アドバイザーナビ株式会社(本社:東京都中央区日本橋兜町8-1、代表取締役社長:平行秀)は、ユーザーの実体験を元にした資産運用や保険、クレジットカードなど金融の様々なカテゴリーにおける情報を発信するサイトを運営しています。本記事では、2024年9月に行った学生におすすめのクレジットカードに関する調査結果をご紹介いたします。
調査会社:アドバイザーナビ株式会社
調査方法:インターネットによるアンケート調査
調査期間:2024年9月3日 〜 2024年9月17日
調査母集団:189人
アンケート回答者の詳細データ:末尾に記載
アンケートサマリー
- 学生にクレジットカードを作ったきっかけを尋ねたところ、「作れる年齢に達したから(43.9%)」が最も多かった。また、ポイントキャンペーンなどの広告がきっかけで作成した学生も一定数見られた。
- 学生がクレジットカードを使う場面としては「ネットショッピング(86.8%)」や「日常の買い物(51.3%)」が挙げられ、利用頻度としては「週に2〜6日(37.0%)」や「月に数回(27.0%)」が多かった。また、月の利用額は「1万円〜5万円未満(47.6%)」が最も多かった。これらの結果から、学生は使い過ぎに注意しつつ、普段の支払にカードを利用していることがわかった。
- 学生が保有するクレジットカードとしては「楽天カード(58.7%)」が圧倒的多数を占め、おすすめの1枚としても同カード(50.8%)が推薦されていた。また、おすすめする理由としては「学生でも作りやすい(36.5%)」「年会費がかからない(30.2%)」などが挙げられた。このことから、学生が利便性やコストパフォーマンスをカードの選定基準としていることが読み取れる。
- 学生がクレジットカードを選んだ決め手としては「年会費がかかるか(42.3%)」が最も多く、「学生が作りやすい(23.3%)」や「ポイント還元率が高い(22.8%)」なども挙げられた。学生はコストパフォーマンスや利便性の高さを重視して、申し込むカードを決めているといえる。
- 学生が保有するクレジットカードの枚数は「1枚(34.4%)」が最も多く、「4枚以上」保有していたのはわずか12.8%に留まった。多くの学生は管理しやすさを重視し、カードの保有枚数を絞っていると見られる。
- 学生がクレジットカードを作るのにかかった時間としては「1週間以内(53.4%)」が多かった。オンライン申し込みの普及により、クレジットカードは比較的短期間で発行できることがわかった。
- クレジットカードの審査に落ちたことがある学生はわずか13.2%に留まり、落ちた理由には「収入が不足していた(44.0%)」が挙げられた。
- 学生がクレジットカードの審査に落ちた後の対策としては「申込条件を確認する(21.7%)」や「申込内容に不備がないか確認する(20.6%)」などの方法が挙げられた。入念な事前準備が審査通過の第一歩だといえる。
- 学生がクレジットカードを作る時に大変だったこととしては「どのカードにするか決められなかった(68.3%)」という意見が最も多かった。多くの学生は自分に合ったカードを選ぶのに苦労しているようだ。
- 学生がクレジットカードを作るメリットには「現金を持たずに買い物ができる(54.5%)」や「ネット支払いが楽にできる(50.3%)」などが挙げられた。この結果から、学生はカードを持つことで生活の利便性が向上させているといえる。
- 学生がクレジットカードを作る際は「使い過ぎに注意するべき(87.3%)」という意見が多く集まった。収入に応じた計画的な利用が重要だといえる。
クレジットカードの利用状況に関するアンケート
まずは、なぜクレジットカードを作成したのか、また現在の利用状況に関するアンケート結果について取り上げる。
クレジットカードを作ったきっかけについて教えてください。
アンケートによれば、学生がクレジットカードを作ったきっかけとして最も多かったのは、「作れる年齢に達したから(43.9%)」であった。このことから、半数近くの回答者が元々クレジットカードを作成したいと考えていたと推測できる。
また、「ポイントキャンペーンを行っていたから」も一定数(22.2%)挙げられ、広告を見たり勧誘を受けてカードを作成した学生がいることも示されている。
そして、「一人暮らしを始めたから(15.3%)」と「海外旅行に行くから(11.6%)」などの理由も挙がっており、学生生活を充実させる手段としてもクレジットカードが使われていることが明らかとなった。
全体として、主に利便性の高さを重視してクレジットカードを作っていることが読み取れる。
クレジットカードはどのような場面で使いますか?
アンケートによれば、学生がクレジットカードを使う場面としては「ネットショッピング」が86.8%で圧倒的多数を占めた。この結果から、ECサイトでのオンラインショッピングやサブスクリプションサービスの支払いにクレジットカードが使われていることが推測される。
また、「コンビニやスーパーなどの日常の買い物(51.3%)」や「公共料金や携帯電話代の支払い(40.2%)」に利用している学生も多く見られ、日々の生活にキャッシュレス決済が浸透している様子が伺える。
アンケート結果から、学生が普段からクレジットカードを活用しており、現金を持たずとも支払える利便性を評価していることが確認できた。
クレジットカードをどれくらいの頻度で使いますか?
アンケートによれば、学生のクレジットカード利用頻度としては「週に2〜6日(37.0%)」や「月に数回(27.0%)」、「週1回(25.4%)」といった回答が多くなった。この結果から、日常的にクレジットカードを利用する学生が多いと考えられる。
また、「毎日(5.3%)」や「ほぼ使っていない(0.5%)」という回答が少ないことからは、学生がカードの使いすぎに注意していることや、明確な目的を持ってクレジットカードを作成していることが読み取れる。
全体を通して、学生のクレジットカードの使用頻度には個人差があるものの、適切な範囲内に利用回数を調整する傾向にあることが明らかとなった。
クレジットカードの月の利用額はどれくらいですか?
アンケートによれば、クレジットカードの月間利用額は「1万円〜5万円未満(47.6%)」の範囲に収めている学生が多いことがわかった。
マイナビキャリアリサーチLabが2024年に行った調査では、大学生の1ヶ月あたりのアルバイト収入の平均額は6.0万円であった。この結果から、カードの請求額が高額になりすぎないように調整している学生が多いと考えられる。
ただ、「5万円〜10万円未満」「10万円〜20万円未満」と答えた学生も合計で38.1%いることから、海外旅行等お金がかかる趣味を満喫している学生も一定数いることが推測される。
全体を通して、学生のカード利用額は個人の金銭感覚やアルバイト収入の額によって変化していることが読み取れる。
おすすめのクレジットカードに関するアンケート
続いて、学生がどのクレジットカードを持っているのか、おすすめの1枚とその理由に関するアンケート結果について取り上げる。
どのクレジットカードを持っていますか?
アンケートによれば、学生が所有しているクレジットカードとしては「楽天カード」が58.7%で圧倒的多数を占めていた。
楽天カードは、楽天市場や楽天銀行など楽天経済圏で利用することで、お得にポイントを貯めていくことができる。さらに、海外傷害旅行保険が付帯するなど学生に嬉しい特典も複数備わっており、保有率が高くなっていると考えられる。
また、「PayPayカード(18.5%)」「イオンカード(18.0%)」「JCBカード(16.9%)」「三井住友カード(14.3%)」についてもそれぞれ一定数の学生が所持していた。これらのカードに共通している点としては「年会費無料」「ポイント還元率が高い」といったものが挙げられる。
アンケート結果から、学生はコストがかからず、豊富なサービスが受けられる1枚を選んでいることが示されている。
学生が持つのにおすすめのクレジットカードはどれだと思いますか?
アンケートによれば、学生におすすめの1枚として最も多く挙げられたのは、「楽天カード(50.8%)」であった。
先述した楽天経済圏でのメリットだけでなく、「電子マネーやETCカードなどのお得な付帯サービス」など、楽天カードのメリットは多岐に渡り、このような使い勝手の良さが学生の人気を一手に集める要因と考えられる。
また、「PayPayカード(10.6%)」や「三井住友カード(7.9%)」といったカードは、それぞれPayPayポイント、Vポイントが貯められる点がおすすめされる理由となっているのだろう。
アンケート結果から、学生は楽天カードを中心に信頼度の高い企業のクレジットカードを推奨していることが読み取れる。
おすすめの理由を教えてください。
アンケートによれば、各種カードが学生に推奨される理由としては、「学生でも作りやすい(36.5%)」と「年会費無料(30.2%)」が主に挙げられた。
学生は社会人と比較して収入が少なく、どうしてもカードの審査では不利になりがちである。そのため、審査基準が柔軟な1枚に人気が集まっていると考えられる。また、学生にとっては数千円の年会費も痛い出費となることから、年会費無料のカードが選ばれていると推測される。
加えて、「ポイント還元率が高い」点も一定数(23.8%)の学生から支持され、コストパフォーマンスが優れている1枚が評価されていた。
アンケート結果から、学生は自身が使いやすいクレジットカードを推奨していることが明らかとなった。
なお、20代がクレジットカードを選ぶときのポイントやおすすめの1枚については以下のコラムでも紹介している。どれを選ぶかで悩んだ際には、ぜひこちらも参考にしてもらいたい。
クレジットカードの作成に関するアンケート
続いて、学生がカードを作った決め手や保有枚数、作るのに要した時間と苦労したポイントに関するアンケート結果について取り上げる。
クレジットカードを選んだ決め手を教えてください。
アンケートによれば、学生がクレジットカードを選んだ理由としては「年会費無料(42.3%)」が最も多かった。このことから、学生が保有時のコストを節約できる1枚を求めていることが示唆されている。
また、「学生が作りやすい(23.3%)」点や「ポイント還元率が高い(22.8%)」点を決め手としている回答者も多く、手軽さやポイ活のしやすさが重要な判断基準となっていることがわかった。
全体的に、学生が利便性やコストパフォーマンスの高さを重視してカードを選んでいる様子が伺える。
現在クレジットカードを何枚持っていますか?
アンケートによれば、クレジットカードの保有枚数としては「1枚(34.4%)」が最も多く、「2枚(28.0%)」や「3枚(24.9%)」と回答した学生も多かった。
クレジットカードは日常の買い物に使うだけなら、最初の1枚で事足りる場合も多い。ただ、利用するシーンや付帯する特典によっては使い分けた方がお得なこともあり、2、3枚保有している学生が一定数いると考えられるのだ。
また、4枚以上所持している学生は合計で12.8%しかおらず、枚数が多すぎて管理しきれない状態を避けようとする意向が読み取れる。
全体を通して、学生がクレジットカードの管理や利用を慎重に行い、必要な枚数に絞って所有している様子が確認されている。
クレジットカードを作るのにどれくらいの時間がかかりましたか?
アンケートによれば、クレジットカードを作るのにかかった時間は「申込から1週間以内」という回答が53.4%で過半数を超えていた。また、「申込から3日以内(20.6%)」や「申込した当日中(13.2%)」、「申込翌日(10.1%)」のように早い段階でカードを手に入れている回答者が多かった。
これは、オンライン申し込みが一般的となり、手続きが迅速に完了するケースが増えていることを示している。ただ、申込から2週間程度かかっている回答者もごく僅かだが存在していた。
全体としては、1週間以内の短期間でカードが使えるようになった学生が多く、必要書類の準備等を適切に行えばすぐにカードを利用できる環境が整っているといえるだろう。
クレジットカードの審査に落ちた経験はありますか?
アンケートによれば、クレジットカードの審査に落ちた経験がある学生は全体の13.2%と少数派であり、多くの学生は問題なく審査を通過している。
また、審査に落ちた学生にその理由を尋ねたところ、以下のように「収入が不足していた(44.0%)」という回答が最も多く寄せられた。また、「申込書類に不備があった(28.0%)」や「他社からの借金があった(12.0%)」という学生も一定数確認された。
これらの要因から、学生が審査に通るには安定した収入の確保や正確な情報の申請が重要であることがわかる。
全体的には、学生向けのクレジットカードは比較的審査が通りやすい傾向にあるが、収入や信用履歴が影響を与えることもあり、審査落ちのリスクを完全に無くすことはできないといえる。
審査に落ちた後、どのような対策を取りましたか?
アンケートによれば、クレジットカードの審査に落ちた後、学生たちは様々な対策を講じていることがわかった。ただ、審査に落ちたことがない学生も回答者に含まれており、「その他(23.3%)」では「審査に落ちたことがない」という回答がほとんどであった。
このことを踏まえ、アンケート結果について改めて考察すると、審査へ通るには「カードの申し込み条件を満たしているか申し込み前に確認する」「必要事項を漏れなく記載し、提出前に再度確認する」といった工夫が必要になるといえるだろう。
クレジットカードを作る時に大変だったことがあれば、教えてください。
アンケートによれば、学生がクレジットカードを作る際に大変と感じたことには「どのカードにするかなかなか決められなかった(68.3%)」という意見が最も多く挙げられた。
クレジットカードを発行している会社は数多く存在し、同じ会社内でも複数種類の学生向けカードが発行されている場合がある。例えば、イオンカードには公式サイトに掲載されているだけで50種類ものカードがあり、どれにすべきか決めるのに悩む学生も多いだろう。
それぞれのカードの特典を比較するのには時間がかかるため、苦労を感じた学生が複数人いたことが推測される。
他にも、「必要書類を準備するのに時間がかかった(34.4%)」という回答も多く寄せられた。クレジットカードの審査で必要な本人確認書類には学生証が使えない場合が多い。そのため、マイナンバーカードやパスポートを用意した学生が多いと考えられるのである。
全体的に、学生にとっては複数種類のカード比較や書類の準備が大きな負担となっていることが読み取れる。
クレジットカードのメリットと注意点に関するアンケート
最後に、学生がクレジットカードを保有するメリットや注意点に関するアンケート結果について考察する。
学生がクレジットカードを持つメリットは何ですか?
アンケートによれば、学生がクレジットカードを作るメリットとしては「現金を持たずに買い物ができる(54.5%)」点や「ネット支払いが楽になる(50.3%)」点が主に挙げられた。
財布にカードさえ入れておけば、現金が手元になくとも買い物が可能となり、非常に利便性は高い。また、最近ではGoogle ChromeやSafariと連携してカード情報を自動入力してくれるシステムも登場しており、オンライン決済が簡単に出来るようになっている。
さらに、「ポイントやマイルが貯めやすくなる(42.9%)」点も大きなメリットとされており、中でも旅行を趣味とする学生であれば、JCBカード Wやリクルートカードを使うことで、お得な旅を満喫できるようになる。
こうした点から、学生がクレジットカードを持つ利便性は非常に高いといえるだろう。
学生がクレジットカードを持つ時の注意点は何ですか?
アンケートによれば、学生がクレジットカードを作る際に注意すべき点としては「使い過ぎに注意すること(87.3%)」が圧倒的多数を占めた。
クレジットカードは手元に現金がなくても買い物ができてしまう為、収入を超える額の請求が来たケースも珍しくない。そのため、カードを使う際は「帳簿をつける」「カードのアプリで月の利用額を確認しておく」といった対策が欠かせないのである。
また、「リボ払いや分割払いの手数料に気をつける(47.6%)」や「不正利用されないようにする(33.9%)」も多くの学生から挙げられている。
リボ払いや分割払いは一括購入できない商品を買うのに便利な手法だが、手数料負担が嵩むのがデメリットとなる。使いすぎると月の支払額が加速度的に増えていくため、無理ない範囲で利用することが大切だ。
加えて、フィッシング詐欺や登録サイトの情報漏洩などカードを不正利用されるケースも増えており、防止するためにも自分のカードの利用状況を逐一確認することが必要となる。
全体を通して、学生がクレジットカードを作る際には「カードの利用額を適切な範囲内に収める」「手数料を抑えられるように決済方法を工夫する」「不正利用されないように事前の対策を行う」といったことを実践すべきだろう。
今回のアンケートを通じて
今回のアンケートを通じて、学生がクレジットカードを作成する際に年会費や作りやすさを重視しており、主に楽天カードを推奨していることが明らかとなった。
回答者の多くがネットショッピングや日常の買い物にカードを使っており、使用頻度や利用額を適切な範囲で調整している。また、大半の学生はカードの保有枚数を管理しきれるように3枚以内に設定していた。
また、回答者の97.4%は申し込みから1週間以内にカードを手に入れており、作成時の悩みとしてどのカードを選ぶか決めきれない学生も数多く見られた。
そして、学生がカードを持つメリットとして現金なしで買い物できる点が挙げられた一方で、使いすぎに注意しなくてはいけないことも示されている。
アンケート結果から、気をつけるべき点は複数あるものの、学生生活を充実させる手段としてクレジットカードが活用されていることがわかった。