- バンクイックへの借り換えのメリットとデメリットが知りたい
- 借り換えの具体的な手続きについて知りたい
- バンクイックに借り換えした人の口コミが知りたい
三菱UFJ銀行の「バンクイック」は、その信頼性と低金利が魅力であり、他社からの借り換え先として選ばれることが多い。
しかし、借り換えには利点だけでなくリスクもあるため、慎重に行う必要がある。
そこで本記事では、バンクイックに借り換えることで得られるメリットと、注意すべきデメリットについて詳しく解説する。
また、実際にバンクイックに借り換えた方々のリアルな口コミも紹介する。記事を参考に、最適な借り換え先を選び、負担の少ない返済プランを立てる一助として欲しい。
バンクイックへの借り換えのメリット
カードローンの借り換えとは、現在利用しているカードローンを、より有利な条件の他のカードローン商品に切り替えることを指す。
借り換えには利息や返済総額の低減など、複数の効果が期待できる。ここでは、バンクイックでの借り換えを例に、そのメリットを詳しく説明していく。
金利が下がることで返済負担を軽減できる
バンクイックの金利は、年1.8%〜14.6%の範囲で設定されている。これは消費者金融系の金利幅(3%〜18.0%)に比べ、低い設定である。
利用限度額 | 借入利率(年) |
---|---|
10万円以上100万円以下 | 13.6%~14.6% |
100万円超200万円以下 | 10.6%~13.6% |
200万円超300万円以下 | 7.6%~10.6% |
300万円超400万円以下 | 6.1%~7.6% |
400万円超500万円以下 | 1.8%~6.1% |
適用金利が下がれば、金利負担が減り、返済総額も小さくなる。
このことを、ABCの3社から「返済期間: 3年(36回)、金利年率: 18.0%」で合計140万円を借り入れしているMさんの例で考えよう。
借り換え前のMさんの返済計画は、以下のとおりであった。
借入残高 | 毎月の返済額 | 返済総額(利息) | |
---|---|---|---|
A社 | 70万円 | 25,306円 | 911,025円(211,025円) |
B社 | 50万円 | 18,076円 | 650,721円(150,721円) |
C社 | 20万円 | 7,230円 | 260,280円(60,280円) |
合計 | 140万円 | 50,612円 | 1,822,026円(422,026円) |
Mさんは、借り換えによって負担が減らせるという情報を聞き、借入金をバンクイックで一元化しようと考えた。
利用限度額200万円で申し込みをしたところ審査に通ったので、13.6%で140万円を借り入れ、既存借入を完済した。
これにより、Mさんの返済計画は以下のようになり、結果として返済総額(利息)109,273円、毎月の返済額3,035円の引き下げに成功した。
借入残高 | 毎月の返済額 | 返済総額(利息) | |
---|---|---|---|
バンクイック | 140万円 | 47,577 円 | 1,712,753円(312,753円) |
信用力が向上する可能性がある
このほか、三菱UFJバンクイックに借り換えることで、信用力向上の可能性があることもメリットの一つだ。
消費者金融の利用履歴が銀行ローンに置き換わることで、信用情報機関に登録されている情報が更新される。
銀行系ローンは通常、厳格な審査基準と手続きを持つため、これに通過することで、一定以上の信用力を持つ個人として認識される可能性が高まる。
また、バンクイックでの取引実績は、長期的な返済能力や信頼性を示す判断材料となる。
そのため、今後三菱UFJで行う他のローン審査などで有利に働くことも期待できる。
借入金管理が容易になる
バンクイックへの借り換えで、分散されていた借入金を一本化できる。
返済先が一つになるため、毎月の返済日や返済額を一元管理できるため、返済忘れのリスクが大幅に低減する。
オンラインバンキングサービスを通じて、借入状況や返済履歴を簡単に確認できる。
スマートフォンやパソコンから24時間アクセス可能なため、自身の借入状況をリアルタイムで把握しやすい。
バンクイックに借り換えするデメリット
一方で、バンクイックの借り換えには、デメリットも存在する。以下に、注意すべき点を整理する。
銀行系の厳しい審査に通過する必要がある
バンクイックでの借り換えを行う際には、新たに審査を受ける必要があり、これに通過しなければ借り換えは実現しない。
この審査が銀行系ならではの厳しさで行われる点は、デメリットの一つといえる。
銀行系カードローンの審査が厳しいのは、銀行による審査に加え、保証会社による審査もあるからだ。どちらからも「返済能力に問題なし」と認められる必要がある。
さらに、すでに他社で借り入れがある状態で審査を受けるため、審査の厳しさは一層増すことが予想される。
たとえば、先述のMさんの場合、すでに3社から借り入れをしており、バンクイックの契約を加えると4社目となる。
この時、Mさんの目的が「借入先の一元化」であることが審査側に伝わらなければ、「この人は多重債務に陥っているのではないか」と疑念を持たれるおそれすらある。
また、Mさんのように既に借入残高がある状態で、さらに利用限度額が付与される場合、今後の借入が増える可能性が考えられる。
このリスクを踏まえ、審査ではリスク管理の観点から、年収や資産状況についてより厳格なチェックが行われることが予想される。
返済負担を大きく軽減できないことがある
借り換えで金利が下げられなければ、負担が十分に減らないこともある点には注意が必要だ。
これは、すでに有利な条件で借り入れしている場合や、借入総額が小さい場合に当てはまりやすい。
たとえば、既存の借入金を他の銀行系カードローンで借りた場合や、消費者金融系でも信用度が増して低い金利で借りられた場合がこれに該当する。
バンクイックで利用限度額が100万円以下に設定され、金利が「13.6%〜14.6%」の範囲で決まったら、うまみはそれほど大きくない。
既存の借入とバンクイックでの借入の金利がほぼ同じ場合の、50万円を12回で返済するケースをみてみよう。
差額をみると、借り換えによるメリットはほとんどないことがわかる。
適用金利 | 毎月の返済額 | 返済総額(利息) | |
---|---|---|---|
既存借入 | 15.0% | 45,129円 | 541,544円(41,544円) |
バンクイック | 14.6% | 45,034円 | 540,412円(40,412円) |
差額 | 0.4% | 95円 | 1132円(1,132円) |
返済方法の選択肢が減ることもある
借り換えによって、返済方法の選択肢が減るケースがある。利用者によっては、これまで慣れていた返済方法を変更しなければならないかもしれない。
バンクイックの返済方法は、以下の3つである。
- 自動支払い(口座引き落とし)
- ATM(三菱UFJ銀行、セブン銀行、ローソン銀行、イーネット)
- 振込による支払い
一方で、他のカードローン会社で提供される以下の返済方法には対応していない。
- ポイントによる返済
- スマホとATMを連携させたカードレス返済
- アプリを利用したインターネットバンキング返済
借り換えの手続きにかかる時間と手間
借り換えには、新たに審査を受け、契約手続きを行う必要がある。そのため、書類の準備に手間がかかるだけでなく、場合によっては手数料が発生することもある。
急いで資金を調達したい場合や、仕事が忙しくて手続きに時間を割けない場合、こうした手間がデメリットとなり得る。
さらに、借り換えは「新たに借入+既存先への返済」という順序で進めなければならない。
借り入れから返済までにタイムラグが生じると、その期間に余計な金利負担が発生する点にも注意が必要だ。
バンクイックに借り換えした利用者の口コミを紹介!
ここで、実際にバンクイックに借り換えした人の声に耳を傾けてみよう。
以下に、弊社が2024年8月に「バンクイックを利用したことがある人」を対象にオンラインで実施したアンケート結果を紹介する。
有効回答92件のうち、バンクイックに借り換え経験のある人はわずか7.6%であった。数は少ないものの、経験者からは一様に「満足した」という声が上がっている。
借り換えしたのは「金利負担を減らしたいから」
借り換えを検討・実行した主な理由は、既存借入金の金利や返済の負担が大きいことだ。
金利を少しでも下げて、返済額を軽減したいという動機が強く働いており、借り換えの際には特に金利条件が重要視されている。
以前利用していたカードローンの金利が高く、返済額が負担になっていたため、借り換えを検討しました。
他社の借りいれが不安になって、大手の安心できそうな所から借りたいなと思いバンクイックへの変更を行いました。
他社で使っていたカードローンより金利が低かったのが借り換えた理由です。
バンクイックを選んだ理由は「信頼性と安心感」
バンクイックを選択した理由としては、低金利、大手銀行の信頼性、利便性が挙げられた。
特に、銀行が提供するサービスであることによる安心感が大きな決め手となったようだ。
三菱ufj銀行のカードローンなので消費者金融で借りるより安心感がありました。
銀行が行っているサービスであり安心感が高いと感じたことと、借入までの速度感が他社よりも早く使用感がよかったため乗り換えました。
自宅から一番近い銀行が三菱UFJであった点とバンクイックの口コミが想定以上に良かったという点が利用の決め手となりました。
複数のカードローンを比較検討した結果、実際に借り換えてみると、金利が大幅に引き下げられ、毎月の返済額が減ったことで経済的な負担が軽減されました。
利用者の多くが借り換えに満足している
回答からは、バンクイックへの借り換えにより負担が軽減でき、安心感を得られたことが伺える。
また、利用者の多くが、借り換え後の取引に一定の満足感を得ていることもわかる。
バンクイックに乗り換える事で金利が低くなるため、長い目で見たら余計な出費を抑える事が出来ると思いました。
今まで何か不便に思ったことはなく、いつもスムーズに取引ができています。
手数料が安いからです。経済的な事情をかなり考えているので助かります。
実際に借り換えてみると、金利が大幅に引き下げられ、毎月の返済額が減ったことで経済的な負担が軽減されました。
口コミから考察!バンクイックへの借り換えが向いている人とは
バンクイックへの借り換えに関する口コミや資料を分析すると、以下のような人々にバンクイックの借り換えが適していると考えられる。
高金利のカードローンを利用している人
現在、消費者金融や高金利のカードローンを利用している人にとって、バンクイックへの借り換えは有効だ。
金利負担が減ることにより、毎月の返済額や総返済額を抑えられるだろう。
安定した収入がある人
バンクイックは銀行カードローンであるため、審査基準が消費者金融よりも厳格だ。
安定した収入があり、返済能力が高いと判断される人は審査に通りやすい。
とくに、年収や勤続年数が重視されるため、正社員として一定期間勤務している人に向いている。
信用情報に問題がない人
借り換えの際には再度審査があるため、過去の返済履歴が重要となる。
延滞や債務整理などの履歴がなく、これまでしっかりと返済を続けてきた人なら、バンクイックへの借り換えは有効な選択肢となる。
大手銀行の信頼性を重視する人
口コミから、多くの利用者が三菱UFJ銀行という大手銀行のブランド力に安心感を抱いていることがわかる。
消費者金融よりも銀行カードローンを利用したいと考える人や、金融機関の信頼性を重視する人にとって、バンクイックは魅力的な選択肢となる。
借入件数が少ない人
バンクイックの審査では、他社借入の件数が重視される。複数(おおむね4件以上)の借入がある場合、審査に通りにくくなる傾向がみられる。
そのため、現在の借入件数が少ない人の方が、バンクイックへの借り換えがスムーズに進む可能性が高い。
バンクイックへの借り換え手続きと審査のポイント
それでは、実際にバンクイックに借り換えする際の手続きについてみていこう。以下に、手続きの流れと審査のポイントを紹介する。
バンクイックへの借り換え手続き
借り換えは、バンクイックと契約して必要資金を借り、その資金で既存ローンを完済する流れで行う。
まず、現在利用中のカードローンの借入残高と適用金利を確認しよう。
クイックの金利(年1.8%〜年14.6%)と比較し、借り換えにメリットがあるかを検討する。
次に、バンクイックで、申し込みをしよう。
- インターネットと電話による申し込みがある
- 三菱UFJ銀行の口座の有無は関係なく申し込みできる
- ローンカードの発行と受け取りは必須(運転免許証があれば、テレビ窓口で簡単に受け取れる)
本人確認書類に加え、50万円超の借り入れを希望する場合は収入証明書が必要となる。
提出方法は、Webアップロード・郵送・FAXから選択できる。
収入証明書として利用できるのは、源泉徴収票、住民税決定通知書、納税証明書、確定申告書、直近1ヵ月分の給与明細書(+賞与明細書)である。
審査結果は「最短即日に通知」とされているが、翌営業日以降になるのが一般的である。
結果は、平日9〜21時、土・日・祝日は9〜17時に、Eメールまたは電話で連絡がある。
利用限度額や適用金利が提示されるので、金利が下がっているかを確認する。
審査通過後、提示された条件で問題なければ契約手続きを行う。
ローンカードを郵送で受け取る場合はネット上で、テレビ窓口で受け取る場合は店舗で契約する。
郵送受け取りまでの期間は、「1週間程度」とされている。
借り換えに必要な金額を借り入れ、その資金で、もともと借りていたカードローンを完済する。
バンクイックの審査のポイント
バンクイックでの借り換えを希望するなら、審査通過が不可欠だ。以下に、スムーズに審査を通過するために押さえておくべきポイントを整理する。
バンクイックの申し込み条件に合致していること
バンクイックを利用できるのは、年齢が満20歳以上65歳未満であり、国内に居住する、安定した収入を持つ個人である。外国人の場合は、永住許可を受けていることが条件となる。
三菱UFJ銀行とアコムの審査に通過すること
バンクイックの申し込みでは、三菱UFJ銀行および保証会社であるアコムで審査が行われる。
審査の基準は公開されていないが、一般的に次のポイントが重視される。
- 信用情報
- 申込者の過去のクレジット履歴やローンの返済状況、延滞履歴などが信用情報機関を通じて確認される
- 延滞や債務整理の履歴がある場合は、審査通過が難しくなる可能性が高い
- 収入の安定性
- 正社員だけでなく、パートやアルバイトでも一定の安定した収入があれば通過の可能性があり、勤続年数が長ければさらに有利になる
- 一方で、収入が不安定、または低すぎる場合は、審査が厳しくなる
- 警察データベースの結果
- バンクイックなどの銀行系カードローンの審査では、反社会的勢力との関係がないかを確認するために、警察庁のデータベースが照会される
- 申込者が社会的に信頼される人物であることが証明されれば、審査に通過する可能性が高まる
在籍がスムーズに確認できること
審査の一環として、申込者が申告した勤務先に本当に在籍しているかどうかが確認される。
この「在籍確認」は、通常、勤務先に電話連絡が入る形で行われる。問題なく確認できれば、審査プロセスもスムーズに進行する。
借入希望額と収入がバランスしていること
申込者の収入に対して借入希望額が過大である場合、返済能力に問題があると見なされ、審査が厳しくなることもある。
一般的には、借入希望額が年収の3分の1を超えない範囲で設定することが望ましい。
バンクイックに借り換える際の注意点
バンクイックに借り換えをする際は、以下の点を必ず確認して欲しい。
適用金利は低くなるか
借り換えの目的が「借入負担の軽減」であるなら、実際に金利が下がるかどうかを確認することが重要だ。
バンクイックの提示する金利と、現在の借入金利を比較し、シミュレーションを使って返済額を確認しよう。
現在のローンに無利息期間が残っている場合は、借り換えが不利になることもある。
また、返済期間を長く設定すると、金利が下がっても総返済額が増えることもあるので注意して欲しい。
利用限度額は十分に大きいか
バンクイックの限度額は最大500万円だが、初回利用や返済実績が少ない場合は限度額が低く設定される傾向にある。
希望する全額を借り換えできないと、ローンを一元化できず、借入が分散することで金利負担が増えることもある。
「借りて返済」をスムーズにできるか
借り換えは、バンクイックで借り入れを行い、その資金で既存ローンを返済するという二段階の手続きが必要だ。
手続きのタイミングがズレると、複数のローンを同時に抱える期間が生じ、金利負担が二重に発生するリスクがあるので注意して欲しい。
短期間に何度も借り換えしていないか
借り換えを行うと、新たな借り入れの記録が信用情報機関に残る。短期間に何度も借り換えを繰り返すと、信用度が下がることもある点は認識しておきたい。
金利負担が大きいなら「バンクイックの借り換え」で有利になる可能性アリ!
金利負担が大きいと感じるなら、バンクイックへの借り換えは有効な選択肢となり得る。
借り換えには手続きの煩雑さはあるものの、金利を下げられれば、返済負担を大幅に減らせる可能性があるからだ。
ただし、「バンクイックの金利は低い」といっても、実際の適用金利や借入額は申込者の信用度に左右されるため、良い条件を得るには計画的な準備が不可欠となる。
準備を適切に行えば、より有利な条件での借り換えが実現できるだろう。
現在のローンの金利が高いと感じるなら、まずはバンクイックに申し込みを行って、返済負担の軽減を目指してみてはいかがだろうか。