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カードローンの返済方法とは?返済のしくみ・種類と無理なく返済するためのコツを解説

この記事で解決できるお悩み
  • カードローンの返済方法が知りたい
  • どの返済方法が自分に適しているかわからない
  • カードローンを無理なく返済するためのコツが知りたい

カードローンの返済方法は数多くあるため、どれが自分に最適かを判断するのは簡単ではない。

本記事では、カードローンの返済における仕組みや、借入を行う前に知っておきたい返済方法を解説する。

カードローンで借り入れたお金を無理なく返済するためのコツも解説するので、今すぐまとまったお金を調達したい方は、ぜひ参考にしていただきたい。

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目次

カードローン返済の基本的な仕組みとは?

まずは、カードローンの仕組みについて以下のとおり解説する。

  • カードローンの返済方法は約定返済と臨時返済の2種類があり、基本は約定返済
  • 約定返済の返済方式①元利定額返済方式
  • 約定返済の返済方式②残高スライド元利定額返済方式

元利定額返済方式、残高スライド元利定額返済方式それぞれの特徴を理解しておこう。

カードローンの返済方法は約定返済と臨時返済の2種類がある

カードローンの返済方法には、約定返済と臨時返済の2種類が存在する。

以下にそれぞれの特徴や考え方を解説するので、目を通していただきたい。

約定返済とは

約定(やくじょう)返済とは、契約時に定められた金額を毎月決まった日に返済することを指す。

返済日はカードローン会社によって、毎月10日や25日など決まっていることもあれば、申し込み時に自由に選べることもある。

勤務先の給料日や、事業所得における収入など、まとまったお金が入ってくるタイミングを選ぶとよいだろう。

約定返済の金額は、借入金額に応じて変動することが一般的だ。

具体的な金額はカードローン会社ごとに異なり、内容には基本的に元金と利息が含まれる。

借入期間が長ければ長いほど利息が上乗せされ、結果的に支払うお金も増えるといった仕組みを忘れずに覚えておくとよい。

臨時返済とは

臨時返済(繰上返済)は、約定返済とは別のタイミングで追加の金額を返済することだ。

カードローンの契約後、約定返済における支払い義務が毎月発生するが、臨時返済は利用者の任意のタイミングで自由に行える。

まとまったお金が手に入ったタイミングで臨時返済を行うことで、新たな利息の発生や総支払額を押さえやすくなる。

ボーナスやインセンティブなどにより、経済的に一時的余裕ができたときは、無理のない範囲で臨時返済を行い、返済期間を短くするとよいだろう。

約定返済の返済方式①元利定額返済方式

元利定額返済方式(もとりていがくへんさいほうしき)は、毎月の支払いに手数料を含めて計算し、金額を一定にして支払う返済方式を指す。

リボ払いの一種であり、利用限度額の範囲内なら何度でも繰り返し借入を行うことが可能だ。

元金と利息を足した金額が毎月一定になるため、月々の返済計画が立てやすいというメリットがある。

しかし、元利定額返済方式では元金に利息を含めて支払額を計算するため、返済当初は利息の割合が大きくなりやすい。

支払い回数が増えると同時に、利息や支払い総額も増えやすいので注意が必要だ。

元利定額返済方式と似たような言葉に、元金定額方式がある。

元金定額方式は、返済期間中の元金を一定額に設定し、その元金の残高に応じて利息を上乗せした金額を返済する方法だ。

利息額は月ごとに変動する仕組みで、元利定額方式よりも総利息額を抑えやすく、利用残高が減りやすいといった特徴がある。

しかし、元金定額方式の場合は毎月の支払額が変動するため、元利定額返済方式に比べて家計や収支の管理が難しくなることも覚えておくとよい。

約定返済の返済方式②残高スライド元利定額返済方式

残高スライド元利定額返済方式は、残高スライド方式と元利定額方式を組み合わせた返済方式である。

残高スライド方式とは、利用残高に応じて毎月の支払金額が変動する支払い方法を指す。

基本的には元利定額方式と同じく毎月一定額の支払いを行い、返済によって利用残高が減少すればするほど、毎月の返済額も減少していくといった仕組みだ。

残高スライド方式の大きなメリットは、借入残高が少なくなるにつれて毎月の返済額が減るため、返済を続けていけば次第に負担が軽くなることだ。

最初のうちは返済が厳しくても、コツコツと積み上げていくことで月々の支払額が減少していくため、モチベーションの維持に繋がりやすい。

返済が進んだ状態から追加で借り入れをすると、借入残高に応じて再び返済額が増加するので注意しておこう。

残高スライド元利定額返済方式と元利定額方式を組み合わせることで、毎月の支払額を一定にしつつ、返済が進むにつれて月々の返済負担を軽くできる仕組みを整えられる。

収入に応じて同時に臨時返済も活用することで、結果的に手数料や総支払額を想像以上に抑えられる可能性もあるだろう。

カードローンの一般的な返済方法

「カードローンはどうやって返したらいいの?」と気になる方も多いだろう。

カードローンの一般的な返済方法について、以下のとおりそれぞれ解説する。

  • 振り込み、ATMなどカードローンの一般的な返済方法とその概要
  • 利息と返済額の求め方
  • 返済シミュレーションの活用法とシミュレーションの具体例

それぞれの方法がおすすめな方の特徴や、返済シミュレーションの活用方法も解説するので、ぜひ参考にしていただきたい。

カードローンの代表的な返済方法

代表的なカードローンの返済方法には、以下の3種類がある。

  • ATMでの支払い
  • 口座引き落とし
  • インターネットバンキング

ATMでの支払いの場合、コンビニや駅中に設置されている銀行ATMでの手続きを通してカードローンの返済手続きを行える。

活用できるATMはカードローン会社によって異なり、指定のATMでしか利用できないサービスから、10種類以上のATMで利用可能なサービスまで様々だ。

指定のATMでしか利用できないサービスの場合、ATMの台数自体が多く街中でも見つけやすい可能性が高いため、どちらを選ぶかは利用者自身で判断すると良い。

口座引き落としはクレジットカードの引き落としのようなイメージで、毎月決まった日に指定口座から決まった金額が引き落とされる。

ATMやインターネットバンキングと異なり、口座に残高さえ残っていれば、支払い手続きを行わなくても自動的に返済が完了する。

公共料金など固定費の支払いを忘れがちな方は、口座引き落としを選んで月々の返済を確実に行うのがおすすめだ。

そしてインターネットバンキングは、オンライン上のサービスを活用してカードローンの契約内容の確認や借入、返済を行うことを指す。

インターネットバンキングには、カードローンによって専用スマホアプリやサービスへの登録が求められるケースが多い。

インターネットバンキングに登録しておくことで、スマホやPC一つでカードローンの支払状況を確認できるほか、好きなタイミングで繰上返済も行える。

支払いやお金の管理における利便性を求める方にとっておすすめな方法と言えるだろう。

利息と返済額の求め方

カードローンにおける利息は、以下の公式で求めることが可能だ。

借入金額(元金)×金利(年利)×利用日数÷365日(うるう年は366日)

利用日数が長ければ長いほど利息も大きくなるため、収入に応じて完済までの期間をコントロールする必要がある。

またカードローンにおける返済額は、以下の公式で求められる。

返済額 = 元本 + 利息

最初に借りた金額に利息を足し算する計算なので、利息に応じて上がっていくものとして認識しておくとよい。

以下段落では、上記の公式を用いた返済シミュレーションについて解説する。

返済シミュレーションの活用法とシミュレーションの具体例

カードローンにおける利息や返済額を事前に知りたい方は、事前に返済シミュレーションを行なっておくのがおすすめだ。

返済シミュレーションとは、自分で選択した返済方法をもとに、利息や手数料を含めた月々の返済額を事前に計算しておくことである。

利息を求めるには「借入を行う期間」の設定も必要なので、カードローンを使って借り入れる金額を決めるときは、同時に返済するまでの期間も決めておくのがおすすめだ。

借入金額や返済期間を決めるときは、全額返済という最後のゴールに加えて「いつまでにいくらずつ返すのか」など、複数個にわたる中間ゴールを設定しておくと良い。

前述した元利定額返済方式を選んだ場合、利息を含めた月々の支払額を毎月同じになるよう設定できるため、家計の管理もしやすくなるだろう。

以下は、実際にカードローンの返済シミュレーションを行なった場合の具体例である。

  • 年率18.0%で10万円を借りて1ヶ月(30日)後に全額返済した場合の総返済額
    • 10万1,479円(うち利息1,479円)
  • 年率15%で100万円を借りて1年(365日)後に全額返済した場合の総返済額
    • 115万円(うち利息15万円)

カードローンの利息は、利息制限法によって以下のとおり定められている。

  • 借入額が10万円未満の場合
    • 年20%
  • 借入額が10万円以上100万円未満の場合
    • 年18%
  • 借入額が100万円以上の場合
    • 年15%

カードローン利用後の返済額がいくらになるか心配な方は、実際に借入を行うまえに、返済シミュレーションを行うことを心がけていただきたい。

カードローンの返済方法の種類

カードローンの具体的な返済方法について、以下3つのパターンをそれぞれ解説する。

  • 約定返済
  • 繰上返済
  • 一括返済

それぞれの方法におけるメリット・デメリットや活用シーンもチェックしたうえで、自分の収入状況や管理のしやすさに応じた方法を選ぶと良いだろう。

約定返済

約定返済は、カードローンの契約段階であらかじめ決められた金額を毎月の指定日に返済する方法だ。

ローンを契約している人にとっての月々の返済義務や、固定費の一種として頭に入れておくと良い。

以下に約定返済のメリットやデメリット、主な活用シーンについて解説する。

約定返済のメリット

約定返済のメリットは、月々の返済日と返済額をあらかじめ決められることだ。

契約時に返済日と返済額を決めておくことで、お金の管理がしやすくなり、確実な返済を心がけることができる。

ほとんどのカードローンでは約定返済が求められるため、毎月の固定収入に応じて返済額を決めておくと良いだろう。

約定返済のデメリット

約定返済のデメリットは、返済が遅れると信用情報に傷がついてしまうことだ。

信用情報に傷がついてしまうと、年収に関わらず金融機関の審査に通りにくくなり、お金を借りるのが困難になる。

また約定返済を延滞した場合、追加借入ができなくなる可能性が高い。

繰上返済によって資金が足りなくなり約定返済を滞納した場合も、家計を圧迫する原因となるので注意が必要だ。

さらに延滞期間に応じて遅延損害金も発生するほか、貸金業法上の上限である20%に近い金利も発生してしまうので、絶対にやめていただきたい。

約定返済の主な活用シーン

約定返済の主な活用シーンは以下のとおりだ。

  • 毎月の給料振込日直後のタイミング
  • 固定収益が入るタイミング

約定返済の支払いに遅れないためには、利用者側で確実にまとまったお金が手に入るタイミングを支払日に指定する必要がある。

会社員の場合は、返済日をまとまったお金が振り込まれる給料日の直後に設定しておくのがおすすめだ。

繰上返済

繰上返済は、約定返済とは別に任意のタイミングで追加の返済を行う方法だ。

お金に余裕ができたタイミングで行えるので、収入に応じて無理のない範囲で活用できる返済方法として覚えておこう。

繰上返済のメリットやデメリット、主な活用シーンについて解説する。

繰上返済のメリット

カードローンの繰上返済のメリットは以下のとおりだ。

繰上返済のメリット
  • 利息の軽減や返済期間の短縮につながる
  • 返済にかかる負担を抑えたい方や早く返済したい方に適している
  • 返済終了の目途が立ちやすくなり、不安が軽減される可能性がある

繰上返済をうまく活用することで、利息が発生する期間(カードローンを返済し終わるまでの期間)を短くできる。

利息が発生する期間を短くすると、結果的に支払う合計額を減らすことが可能だ。

返済終了までの期間短縮が精神的な負担の軽減にも繋がる方も多いだろう。

お金を借りている状態から早く解放されたい方は、現実的な範囲で繰上返済を申し込むのもおすすめだ。

繰上返済のデメリット

カードローンの繰上返済には、以下のデメリットもあるので注意していただきたい。

  • 無理に行うと生活資金が足りなくなってしまうことがある
  • 繰上返済をした場合も約定返済の支払い義務が生じる

いくらカードローンを早く返済したいからといって、無理な繰上返済を行なってしまうと、目先の生活に支障が出てしまうので注意が必要だ。

またカードローンの契約中は、繰上返済の金額やペースにかかわらず、月々の約定返済の支払い義務が生じ続ける。

無理な繰上返済により約定返済を滞納してしまうと、信用情報に傷がつくことになりかねないので気をつけていただきたい。

繰上返済の主な活用シーン

繰上返済の主な活用シーンは以下のとおりだ。

  • 想像以上にお金を節約できた月の末日
  • 臨時収入を得られたタイミング
  • 給与の手取りがアップしたタイミング

繰上返済は、その月の約定返済の支払いが完了した時点でお金を想像以上に「残せた」「生めた」場合に活用するのがおすすめだ。

給与の手取りがアップしたタイミングでまとまったお金を繰上返済に充てた場合も、実質前年と同様の生活水準を保ちつつ、返済のストレスをうまく軽減できるだろう。

一括返済

一括返済は、その名の通り借入しているすべての金額を一度に返済する方法である。

「お金に余裕がないと焦ってカードローンを契約したが、想像以上にまとまった収入が手に入ったので一刻も早く返済を終えたい」と考える方におすすめだ。

一括返済のメリットやデメリット、主な活用シーンについて解説する。

一括返済のメリット

カードローンの一括返済には、以下のようなメリットがある。

一括返済のメリット
  • 利息の負担を減らして総支払額を抑えられる
  • カードローンの利用可能額に余裕が出る
  • 完済した履歴が信用情報機関に記録される

一括返済を無事に完了させると、カードローンの返済義務から完全に解放されることになる。

支払いが完了した時点で利息は発生しなくなるため、翌月以降の固定費削減にも繋がりやすい。

またカードローンは返済方法にかかわらず、完済した場合は履歴が信用情報機関に記録される。

信用情報に傷をつけず、新たなローンの活用を行いたい方は、まとまったお金が手に入ったタイミングで一括返済をしてはいかがだろうか。

一括返済のデメリット

カードローンの一括返済には、以下のデメリットもあるので注意していただきたい。

  • 高額な手数料がかかる可能性がある
  • 金額によっては家計に影響が出てしまうリスクがある
  • 無理な一括返済による金欠につながる可能性がある

カードローンの一括返済を行うと、一時的に高額な手数料がかかる可能性がある。

手数料はカードローンの種類や契約期間によってそれぞれ異なるが、手数料が全くかからないものからおおよそ5,000円〜20,000円ほどになることも珍しくない。

借入金額によっては手数料が利息を上回ってしまうケースも発生するので、事前に返済シミュレーションで算出した総支払い金額と比較するのがおすすめだ。

一括返済の主な活用シーン

カードローンの一括返済の主な活用シーンは以下のとおりだ。

  • 夏・冬のボーナスが振り込まれた直後
  • 決算賞与が振り込まれた直後
  • インセンティブを手に入れた直後
  • 大きな案件報酬などまとまった臨時収入が振り込まれた直後

一括返済は、主に「手元にまとまったお金が入ったタイミング」で行うのがおすすめだ。

会社員の方はボーナスが支給される時期、経営者やフリーランスの方は、大型案件における報酬など、ある程度まとまった金額が振り込まれたタイミングを選ぶとよいだろう。

カードローンを無理なく返済するためのコツ

カードローンを利用するときは、事前に無理のない返済計画を立てておくことが大切だ。

カードローンを無理なく返済するためのコツについて、以下のとおり解説する。

  • 返済が遅れるとどのようなリスクがあるのか
  • 返済計画を立て、毎月の支出を管理する
  • 繰上げ返済を活用して早期に元金を減らす
  • 金利の低いローンへの借り換えや、おまとめローンを検討する

カードローンの返済遅れによって起こりうるリスクや、現実的な返済計画の立て方も解説するので、借入を行うまえに必ず目を通していただきたい。

返済が遅れるとどのようなリスクがあるのか

カードローンの返済が遅れた場合、期間や対応によって以下の状況が発生するリスクがある。

  • 利用停止される
  • 督促が行われる
  • 遅延損害金が発生する
  • 信用情報に延滞の情報が登録される
  • 強制解約され一括返済を求められる
  • 財産が差し押さえられる可能性がある
  • 他のローンの審査に影響が出る可能性がある

カードローンの支払いを一日でも滞納してしまうと、その翌日から遅延損害金が発生し始める。

数日遅延した場合はカードローン会社からの督促が行われるが、約定金額に遅延損害金を加えた金額を支払えば問題ない場合が多い。

しかし、30日以上の滞納が続くと、カードローンの契約そのものを解約されるリスクもある。

カードローンを解約されてしまうと、残りの借入の一括返済を求められるので注意が必要だ。

またカードローンの契約中に61日以上または3ヶ月以上の支払い遅延をしてしまうと、信用情報に傷がつき、金融機関のブラックリストに名前が載ってしまうリスクがある。

金融機関のブラックリストに登録されると、別のカードローンだけでなく、家や車など他のローンの審査にも通りにくくなってしまうので注意が必要だ。

さらにカードローン会社からの督促を何ヶ月も無視していると、裁判所を通して財産や給与を差し押さえられることもある。

カードローンの返済忘れが怖い方は、毎月の決められた約定返済を銀行口座引き落としにしておくのがおすすめだ。

返済計画を立て、毎月の支出を管理する

カードローンの返済遅れを防ぐには、具体的かつ現実的な返済計画を立てることが欠かせない。

返済計画を立てるときは、まず自身の手取り月収・年収の見込額を把握することから始めると良い。

特に経営者やフリーランスなど、固定給が存在しない働き方をしている方の場合、自身の手取り年収を正しく把握できず、無理な借入をしてしまいやすいので注意が必要だ。

自身の手取り月収・年収の見込額を把握したら、次は毎月の固定費・変動費を計算する必要がある。

固定費は、家賃や通勤定期代など、毎月における決まった額の支払いを指す。

対して変動費は、食費や交際費など、月々によって金額が異なる費用のことである。

月々の固定費や変動費の把握が難しい方は、考えられる金額の範囲をそれぞれ項目ごとに算出すると良いだろう。

自身の収入・支出における見込額の計算が完了したら、次は前述したカードローンの返済シミュレーションを行うのがおすすめだ。

返済シミュレーションを行うときは、利息も含めた支払総額のほか、具体的な支払い期限を決めておく必要がある。

「来年の春くらい」や「〇〇円ほど貯まったとき」など曖昧な目標を立てず、具体的な数字を織り込んだ返済計画を立てることを心がけていただきたい。

繰上げ返済を活用して早期に元金を減らす

カードローンを無理なく返済するためには、まとまったお金を調達できたタイミングで繰上返済を活用するのがおすすめだ。

繰上返済は約定返済とは異なり、契約期間における好きなタイミングや金額を選んで活用できるので、収入や支出の状況に応じて柔軟な返済計画が立てられる。

しかし、無理な繰上返済を行うと、目先の家計を圧迫してしまうリスクがあるので注意が必要だ。

繰上返済によって約定返済の支払いが厳しくなり、別のカードローンや金融機関を利用してしまっては本末転倒である。

「〇円以上貯金できたら超過分を繰上返済に充てる」など、家計管理におけるルールを設けると、毎月少しずつでも繰上返済を活用し、結果的に元金を減らしやすくなるだろう。

「〇ヶ月あたり〇回以上の繰上返済を行う」など、自分なりの返済目標を立てて日々節約や副業などを活かした臨時収入の取得に取り組むのもおすすめだ。

金利の低いローンへの借り換えやおまとめローンを検討する

「現在契約中のカードローンの金利が高い」「複数のカードローンを契約していて今の残債を把握できなくなった」と悩む方も多いのではないだろうか。

カードローンの利息や支払関連の課題は、ローンの借り換えやおまとめローンの活用によって解決できる可能性がある。

以下にそれぞれの特徴を解説するので、自身の現状に向いているかどうか考えてみると良いだろう。

  • カードローンの借り換えとは
  • おまとめローンとは

場合によっては両者の併用も可能なので、情報収集に役立てていただきたい。

カードローンの借り換えとは

カードローンの借り換えとは、新たなローンへ申し込むと同時に現在利用中のカードローンを清算することを指す。

活用している金融サービスの「乗り換え」のようなイメージで、カードローンの選び方によっては金利を下げたり、利用限度額を増額したりといった恩恵を受けられる。

しかし、カードローンの借り換え先選びに失敗してしまうと、結果的に以前のカードローンより高い金利が適用されてしまい、支払総額が増えてしまうので注意が必要だ。

新たなカードローンの審査に通過する必要もあるため、借り換えたいと思ったタイミングで確実に借り換えができるわけではないことを覚えておこう。

現在返済をしているカードローンの金利が高いと感じる方や、カードローン契約後に新たなサービスを見つけて後悔している方には、カードローンの借り換えがおすすめだ。

おまとめローンとは

おまとめローンは、2社以上から借り入れている融資を1社にまとめる仕組みだ。

まずは新たなローンの審査に申し込み、通過後に借入れした資金を使って現在借入中の複数の融資をすべて返済する。

金利の低いローンを選ぶことで、融資全体へ適用される金利を下げやすくなるのが大きなメリットだ。

またカードローンの返済にかかる金利が一定になることで、月々の返済額も計算しやすくなる。

しかし、おまとめローンは返済専用のローンのため自由に限度額を増額できないほか、審査もカードローンの乗り換えに比べて厳しい。

今の返済状況を明確にしつつ、利息を下げると同時により簡単な方法で返済額を管理したい方におすすめな方法と言えるだろう。

カードローンの返済はシミュレーションを利用して確実に行おう

今回は、カードローンの仕組みや具体的な返済方法について解説した。

カードローンの返済方法には複数の選択肢があり、どれがおすすめかは利用者1人ひとりの収入状況によって大きく異なる。

月々の収入が変動しやすい働き方をしている方は、手元に残せたお金の金額に応じて繰り上げ返済を適宜活用するのがおすすめだ。

またカードローンを契約する方は、事前に返済シミュレーションを活用し、返済額や返済期間を事前に把握しておくと良いだろう。

まずは自分自身の手取り収入を把握し、月々の固定費や変動費を計算したうえで、利息を含めた支払総額を事前に把握しておけば、無理な借入防止にも繋がりやすい。

カードローンを申し込む際には、自身の収入や返済能力を正確に把握し、無理のない返済を心掛けるのが大切だ。

そしてカードローンはルールを守って返済すれば問題ないが、必要以上の借入はしないようにするなどの資金管理を徹底しよう。

ライフイベントや未来へ向けた投資に必要なお金を調達したい方は、本記事で解説した内容を頭に入れつつ、無理のない範囲でカードローンを申し込んではいかがだろうか。

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