- 楽天銀行スーパーローンにどんな返済方法があるのか知りたい
- 楽天銀行スーパーローンで返済するまでの流れを理解したい
- 楽天銀行スーパーローンの返済日や返済額などの条件が知りたい
本記事は、楽天銀行スーパーローンの返済について詳しく解説するものだ。
口座振替、インターネットバンキング、提携ATM、銀行振込の4つの返済手段を整理し、それぞれのメリットと注意点を紹介する。
また、約定返済の構造をシミュレーションにより解き明かすとともに、随時返済や一括返済を行った場合の負担も比較により示す。
楽天銀行スーパーローンの複雑な返済方法について、全体像を明らかにした上で、より良く活用する方法を指南する内容だ。
利用を検討中の方のみならず、既に利用中の方にとっても役立つ情報を多く掲載している。
記事を通じてサービスの理解を深め、賢く返済を進めていただければ幸いである。
楽天銀行スーパーローンの4つの返済方法
楽天銀行スーパーローンとは、楽天銀行が取り扱う個人向けのカードローンだ。利用限度額内での借り入れができ、以下の4つの方法で返済できる。
- 約定返済
- ① 口座自動振替による返済
- 随時返済
- ②提携ATMからの返済
- ③インターネットバンキングでの返済
- ④振り込みによる返済
以下より、それぞれの方法について詳しく紹介していく。
約定返済: ①口座自動振替による返済
毎月決まった日(「約定日」という)に、事前に登録した銀行口座から返済額が引き落とされる方法だ。
楽天銀行スーパーローンにおける、基本的な返済方法である。
随時返済: 3つの方法がある
楽天スーパーローンでは、毎月の約定返済に加えて、余裕があるときに自分のペースで返済金を追加できる「随時返済」の仕組みがある。
ここでは、利用できる3つの随時返済方法について詳しく解説する。
②提携ATMからの返済
全国にある提携ATMから、カードを使って返済する方法だ。
提携ATMはセブン銀行、イーネット、ローソン銀行、イオン銀行など全国に約100,000台以上ある。
近くのATMを見つけるのも難しくないだろう。提携ATMでの返済は千円単位が基本だが、ATMによっては1円単位を指定して返済できることもある。
③インターネットバンキングでの返済
二つ目の方法は、インターネットバンキングを利用した返済だ。
「メンバーズデスク」にアクセスし、「インターネットバンキング」画面で操作して資金を移動させて返済する。
1円単位で返済額を指定でき、手数料はかからない。随時返済をするなら、もっともおすすめできる方法である。
④振り込みによる返済
三つめは、楽天スーパーローンが指定する銀行口座に振り込みして返済する方法だ。
具体的には、銀行が用意する「利用者専用の返済口座」への振り込みによる返済となる。
【返済方法別】楽天銀行スーパーローンの返済までの流れ
ここからは返済方法別に、具体的な返済の流れと注意事項を紹介していく。
口座自動振替により返済する
口座自動振替による返済は、楽天銀行スーパーローンの基本の返済方法だ。
約定日に設定した口座から、返済額が自動的に引き落とされるため、返済を忘れる心配がない。
これを利用する流れは、以下のようにシンプルだ。
- 返済日を選択する
- 返済用の銀行口座を登録する
- 毎月、口座に返済額を確保しておく
返済日を選択する
約定返済日は、1日、12日、20日、27日の中から選択できる。
- 27日を選択できるのは登録口座を楽天銀行とした利用者のみ
- 以下の金融機関を登録する場合は、12日返済は選択できない
- 静岡中央銀行
- 沖縄海邦銀行
- 商工組合中央金庫
返済口座を登録する
返済口座(登録口座)は、楽天銀行のほか、都市銀行や地方銀行など、普段使っている銀行口座を登録できる。
ただし、以下の銀行は返済口座としての登録ができない。
- ゆうちょ銀行
- 大和ネクスト銀行
- ローソン銀行
- GMOあおぞらネット銀行
- みんなの銀行
- UI銀行
返済口座の登録は、以下の手順で行う。
- メンバーズデスクにログイン→「登録・変更」をクリック
- 「返済口座の登録」を選択
- 銀行および口座情報を入力し、その銀行の画面でユーザIDやパスワードを入力して自動引落設定をリクエスト
- 指定した銀行が登録されていることを確認→登録完了
返済口座は変更もできる
返済口座の変更は、楽天銀行口座への変更かそれ以外かで手続き方法が異なる。
- 他行から楽天銀行口座に変更する場合
- メンバーズデスクの「登録・変更」→「返済口座の変更」で手続きする
- 翌営業日には、変更手続きの完了が確認できる
- それ以外の銀行口座への変更する場合
- 楽天銀行カードセンターに電話して、口座変更を希望する旨を伝え、「口座振替依頼書」を送ってもらう
- 届いた依頼書に記入して返送したら、受け取った楽天銀行が変更手続きを行うという流れとなる
口座自動振替による返済の注意点
口座からの自動引き落としは便利な方法だが、残高がなければ引き落とされないので注意が必要だ。
資金の準備・確認は、前日までに行うのが安全だ。当日の資金手当でも間に合うケースもあるが、絶対に大丈夫だとは言い切れない。
楽天銀行では、「原則として引き落とし前日までの準備」が推奨されている。
なお、返済額引き落とし当日が金融機関休業日(土日祝日および年末年始などの)に当たる場合は、休み明け後の最初の営業日が引き落とし日となる。
これに加えて、以下のような点にも注意が必要である。
- 基本的に「再引き落とし」はない。ただし、楽天銀行を登録口座に設定している場合は、再引き落としがかかることもある
- 毎月1回の返済が原則。「2か月分を合算」など、まとめて引き落としは受け付けてもらえない
- 楽天銀行以外を指定した場合、口座からの引き落とし確認までに時間を要することがある(枠が空くまでに時間がかかる)
- 通帳に記載される引き落とし名義人は、登録口座が楽天銀行の場合「ラクテンギンコウ」となる。他行を登録している場合は、決済代行会社によって「MHF)ラクテンギンコウ」または「ミズホファクター」となる
- 登録口座は解除されることがある。楽天銀行以外を登録している場合、13か月以上の利用がなかった口座は解除される可能性がある。この場合は、自分で登録した金融機関に確認する必要がある
楽天銀行を登録するメリット
約定返済の登録口座としておすすめは「楽天銀行」である。以下に、楽天銀行を登録した場合のメリットを整理する。
- 約定返済日として「27日」が選べる。このため、返済日の選択肢が4つになる
- 自動引き落としの処理確認は当日行われる(枠が空くのも早い)
- 登録口座が自動的に解除される可能性は小さい
- 利用者特典「ハッピープログラム」の会員ステージが一段階アップする。楽天では、会員ステージが上がるごとに手数料無料、楽天ポイント付与などの利点が増えていく
提携ATMから返済する
提携ATMでの返済は、以下のような流れで行う。
- 提携ATMを確認して訪問する
- ATMにローンカードを挿入し、画面で「ご入金(返済)」を選択する
- 現金を投入して「確認」を押すと返済が完了(ATMによっては明細受け取りを選択する)
ATMを利用した返済では、以下のような点に注意して欲しい。
- 受け付けられる紙幣は50枚まで
- カードの磁気が破損している場合、読み込みされないことがある。この場合は、「カードローンご案内専用ダイヤル(0120-730-115」に電話して相談する
- 利用可能な時間は、提携先ATMにより異なる。一部ATMは、土曜祝日は利用できない
- 利用に手数料がかかるATMもある。借入金1万円以下の場合は110円(税込)で、1万円を超える額には220円(税込)が必要となる
インターネットバンキングで返済する
インターネットバンキングを利用した返済は、以下の流れで行う。
利用には、楽天銀行スーパーローンが指定する「インターネット返済が可能な金融機関」に口座を持っている必要がある。
以下の操作により、指定した金融機関より楽天銀行に資金を移動できる。
- メンバーズデスクにログイン
- 「インターネット返済」画面で、必要情報(金融機関や口座情報、返済金額)などを入力
- 指定した金融機関のサイトに移動し、ログイン情報などを入力して連携させる
原則として24時間返済可能だが、「午後11時半〜午前0時」など、一時停止する時間帯もある。
どうしても返済したい日がある場合は、公式サイトで時間帯をチェックしておこう。
また、ブラウザでは「ポップアップ画面」での操作を挟むため、ブロックされていると手続きができない。ブラウザの設定画面で「ポップアップを許可」という設定になっているか確認して欲しい。
銀行振込による返済
銀行振込による返済は、以下の流れで行う。
- 楽天銀行カードセンター(0120-730-115、月曜日〜金曜日の9時〜21時、年末年始除く)に返済用の口座情報を問い合わせる
- 返済額を決定し、自分の返済用口座宛に送金する
この場合、振込手数料は利用者の負担となる。
楽天銀行スーパーローンの返済条件とは
ここでは、楽天銀行スーパーローンの約定返済の仕組みについて解説する。
まず、約定返済日、および毎月の返済額が決定される方法について確認する。そして、具体的な数字を用いてシミュレーションを行い、返済方式についての理解を深める。
楽天銀行スーパーローンの約定返済日
楽天銀行スーパーローンの返済は、基本として「約定返済」により行う。
返済日は利用者が、毎月1日、12日、20日から選択して決める。返済口座が楽天銀行なら、27日も選択肢に加わる。利用者は、いずれかの日を必ず指定しなければならない。
次回返済すべき額(約定返済の金額)は、約定返済日の15日前に確定する。この日を「請求確定日」と言い、利用者はこのとき決まった返済金額を変更することはできない。
なお、返済日および返済額は、メンバーズデスクの「請求内容照会」画面で確認できる。指定した返済日に不都合がある場合は、楽天銀行カードセンターに連絡して手続きすれば変更ができる。
毎月の返済額は「残高スライドリボルビング返済D方式」で決まる
約定返済日に返済する金額は、「残高スライドリボルビング返済D」という方式で決まる。この金額は、利用者が決められるものではなく、また変更もできない(増額はできる)。
「残高スライドリボルビング返済D」の特徴
残高スライドリボルビング返済D方式とは、楽天が定める借入金の返済方法である。
この方式には、以下の特徴がある。
- 「リボルビング方式」の一種で、借入残高に応じて毎月の返済額が変動する
- 「元利均等返済」で、毎月の返済額には元金と利息が含まれる
- 借入残高に応じて返済額が段階的に変化する「残高スライド」が採用されている。
なお、「残高スライドリボルビング返済D」という名称は、返済方式の特徴を表した楽天独自のものだ。
また、以前は「残高スライドリボルビング返済(平成28年7月まで)」「元利込定額返済(平成22年5月より前)」も採用されていたが、新規申込者はこれらを選択できない。
約定返済では「毎月の返済額」は決められている
残高スライドリボルビング返済Dの特徴である「借入残高に応じて毎月の返済額が変動する」という点を、もう少し詳しくみていこう。
楽天銀行スーパーローンは、利用残高レンジごとに、毎月の返済額を以下のように定めている。
これが返済すべき最小の金額であるため、「最低返済額」と呼ばれることもある。
利用残高 | 毎月の返済額 |
---|---|
10万円以内 | 2,000円 |
10万円超30万円以内 | 5,000円 |
30万円超50万円以内 | 10,000円 |
50万円超100万円以内 | 15,000円 |
100万円超150万円以内 | 20,000円 |
150万円超200万円以内 | 30,000円 |
200万円超250万円以内 | 35,000円 |
250万円超350万円以内 | 40,000円 |
350万円超400万円以内 | 45,000円 |
400万円超500万円以内 | 50,000円 |
500万円超600万円以内 | 60,000円 |
600万円超700万円以内 | 80,000円 |
700万円超800万円以内 | 100,000円 |
そして、楽天スーパーローンの金利は、以下のとおり、利用限度額に応じて「1.9%〜14.5%」の範囲で決まる。
利用限度額 | 借入利率 |
---|---|
10万円以上100万円未満 | 14.5% |
100万円以上200万円未満 | 6.6%~14.5% |
200万円以上300万円未満 | 3.9%~14.5% |
300万円以上350万円未満 | 2.9%~12.5% |
350万円以上500万円未満 | 2.9%~8.9% |
500万円以上600万円未満 | 2.5%~7.8% |
600万円以上800万円未満 | 2.0%~7.8% |
800万円 | 1.9%~4.5% |
これらの条件を使って、利用限度額50万円のAさんが10万円を借りる場合の返済計画をシミュレーションしてみよう。結果は以下のとおりとなる。
- 借入額
- 10万円
- 毎月の返済額
- 2,000円(残高スライドの表による)
- 適用される利率
- 14.5%(金利表による)
- 支払回数
- 78回
- 総支払額
- 155,900円
【適用金利別】返済額シミュレーション
楽天銀行スーパーローンの返済をより具体的にイメージするため、200万円を約定返済する場合の返済計画をシミュレーションしてみた。
適用金利別の約定返済シミュレーション
200万円を借入して約定返済のみの返済をする場合でも、認められた利用限度額によって(適用された金利によって)、返済計画は異なる。
これを整理したのが、以下の表だ。利用限度額が大きくなり適用利率が低くなれば、返済は短くて済み、総支払額は小さくなる。
借入金200万円の返済シミュレーション
利用限度額 | 適用される利率 | 返済回数 | 総支払額 |
---|---|---|---|
200万円 | 14.5% | 468回 | 6,545,427円 |
300万円 | 12.5% | 368回 | 4,756,840円 |
400万円 | 8.9% | 278回 | 3,342,551円 |
500万円 | 7.8% | 260回 | 3,078,213円 |
800万円 | 4.5% | 219回 | 2,497,932円 |
約定返済だけでは返済期間が長期化する
上表でもう一つわかるのは、「約定返済のみでは完済までに長い時間がかかる」ということだ。
適用金利が14.5%では、返済回数は468(39年)となり、利息負担だけで450万円を超えている。
これには、残高スライドリボルビング返済Dの3つめの特徴「残高スライド」が大きく影響している。
残高スライドは、「利用残高が減るとそれに応じて毎月の返済額も減る」というものだ。
なんとなく良い仕組みのように思えるが、この方法だと返済額の元本割合が低くなるため、返済期間が長くなりやすいのである。
同じ元本均等返済でも、①毎月の返済額が一定の場合(毎月3万円を返済)と、②残高スライドでは、以下のように返済計画に大きな違いが出る。
200万円を14.5%で借り、元利均等返済方式で返済する
返済方式 | 返済回数 | 総支払額 |
---|---|---|
①毎月3万円を返済 | 137回 | 4,090,161円 |
②楽天の残高スライド | 468回 | 6,545,427円 |
残高スライドで200万円を返済する場合、毎月の返済額は3万円から始まるが、利用残高が150万円を下回ると2万円となり、100万円を下回ると1万円となる。
返済に占める元本返済割合が大きくなってきたところで、返済額が減ってしまうので再び利息割合が大きくなるため、元本返済のスピードが緩んでしまうのだ。
以下の表で、返済額の内訳を確認してみた。返済額が減るタイミングでは、内訳に大きな影響があることがわかる。
200万円を14.5%で借り、残高スライド方式で返済
回数 | 利用残高 | 返済額 | 返済の内訳 |
---|---|---|---|
1回目 | 200万円 | 3万円 | 利息: 約24,167円 元本: 約5,833円 |
60回目 | 約150万円 | 3万円 | 利息: 約18,151円 元本: 約11,849円 |
61回目 | 約149万円 | 2万円 | 利息: 約18,008円 元本: 約1,992円 |
増額返済で早めの完済を目指すのがコツ
残高スライド式の元利返済リボルビング方式は、楽天銀行スーパーローン以外の金融機関でも採用されている。
こうした金融機関から借り入れをする場合は、約定返済の額より大きい金額を返済し、元金の減りを加速させると良い。
楽天銀行スーパーローンでは、毎月の返済額を増額できる。ただし、増額には以下のような制約があるため、注意して欲しい。
- 返済額が変更できるのは、次回の返済についてのみ
- 変更が受付してもらえるのは、口座引き落としの結果が確認された日の翌日から、請求金額確定日の前日まで(楽天銀行以外の場合は確認に時間がかかるため、変更期間は短くなりがち)。詳細は、楽天銀行の公式Webで確認のこと
- 約定返済分と増額分は、別の処理として扱われる。口座の残高が増額分を含めた金額に満たない場合は、約定返済分を優先して引き落とされる。この場合増額分が引き落とされなくても返済はできているので問題はない
- 増額依頼をした後のキャンセルは、楽天カードセンターに電話で依頼する
楽天銀行スーパーローンで利息だけ返済することはできる?
楽天銀行スーパーローンの返済が難しい場合は、早い段階で「ご返済専用ダイヤル(0120-638-411、平日9時〜17時30分)に連絡して欲しい。
利息のみの返済を含め、状況に応じた返済プランの相談ができる可能性がある。問題が悪化する前に相談することが大切だ。
「利息だけ返済」の可能性もゼロではない
利息のみを返済する方法は、一時的な返済負担軽減策の一つとして利用されることがある。
貸し手が正式に認めた場合において、正式な返済の一つとみなされ、最低限の支払いをもって延滞を回避できるのだ。
この場合、多くは遅延損害金が発生せず、督促連絡も入らない。ただし、返済額は元本に充当されないため、長期的には利息負担が増えるリスクがある。
このような「利息だけ返済」について、楽天銀行からは「受け付けOK」とも「NG」とも発表されてはいない。
よって、可能かどうかは不明だが、受け付けてくれる可能性はゼロではないだろう。
ただし、受け付けてくれた場合でも、正式な返済とみなされるか、信用情報に履歴が残らないのかなどはわからない。
ここで確実に言えるのは、「返済が難しい場合は、電話して対処法を相談すべき」ということのみである。
「利息だけ返済」を含めた対処の依頼方法
「利息だけ返済」に限らず、返済について困ったときは、楽天銀行カードセンターに電話で相談しよう。
- 銀行側と話して正式な承認を受ける
- 利息だけ、または返済額の一部だけを勝手に送金しても、正式な返済として扱われることはない
- 両者合意のもとの返済であると確認してから行うこと
- 返済日の前に必ず連絡する
- 返済が困難だとわかった段階で、すぐに楽天銀行に連絡する
- 返済日を過ぎてからの連絡は遅延扱いとなるため、必ず返済日前に連絡しよう
- 状況を詳細に説明する
- 返済が難しい理由と、今後の見通しについて詳しく説明する
- たとえば、一時的な収入の減少や予期しない出費があった場合、その旨を正直に伝える
- 銀行側の提案に柔軟に対応する
- 「利息だけ返済」に固執せず、銀行側が提示する他の対処法についても前向きに検討することが重要である
- 銀行は顧客に最適な解決策を提案してくれるため、信頼して相談することが望ましい
延滞を放置するのは絶対にNG!
カードローンで延滞は、どのような事情があったとしても避けなければならない。延滞は極めて深刻な事態を招く可能性があるからだ。
延滞を放置した場合のリスクには、以下のようなものがある。
- 遅延損害金が発生する
- 延滞が続くと、通常の金利に加えて遅延損害金が課される
- 楽天銀行スーパーローンの場合、年利19.9%の遅延損害金が日割りで加算されるため、債務が急速に膨らむおそれがある
- 信用情報に悪い履歴が残る
- 延滞が続くと、個人信用情報機関に延滞情報が登録される
- これにより、今後のローンやクレジットカードの審査に大きな支障をきたす可能性がある
- 信用情報は最長5年間保持されるため、期間中に他の金融取引にも影響を及ぼすことももある
- 督促の連絡が増える
- 延滞が続くと、楽天銀行からの督促の頻度が増加する
- 電話や郵便による督促は、精神的なストレスの原因となり、日常生活に支障をきたすおそれがある
- 法的措置のリスク
- 長期間の延滞は、最終的に法的措置につながる可能性がある
- 裁判所を通じた支払命令や、給与差し押さえなどの強制執行が行われることもある
ただし、目先のリスクを回避するために、いわゆる「ヤミ金」などの非合法な先から借り入れするのは絶対にやめよう。
良い方法が見つからない場合は、消費者生活センターや地域の相談窓口に助けを求めても良い。
また、法テラス(日本司法支援センター)などで専門家に相談するのも有効な選択肢である。
早く相談すれば解決策は見つかるので、諦めず行動を起こして欲しい。
楽天銀行スーパーローンで活用したい一括返済とは
カードローンを賢く利用する秘訣は、「借入は必要最小限に抑え、早めに返済する」ことに尽きる。
一括返済を行えば、残りの借入を一度で完済できるため、利息負担を軽減し、l総返済額を抑える効果が期待できる。
一括返済から得られるメリットは多い
一括返済とは、借り入れした残高の全てを、一度に返済する方法である。
一括返済も、随時返済のところで紹介した3つの方法(提携ATM、インターネットバンキング、銀行振込)により行える。
一括返済には以下のようなメリットがある。
- 返済期間が短縮されるため、支払う利息の総額が減少する。
- 借金を早期に完済することで、精神的なストレスから解放される。
- 早期完済は、信用情報にプラスの影響を与える可能性がある
- 完済実績は、将来の借入れの際に有利に働く可能性がある
一括返済の効果をシミュレーションで確認
ここでは、20万円を14.5%で借りたときの、「約定返済のみ」と「一括返済を行った場合」とを比較する。
約定返済 | 約定返済額 | 一括返済額 | 総支払額(利息) | |
---|---|---|---|---|
約定返済のみ | 108回 | 313,988円 | 0円 | 313,988円(113,988円) |
6か月後に一括返済 | 6回 | 30,000円 | 184,020円 | 214,020円(14,020円) |
1年後に一括返済 | 12回 | 60,000円 | 166,847円 | 226,847円(26,847円) |
3年後に一括返済 | 36回 | 168,000円 | 96,549円 | 264,549円(64,549円) |
一括返済はパワフルなツールだが、まとまった資金が必要になるデメリットもある。
この場合、毎月の返済額を2万円に増額すれば、返済回数は11回、支払総額は214,464円となる。
半年後の一括返済(214,020円)には劣るが、1年後の一括返済(226,847円)よりお得だ。
6か月ごとに5万円の随時返済をする場合は、回数は21回となり、支払総額は227,581円となる。
もっともお得なのは、毎月できるだけ多くの金額をコツコツ払っていく方法だ。「貯まったら多く返そう」ではなく、今あるお金を支払いに回し、とにかく元本を減らすことが賢い利用のコツなのである。
楽天銀行スーパーローンで一括返済をする際の注意点
一括返済を行う際には、以下の点に注意をしていただきたい。
一括返済額の確認
一括返済を行う日までは、日割り利息が発生する。借入残高が1円でも残っていると完済扱いにならないため、正確な金額をしっかりと確認し、1円単位まで正確に返済する必要がある。
そのため、事前にメンバーズデスクの「残高照会画面」で正確な返済額を確認することが非常に大切だ。
メンバーズデスクにログインできない場合は、カードローンフリーダイヤル(0120-730-115、平日9時~20時30分)
タイミングによっては次の約定返済分が引き落とされる
返済日が確定した後に一括返済した場合、次の約定日に約定金額が引き落とされてしまう。
一括返済により完済が確認されれば、引き落とされた金額は登録口座に返金されるが、この場合は、手数料負担を要することがある。
よって、一括返済は請求確定日より前(返済日の15日前)に行うことが必要だ。安全を期するなら、約定返済日後すぐに行うなど、タイミングを見極めよう。
提携ATMや銀行振込だと手数料がかかることもある
一括返済の3つの方法のうち、提携ATMや銀行振込の場合は手数料負担が必要になることがある。
手数料の負担をなくしたければ、インターネットバンキングを選択するとよい。
解約手続きは別に行う必要がある
一括返済により既存借入を完済したとしても、楽天スーパーローンとの契約は継続している。
解約を希望する場合は、楽天銀行カードセンターに電話して、解約手続きを取る必要がある。
なお、一括返済をするためには、まとまった金額が必要だ。返済負担がなくなるからといって、生活資金が不足しては本末転倒となる。
無理のない返済とするよう、慎重に計画を立てていただきたい。
楽天銀行スーパーローンの返済は「毎月増額で早めに完済」が正解!
楽天銀行スーパーローンは、下限金利が1.9%と低金利で利用できることや、楽天銀行との連携によりさまざまな特典が受けられることなど、利用メリットが多い。
しかし、自動的に返済金額が設定される「約定返済」のみに頼ってしまうと、返済期間が長期化し、結果的に支払総額が増えてしまう。
これを避けるためには、自分で返済計画を立て、毎月の返済を増やすことで早期完済を目指すのが効果的だ。
コツコツと返済額を増やし、余裕のあるときには随時返済を行うことで、効率的に借入元本を減らすことができる。
楽天銀行スーパーローンを上手に活用すれば、急な資金ニーズに対応する強力な味方となるだろう。
まずは公式ウェブサイトで、自分に合ったお得な使い方を確認してみてはいかがだろう。