スタートアップから中小・中堅企業、上場企業まで導入事例がある法人カード「UPSIDER(アップサイダー)」。最大10億円の利用可能枠や、カードごとに支払先・上限額を設定できる管理機能が特徴ですが、「実際の使い勝手はどうなのか」「自社の規模や運用に合うのか」と疑問に思っていませんか。
UPSIDERカードは、カード発行、利用制限、証憑回収、会計ソフト連携までをまとめて管理しやすい法人向け決済サービスです。2026年8月からは法人ETCカードも提供されています。一方で、法人専用で個人事業主は申し込めない、国際ブランドはVisaのみ、問い合わせ窓口が平日10:00〜18:00であるなど、導入前に確認すべき点もあります。
本記事では、UPSIDERカードの基本スペック、評判・口コミ、審査と申し込みの流れ、経理業務を効率化する管理機能、みずほ銀行との連携について解説します。
導入後の具体的な運用例も紹介するので、法人カードの見直しを検討している経営者・経理担当者の方は参考にしてください。
- UPSIDERカードの基本スペックと特徴
- リアルな口コミとメリット・デメリット
- 審査の仕組み・申し込み手順・後払い枠が付かない場合の対処法
- 経理業務を効率化する会計連携・証憑回収などの機能
- 企業規模別の運用例とみずほ銀行連携の内容
※本記事の情報は2026年8月7日時点の公式情報・公開情報をもとに作成しています。料金、キャンペーン、連携サービスなどの最新情報は公式サイトでご確認ください。2026年4月1日には不正アクセスに伴うサービスの一時停止が発生しましたが、公式の最終報告では、カード情報への不正アクセスやデータ持ち出し、個人情報・法人情報の外部流出を示す事実は確認されなかったと公表されています。また、2026年6月10日にも一部機能が一時制限され、翌11日に復旧しています。
UPSIDERカードとは?基本スペックと3つの特徴
UPSIDERカードは、「決済」と「経費管理」を一体で運用するために設計された法人向けクレジットカードです。年会費・初期費用・月額利用料は無料で、審査により1か月あたり最大10億円の利用可能枠が設定されます。
2025年11月時点で、株式会社UPSIDERが提供する全サービスの累計導入企業数は10万社を突破しています。なお、この数字は法人カード「UPSIDER」単体ではなく、支払い.comやPRESIDENT CARDなどを含む全サービスの合計です。
年会費・限度額・還元率などの基本スペック一覧
UPSIDERカード

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- 利用限度額が最高10億円で
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| 還元率 | 年会費 |
|---|---|
| 1.0% | 無料 |
| 申込条件 | 与信タイプ |
| 法人 | 法人与信 |
| 必要書類 | 利用限度額 |
| 本人確認書類 登記簿謄本 引き落とし先の銀行口座 法人印 | 〜10億円 |
まずは、UPSIDERカードの基本スペックを確認しておきましょう。
| 年会費 | 無料 |
|---|---|
| 初期費用・月額利用料 | 無料 |
| リアル・バーチャルカード発行手数料 | 無料 |
| カード発行枚数 | 原則無制限 (状況により制限あり) |
| ETCカード | 年会費無料 発行手数料550円(税込)/枚 原則無制限 |
| 利用可能枠 | 1か月あたり最大10億円 (審査による) |
| 1取引あたりの利用上限 | 最大749,999USD |
| ポイント還元率 | 基本1.0%以上 (一部利用先は1.0%未満または対象外) |
| ポイント利用方法 | 請求額から自動差引 (1ポイント=1円) |
| ポイント有効期限 | 付与日から6か月 |
| 外貨決済手数料 | 2.2%(税込) |
| 国際ブランド | Visa (タッチ決済対応) |
| 対象 | 法人のみ (個人事業主は不可) |
| 支払い方法 | 後払い:口座振替 (設定までは銀行振込) 前払い:保証金プラン |
| 後払いの支払いサイクル | 月末締め・翌月20日払い (銀行振込は翌月15日払い) |
| 申込時の主な準備物 | 顔写真付き身分証明書 独自ドメインのメールアドレス 法人口座のネットバンキング 代表者以外が申し込む場合は委任状 |
全サービス累計10万社超 ── 従来の法人カードとの違い

従来の法人カードは決済手段としての利用が中心で、経費管理には会計ソフトや経費精算システムを別途組み合わせるケースが一般的でした。UPSIDERカードは、カード発行、利用制限、証憑回収、会計ソフト連携までをひとつの管理画面を中心に運用できる点が特徴です。
たとえば、マーケティング担当者が広告費を決済すると、Slackなどへ利用通知を送り、担当者はそのままレシートや請求書をアップロードできます。経理担当者が月末に領収書を個別回収する作業を減らしやすくなります。
支払い前の利用制限、支払い後の証憑回収、会計処理をつなげることで、経費管理の確認漏れや手戻りを減らせることがUPSIDERカードの強みです。
個人事業主は申し込めない ── UPSIDERカードの対象法人の条件
UPSIDERカードは法人向けのサービスで、個人事業主・フリーランスは申し込めません。申込時のメールアドレスには独自ドメインが必要で、GmailやYahoo!メールなどのフリーメールは利用できません。
申し込みには、顔写真付き身分証明書と法人口座のネットバンキング環境を準備します。代表者以外が手続きを進める場合は委任状も必要です。導入を急ぐ場合は、法人格、会社用メールアドレス、必要書類、口座連携の可否を事前に確認しておきましょう。
UPSIDERカードの2種類とオンデマンドカードの使い分け
UPSIDERの決済用カードは、リアルカードとバーチャルカードの2種類が基本です。さらに、バーチャルカードには有効期限・利用先・上限額を設定して一時利用できる「オンデマンドカード」機能があります。
| 区分 | 発行・配送 | 利用場所 | 主な用途 |
|---|---|---|---|
| リアルカード | 発行リクエスト後、最短3営業日で配送 | 実店舗・オンライン | タクシー・出張・備品購入など |
| バーチャルカード | 審査完了後、管理画面から即時発行 | オンライン | SaaS・広告費・サブスクリプション決済 |
| オンデマンドカード | 管理画面から即時発行できるバーチャルカード機能 | オンライン | 期間・利用先・予算を限定した支払い |
このほか、2026年8月4日から法人ETCカードも提供されています。年会費は無料で、発行手数料は1枚550円(税込)です。通常のUPSIDERカードと同じ管理画面で発行・明細確認ができ、ETC利用分は通常のカード利用分と合算して請求されます。
リアルカード ── 実店舗でもオンラインでも使える物理カード
リアルカードは、Visaのタッチ決済に対応した物理カードです。コンビニ、タクシー、ホテルなどの実店舗とオンライン決済の両方で利用できます。
紛失や盗難が発生した場合は、管理画面から該当カードを一時停止できます。カードごとの利用状況を確認しながら停止できるため、複数枚を配布する企業でも管理しやすい設計です。配送があるため、発行リクエストから手元に届くまで最短3営業日程度を見込んでおきましょう。
バーチャルカード ── 審査完了後に即時発行できるオンライン専用カード
バーチャルカードは、管理画面から即時発行できるオンライン専用カードです。物理カードを持ち歩かないため、紛失・盗難のリスクを抑えやすく、SaaS、ウェブ広告、オンライン仕入れなどの継続的な決済におすすめです。
「Google広告専用・月100万円まで」のように、用途と上限額を決めた状態で発行できます。社員、部署、サービスごとにカードを分けても管理画面でまとめて確認できるため、支出の見える化につながります。
オンデマンドカード ── 利用先・予算・期間を限定できる一時利用向け機能
オンデマンドカードは、有効期限・利用先・利用上限額を設定できるバーチャルカード機能です。単発の購入、期間限定のSaaS、イベントやプロジェクトに紐づく支払いなどに向いています。
たとえば、「このプロジェクトの素材購入のみ・予算5万円・来月末まで有効」という条件でカードを発行できます。従業員や業務委託者による購入に利用する場合は、利用申請・承認の流れやカード情報の取り扱いを社内規程や契約で明確にしておきましょう。
UPSIDERカードの主なメリット
UPSIDERカードは「年会費無料・利用可能枠最大10億円」が目立ちますが、実務上のメリットはそれだけではありません。コスト、利用可能枠、利用制限、ポイント、経費管理の順に確認します。
年会費・発行手数料・月額利用料が無料で追加カードを発行しやすい

UPSIDERカードは、年会費・初期費用・月額利用料が無料です。リアルカードやバーチャルカードも無料で発行でき、証憑管理、仕訳作成、電子帳簿保存法対応などの機能にも追加費用はかかりません。
外貨建て取引では海外サービス手数料2.2%(税込)が発生します。また、ETCカードは年会費無料ですが、発行時に1枚550円(税込)がかかります。リアルカード・バーチャルカードの発行枚数は原則無制限であるものの、状況により制限される場合があります。
たとえば、年会費が1枚5,500円の法人カードを社員50名に配布する場合、年会費だけで年間27万5,000円かかります。カードを担当者・部署・用途ごとに分けたい企業ほど、リアルカードとバーチャルカードの年会費・発行手数料が無料であるメリットを実感しやすくなります。
利用可能枠が最大10億円 ── 広告費・仕入れが多い成長企業に対応
UPSIDERカードは、審査により最大10億円の利用可能枠を設定できます。広告費や仕入れが大きい企業、月によって決済額が大きく変わる企業にとって、カード枠の不足を抑えやすい点がメリットです。
ただし、10億円はあくまで上限であり、すべての企業に付与されるわけではありません。利用可能枠は、連携した法人口座の残高・入出金情報、利用実績などをもとに審査・見直しされます。枠が足りない場合は、再審査の申請や保証金の追加入金で増やせる場合があります。
カードごとに利用先・上限額・利用期間を設定できる
UPSIDERカードは、カードごとに利用先、1回・1日・1か月あたりの上限額、利用期間、通貨などを設定できます。「Facebook広告のみ」「タクシー代専用・月3万円まで・3月末まで有効」といった条件を管理画面から設定できます。
設定した条件に合わない決済を制限できるため、意図しない高額決済や用途外利用を防ぎやすくなります。カードを配るだけでなく、配布後も使い道を管理できる点がUPSIDERカードの強みです。
ポイント還元率は基本1.0%以上・請求額へ自動充当
UPSIDERカードは、基本1.0%以上のポイント還元があります。一部の利用先では1.0%を下回る場合や、ポイント付与対象外となる場合があるため、すべての決済が一律1.0%になるわけではありません。
ポイントは毎月1日に前月の決済確定分として付与され、請求額から自動的に差し引かれます。ポイント交換の手続きが不要なので、使い忘れや交換作業の手間が起きにくい仕組みです。
Google広告、YouTube広告、Yahoo!広告では、対象媒体の月間決済額に応じて還元率が上がります。1.5%還元には月間5,000万円以上などの条件があるため、多くの企業は基本1.0%を基準に試算しましょう。
- 通常利用:基本1.0%以上(一部利用先を除く)
- Google広告・YouTube広告・Yahoo!広告などで月間3,000万円以上:1.2%
- Google広告・YouTube広告・Yahoo!広告などで月間5,000万円以上:1.5%
- 一部の利用先:1.0%未満またはポイント付与対象外
- ポイント有効期限:付与日から6か月
UPSIDERカードのデメリットと事前に把握したい注意点
UPSIDERカードは便利な機能が多い一方で、導入前に把握しておきたい注意点もあります。法人向けの決済インフラとして使うため、対象者、国際ブランド、付帯サービス、サポート、利用可能枠、障害時の運用を確認しておきましょう。
法人専用のため個人事業主・フリーランスは申し込めない
UPSIDERカードは、法人格を持つ企業向けのカードです。個人事業主・フリーランスは対象外で、法人化していない場合は申し込めません。
法人であっても、申込時には独自ドメインのメールアドレスが必要です。GmailやYahoo!メールなどのフリーメールでは申し込めないため、創業直後の企業は会社用メールアドレスを準備しておきましょう。
国際ブランドがVisaのみ ── 他ブランドが必要な支払先に注意

UPSIDERカードで選べる国際ブランドはVisaのみです。Mastercard、JCB、American Expressは選べません。
Visaに対応する支払先は多いものの、以下のような場合は注意が必要です。
- Visaに対応していない加盟店・オンラインサービスを利用する場合
- 取引先や社内規程で別の国際ブランドを指定されている場合
- 加盟店側の利用制限や決済仕様によりカードを使えない場合
導入前には、広告費、SaaS、仕入れ、出張費など、主要な支払先がVisa決済に対応しているか確認しておきましょう。
空港ラウンジ・旅行傷害保険などの出張特典が目的なら別カードも検討
標準のUPSIDERカードは、決済管理や経費管理を中心とした法人カードです。公式サービスページでは、空港ラウンジや旅行傷害保険を標準カードの主要機能として案内していません。
出張が多く、旅行保険やラウンジ特典を重視する企業は、付帯サービスが充実した別の法人カードを併用する方法があります。経費管理はUPSIDERカード、出張特典は別カードというように役割を分けると比較しやすくなります。
なお、ETCカードは2026年8月4日から提供されています。年会費は無料で、発行手数料は1枚550円(税込)です。古い口コミや比較記事にある「UPSIDERはETCカードを発行できない」という情報は現在のサービス内容と異なります。
同社のPRESIDENT CARDは経営者向けの有料カードで、年会費50,000円(税込)、JALマイルへの交換、世界1,400か所以上の空港ラウンジ特典などがあります。詳しくはFAQ欄で整理しています。
問い合わせ窓口が平日10:00〜18:00・利用可能枠が変動する場合がある
UPSIDERの問い合わせ窓口は、平日10:00〜18:00(土日祝日を除く)です。営業時間外の問い合わせは、緊急時を除き、次の営業時間以降に順次対応されます。
不正利用の疑いがある場合は、サポートへの連絡を待たず、管理画面から該当カードを一時停止することが重要です。管理者だけでなく、カード保有者にも停止手順と連絡先を共有しておきましょう。
また、UPSIDERカードの利用可能枠は、連携した銀行口座の情報などをもとに定期的に見直されます。継続的に出金が入金を上回っている場合、支払い遅延がある場合、口座連携が切れたままの場合などは、利用可能枠が減額・閉枠される可能性があります。広告費や仕入れの決済額が大きい企業は、余裕を持った資金管理と予備の決済手段を用意しましょう。
2026年4月1日には不正アクセスに伴いサービスが一時停止しました。公式の最終報告では、カード番号・暗証番号・セキュリティコードへの不正アクセスやデータ持ち出し、個人情報・法人情報の外部流出を示す事実は確認されなかったと公表されています。また、2026年6月10日にも通常とは異なるアクセス増加を受け、カード決済を除く一部機能が一時制限され、翌11日に復旧しました。決済インフラとして利用する場合は、障害時に使える別カードや銀行振込なども準備しておくと安心です。
- 法人専用で、個人事業主・フリーランスは利用不可
- 国際ブランドはVisaのみ
- 旅行保険や空港ラウンジなどを重視する場合は別カードとの比較が必要
- 問い合わせ窓口は平日10:00〜18:00
- 口座残高や連携状況などにより利用可能枠が変動する場合がある
- 障害や一部機能制限に備え、代替の決済手段を用意した方がよい
- ポイントは請求額への自動充当が基本で、標準カードでは他社ポイントやマイルへの交換を目的とした仕組みではない
UPSIDERカードの評判・口コミ
ITreviewに掲載されているUPSIDERの総合評価は4.1/5、レビュー件数は14件です(2026年8月7日時点)。レビューに基づくAI要約は2026年8月1日に更新されています。
掲載されている14件はすべて中小企業からのレビューで、利用者7件、導入決定者7件です。会計連携やカード管理を評価する声がある一方、レビュー数は多くないため、評価点だけで判断せず、個別の投稿内容と自社の利用条件を照らし合わせましょう。
経営者・経理担当者から見られる肯定的な評価
肯定的な口コミでは、特に次の3点が評価されています。

プロジェクト別の経費管理がしやすい
- バーチャルカードをプロジェクトごとに発行することで、どの支出がどの案件に紐づくかを把握しやすくなります。
- 立替精算や明細の振り分けを減らせるため、経理担当者の確認負荷も抑えやすくなります。



創業初期でも利用可能枠を確保できた事例がある
- 銀行口座の残高・入出金情報などをもとに利用可能枠が審査される点を評価する声があります。
- ただし、付与される枠は企業ごとに異なり、同じ結果が保証されるわけではありません。



会計ソフト・Slack連携で月次業務が進めやすくなった
- freee会計やマネーフォワード クラウド会計などとの連携により、決済明細を取り込みやすくなります。
- Slackから証憑を提出できるため、月末の領収書回収を減らしやすくなります。
使いにくいと感じたケース ── ネガティブな口コミ
一方で、利用可能枠、口座連携、サポートに関する改善要望も投稿されています。いずれも個別利用者の体験であり、すべての企業に当てはまるとは限りませんが、導入前の確認材料になります。



利用可能枠の低下が支払い計画に影響したとの声
- 銀行残高や入出金状況などに応じて利用可能枠が見直されるため、枠が下がる場合があります。
- 広告費や仕入れなど止めにくい支払いには、別カードや銀行振込などの予備手段を用意しておきましょう。



利用している法人口座を連携できなかったとの声
- 後払い枠の審査には、対応する法人口座の連携が必要です。
- 申し込み前に、自社の金融機関・口座が現在の連携方式に対応しているか確認しましょう。
- 後払い枠を利用できない場合は、保証金プランも検討できます。



サポートの返信に時間がかかったとの声
- レビューには、問い合わせへの返信まで時間がかかったという投稿があります。
- 公式の問い合わせ窓口は平日10:00〜18:00です。
- 紛失や不正利用の疑いがある場合は、まず管理画面から該当カードを停止できる体制を整えておきましょう。
口コミから見えるUPSIDERカードが向く企業・向かない企業の傾向
| 向いている企業 | 向いていない企業 |
|---|---|
| 広告費・SaaS費などカード決済が多い企業 | 個人事業主・フリーランス |
| 従業員・部署・用途ごとに複数カードを発行したい企業 | 空港ラウンジ・旅行保険を標準カードにまとめたい企業 |
| 月次決算の早期化や証憑回収の効率化を進めたい企業 | Visa以外のブランドが必要な支払先が多い企業 |
| 創業初期で保証金プランも含めて検討したい法人 | 利用している法人口座を連携できない企業 |
| カード利用の内部統制を強化したい企業 | 1枚のカードに全決済を依存し、利用可能枠の変動を許容できない企業 |
UPSIDERカードの審査の仕組みと申込の流れ
UPSIDERカードの審査基準や通過率は公開されていません。後払い枠は、連携した銀行口座の残高・入出金情報などをもとに審査されます。設立間もない企業でも申し込めますが、法人格、独自ドメインのメールアドレス、本人確認書類、法人口座などの前提条件を満たす必要があります。
申込の基本条件 ── 法人専用・フリーメール不可・委任状が必要なケース


申し込み前に、以下の条件を確認しておきましょう。
- 法人格を持つ企業であること(個人事業主は不可)
- 申込時のメールアドレスが独自ドメインであること(フリーメール不可)
- 代表者本人または委任状を持つ担当者が手続きすること
- 有効な顔写真付き身分証明書を用意すること
- 法人口座のネットバンキングを利用できる状態にしておくこと
本人確認には、運転免許証、マイナンバーカード、パスポート、在留カードなど、公式ヘルプで指定された書類を利用できます。2020年以降に発行され、住所欄がないパスポートは本人確認書類として利用できません。
代表者以外が手続きする場合は、委任状の提出が必要です。書式や記載内容、本人確認書類の住所に不備があると確認に時間がかかるため、公式ヘルプを確認してから準備しましょう。
審査の流れと期間 ── 銀行口座連携から利用可能枠の審査へ進む


UPSIDERカードは、Web申し込み、本人確認、銀行口座連携を経て、利用可能枠の審査に進みます。公式ヘルプでは、通常、口座連携完了から3〜5営業日ほどで初回審査が開始されると案内されています。
- アカウント登録
- 公式サイトから会社情報・担当者情報を入力
- 本人確認(eKYC)
- 運転免許証やマイナンバーカードなどをアップロード
- 銀行口座の連携
- 会社名と同一名義の法人口座を連携
- 利用可能枠の審査
- 口座情報などをもとに後払い枠を算定
- カード利用開始
- 審査完了後、バーチャルカードは即時発行。リアルカードは発行リクエスト後、最短3営業日で配送
公式サイトでは最短当日の利用開始が案内されていますが、本人確認、口座連携、審査状況、書類不備の有無によって所要日数は変わります。特に後払い枠を利用する場合は、口座連携後の審査時間を見込んでおきましょう。
UPSIDERは2025年4月、銀行API連携のシングルサインオン対応により、アカウント開設から銀行API連携までの平均所要時間が従来より約4日短縮されたと発表しました。この数字は対象期間の平均比較であり、すべての申し込みが一律4日短くなることを示すものではありません。また、みずほ銀行だけを対象とした改善ではありません。
審査・手続きを滞らせないために準備しておくこと
審査基準や通過率は公開されていませんが、手続きの差し戻しや口座連携エラーを避けるため、次の点を確認しておきましょう。
- UPSIDERの登録会社名と同一名義の法人口座を連携する
- 口座連携画面に「成功」と表示されているか確認する
- 口座連携の認証期限が切れていないか確認する
- 本人確認書類、委任状、住所情報の不備をなくす
- 申し込みに独自ドメインのメールアドレスを使用する
公式ヘルプでは、口座連携から1週間以上経っても審査関連の連絡がない場合、銀行口座の連携が正しく完了していない可能性があると案内されています。MoneytreeまたはUPSIDER口座連携サービスの画面を確認し、必要に応じて問い合わせフォームから連絡しましょう。
後払い枠が付かない場合の対処法 ── 再審査・保証金プラン
後払い枠が付かなかった場合や、希望する枠に届かなかった場合は、再審査や保証金プランを検討できます。
- 再審査の申請
-
口座連携が正常に完了している場合、再審査を申し込めます。公式ヘルプでは、再審査の通常の目安は3〜5営業日以内と案内されています。審査結果によっては利用可能枠が増えない場合もあります。
- 保証金プランへの切り替え
-
保証金を事前に入金し、その範囲内で決済する前払い型の利用方法です。保証金の追加入金は、入金後即日または1営業日以内に利用可能枠へ反映されると案内されています。
UPSIDERカードとみずほ銀行の連携で何が変わるか
株式会社UPSIDERは、2026年7月1日時点でみずほ銀行のグループ会社として掲載されています。2026年6月30日には、みずほ銀行と新しく取引を始める法人向けの「UPSIDER BANK by MIZUHO」も発表されました。
ただし、UPSIDERカード自体を提供し、本人確認や利用可能枠の審査を行う主体は株式会社UPSIDERです。みずほ銀行は商品説明・提案・セールスを担当します。
みずほ銀行経由で申し込む際の特典と確認点
すでにみずほ銀行の法人口座を持つ企業は、みずほ銀行の専用ページからUPSIDERカードを申し込めます。主な確認点は次のとおりです。
- みずほ銀行口座保有者向けの専用申込経路
-
みずほ銀行の案内ページから専用ページへ移動して申し込み、同行の法人口座を引落口座に設定します。カードの審査・提供主体は株式会社UPSIDERです。
- 最大30,000円相当のポイント特典
-
2026年4月1日〜2027年3月31日の期間中、みずほ銀行の対象ページから新規申し込みを行い、同行の法人口座を引落口座に設定すると、条件に応じて最大30,000円相当のポイントが付与されます。10,000ポイントにはアカウント開設後1か月以内の1円以上の利用、30,000ポイントには加えて3か月以内の累計100万円以上の利用などの条件があります。
- みずほ銀行による商品説明・導入案内
-
みずほ銀行はUPSIDERカードの商品説明、提案、セールスを行います。普段から同行と取引がある企業は、法人担当者や公式窓口へ相談できます。ただし、利用可能枠などの審査結果は株式会社UPSIDERが決定します。
UPSIDER BANK by MIZUHOは新規取引法人向けの法人口座プラン
UPSIDER BANK by MIZUHOの「UPSIDER BANKプラン」は、みずほ銀行と初めて取引する法人向けの法人口座開設ネット受付専用プランです。みずほ銀行に預金口座がなく、関連会社を含めて同行の専任担当者がいない法人が対象です。
法人口座、インターネットバンキング、法人カード、オンライン融資などを組み合わせたサービスとして案内されています。すでにみずほ銀行の法人口座を持つ企業は、既存口座保有者向けのUPSIDER申込特典と、UPSIDER BANKプランの対象条件を混同しないようにしましょう。
2026年8月7日時点では、2026年6月30日〜9月30日にUPSIDER BANKプランの口座開設を申し込み、同年11月30日までに口座開設を完了した企業を対象に、最大50,000円相当のUPSIDERポイント特典が案内されています。既存口座保有者向けの最大30,000円相当特典とは、対象者・申込経路・期間・条件が異なります。
みずほ以外の銀行口座でも利用できるか
通常のUPSIDERカードは、みずほ銀行の口座がなくても申し込み・利用できます。ただし、後払い枠の審査には、現在の口座連携方式に対応する法人口座が必要です。
みずほ銀行との連携は、専用の申込経路やキャンペーン、UPSIDER BANKプランを利用できる点が特徴です。他行をメインバンクにしている企業は、申し込み前に自社口座を連携できるか公式画面・ヘルプで確認しましょう。
なお、みずほ銀行経由の特典は、対象期間、条件、付与時期が変更・終了される場合があります。申し込み前に、みずほ銀行またはUPSIDERの公式サイトで最新条件をご確認ください。
UPSIDERカードの経費管理機能 ── 証憑回収・会計ソフト連携・Slack通知
UPSIDERカードの価値は、決済だけではありません。決済後の証憑回収、会計ソフト連携、Slack通知、不正検知までをつなげて運用できる点にあります。
証憑の回収と電帳法・インボイス制度への対応


UPSIDERカードで決済すると、スマートフォンアプリ、Slack、Web管理画面などから証憑をアップロードできます。レシートや請求書を支払い後すぐに提出できるため、月末にまとめて回収する手間を減らせます。
アップロードした証憑について、電子帳簿保存法上の要件や適格請求書への該当状況を確認する機能も用意されています。適格請求書発行事業者番号の確認を支援できるため、インボイス制度に対応した証憑チェックにも役立ちます。
ただし、自動判定だけで税務上の保存・仕入税額控除の要件がすべて確定するわけではありません。自社の経理規程や税理士の判断とあわせて運用しましょう。
freee・マネーフォワードなど主要会計ソフトとのAPI連携
UPSIDERカードは、主要な会計ソフトとのAPI連携に対応しています。決済データを会計ソフトへ取り込めるため、手入力やCSV加工の手間を減らしやすくなります。
| 連携方式 | 対応サービス |
|---|---|
| API連携 (自動取込) | freee会計 / マネーフォワード クラウド会計 / マネーフォワード クラウド会計Plus / 勘定奉行クラウド / 弥生会計クラウド / PCAクラウド |
| その他連携 | TOKIUM経費精算 / Slack(通知・証憑提出) |
| CSVダウンロード | 各会計ソフトへの手動インポートに利用可能 |
連携前には、「広告費は広告宣伝費・マーケティング部」のように、カードの用途と勘定科目・部門コードのルールを決めておくとスムーズです。カード名やタグを整理しておけば、取り込んだ明細が未分類のまま残るのを防ぎやすくなります。
Slack通知・不正検知・利用停止までの運用
Slack連携を設定すると、カード利用や証憑提出に関する通知を受け取れます。決済後すぐに通知できるため、担当者に証憑提出を促しやすくなります。
不正利用の疑いが検知された場合は、UPSIDER側で不正利用検知ロックがかかり、メール、UPSIDERアプリ、Slackなどで通知されます。カード保有者や補助者は、認識のある決済であればロック解除や決済制限の解除申請を行えます。申請結果は1〜3営業日程度で通知されると案内されています。
すべての決済をSlackに流すと、通知が多くなり、重要なアラートを見落とす可能性があります。日常的な利用確認はダッシュボードで行い、Slackでは不正検知、決済エラー、証憑未提出など、対応が必要な通知を優先する運用がおすすめです。
UPSIDERカードの導入前に確認したい運用設計
UPSIDERカードは、発行しただけでは経費管理が自動的に整うわけではありません。誰に、どのカードを、どの上限額で、どの承認フローを通して渡すかを決めてから運用を始めることが大切です。
少人数・多拠点・プロジェクト別のカード設計パターン
以下は運用設計の一例であり、UPSIDER公式の推奨上限額ではありません。自社の予算、過去の利用実績、社内規程に合わせて調整してください。
| パターン | カード設計の考え方 | 上限設定の考え方 |
|---|---|---|
| 少人数(〜10名) | 社員ごとにカードを発行 用途が明確な継続決済は専用バーチャルカードへ分離 | 過去の立替経費と月間予算をもとに設定 |
| 多拠点 | 拠点・店舗ごとにカードを分ける 個人利用分と拠点共通費を区別 | 拠点ごとの承認済み月間予算内 |
| 期間限定プロジェクト | プロジェクトごとにオンデマンドカードを発行 終了予定日に合わせて有効期限を設定 | 稟議・予算承認済みの金額内 |
少人数の組織では、最初から細かく設計しすぎるよりも、共通ルールから始める方が運用しやすくなります。実際の利用状況を確認しながら、営業担当は交通費、マーケティング担当は広告費、総務担当は備品費というように用途別カードを追加しましょう。
証憑提出率を上げる段階的な催促ルールの設計例


証憑回収機能があっても、社内ルールがなければ提出漏れはなくなりません。以下のような段階的な確認フローを決めておくと、経理担当者が個別に追いかける作業を減らせます。
- 決済当日:カード利用者がアプリ・Slack・Webから証憑を提出
- 数営業日後:未提出者へリマインドを送る
- 月次締め前:未提出一覧を経理担当者と部門責任者で確認
- 繰り返し未提出となる場合:事前に定めた社内規程に基づき、管理者が一時停止を検討
カード停止を運用ルールに含める場合は、停止条件、通知方法、再開条件を社内規程で明確にし、利用者へ事前に周知してください。システムが自動でカードを止めるのではなく、管理者が社内ルールに基づいて判断する運用です。
権限・承認フローのテンプレート(規模別)
カード発行や上限変更の申請ルールがないと、依頼が経理担当者に集中します。以下は運用例のため、自社の組織構成や職務権限規程に合わせて調整してください。
| 項目 | 少人数(〜10名) | 中規模(11〜50名) | 多拠点・50名超 |
|---|---|---|---|
| カード発行の承認者 | 代表者 | 経理責任者 | 部門長→経理責任者 |
| 上限額の変更権限 | 代表者 | 経理責任者 | 部門長が申請→経理責任者が承認 |
| 証憑の確認担当 | 代表者または経理兼任者 | 経理担当者 | 部門管理者→経理が最終確認 |
| 緊急利用の対応 | 代表者が即時承認 | 経理責任者が承認→事後報告 | 部門長が仮承認→経理が正式承認 |
| チェック頻度 | 月次 | 週次サマリー+月次 | 週次確認+月次レポート |
よくある質問(FAQ)
出典
UPSIDER「上場のための法人カード」
UPSIDER「年会費無料・発行枚数無制限の法人ETCカード」
株式会社UPSIDER「法人カード『UPSIDER』、年会費無料・クレカ紐付け不要のETCカードをリリース」(公開日:2026年8月4日)
株式会社UPSIDER「UPSIDER、事業開始から5周年。導入企業数10万社、累計決済額1兆円を突破」(公開日:2025年11月18日)
株式会社UPSIDERホールディングス「法人カード『UPSIDER』有効期限を指定し一時的に利用できる『オンデマンドカード』機能をリリース」(公開日:2022年12月26日)
UPSIDERヘルプセンター「アカウント開設手続き『取引時確認』について」
UPSIDERヘルプセンター「口座連携をしたのに審査の連絡が長期間来ません」
UPSIDERヘルプセンター「ご利用可能枠を増やす方法」
UPSIDERヘルプセンター「お問い合わせについて」
UPSIDERヘルプセンター「不正利用の疑いが検知された場合の通知と対応について」
UPSIDERお役立ち記事「法人カードのおすすめ付帯サービスとは?中小企業向け・ビジネスを有利にするカードの選び方まで解説」
株式会社UPSIDER「法人カード『UPSIDER』、銀行API連携のSSO対応により連携までの時間が約4日短縮」(公開日:2025年4月15日)
みずほ銀行「UPSIDER(法人クレジットカード)」
みずほ銀行「法人口座開設・UPSIDER BANKプラン」
みずほ銀行「グループ会社」
株式会社UPSIDER「【最終報告】2026年4月1日のシステム障害に関する不正アクセス事案に関する調査結果のご報告」(公開日:2026年6月12日)
株式会社UPSIDER「【復旧報告】UPSIDERカード|カード決済を除く一部機能の一時的な制限に関するお知らせ」(公開日:2026年6月11日)
ITreview「UPSIDERの評判・口コミ 全14件」(更新日:2026年8月1日)
PRESIDENT CARD「ステータスを、パフォーマンスに変える」


