イオンカードの審査は厳しい？審査基準やチェックされるポイントを解説

イオンカードの審査は、他社と比較して極端に厳しいとはいえない。

ただしイオンカードの審査基準を満たせない場合は、審査落ちする可能性は十分にある。

そこで本記事では、イオンカードの審査基準について解説するとともに、審査に落ちた場合の対処法についても、具体的に紹介する。

イオンカードに申し込みたいが、審査に不安を感じている方は、ぜひ本記事を参考にご検討いただきたい。

イオンカードの審査基準

「イオンカード審査　厳しい」とインターネット検索の結果に出ることもあり、不安を覚える方もいるだろう。

その反面で、イオンカードのような流通系のクレジットカードは審査が甘いといった評判もある。

なお流通系とは、イオンのようなスーパーマーケットや百貨店、コンビニといった小売業者が発行するクレジットカードを意味する。

では実際のところ、イオンカードの審査基準はどうなっているのだろうか。詳しく解説する。

イオンカードの審査基準

イオンカードの審査基準について、詳細は公表されていない。これは他社と同様である。

ただし公式サイトにて公開されている申し込みに必要な情報、およびイオンカードに付属するVisa、Mastercard、JCBの情報を加味して検討すると、審査基準として考えられるのは次の要素だ。

申し込みの際に申告する個人情報	審査基準として考えられる要素	審査の内容	審査方法
職業年齢生年月日	社会的な信用度	金融事故の有無	・日本信用情報機構（JICC）、シー・アイ・シー（CIC）、全国銀行個人信用情報センター（KSC）の3つの信用情報機関への個人情報の照会
		自社との取引実績	・過去のイオンカードへの申込み実績や取引状況の確認・頻繁に申し込みを繰り返しているが審査落ちしている実績がある場合、審査に影響することも
連絡先	返済能力の有無	固定電話の有無連絡がつく電話番号の有無	・安定した生活基盤があることの確認・ただし固定回線保有率の低下に伴い、固定電話がない場合でも連絡がつくスマートフォンの番号があればよい可能性も
就業状況雇用形態年収 （申込者が会社員の場合は勤務先勤務先の企業規模勤続年数）		返済能力の有無	・企業規模が大きい会社に長く勤めているほど、安定した収入源をもっていると判断されやすい・勤続年数が短い場合は、収入状況が不安定と判断される可能性
家族形態		家族の経済状況	・申込者に収入がない、もしくは少ない場合、家計全体での経済力および返済能力の有無を審査
居住年数		生活状況の安定度合い	・長期間同じ場所に住んでいる場合、安定性が高い生活をしており信用度が高いと判されやすい・逆に頻繁に引っ越しをしている場合は、信用度が低く見なされる可能性
他社からの借入状況		月々の支出の状況	・収入が多いが他社借入が極端に多い場合、返済能力が低いと判断される可能性

イオンカードをはじめとするクレジットカードの入会審査は、クレジットカードの申込み者の支払い能力の有無と程度を判断する目的で行なわれる個人調査だ。

クレジットカードの発行に際して、必ず実施される。その理由は、カード会社の貸し倒れのリスクを回避するためである。

したがって審査では、過去の金融取引において延滞や債務整理、自己破産といった実績がないかを審査する。

また同時に、現在の申込者の属性や家族構成、勤務状況、住まいの様子から、独自の基準で返済能力の有無を判断するのが一般的だ。

イオンカードの審査難度【比較表】

では次にイオンカードの審査の難度について、他社クレジットカードとの比較から検討する。

クレジットカード		審査難度	難度の理由	クレジットカードの種類
イオンカード		低	・18歳以上でありかつ電話連絡が可能な方 ・主婦や学生といった安定収入がない場合でも申込可能	流通系	詳しくはこちら
楽天カード		低	・満18歳以上（高校生を除く）	流通系	詳しくはこちら
エポスカード		低	・満18歳以上（高校生を除く）	流通系	詳しくはこちら
三井住友カード		中程度	・満18歳以上（高校生を除く） ・年会費あり・銀行系カードであるため、審査基準が流通系より厳しいと考えられる	銀行系	詳しくはこちら
JCBカード		中程度	・過去の金融取引の状況を厳正に審査される可能性が高く、流通系より審査の難度が高い可能性	信販系
アメリカン・エキスプレス(R)・グリーン・カード		高	・外資系カードの場合、日本の企業とは異なる独自の審査基準を設けている可能性が高い ・現在から未来に向けた支払い能力を重要視する傾向があるといわれる	外資系

イオンカードは他クレジットカードと比較して、極端に審査が厳しく難度が高いといったことはないと考えられる。

その理由は、「18歳以上で電話連絡が可能な方であれば申込可能」としている点だ。

たとえばイオンカードなら、主婦や学生のように安定した収入がない場合でも申込できる。

また高校生であっても、卒業年度の1月1日以降であれば申込み可能だ。

多くのクレジットカードは、18歳に達していても高校生の場合は申込み不可としている。

イオンカードは審査申し込みのハードルが低く、申込しやすいクレジットカードだ。

ただし先述のように、申込み対象の幅が広いイオンカードでも、独自基準による審査が実施される。

世帯の収入状況や過去のクレジットカードの利用履歴等の状況によっては、申し込みしても審査にとおらない可能性も十分考えられる。

流通系のクレジットカードは審査の難度が低い傾向にあるといわれているが、必ずしも審査にとおるわけではない点に注意したい。

イオンカードの審査期間

クレジットカードの審査は多くの場合、次の4つのステップで実施される。

イオンカードの申し込み審査にかかる期間は約1〜2週間ほど、クレジットカードが手元に届くには、さらにもう1週間から2週間程度の期間を要する。

なお審査の結果カードを発行できない場合、Webからの申込みの場合はメール、店頭での申込みした場合は郵送による書面で通知が届く。

いずれにせよ、審査結果は1週間程度でわかると考えてよいだろう。

なおより速やかなクレジットカードの発行を希望する場合は、イオンカード（WAON一体型）を選ぶとよい。

イオンカード（WAON一体型）は、最短5分で審査が完了しクレジットカードを利用できる即時発行サービスに対応した、利便性が魅力のカードだ。

審査申し込みから発行までWeb完結できる。

入会申込書の記入や自署、捺印、本人確認書類の郵送、といった一連の手間が不要だ。

イオンカード（WAON一体型）は、最短でクレジットカードを利用開始したい方のニーズを満たすカードである。

• 出典：イオンカード暮らしのマネーサイト「クレジットカードの入会審査とは？審査の流れと通過しない理由」

イオンカードの審査に落ちるケース

審査申し込みできる対象者の基準が他社に比べて低く設定されているイオンカードだが、審査の結果、カードを発行できないケースもある。

そこで、どういった場合にイオンカードの審査に落ちるのか、主な原因を4つ示す。

申し込み情報の記入ミス・入力漏れ

申し込み情報に誤りがあったり、記入すべき項目を書き忘れていたりした場合、審査において不利になる可能性がある。

クレジットカードの審査において重要視されるのは、申込者の信頼性だ。

審査書類内容に誤りがあったり、必要事項が記載されていなかったりする場合、申込者の信頼性が低く評価されるほか、虚偽の申告と判断される可能性がある。

• 出典：イオンカード暮らしのマネーサイト「クレジットカードの入会審査とは？審査の流れと通過しない理由」

クレジットヒストリーの状況がよくない

クレジットヒストリー（クレヒス）とは、クレジットカードやローンの利用履歴と、それに基づく信用情報だ。

審査に大きな影響を及ぼす要素であり、過去に返済の遅延や債務整理等の履歴がある場合、審査に通らない可能性がある。

いわゆる、ブラックリストに載った状態だ。なお過去の延滞情報は、信用情報機関に5年間登録されるのが一般的だ。

クレジットカードの申込時点から遡って5年程度の間に、他社クレジットカードもしくはイオンカードとの取引で遅延等が発生したことがある、もしくは債務整理や自己破産といった手続きをとった実績がある場合は、審査で落ちる可能性が高い。

また信用情報機関に取引情報が記録されるのは5年間だが、クレジットカード各社との個別の取引の実績については当てはまらない可能性がある。

つまり、5年を過ぎても各社がそれぞれに取引実績を管理しているため、いつでも参照できる可能性があるのだ。

クレジットカードの取引状況は、消えない傷として現在や未来の審査に影響する可能性が高い。

利用に際しては、返済能力の範囲に留めるよう十分に注意したい。

• 出典：アディーレ「ブラックリストとは？ | 借金問題でお悩みの方はアディーレ 」

ホワイトもしくはスーパーホワイト

ホワイトやスーパーホワイトとは、過去のクレジットカードの利用履歴がない状態だ。

ホワイトとスーパーホワイトには、次のような違いがある。

いずれの場合も、個人信用情報機関の利用履歴には実績がない。

そして信用情報の照会をかけるクレジットカード会社には、ホワイトとスーパーホワイトの区別がつかない。

わかるのは、過去にクレジットカードを利用した実績がない、という情報のみである。

クレジットカードの利用履歴とは、着実に返済を重ねた実績の証であり、返済能力があることを裏付ける要素だ。

したがってスーパーホワイトであっても、クレジットカードの利用履歴がないことを理由に過去に延滞や債務整理、自己破産の実績がある可能性を疑われ、審査にとおらないケースがある。

• 出典：ZUU「スーパーホワイトでも作れるクレジットカードとは？

6ヶ月以内に複数のクレジットカードに申し込んだ

複数のクレジットカードに同時期に申し込みした場合、多重債務や違法行為との関連性を疑われ、審査にとおらないことがある。

クレジットカード会社に審査申し込みした履歴は、信用情報機関で、6ヶ月程度保管される。

そのため6ヶ月内に複数のクレジットカードに申込した場合は、審査結果に影響する可能性があるため注意したい。

• 出典：ゼロから始めるクレジットカードpowered by 三井住友カード「クレジットカードを複数持つメリット・デメリットは？2枚持ちや使い分けがおすすめな理由」

イオンカードの審査に落ちた場合の対処法

イオンカードの審査に落ちてしまった場合、どのような対処法があるだろうか。具体的に説明する。

申し込み情報の記入ミス・入力漏れが原因の場合

イオンカードの審査に落ちた場合、まずは申込書類に記載間違いがなかったか、提出書類の控えで確認したい。

万が一にも誤りがあった場合は、半年後に、同じミスを繰り返さないよう注意して再度申し込むとよい。

誤りを修正して、速やかに再申し込みしたい気持ちになるかもしれない。

しかし審査落ちしているにもかかわらず、短期間のうちに何度も審査申し込みするのは、信用情報にダメージを与えかねないので避けるべきだ。

すぐにイオンでのショッピングに利用できるカードが必要な場合は、次のような方法で半年を凌ぐ方法がある。

電子マネーWAON、イオン銀行のデビットカードともに、条件を満たせばポイントが貯まる。

半年後にイオンカードを発行できた場合は、ポイントを統合して利用できるので便利だ。

• 出典：イオン銀行「デビットカード（イオン銀行キャッシュ＋デビット）
• 出典：イオン暮らしのマネーサイト「イオンカード（WAON一体型）」

信用情報に自信がない場合

こういった場合は、審査の難度が低いといわれるイオンカードでも、審査落ちする可能性が考えられる。

その場合は、新たに信用を積み上げるための実績作りが必須である。

ところが信用情報に何らかの不都合がある場合は、新たにクレジットカードを作るスタートラインに立つこと自体が困難であろう。

その場合は先に紹介したようにクレジットカード機能のない電子マネーWAONや、イオン銀行で口座開設しデビットカードを利用する、といった方法が有効である。

たとえばデビットカードであれば、口座の残高の範囲を超えての利用ができないため、債務超過に陥る危険も回避できる。

WAONポイントにこだわらない場合は、クレジットカード作成時に保証金を納め、保証金の範囲内のクレジットカードを利用できるといったデポジットシステムを採用しているカードの申込みを検討するのも一つの方法だ。

ただしこの場合も、半年程度時間をおいてから申し込むほうが好ましい。

速やかにイオンでお得に使えるカードを作成するなら、電子マネーWAONや、イオン銀行で口座開設しデビットカードを利用する、といった方法を検討したい。

• 出典：ライフカード「デポジット型ライフカード」
• 出典：イオン銀行「デビットカード（イオン銀行キャッシュ＋デビット）
• 出典：イオン暮らしのマネーサイト「イオンカード（WAON一体型）」

イオンカードの審査に通るコツ

イオンカードの審査に落ちないために、申込み書類を正確に書くといったことと同時に、心がけたい3つのポイントについて解説する。

他社の利用・借入状況を改善

他社クレジットカードの利用やキャッシングによる借り入れ等がある場合は、可能な限り返済し、借入残高を減らすことが大切だ。

クレジットカード申し込み時点での借り入れ状況は、返済能力の審査で考慮される。

他社金融商品の利用金額が多い場合、また支払いに延滞がある場合、審査がとおりにくくなる可能性につながる。

新たにイオンカードを作成して借入枠が増えても、十分な返済能力があることをアピールしたい。

キャッシング枠は0円に設定

イオンカードの申込みの際は、キャッシング枠の金額を任意で設定できる。

しかしキャッシング枠を高額に設定して申し込むと、審査に影響することがある。

その理由は、つぎのとおりだ。

不要な懸念を抱かれて審査結果にネガティブな影響を及ぼさないためにも、イオンカードの申込みに際してはキャッシング枠は0に設定するとよい。

収入を増やす

収入が十分にあることは、クレジットカードの審査をとおすための重要な要素だ。

たとえば学生や主婦で安定した収入がなく、世帯年収が高くない場合は、イオンカードの申込の前にパートやアルバイトを始めてみるとよいだろう。

勤務先ができて一定の収入がコンスタントに得られる状況をつくれば、返済能力の裏付けになり、審査にとおる可能性が高まる。

イオンカードの審査基準をクリアして豊かな暮らしに役立てよう

イオンカードの審査基準は、申込みのハードルが低く収入の多寡を問わず申し込みし易いことから、他社にくらべて難度が低いと考えられる。

しかし信用情報の照会や返済能力の審査といった項目は、他社と変わらない。

したがって過去の金融取引の実績や現在の借入状況によって、審査にとおらない可能性もある。

イオンカードの審査に際しては、審査書類を正確に作成することがファーストステップだ。

さらに日頃から多重債務に陥らないよう借り入れを控えるほか、可能な限り他社の借入残高を減らす、収入を増やすといった方法で、返済能力が十分であることを裏付ける実績づくりも心がけたい。

イオンカードは、学生や主婦も審査申し込みできる、誰もが使いやすいクレジットカードだ。

イオンカードに申し込んで、豊かで便利な毎日に役立てていただきたい。