類が郵送されてくるので、必要事項を記入し本人確認書類とともに返送する
- 「契約完了の連絡」が郵送される。カードローン専用型を選択した場合、カード到着まで1〜2週間かかる
- 保証会社から、申し込み内容に関する問い合わせ電話が入ることがある
すべての方法に共通する書類提出の注意点
申込方法に関わらず、本人確認書類の提出においては、以下の点に注意が必要だ。
- 提示する時点で有効であること(有効期限内のもの)
- 記載されている情報が最新であること
- 本人確認書類に記載された住所と現住所が一致していること
本人確認書類に記載された住所と現住所が異なる場合は、原則として申し込みは受け付けてもらえない。
本人確認書類を更新後に申し込みをする必要がある。事情により更新が難しい場合は、みずほ銀行店舗で相談して欲しい。
みずほ銀行カードローンの申し込みに収入証明書が必要なケース
みずほ銀行カードローンの申し込みにおいて、利用限度額50万円超になる人は、年収が確認できる書類の提出が必要だ。
利用限度額50万円超なら収入証明書が必要
みずほ銀行カードローンの申し込みにおいて、収入証明書の提出が必要となるケースは主に以下の3つである。
- 利用限度額が50万円超の新規申込をする場合
- 他社分を含めた借入総額が100万円を超える場合
- 50万円を超える利用限度額の増額申込をする場合
これらのケースで収入証明書の提出が求められる理由は以下の通りである。
- 返済能力の確認
- 高額の借入に対して、借主が確実に返済できるかを判断するため
- リスク管理
- 高額の融資はリスクも高くなるため、借主の財務状況をより詳細に把握する必要がある
- 不正利用の防止
- 実際の収入を大きく上回る借入申請や虚偽の収入申告を防ぐため
なお、インターネットでの申し込みの場合、仮審査で利用限度額が50万円以下となった場合は、収入証明書の提出は不要だ。
また、仮審査の結果が50万円超であっても、50万円以下の利用限度額での契約を希望する場合も、収入証明書の提出は不要となる。
収入証明書として認められる書類
みずほ銀行カードローンで認められる収入証明書類は、以下の通りである。
- 源泉徴収票
- 直近のものに限る
- 住民税決定通知書または課税証明書
- 納税証明書(その1・その2)
- 国税の納税証明書のみが対象となる
個人事業主や会社経営者の方は、住民税決定通知書または納税証明書のいずれかに限定されるので注意して欲しい。
収入証明書提出時の注意点
収入証明書を提出する際は、以下の点に注意が必要だ。不明な点がある場合は、事前にみずほ銀行に確認して欲しい。
- 最新の書類(直近1年以内に発行された書類)を提出する
- 有効期限内であること
- 記載されている情報が最新のものであること(たとえば、住所変更がある場合に新しい住所が記載されていること)
- 給与明細書は収入証明書類として認められていない
ケース別!みずほ銀行のローンに申し込む時に求められる必要書類と提出の流れ
ここでは、みずほ銀行の代表的なローン商品について、申し込みの際に必要な書類と提出の流れを詳しく解説する。
みずほ銀行「教育ローン」に申し込む場合
みずほ銀行教育ローンは、教育関連資金全般や他金融機関等の教育ローンの借換資金に利用できるローンである。
- 借入金額
- 10万円以上300万円以内
- 借入期間
- 6か月以上10年以内
- 元金返済据置
- 最長5年間(就学中と卒業後の1年)まで可能
- すでに自己資金で支払いを終えている場合でも、支払いから1か月以内であれば、借入の対象となる
- 証書貸付ローンや住宅ローンを利用している場合は金利の優遇がある
教育ローンは、インターネット、電話、または窓口で申し込みできる。
インターネット申し込みの場合、申込フォームに必要事項を入力後、審査結果の連絡を受け、契約方法を選択する。
窓口申込の場合は、最寄りのみずほ銀行窓口で直接申し込みを行う。
申し込みに必要なもの | 内容および説明 |
---|---|
印鑑 | 普通預金の取引印 |
本人確認書類 (いずれか1通) | 運転免許証 運転経歴証明書 パスポート(写真および住所のページ) 各種健康保険証(被保険者および被扶養者のページ) 印鑑証明書 住民票 在留カード 特別永住者証明書 年金受給証明書 |
(借入金額50万円超の場合)年収確認書類 | 源泉徴収票 住民税決定通知書または課税証明書 納税証明書(その1・その2) |
資金使途証明書類 | 入学金・学費納付書など借換の場合は、現在の借入金額と教育関連資金であることがわかるもの |
みずほ銀行「多目的ローン」に申し込む場合
みずほ銀行多目的ローンは、使途は原則自由のローンである。
ただし、事業性資金、有価証券投資資金、見積書や契約書等により確認できない資金は除外される。
- 借入金額は10万円以上300万円以内(1万円単位、今回の借り入れと他の無担保借入金残高が前年度の年収の50%以内)
- 借入期間は6か月以上7年以内(1か月単位)
- 最長6か月(1か月単位)の元金返済据置が可能
- 変動金利方式と固定金利方式から選択可能。2024年9月借入の場合、変動金利は年5.875%、固定金利は年7.0%である
- 証書貸付ローンや住宅ローンを利用した人は、金利優遇を受けられる可能性がある
多目的ローンは、店頭またはインターネットで申し込みできる。
インターネット申し込みの場合、みずほ銀行ウェブサイトの申込フォームに必要事項を入力後、審査結果の連絡(電話または文書)を受け、契約方法(店舗または郵送)を選択する。
申し込みに必要なもの(書類)は、みずほ銀行教育ローンとほぼ同じだ。
違うのは「資金使途証明する書類」で、見積書、請求書、契約書が必要になる。
みずほ銀行「リフォームローン」に申し込む場合
みずほ銀行リフォームローンは、住まいのリフォームやオール電化・太陽光発電設備の設置など、幅広い用途に利用できるローンである。
住宅リフォーム資金、他金融機関等のリフォームローンの借換資金に利用できるが、賃貸用物件のリフォームには利用できない。
項目 | 内容 |
---|---|
借入金額 | 10万円以上500万円以内(1万円単位) |
借入期間 | 6か月以上15年以内(1か月単位) |
元金返済据置 | 最長6か月(1か月単位)まで可能 |
金利 | 変動金利方式と固定金利方式から選択可能 |
- 2024年9月借入の場合、変動金利は年3.975%、固定金利(10年以下)年3.975%、固定金利(10年超)年5.40%である
- 環境配慮型またはバリアフリーのためのリフォームに利用する場合は、年0.1%の金利引き下げがある
- 証書貸付ローン、住宅ローンを利用した人は、金利優遇が受けられる
- 団体信用生命保険への加入を希望する場合、金利が年0.3%上乗せとなる。
リフォームローンは、インターネットまたは店舗で申し込める。インターネット申し込みの場合、申込フォーム入力後、審査結果の連絡を受け(電話または文書)、店舗または郵送で契約書類を提出する。
こちらも、申し込みの必要書類は、みずほ銀行教育ローンの項を参照して欲しい。
以下の2点は異なるので、しっかり準備しよう。
- 資金使途を証明する書類
- 見積書・契約書など
- 借換資金の場合は、借入先からの現在の借入金額がわかるもの、および当該借入が住宅のリフォームであったことがわかるもの
- リフォームの対象となる建物の不動産登記簿謄本(発行後3か月以内のもの)
みずほ リ・バース60に申し込む場合
みずほ リ・バース60は、60歳以上の方を対象とした、住宅金融支援機構の住宅融資保険【リ・バース60】を活用したリバースモーゲージ型住宅ローンである。
項目 | 内容 |
---|---|
借入金額 | 100万円以上8,000万円以内(1万円単位) |
借入期間 | 借入者が亡くなるまで |
返済方法 | 毎月の返済は利息のみ 元本は借入人死亡時に一括返済(相続人に債務が残らない) |
金利 | 変動金利方式、固定金利選択方式(10年・20年)から選択可能 |
- 60歳以上であれば申込可能で、年齢の上限はない
- 年金収入のみでも利用可能
- 申し込み時に、借入者、連帯保証人(同居の配偶者の場合)、法定相続人全員を代表する法定相続人の同席が必要
- 団体信用生命保険への加入はできない
- 担保物件に火災保険の加入が必要。
- 年に1回、みずほ銀行から現況確認がある
リ・バース60の申し込みは、みずほ銀行の指定された店舗(ローンコンサルティングスクエア)で行う。
インターネットや電話での申し込みはできない。
また、みずほ銀行リ・バース60の申し込みに必要な書類は、不動産の状況や資金の使途により異なるため、詳細は店舗に問い合わせる必要がある。
一般的には、以下のような書類が求められると考えられる。
- 本人確認書類(配偶者がいる場合は配偶者の本人確認書類も必要)
- 収入を証明する書類
- 資金使途証明書類(売買契約書、リフォームの場合: 見積書、工事請負契約書、借換の場合は現在の借入残高証明書)
- 担保物件関連書類(不動産登記簿謄本、固定資産税評価証明書)
みずほ銀行リ・バース60は、仕組みおよび規定等がかなり複雑である。利用の際は、家族および専門家への相談を強くおすすめする。
みずほ銀行カードローンは「枠だけ確保」もOK!必要書類を準備して申し込もう
みずほ銀行のカードローンは、すでに普通預金口座を持っている人にとっては他行サービスと変わらない。
しかし、口座を持っていない人の場合は、インターネット申し込みに利用できるのは運転免許証のみとなるので、注意が必要だ。
とはいえ、みずほ銀行の利用者であれば、現在使用しているキャッシュカードでローンを利用できるし、振込融資の利用も可能だ。
銀行系ならではの低金利融資を便利に利用できる点で、使い勝手の良いカードローンだと言える。
申し込みは最短で即日審査可能だが、実際にはもう少し時間に余裕を持っておく方が安全だ。
現時点では資金需要がないという方でも、契約だけして融資枠のみを確保しておける。
まずは公式ウェブサイトで条件等を確認し、自身のニーズに合った賢い利用方法を検討してみてはいかがだろうか。