- おまとめローンの契約後に他社で借り入れができるか知りたい
- おまとめローン返済中の再度借入や追加融資が可能なのか知りたい
- おまとめローン返済中に新規の借入をする際の注意点を知りたい
カードローンの返済に行き詰まり、おまとめローンを利用している人も多いのではないだろうか。
なかには、おまとめローンを契約した後で、再び生活費などが足らなくなり、新たな借入をせざるを得ないケースもあるだろう。
今回は、「おまとめローン返済中でも追加融資を受けられるのか?」、詳しく解説していきたい。
おまとめローン利用中に新規融資を受ける場合、申込先や借入額など、いくつかの点に注意しておく必要がある。
借り方によっては、今後のローンやクレジットカードの契約にも支障をきたすため、おまとめローンを利用している人は、ぜひ今回の記事を参考にしてほしい。
なお、今回の記事で解説する「おまとめローン」は、すべて「貸金業法に基づくおまとめローン」を指す。
具体的には、消費者金融が扱うおまとめローンを前提に解説する。銀行が扱うおまとめローンは、名称こそ「おまとめ」となっているが、正式には「借り換えローン」である。
本記事では混乱を招くため、消費者金融のおまとめローンの条件に基づき解説していきたい。
おまとめローン返済中に同じ業者から再度借入や追加融資はできるのか
はじめに、おまとめローン返済中に、同じ業者から再度借入や追加融資が受けられるのか詳しく見ていこう。
具体的な事例としては、下記のようなケースが該当する。
- プロミスのおまとめローンを利用していて現在返済中である
- プロミスのおまとめローン返済中に、プロミスのカードローンから再度借りたいと考えている
結論からいうと、おまとめローン返済中でも、同一業者から再度融資を受けることは可能だ。
ただし、本人の返済能力や法律上の観点で、借入額などの制限がかかるケースがある。状況によっては、まったく借りられないケースもあるため、詳しい条件を見ていこう。
おまとめローンと同じ業者から借りれるケース
おまとめローンを利用している業者から、再度借りられるケースとしては、下記2つのパターンがある。
ただし、どちらのケースも利用者本人の返済能力に余裕があることが前提だ。生活が立ち行かない状態など、切羽詰まっている状況だと、再度の借入はできないだろう。
おまとめローンと同じ業者から借りられるケース
- パターン1
- 同じ業者が扱う一般的なカードローンで借りる
- パターン2
- おまとめローンの追加融資を受ける(他社借入が残っている場合に限る)
具体的な例で見ていこう。
まず、Aさんがプロミスのおまとめローンで300万円を借りている場合、Aさんの返済能力に問題がなければ、基本的にはプロミスのカードローンで追加の借入が可能だ。
ただし、プロミスのおまとめローンの残債がAさんの年収の1/3を超えている場合、プロミスカードローンの利用はできない。
次のパターンはAさんがプロミスのおまとめローンを利用していて、レイクとアコムなど他社消費者金融からそれぞれ50万円づつ、合計100万円を借りているケースで考えてみよう。
この場合も、Aさんの返済能力に問題がなければ、プロミスのおまとめローンで追加融資を受けて、レイクとアコムの残債を一本化することも可能だ。
ただし、消費者金融が扱うおまとめローンは返済専用ローンであり、自由に追加借入ができるカードローンとは異なる商品だ。
そのため、おまとめローンで追加融資を受けるには「おまとめローンの契約変更」つまり、契約のやり直しが必要となる。
おまとめローン返済中でも同じ業者から借りれる2つの法的根拠
おまとめローン返済中に同じ業者から借りることは可能だが、追加で借りられる理由を法的根拠から見ていこう。
同じ業者から借りる場合、貸金業法で定められた下記2つの法的根拠が関係してくる。
法的根拠1:「総量規制の範囲内であれば本人の返済能力次第で、追加借入が可能」
貸金業法には「総量規制」と呼ばれるルールがあり、「貸金業者からの借入は年収の1/3まで」と決められている。
逆に考えると、「年収の1/3までなら貸金業者から追加で借りられる」とも理解できるだろう。
この法律を考えると、おまとめローンの残債+追加融資額の合計が年収の1/3以内になるなら、追加借入ができることになる。
ただし、必ずしも年収の1/3ギリギリまで借りられるとは限らない。貸金業法では返済能力の有無が審査され、返済能力がない人への融資は禁じられている。
利用者によっては、追加借入ができないケースがあることは覚えておこう。
法的根拠1:「おまとめローンは総量規制の例外扱いになるため、返済能力さえあればおまとめローンの追加借入も可能」
プロミスやアコムなどの消費者金融が扱うおまとめローンは、総量規制の例外となるため、年収の1/3を超えて借りることも可能だ。
日本貸金業協会の公式サイトにもあるように、「顧客に一方的に有利となる借換え」、つまりおまとめローンは総量規制の例外扱いとなるため年収の1/3を超えて借りることもできる。
利用者本人の返済能力に問題がなければ、現在利用中のおまとめローンでの追加融資も受けられる。
ただし、おまとめローンはカードローンのように、限度額の範囲内で追加で借りることはできない。
おまとめローンで追加融資を受けるには、契約更新、つまり「改めておまとめローンを契約しなおすこと」が必要となる。
また、たとえ総量規制の例外貸付であっても、「対象外の貸付」ではないため、おまとめローンでの借入額は「年収の1/3以内の借入額」に算入されてしまう。
したがって、おまとめローンで年収の1/3以上を借りてしまうと、消費者金融やクレジットカードのキャッシングで借りられなくなる点は覚えておこう。
おまとめローンと同じ業者から借りる具体的な方法
では、どのようにして同じ業者から追加融資を受けるのか、具体的な方法を見ていこう。
一つ目のパターンは、同じ業者が扱うカードローンで借りる方法だ。前述したとおり、消費者金融からの借入は「年収の1/3まで」と決められている。
そのため、同じ会社からカードローンで新規融資が受けられるかどうかは、まず「自分の年収からおまとめローンの残債を引いた額」を計算しておこう。
例えば、年収が300万円の人が消費者金融から融資を受ける場合、年収の1/3以内で借りるには、年収300万円×1/3=「100万円」が上限となる。
すでに消費者金融のおまとめローンを利用していて残債が50万円だった場合、100万円から50万円を引くと、消費者金融カードローンからの借入可能額は100万円ー50万円=50万円ということになる。
この計算が成り立つなら、プロミスに相談して「カードローンで追加で50万円を借りたい」と相談してみよう。
二つ目のパターンは、おまとめローンで追加融資を受ける方法だ。
この場合は、おまとめローンの借入額が年収の1/3を超えても法律上は問題はないため、本人の返済能力次第で追加で借りられることもある。
毎月の収入と支出・ローン返済額などを綿密に計算し、返済能力に余裕があるなら、いま利用中の貸金業者で「おまとめローンの追加融資を受けたい」と相談してみよう。
ただし、おまとめローンは「他社の残債を一本化するためのローン」である。
したがって、他社の借入がない状態で「おまとめローンだけ増額融資して欲しい」と依頼しても受け付けてはくれない。
あくまでも、「他社の残債が残っている前提の相談」という点は覚えておこう。
おまとめローン利用後に他社消費者金融や銀行からの借入は可能か
次に、「おまとめローン利用後に、別の業者、つまり他社から借りることはできるのか?」について見ていこう。
具体的な事例としては下記のようなケースが該当する。
- プロミスのおまとめローンを利用していて現在返済中である
- プロミスのおまとめローン返済中に、アコムなどの他社消費者金融や三井住友銀行などの銀行カードローンで借りたいと考えている
このパターンも、さきほどの「同じ業者から追加で借りる場合」と同じく、他社から追加で借りることは可能だ。
ただし、本人の返済能力や法律上の理由で借りられないケースもある。詳しい条件を見ていこう。
おまとめローン利用後に他社消費者金融や銀行から借りれるケース
おまとめローンを利用している業者以外の「他社」から、新規融資を受けられるケースとしては、下記2つのパターンがある。
ただし、この場合も利用者本人の返済能力がなければ、追加の借入はできないことは覚えておこう。
おまとめローンを扱う業者とは別の他社から借りられるケース
- パターン1
- 他社消費者金融から借りる
- パターン2
- 銀行カードローンで借りる
具体的な例で見ていこう。
まず、Aさんがプロミスのおまとめローンで300万円を借りている場合、Aさんの返済能力に問題がなければ、基本的にはアコムやレイクなど、他社消費者金融からの追加借入は可能だ。
ただし、おまとめローンの残債と新規融資額の合計が年収の1/3を超える場合は、総量規制の関係上融資は受けられない
次のパターンは、銀行カードローンから借りる方法だ。
Aさんがプロミスのおまとめローンを利用していている場合でも、Aさんの返済能力さえ問題がなければ銀行カードローンの利用はできる。
銀行カードローンは総量規制の対象外であるため、返済能力に余裕があれば「おまとめローンの残債+銀行カードローンの融資額」が年収の/3を超えても追加借入は可能となる。
おまとめローン利用後に別の業者や銀行から借りれる法的根拠
おまとめローン利用後に別の業者や銀行から借りる場合も、貸金業法の総量規制が関係してくる。
前述の通り、貸金業法では「貸金業法からの借入は年収の1/3まで」と決められているため、消費者金融おまとめローンの残債+他社消費者金融のカードローン融資額が年収の1/3を超えると審査通過はできない。
逆に考えると、それぞれの合計が年収の1/3以内になるなら、貸金業法を当てはめても「融資は可能」と判断できるだろう。
ただし、法律上「融資が可能」と判断されるだけで、実際の審査に通過できるかどうかは別問題だ。
おまとめローンを利用している時点で返済に行き詰っていることも多いため、実際には他社で借りようとしても、審査に落ちるか融資額は少額になってしまうだろう。
一方、銀行カードローンには貸金業法は適用されず、銀行法が適用される。
銀行法では「借入は年収の1/3まで」とは定められていないため、おまとめローンの残債があっても、返済能力次第では銀行カードローンで借りることは可能だ。
ただし、銀行の過剰融資が社会問題化したことを受け、金融庁や銀行協会は「カードローン過剰融資の抑止」を指導している。
銀行によっては、消費者金融と同じ「借入は年収の1/3まで」と自主規制を設けているところもあるため、すべての銀行カードローンで借りられるわけではない点は覚えておこう。
一般社団法人全国銀行協会資料「銀行カードローンに関する全銀協の取組みについて」
◆健全な消費者金融市場の形成に向けた審査態勢等の整備「年収証明書や自ら保有するお客さまの情報等によって、お客さまの収入状況や返済能力をより正確に把握することに努める。例えば、改正貸金業法上、自社で50万円超または他社借入を含めた総額で100万円超の貸出審査には年収証明書が必要とされていることにも留意する」
引用:一般社団法人全国銀行協会資料
おまとめローン返済中に他社から借りる具体的な方法
他社消費者金融や、銀行から追加融資を受ける具体的な方法についても見ていこう。
一つ目のパターンは、別の消費者金融から借りるケースだ。消費者金融からの借入は貸金業法で「年収の1/3まで」と決められている。
そのため、別会社であっても契約先が消費者金融であれば、「おまとめローンの残債+新規融資額」の合計が年収の1/3以内になるか自分でチェックしてみよう。
チェックの結果、借入可能額に余裕があるなら、他社消費者金融に申し込んでみると良いだろう。
ただ。他社消費者金融の審査では、信用情報機関のデータが照会される。
信用情報機関には、おまとめローンの契約内容や返済状況が記録されているため、申込時点で「他社借入額は?」と聞かれたら正直に答えよう。
なぜなら、嘘をついても信用情報の調査で本当のことはバレるからだ。
審査担当者からの印象も悪くなるため、現在利用中のローンや借入状況は正直に伝えるのが審査通過のポイントだ。
二つ目のパターンは、銀行カードローンから借りる方法だ。銀行カードローンは、総量規制の対象外となる。
前述した通り。毎月の収入と支出・ローン返済額をよく計算し、返済能力に余裕があるなら、銀行カードローンに申し込んでみるのも良いだろう。
ただし、銀行カードローンの審査は消費者金融よりも厳しい傾向がある。ほとんどが銀行と保証会社の二重審査を通過しなければならない。
返済能力に余裕があっても、審査に落ちるケースがあることは理解しておこう。
おまとめローン後の他社借入が制限されるケースとは
法律上の理由や利用中のローン返済状況が理由で、他社借入が制限されるケースもある。
その具体例と、他社から借りられない場合の対策についても見ていこう。
追加借入をするには「本人の返済能力」と「法律をクリアしていること」、両方の条件をクリアしなければならない。
それらを考えると、他社借入が制限されるケースとしては、下記が該当する。
ケース1:「おまとめローンを滞納している場合」
現在利用中におまとめローンで延滞を繰り返していたり、2ヵ月以上滞納していたりする場合。
他社からの追加融資は受けられないだろう。他社ローンを利用する場合は、必ず審査に通過しなければならない。
ローン審査では信用情報機関のデータが照会され、延滞や2ヵ月以上の滞納、債務整理などのネガティブな金融取引履歴があると、審査通過はできない。
ちなみに、信用情報機関のデータは一部を除き5年間記録される。おまとめローンで滞納してしまうと、向こう5年間は他社から借りられないケースも出てくるだろう。
ケース2:「おまとめローンの残債だけで年収の1/3を超えている場合」
現在利用中のおまとめローンの残債だけで、年収の1/3を超えている場合も他社借入は難しいだろう。
消費者金融から借りる場合は総量規制が影響するため、審査通過はできない。
銀行から借りる場合も、おまとめローンの残債が年収の1/3を超えていると「過剰融資の抑制」という方針があるため、審査通過は難しいかもしれない。
ただし、実際に審査に落ちるかどうかは申し込んでみないとわからない。
どうしても借りたいなら、おまとめローンの残債を可能な限り減らしてから他社カードローンに申し込むと、意外に審査通過できるかもしれない。
カードローン以外の方法でお金を借りるには?
おまとめローン利用後に、同じ会社や他社から追加で借りられない場合は、下記3つの対処法がある。どうしても現金がない場合は、いくつかの方法を試してみよう。
方法1:「給料の前借り」
勤務先が給料の前借りを了解してくれるなら、相談してみると良いだろう。
勤務先企業によっては、「楽天早トク給与」などの前借りシステムを導入している場合がある。
前借りシステムなら上司に言う必要もなく、アプリだけで前借りができるため便利だ
方法2:「クレジットカードのキャッシング」
すでに契約中のクレジットカードにキャッシング枠があるなら、クレジットカードで借りる方法もある。
ただし、クレジットカードのキャッシングも総量規制の対象となる。
おまとめローンで年収の1/3近くまで借りていると、キャッシング利用可能額が「0円」となるケースがあるため、借りる前には利用可能枠を確認しておこう
方法3:「公的融資」
福祉協議会が提供する緊急小口資金など、切羽詰まっているときに利用できる公的融資もある。
ただし、公的融資は高齢者や身体障害者など、利用条件が限定的なケースが多い。利用前には、公的機関で相談してから申し込むと良いだろう。
おまとめローンの契約後に新規の借入をする時のポイント
今回の記事で解説したとおり、おまとめローン契約後の「同じ会社」または「他社」からの新規借入は非常にハードルが高く、審査に落ちるケースも多くなるだろう。
最後に、おまとめローン契約後に新規借入をする時のポイントと、比較的審査に柔軟なカードローンをいくつかご紹介するので参考にして欲しい。
おまとめローンの返済状況は良好に保つ
おまとめローン利用後に追加で借りたいなら、おまとめローンの返済状況は良好に保つよう心がけよう。
1日でも返済に遅れると、信用情報機関のデータに記録され、延滞記録は5年間残ってしまう。
「数日くらいの延滞なら問題ないだろう」と軽く考えるのも危険だ。そもそも、カードローンの審査では「返済にルーズな人」が、もっとも敬遠される。
おまとめローン利用中は返済計画を綿密に立て、収入と支出のバランスを考えながら無理なく確実に返済していくよう心がけよう。
おまとめローンのなかには、毎月の返済日以外の「任意返済」が自由にできるものもある。
借入元金を減らせば減らすほど利息負担額も小さくなるため、財布に余裕がある月は、積極的に繰上げ返済をしていくと早めに返済できるだろう。
おまとめローン後の借り入れにおすすめのカードローン
おまとめローン利用後に借りるなら、比較的審査に柔軟な消費者金融カードローン、または総量規制の影響を受けない銀行カードローンがおすすめだ。
いくつかのカードローンを簡単に紹介していこう。
プロミスは審査回答まで3分と早く少額融資にも最適なカードローン
一つ目は「プロミスのカードローン」だ。おまとめローンを利用していても、総量規制の範囲内なら新規契約ができる場合もある。
「5万円」や「10万円」などの少額融資も可能で、最短3分で審査結果が出る点も他社にはない特徴だ。
プロミスの基本概要
レイクは180日間の無利息期間が魅力
二つ目の「レイク」も、おすすめできるカードローンだ。レイクは無利息サービスが充実しており、5万円までの借入なら180日間の無利息期間が適用される。
「おまとめローンを利用しているが、あと5万円だけ借りたい」といったケースでも、無利息で約6ヵ月借りられる点は魅力だ。
ただし、無利息期間中も毎月の返済は必要となる。返済に遅れると無利息期間は終了するため注意しておこう。
レイクの基本概要
申込資格 | 満20歳以上70歳以下で安定収入があること |
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利用限度額 | 最高500万円 |
貸付金利(実質年率) | 4.5%~18.0% |
無利息期間 | 30日、60日、180日の無利息サービスが選べる※60日はWeb申込限定 |
楽天銀行スーパーローンは総量規制対象外!おまとめローン利用中でも借りられる可能性大
総量規制の影響を受けない銀行カードローンにも注目してみよう。なかでも楽天銀行スーパーローンは、保証会社を利用しなくても借りられるケースがあるためおすすめだ。
一般的な銀行カードローンは保証会社の利用が義務付けられているが、楽天銀行スーパーローンは「銀行が認めた場合、保証会社は不要」となっている。
保証会社を利用しない場合は審査がスムーズに進むケースもあるため、審査通過が不安なら一度検討してみても良いだろう。
楽天銀行スーパーローンの基本概要
申込資格 | 20歳以上62歳以下(パートアルバイト、専業主婦は60歳以下) 勤めていて安定収入があること、または専業主婦 楽天カード株式会社または三井住友カード株式会社の保証が受けられること (楽天銀行が認めた場合は不要) |
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利用限度額 | 最高800万円 |
貸付金利(実質年率) | 1.9%~14.5% |
無利息期間 | なし |
詳しくはこちら |
おまとめローン利用後のその他のローン商品への影響
おまとめローンを利用した後で、その他のローンを利用する場合の影響にも注意しなければならない。
もっとも注意しないといけないのが「住宅ローン」への影響だ。
住宅ローンは、数千万の融資が行われることも多く、返済期間も20年~30年と長い。
そのため、おまとめローンや消費者金融カードローンなど、一般的に「消費者ローン」と呼ばれるローンを利用していると、審査に通りづらくなる。
なかには「クレジットカードを解約してください」と言われるほど、住宅ローンの審査では、他社借入やカードの利用額を慎重に審査されるケースがほとんどだ。
また、おまとめローンを利用していて返済能力がギリギリの場合だと、マイカーローンや教育ローンへの影響も避けられない。
「返済能力に乏しい」と判断されると、これらのローン審査にも落ちるケースがあるため注意が必要だ。
住宅ローンなど、おまとめローン以外のローンで高額融資を希望するなら、おまとめローンを完済してからにしたほうが無難だろう。
おまとめローン後でも他社借入の申込はできる
今回解説した内容をおさらいしておこう。
- おまとめローン後でも返済能力に問題がなければ、同じ業者からの再度借入、または他社消費者金融からの追加融資が受けられる場合がある
- 消費者金融が扱うおまとめローンを利用していて、追加で消費者金融カードローンから借りる場合は、総量規制の影響を受けるため年収の3分の1までしか借りられない
- 銀行カードローンは総量規制の対象外のため、返済能力さえあれば新規融資が受けられる場合がある
- 追加融資が受けられるかどうかは、利用者本人の返済能力にかかっている。おまとめローンで延滞したり他社ローンを滞納したりすると、審査に落ちる可能性が高くなる
おまとめローン利用中は、再度の借入や他社借入ができないケースも多い。
追加で借りたいなら、比較的審査に柔軟な消費者金融、または総量規制の対象外となる銀行カードローンを検討してみよう。