- SMBCモビットのおまとめローンを利用したい
- SMBCモビットのおまとめローンについて詳しく知りたい
- 審査のポイントや利用時の注意点を理解したい
この記事では、SMBCモビットの「おまとめローン」について、特徴や利用方法を解説する。
SMBCモビットおまとめローンは、複数のカードローン会社から借りているお金を、ひとまとめにできる金融サービスだ。
借入金をひとまとめにすることで、多くのメリットがある反面、注意すべき点もある。
またおまとめローンを申し込む際には、カードローン会社で審査を受けるが、この審査に通過しないこともある。
このような、おまとめローンのメリットや注意点、そして審査のポイントも説明する。
SMBCモビットおまとめローンとは?
SMBCモビットおまとめローンとは、どのような金融サービスなのだろうか?
そのサービスの特徴やメリットなどを解説する。
またカードローン会社のなかには、借り換えローンを提供している会社もあるが、おまとめローンと何が違うのだろうか?
両者の違いを説明するとともに、おまとめローンの優位性も紹介する。ここでは、SMBCモビットおまとめローンの概要を把握しよう。
SMBCモビットおまとめローンの特徴
借り入れを複数のカードローン会社から行っていると、返済にともなう負担も大きくなる。
このカードローンは、複数の借り入れをひとまとめにし、返済の負担を軽減してくれるサービスだ。
通常のカードローンが貸し付けできる金額は、年間収入の1/3を超えられないため、複数の会社からの借入総額が多額になると対応できない。
これを貸金業法の定める「総量規制」とよぶが、この総量規制に対しSMBCモビットおまとめローンは、例外貸付型カードローンであるために融資が可能だ。
このタイプのカードローンでは、複数社からの借入金の総額が年収の1/3を超えていても、借入金を返済するために融資をしてくれるのだ。
SMBCモビットおまとめローンのメリット
このカードローンを利用すれば、現状の借入金利から、金利が下げられる。
総量規制の例外貸付型カードローンでは、「借換え後の金利」が、「借換え前の金利」を上回らないことが要件になるからだ。
貸付金利が下がることによって、月々の返済額も減るはずだ。
また複数のカードローン会社から借り入れていると、各社の返済日も異なる場合があるため、家計の管理が大変になることもあるだろう。
しかしSMBCモビットおまとめローンで借入先をひとつにまとめれば、毎月の返済日もひとつになるため、管理もしやすくなるはずだ。
SMBCモビットおまとめローンの申込条件
20歳〜65歳の年齢の方で、複数のカードローン会社からの借り入れがあれば、このカードローンの申し込みができる。
保証人や担保もいらないが、無職の人は申し込みできない。
正規雇用ではないアルバイトやパートでも、安定した収入があれば問題ない。
ただし単発のなアルバイトは、安定した収入があるとは言えないので、申込対象から外れる。
また現在の借入総額が、800万円以内であることも条件になる。
SMBCモビットおまとめローンの融資上限額は81000万円であり、この上限額を超える場合には、別の返済方法を考えなければならない。
「SMBCモビットおまとめローン」と「借り換えローン」の違い
多くの金融機関では、「借り換えローン」という金融サービスが提供されているが、このカードローンには2種類ある。
ひとつはSMBCモビットおまとめローンのような例外貸付型カードローンであり、こちらは総量規制の対象外になる。
もうひとつは例外貸付型ではないが、金利が低く、借り換え返済によって返済の負担が減るカードローンだ。
ただしこのタイプは総量規制の対象になるため、年収の1/3以上の借入はできない。
一方で例外貸付型カードローンは、返済専用であるため、追加の借り入れができない。
利用限度額の範囲内であれば、通常のカードローンは返済途中でも追加で借り入れができるが、例外貸付型カードローンではできないので注意しよう。
SMBCモビットおまとめローンの利用方法
ここでは、このカードローンの申込手順から返済方法までを解説する。
STEPごとに手続きの内容や注意点を説明していく。
PCやスマートフォンを使って、簡単に申し込みができるので、見ていこう。
STEP1:WEBサイトでの申し込み
SMBCモビット公式WEBサイトにアクセスし、カードローンの申し込みを行おう。
WEBサイトの申込フォームに従って、必要事項を入力していけばよい。
申し込みでは本人確認書類や収入証明書類、場合によっては他社からの借入残高を証明する書類を撮影し、その画像の提出が求められる。
書類のなかには入手に時間がかかるものもあるので、事前に準備しておこう。
本人確認書類や収入証明書類は、下記の書類が、それぞれ1部ずつ必要になる。
本人確認書類※1 | 収入証明書類※3 |
---|---|
運転免許証 マイナンバーカード 健康保険証※2 | 源泉徴収票 税額通知書 所得証明書 確定申告書 給与明細書※4 |
※2:本人の氏名・生年月日・住所のページが対象。カード型保険証の場合は裏面も対象になる。
※3:いずれの書類も、発行年月日が最新のものでなければならない。
※4:直近2ヶ月分の明細書の提出が必要。賞与が支給されている場合は、年間の賞与額(夏・冬それぞれ)が確認できる賞与明細書も必要となる。
STEP2:電話での借入情報の申告
SMBCモビットから、他社からの借入状況などを確認するために電話がある。
このとき現在借り入れ中の内容(借入元本・金利・毎月の返済額・振込返済先口座など)について、問い合わせがある。
SMBCモビットからの電話は、申込者が希望する連絡先に、SMBCモビットの担当者個人名でかけてくる。
ここまでの情報をもとに、カードローン会社では、申込者への融資可否を審査する。
STEP3:借入先への返済
審査結果の連絡は、カードローン会社からメール・SMS・電話のいずれかの方法で、最短当日中にある。
審査が通過した場合は、PCまたはスマートフォンで契約手続きを行うことで、申込者本人の名前でカードローン会社が借入先に振り込んでくれる。
なお、その際の振込手数料はかからない。
STEP4:SMBCモビットへの返済
SMBCモビットおまとめローンの返済は、毎月5日・15日・25日・月末日のいずれかから選ぶことになる。
口座振替・ATM返済・振込返済・インターネット返済が、カードローン会社への返済方法になるが、Vポイントで返済することもできる。
それぞれの返済方法の具体的な手順は、下記のリンク先を確認しよう。
SMBCモビットのおまとめローンを利用する際の注意点
ここまで述べてきたように、複数の借入先から借入金がある場合には、このカードローンは便利なサービスだ。
しかし、このカードローンにも、いくつかの制限や注意すべき点がある。
ここではこれらについて解説するとともに、対応策も紹介する。このカードローンを利用する際には、参考にしよう。
総支払額が増える場合もある
このカードローンを使えば、金利が下がり、月々の支払額も抑えられる。
また返済期間も最長160回(13年4ヵ月)にわたって返済できる。
ただし金利が下がっても、返済期間が長期にわたれば利息額も増えるため、借り換え前と比べて支払総額が増える場合もある。
このため返済計画を立て、支払総額を確認したうえで、支払期間を設定しよう。
まとめられる借り入れには制限がある
このカードローンを使ってまとめられる借り入れは、カードローン会社や消費者金融からの借り入れ、クレジットカードでのキャッシングに限られている。
このため銀行・信用金庫・信用組合・労働金庫などのローン、クレジットカードでのショッピング利用は対象外となる。
この場合には、これらの金融機関の金利よりも安く、例外貸付型ではない「借り換えローン」を用いて借り入れをまとめなければならない。
審査が通過しない場合もある
SMBCモビットおまとめローンの審査では、すでにSMBCモビットを利用していても、審査が行われる。
おまとめローンでは融資額は大きくなり、返済期間も長くなるため、以前に通過したSMBCモビットの審査より厳しくなる傾向がある。
他社から借り入れている内容、現在の年収などの状況によっては、審査に落ちる場合もあるので気をつけよう。
審査に通過しなかったからといって、すぐに他社のカードローンに申し込んでも、同様に審査に通過しない可能性がある。
他社でも審査の際には信用情報を確認するが、この信用情報には、ローンの申込記録が6ヶ月間残される。
この記録からカードローン会社は、申込者を「経済的に困窮し、自社以外にさまざまなカードローンを申し込んでいる人」と評価するため、審査に通過しないことがある。
このような場合は、現在の借入先への返済を続けながら、6ヶ月後に借入額を減らした状態で再度申し込もう。
なお積立型の生命保険に加入していれば、保険会社は保険の返戻金を担保に融資してくれる場合があるので、一度相談してみよう。
規約違反などがあれば一括返済が求められる
以下のように「モビットカード会員規約」に違反した場合には、モビットのすべてのサービスは利用停止となり、借入残金は一括返済しなければならない。
- 氏名・住所・勤務先などの届出事項に変更があったにもかかわらず、変更の届出がなかった場合
- 信用状態が悪化したとき
- 長期間にわたる返済が滞った場合
- 頻繁に返済遅延があった場合
- 銀行ローンやクレジットカードのショッピング利用などの返済が延滞し、その情報が信用情報に記録された場合
- 支払停止や自己破産の手続きを始めた場合
- 債権回収のために、融資した者が債務者の財産差押えの申し立てを、裁判所に行った場合
- 申し込みの際に申告した内容に虚偽があった場合
- 規約違反があったとき
- 申し込みの際に申告した内容に虚偽があった場合
- モビットカードやそれに伴う情報を、第三者に貸与や譲渡、質入れなどの担保にした場合
- モビットカードに伴う情報:ユーザーID、暗証番号、パスワード、振込キャッシング番号
このような場合には、弁護士に依頼して債務整理を行う以外に、対処することは難しくなる。
債務整理を行うと信用情報に記録されるだけではなく、銀行口座も凍結され、1〜3ヶ月ほど口座の利用ができなくなることがある。
このため、上記に記載した事柄に抵触しないように気をつけよう。
SMBCモビットのおまとめローンの審査のポイント
ここでは、SMBCモビットおまとめローンを申し込んだ際に、審査されるポイントを解説する。
先述したとおり、このカードローンの審査は、一般的なカードローンの審査と比べて厳しい。
SMBCモビットおまとめローンの審査基準は公開されていないため、ここではおまとめローンの審査で、一般的に重視されるポイントを解説する。
カード審査に落ちないために、審査の際にカードローン会社が、どのような点を重視しているのかを把握しておこう。
申込者の返済能力
このカードローンでは、カードローン会社は、通常のカードローンと比べて多額の融資を行う。
このため、多額の融資を返済できるほどの経済力があるかを、カードローン会社は審査する。
具体的には、申し込み手続きの際に申告した年収、および収入証明書類の内容で判断する。
審査の結果、返済能力が低い人物と判断された場合には、カードローンの審査を通過することは難しくなる。
申込者の信用力
返済能力(収入)があっても、着実に返済をしなければ意味がないため、申込者の信用力も審査される。
申込者の信用力は、信用情報機関から申込者の信用情報を照会し、評価される。
この信用情報のなかに、過去の借り入れに対し返済遅延や債務整理の記録があれば、信用力が低い人物とみなされてしまう。
信用力が低い人物と判断されてしまうと、カードローン審査の通過は困難になる。
現在の借入状況
申込者に返済能力や信用力があっても、おまとめローンの審査に通過しない場合もある。
おまとめローンのような例外貸付型カードローンでは、借り換え後の金利が、現在の貸付金利よりも下回らなければならない。
しかし現在の貸付金利が低金利の場合、もしくは審査の結果、現在の貸付金利を下回る金利が設定できない場合もある。
この場合カードローン会社は、貸付を断ることがある。
これらを判断するために、カードローン会社は、申込者に他社の借入状況として借入元本・金利・毎月の返済額などを電話で質問する。
SMBCモビットおまとめローンを使って、返済の負担を減らそう
この記事では、現在複数のカードローン会社から借り入れを行っている人に向けて、SMBCモビットおまとめローンの特徴や利用方法を解説した。
このカードローンを使えば、借入先はひとつにまとめられ、そのうえ借入金利も下げられるため月々の返済額も抑えられる。
ただし月々の返済額が低すぎると返済期間は長くなり、借り換え前と比べて、結果的に返済総額が増えることもあるので注意しよう。
このような注意点もあるが、通常のカードローンと比べて、審査は厳しい傾向にある。
このためカードローン会社の審査に通過しないこともあるが、それ以上にメリットは大きい。
返済の負担を減らすために、SMBCモビットおまとめローンを使おう。