- バンクイックの金利の相場が知りたい
- バンクイックでお金を借りた場合の具体的な利息額が知りたい
- バンクイックの利息を抑える方法がわからない
この記事では、メガバンクである三菱UFJ銀行が提供しているカードローン「バンクイック」の金利について解説する。
このサービスは、以下のように多くのメリットを持つカードローンであるため、利用者が多い。
- WEBで申し込めば24時間・土日でも受け付けてくれる
- 三菱UFJ銀行に口座がなくても申し込める
- 借入や返済を行う場合は、三菱UFJ銀行のATM以外でも、提携ATMならば手数料がかからない※提携ATM:セブン銀行ATM・ローソン銀行ATM・イーネットATM
- 専用のスマホアプリから、借入や返済の手続き、利用可能額や次回返済日の確認もできる
だがカードローンの利用を考えるときには、返済時の利息が気になる人も多いだろう。
このため、バンクイックで借入する時の金利、それが決まる仕組みを説明する。
また利息を抑える方法、他社サービスとの比較結果も紹介する。
利息を抑えて、計画的にカードローンを利用しようと考えている人は、参考にしよう。
バンクイックで適用される金利
カードローンの利用を検討するときには、その金利に関して、以下のようなことを考えるときがあるだろう。
このカードローンの金利は、どのくらいかかるのだろうか?
金利には幅があるが、実際に適用される金利は、どのようにして決まるのだろうか?
ここでは、これらの疑問に対する回答を解説する。
バンクイックで適用される金利
このサービスの金利は、年1.8%〜14.6%であり、消費者金融と比べても割安だ。※参考:消費者金融の年間の金利は一般的に3.0%~18.0%
このように述べると、金利の高い消費者金融のカードローンには、存在価値がないように見えるかもしれない。
しかしバンクイックのような銀行のカードローンは、消費者金融と比べて審査が厳しい傾向がある。
申込者の返済能力や信用力をもとに、融資可否を審査した結果、利用を断られるケースもある。
申し込みできる年齢の幅が20歳〜64歳と、消費者金融と比べて狭いのも、申込者の返済能力を重視しているためであろう。※参考:消費者金融プロミスが利用できる年齢:18歳~74歳
以上のことから「バンクイックで適用される金利」を利用するには、審査に通過するだけの返済能力や信用力が、申込者に求められる。
バンクイックで金利が決定される要因
このサービスでは、下記の表にもとづき、利用限度額に応じて金利が決定される。
利用限度額 | 年間の金利 |
---|---|
700万円超 ~ 800万円迄 | 1.4%~3.6% |
600万円超 ~ 700万円迄 | 3.6%~4.1 |
500万円超 ~ 600万円迄 | 4.1%~4.6% |
400万円超 ~ 500万円迄 | 4.6%~6.1% |
300万円超 ~ 400万円迄 | 6.1%~7.6% |
200万円超 ~ 300万円迄 | 7.6%~10.6% |
100万円超 ~ 200万円迄 | 10.6%~13.6% |
~ 100万円迄 | 13.6%~14.6% |
利用限度額は、申込み時の申告にもとづき、三菱UFJ銀行での審査によって決定される。
利用限度額が高くなれば、金利は低くなるが、審査もその分厳しくなる。
このため高い利用限度額で申し込んでも、審査に通過しない場合、あるいは希望する利用限度額よりも低く設定されることもある。
また各利用限度額の金利には幅があるが、申込者の返済能力や信頼力以外にも銀行との利用実績に応じて、この幅のなかから申込者の金利が決定される。
つまり、三菱UFJ銀行との利用実績がまったくない場合には、各利用限度額の上限金利になる可能性が高くなる。
その一方で低い金利が設定されれば、数万円の借り入れでも、低い金利で融資が受けられる。
例えば「利用限度額800万円の申し込み」を銀行が認め、その限度額の下限金利が設定されれば、申込者は数万円の借り入れでも1.4%の金利で利用できる。
【借入金額別】バンクイックの利息額の計算例
ここでは、このサービスの利息について解説する。
利息額とは、借入金(元本)に追加して支払うべきお金であり、借り入れた金額に金利をかけて算出する。
これより利息額の計算方法や算出結果を紹介するので、みていこう。
利息額の計算方法
このサービスの利息額は、下記の計算式を用いて、日割り計算で算出される。
例えば年間の金利が14.6%で、5万円を30日間借りた場合には、下記の利息額になる。
借入金額別の利息額
上記の計算式を用いて、借入金額別の利息額を見ていこう。
ここでは借入金額を三つのケースに分けて、30日間借りた場合の利息額を算出する。
なお、金利は下記の二つのパターンでの算出とする。
- 年14.6%
- 借入限度額が「~100万円迄」の場合での上限金利
- 年6.1%
- 借入限度額が「400万円超~500万円迄」の場合での上限金利
借入金額 | 年14.6%の場合 | 年6.1%の場合 |
---|---|---|
10万円の場合 | 1,200円 | 501円 |
30万円の場合 | 3,600円 | 1,504円 |
100万円の場合 | 12,000円 | 5,013円 |
このように金利が下がれば、利息額も減るため、可能な限り借入限度額は大きめに設定した方がよいだろう。
ただし借入金額が増えれば、利息額も増えるため、必要以上の借り入れは控えるようにしよう。
バンクイックの利息額を抑える方法
ここでは、このサービスを利用した場合での利息を抑える方法を解説する。
借入金への返済は、自分が指定した毎月の返済日、あるいは35日ごとの返済日に分割して支払わなければならない。
利息額は、この返済日時点での借入残高に応じて、毎回設定される。
この利息額を減らす方法を、これより説明していくので、自分に最適な方法で利息額を減らすようにしよう。
借入金額の一部を繰上返済する
金銭的に余裕があるときには、返済日に支払うべき通常の返済とは別に、少額でも追加で支払っておこう。
通常の返済では、払い込んだお金は元金と利息に充てられるが、追加での支払い(繰上返済)では元金の返済のみに充てられる。
利息は元金残高をもとに算出されるため、繰上返済は利息を減らす効果があり、結果的に返済総額も減らせる。
また元金が減った分だけ返済期間も短縮できる。
さらに三菱UFJ銀行の自社ATMや提携コンビニATMでの返済、およびインターネットを使った振込返済では手数料もかからない。
硬貨の受入れ可能な自社ATMならば1円から返済できるので、少しでも余裕があるときには、繰り上げ返済を心がけよう。
一括返済する
予想外の収入があった場合には、一括返済も検討しよう。
一括返済の方法は、繰上返済と同じく、ATMでの返済もしくはインターネットでの振込返済のいずれかで行う。
このとき注意しなければならない点は、返済残高を超えた金額は返済できないことだ。
利息額は日割りで計算されるため、返済残高は返済する日によっても変わる
このため下記の方法で返済残高を確認したうえで、返済するようにしよう。
- スマホアプリから確認する
- 会員専用ページの「利用残高照会メニュー」から確認する
- 専用ダイヤルに電話で確認する
- TEL:0120-76-5919(音声自動応答)
- 受付時間:平日9:00~21:00、土・日・祝日9:00~17:00(12/31~1/3を除く)
利用限度額を増やす
利用限度額を増額することで、金利は下げられる。
このサービスでは、先述したように、利用限度額ごとに金利が変わるからだ。
例えば借入限度額が50万円であった人が、200万円や300万円になれば、下記のように金利は下げられる。
利用限度額 | 年間の金利 |
---|---|
200万円超 ~ 300万円迄 | 7.6%~10.6% |
100万円超 ~ 200万円迄 | 10.6%~13.6% |
~ 100万円迄 | 13.6%~14.6% |
長期間にわたり返済遅延なく利用実績を積み上げれば、銀行からの信用力も築かれるため、増額できる可能性は高まるだろう。
さらに各利用限度額の金利のなかで、割安な金利が設定されるかもしれない。
増額の申し込みは、スマホアプリや会員専用ページ、もしくは専用ダイヤルで行う。
ただし利用限度額が50万円だった人が、それを超える利用限度額とする場合には、下記の収入証明書類から1点を提出しなければならない。
- 源泉徴収票
- 住民税決定通知書
- 納税証明書その1・その2(個人事業者の場合)
- 確定申告書第1表・第2表
- 直近1ヵ月分の給与明細書+(賞与明細書)
この収入証明書類をもとに増額審査が行われるが、利用限度額が年収1/3以上になる場合には、審査に通過しない場合が多くなるので気をつけよう。
バンクイックの金利は高い?他社の金利と比較
この章では、このサービスの金利を、他社のサービスと対比して解説する。
全体的に、バンクイックの金利の方が、割安になるケースは多い。
だがカードローンを選ぶうえでは、金利だけではなく、利用シーンも踏まえて考えなければならない。
ここでは、他社サービスとの金利を比べるとともに、最適な利用シーンをそれぞれ説明する。
他の銀行カードローンとの対比
バンクイックと同様に、メガバンクである三井住友銀行が提供しているカードローンの金利と対比する。
利用限度額 | 年間の金利 | |
---|---|---|
バンクイック | 三井住友銀行カードローン | |
700万円超 ~ 800万円迄 | 1.4%~3.6% | 1.5%~4.5% |
600万円超 ~ 700万円迄 | 3.6%~4.1 | 4.5%~5.0% |
500万円超 ~ 600万円迄 | 4.1%~4.6% | 5.0%~6.0% |
400万円超 ~ 500万円迄 | 4.6%~6.1% | 6.0%~7.0% |
300万円超 ~ 400万円迄 | 6.1%~7.6% | 7.0%~8.0% |
200万円超 ~ 300万円迄 | 7.6%~10.6% | 8.0%~10.0% |
100万円超 ~ 200万円迄 | 10.6%~13.6% | 10.0%~12.0% |
~ 100万円迄 | 13.6%~14.6% | 12.0%~14.5% |
上記の表から、借入限度額が300万円迄であれば三井住友銀行カードローンが、その金額を超えればバンクイックの方が金利は安い。
つまり、300万円を超える利用限度額に設定できれば、三井住友銀行カードローンよりも安い金利で借り入れができることになる。
消費者金融との対比
次に消費者金融であるプロミスの金利と対比する。
利用限度額/借入金額 | 年間の金利 | |
---|---|---|
バンクイック | プロミス | |
700万円超 ~ 800万円迄 | 1.4%~3.6% | |
600万円超 ~ 700万円迄 | 3.6%~4.1 | |
500万円超 ~ 600万円迄 | 4.1%~4.6% | |
400万円超 ~ 500万円迄 | 4.6%~6.1% | 15.0% |
300万円超 ~ 400万円迄 | 6.1%~7.6% | |
200万円超 ~ 300万円迄 | 7.6%~10.6% | |
100万円超 ~ 200万円迄 | 10.6%~13.6% | |
100万円迄 | 13.6%~14.6% | 17.8% |
バンクイックの金利は「利用限度額」に対して設定されるが、プロミスなどの消費者金融は「借入金額」に応じて金利が設定される点で異なる。
つまり前者は、利用限度額が200万円で設定されれば、10万円を借り入れても200万円の金利(10.6%〜13.6%)が適用される。
一方後者は、10万円を借り入れたら17.8%、101万円を借りたら15.0%の金利が適用される。
しかしながら上記の表から、どのような場合においても、バンクイックの金利の方が安いことがわかるだろう。
だがプロミスでは申し込みから最短3分で借入金が受け取れるため、最短当日としているバンクイックと比べて、早くお金が手に入れられる。
このため急いで現金が必要な場合は、プロミスなどの消費者金融から借り入れた方がよい場合もある。
クレジットカードのキャッシングとの対比
多くの人が持っているクレジットカードには、キャッシングができるものも多く、ほとんどの人はカード入会時にキャッシングの設定もしているだろう。
このサービスを提供している三菱UFJ銀行と同じ、三菱UFJフィナンシャル・グループの三菱UFJニコスのキャッシングと比べてみる。
このクレジットカード会社の一般カードでは、キャッシングの金利が14.94〜17.94%と、バンテックと比べて割高だ。
ただし三菱UFJニコスのカードをはじめ、多くのクレジットカードでは、海外でも現地通貨でキャッシングができる。
このため海外への旅行や出張の際に、急に現金が必要になった場合には、クレジットカードのキャッシングを利用するとよいだろう。
金利がおトクなバンクイックを利用しよう
この記事では、バンクイックの金利について解説した。
金利の決定要因や利息額の算出方法、利息額を抑える方法も説明した。
また他社サービスとも比べたが、最適な借入先は、現金が必要な状況に応じて選ぶことが重要だといえるだろう。
事前に申込みをしておけば、国内の三菱UFJ銀行のATMや提携ATMでは手数料もかからず借入金が受け取れる。
急に現金が必要になった場合に備えて、バンクイックを申し込もう。