- イオンカードの概要とWAONカードの違いが知りたい
- どちらのカードがお得か知りたい
- 2つのカードを上手に使い分けたい
イオングループが提供する「イオンカード」と「WAONカード」。どちらも買い物に使える便利なカードだが、どのような違いがあるのだろうか。
本記事では、イオンカードとWAONカードの違いやそれぞれのメリット・デメリットについて紹介する。
各カードが向いている人の特徴についても解説するので、カードを作成するときの参考にしていただきたい。
\ Web限定!最大5,000ポイントキャッシュバック/
イオンカードとWAONカードの違い
まずは、イオンカードとWAONカードのそれぞれの概要について確認していこう。
イオンカードの概要
イオンカードは、イオンフィナンシャルサービス株式会社が発行するクレジットカードである。およそ50種類のラインナップがあり、提携先や機能、付帯サービスなどが異なる。
- イオンカード(ミニオンズ)
- イオンSuicaカード
- イオンSUGOCAカード
- JMB JQ SUGOCA
- イオンゴールドカード
イオンゴールドカードはイオンカードの上位カードで、対象カードで年間50万円(税込)以上利用すると、自動でゴールドカードに切り替えられる仕組みだ。
WAONカードの概要
WAONカードは、イオンフィナンシャルサービス株式会社が発行する電子マネーである。イオンカードのようなクレジット機能はなく、事前にチャージした金額の範囲内で決済できる仕組みだ。
プラスチックカードを発行するタイプの他に、スマートフォンで決済できる「モバイルWAON」、企業各社と提携している「提携WAONカード」などさまざまな種類がある。
2つの機能が一体型になったカードもある
イオンカードはクレジット機能、WAONカードは電子マネー機能が搭載されたカードだが、「イオンカードセレクト」は2つの機能がどちらも搭載されている。
イオンカードセレクトにはイオン銀行のキャッシュカードとしての機能もあるため、「カードの数を増やしたくない」、「財布の中身をスッキリさせたい」という人におすすめのカードだ。
なお、キャッシュカード機能はないものの、イオンカードにWAONカードの機能が搭載されているものもある。
イオンカードとWAONカードの比較
ここで、イオンカードとWAONカードの特徴について比較してみよう。
イオンカード | WAONカード | |
---|---|---|
決済機能 | クレジット | 電子マネー |
発行手数料 | 無料 | 300円 |
年会費 | 無料(JQ SUGOCAカードとJMB JQ SUGOCAカードは年会費あり) | 無料 |
貯まるポイント | WAONポイント | WAONポイント |
ポイント還元率 | 200円につき1ポイント | 200円につき1ポイント |
利用上限額 | 審査によって決まる | 50,000円(チャージ上限額) |
詳しくはこちら |
いずれも年会費はかからないが、WAONカードは300円の発行手数料がかかる点に注意が必要だ。
また、WAONカードはチャージの上限金額が50,000円となっているため、大きな買い物や支払いを行いたいときには向かないといえる。
イオンカードのメリット・デメリット
イオンカードには、それぞれ次のようなメリット・デメリットが挙げられる。
メリット | デメリット |
---|---|
ポイント特典が豊富 イオングループで割引が受けられる 年会費がかからない | 旅行傷害保険が付帯していないカードがある 基本のポイント還元率が低め |
それぞれくわしく解説していこう。
メリット①ポイント特典が豊富
イオンカードは通常200円(税込)ごとに1ポイントが還元されるが、還元率がアップする仕組みが豊富に揃えられている。
たとえば、全国のイオンやイオンモール、ダイエー、マックスバリュなどイオングループの対象店舗であれば、200円(税込)につき2ポイントが還元され、ポイント還元率が倍になる。
スーパーやショッピングモールだけでなく、コンビニやドラッグストア、ホームセンター、書店など幅広い店舗が対象となっているため、普段の買い物でお得にポイントを貯めることが可能だ。
また、イオンカードポイントモールを経由してネットショッピングをするとポイント還元率がアップする特典もある。
楽天市場やYahoo!ショッピング、イオンネットスーパーなど多くのサイトが対象となっているので、ぜひネットショッピングの際は活用したい特典だ。
メリット②イオングループで割引が受けられる
イオンカードは、イオングループでお得にショッピングができることも特徴だ。
全国のイオンやマックスバリュ、イオンスーパーセンター、サンデー、ビブレなどの店舗では、毎月20日・30日に「お客さま感謝デー」を開催しており、5%オフで買い物ができる。
また、イオンシネマでは、イオンカードで決済することで映画料金がいつでも300円引きで鑑賞できる。
「イオンカード(ミニオンズ)」や「TGC CARD」などの対象カードは、毎月20日・30日のお客さま感謝デーに1,100円で映画が鑑賞できるので、映画好きには嬉しい特典だ。
メリット③年会費がかからない
イオンカードは、年会費が無料で利用できる。
クレジットカードの年会費は、カードを保有する限りかかり続けるコストであるため、「なるべく安価にクレジットカードを持ちたい」という人も多いだろう。
その点、イオンカードは年会費がかからないため、コストを気にすることなく保有することができる。
また、イオンカードは年間50万円(税込)以上利用すると、自動でゴールドカードに切り替えられるが、ゴールドカードも年会費無料で利用できる。
上位ランクのカードをコスト負担なく利用できるのは嬉しいポイントだ。
なお、「JQ SUGOCAカード」と「JMB JQ SUGOCAカード」については、2年目以降の年会費が1,375円(税込)かかる点に注意が必要だ。
ただし、年に1度以上利用すると年会費が無料になるため、普段使いしていれば年会費を気にすることはないだろう。
デメリット①旅行傷害保険が付帯していないカードがある
イオンカードには、国内旅行傷害保険や海外旅行傷害保険が付帯していない。旅行や出張の機会が多い人は、旅行傷害保険を目当てにクレジットカードを保有することもあるだろう。
しかし、イオンカードには、ショッピングセーフティ保険やカード盗難保障などは付帯しているものの、旅行傷害保険の付帯はない。
旅行傷害保険を活用したい人は、他のカードと併用するといった工夫が必要になるだろう。
なお、イオンカードゴールドにランクアップすると、国内・海外旅行傷害保険がいずれも付帯される。
国内旅行傷害保険では最大3,000万円、海外旅行傷害保険では最大5,000万円の補償が受けられる。
旅行傷害保険のニーズがある場合は、ゴールドカードへの切り替えを目指してイオンカードを活用することもおすすめだ。
デメリット②基本のポイント還元率が低め
イオンカードでは、200円(税込)につき1ポイントが還元される。還元率にすると0.5%となるため、決して還元率が高い方とはいえないだろう。
通常時のポイント還元率の高さを重視している人にとっては、やや物足りないかもしれない。
ただし、前述の通りイオンカードにはポイント還元率がアップする仕組みが多く取り揃えられている。
対象店舗では常に2倍のポイント還元を受けられるので、イオングループを普段からよく利用する人は、お得にポイントを貯められるだろう。
\ Web限定!最大5,000ポイントキャッシュバック/
WAONカードのメリット・デメリット
WAONカードのメリット・デメリットとして、次のような点が挙げられる。
メリット | デメリット |
---|---|
キャッシュレスで支払いが完了する 支払いに応じてポイントが貯められる 年齢にかかわらず誰でも作れる | チャージ金額に上限がある 使えるところが限定されている |
それぞれくわしく解説していこう。
メリット①キャッシュレスで支払いが完了する
WAONカードは、事前にチャージした金額によって支払いを完了できる。支払い方法は専用端末にカードをかざすだけなので、素早く会計を済ませることが可能だ。
スーパーやコンビニなど、レジが混雑しやすいところでサッと支払いができるのは嬉しいポイントである。
また、「モバイルWAON」や「モバイルJMB WAON」であれば、ネットショップの加盟店でも利用することができる。
オンラインショッピングをする機会が多い人は、カード型ではなくモバイルWAONを発行することもおすすめだ。
メリット②支払いに応じてポイントが貯められる
WAONカードでは、200円(税込)の支払いごとに1ポイントが付与される。貯まったポイントは1ポイント=1円としてWAONの残高にチャージすることが可能だ。
また、WAON会員に登録すれば、イオングループの対象店舗での利用でいつでも2倍のポイントが貯められる。対象となる主な店舗は下記の通りだ。
- イオン
- イオンスタイル
- ダイエー
- マックスバリュ
- イオンスーパーセンター
- まいばすけっと
- VIVRE
- FORUS
- opa
- ホームワイド
- ミニストップ など
会員登録はWEBでできるので、WAONカードを利用する際は必ず手続きしておくことがおすすめである。
メリット③年齢にかかわらず誰でも作れる
WAONカードは、年齢にかかわらず誰でも作ることができる。クレジットカードの場合は「18歳以上」など年齢制限が定められており、一般的には未成年は作成することができない。
ただし、キャッシュレス決済が普及する現在では、「子どもにキャッシュレス決済ができるカードを持たせたい」、「子どもに現金を持たせるのが不安」ということも多いだろう。
その点、WAONカードであれば未成年でも作成することが可能だ。
利用履歴は専用端末やインターネットで確認できるので、どのような支払いをしているか確認できる安心感もある。子どもへの金融教育の一環として活用するのもおすすめだ。
デメリット①チャージ金額に上限がある
WAONカードは、チャージ金額の上限が50,000円となっている。それ以上はチャージできないので、まとまった金額の買い物や支払いを行うときには活用することができない。
とはいえ、スーパーやコンビニ、ドラッグストアなどで50,000円以上の買い物をする機会はあまり多くないだろう。
「日常の支出はWAONカード、大きな支払いをするときはクレジットカード」など、シーンに応じて使い分けをするのもひとつの方法だ。
デメリット②使えるところが限定されている
WAONカードが使えるのは、イオングループと加盟店である。
クレジットカードは国際ブランドの加盟店で利用でき、国内だけでなく海外でも利用することができる。その点と比べると、やはり使える店舗が限定的といえるだろう。
しかし、WAONカードの加盟店は着実に増加しており、2024年7月現在で141万ヶ所で利用することができる。
海外で使うことはできないものの、国内で利用する分であればそれほど不便を感じることはないといえる。
イオンカードとWAONカードはどちらがお得?上手な活用法とは
これまで紹介してきたイオンカードとWAONカードの特徴を踏まえたうえで、それぞれが向いている人の特徴を紹介していこう。
お得にポイントを貯めたい人にはイオンカード
イオンカードは対象店舗でポイント還元率が2倍になったり、イオンカードポイントモールを経由することでポイント還元率がアップしたりする特典がある。
特典を使いこなすことでお得にポイントを貯められるため、ポイントを重視する人はイオンカードがおすすめだ。
なお、貯まったポイントは1ポイント=1円として買い物に使ったり、商品券へ交換したりなど、さまざまな使い道がある。
その他、電子マネーWAONへのチャージも可能であるため、自分のニーズに合った使い道を考えてみよう。
手軽にキャッシュレス決済をしたい人にはWAONカード
WAONカードは、カードをかざすだけで手軽に決済ができる点が魅力だ。スムーズに会計を終えられるため、キャッシュレス決済を利用したい人におすすめである。
利用店舗はイオングループや加盟店に限られるが、それでも現在全国約141万ヶ所で利用することができる。
普段のショッピングや外食などで利用する分には、それほど不便を感じることはないだろう。
また、WAONカードは年齢にかかわらず申し込みができるため、未成年が利用する際にも便利だ。
「子どもに持たせたい」といったニーズがある場合は、WAONカードを検討してみよう。
2つを併用できるイオンカードセレクトもおすすめ
「イオンカードとWAONカードのどちらがいいか決められない」という人には、イオンカードセレクトがおすすめだ。
カード名 | イオンカードセレクト |
---|---|
年会費 | 無料 |
国際ブランド | JCB Visa Mastercard |
貯まるポイント | WAONポイント |
ポイント還元率 | 200円(税込)ごとに1ポイント |
付帯保険 | ショッピングセーフティ保険 クレジットカード盗難保障 |
詳しくはこちら |
イオンカードセレクトはクレジット機能とWAON、キャッシュカード機能が一体になったカードである。
3つの機能が1枚に集約されているので、利用シーンに応じてカードを使い分けられる利便性がある。
たとえば、「まとまった支払いや買い物はクレジットで、コンビニやカフェなどの少額利用はWAONで」など目的に応じて使い分ける方法がある。
もちろん年会費無料で利用できるので、イオンカードとWAONカードで悩んでいる人にはおすすめのカードだ。
イオンカードとWAONカードの違いを抑えて活用しよう
イオンカードとWAONカードはいずれもイオングループが提供するキャッシュレス決済だが、イオンカードはクレジットカード、WAONカードは電子マネーである点に違いがある。
イオンカードはポイント還元率がアップする特典が多いため、ポイントを重視する人におすすめだ。
一方、WAONカードは手軽にキャッシュレス決済を利用したい人や、未成年におすすめのカードである。
それぞれメリット・デメリットがあるため、2つの違いを理解したうえで自分のニーズに合うカードを選ぶようにしよう。
\ Web限定!最大5,000ポイントキャッシュバック/