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【2024年6月調査】サラリーマンの資産運用に関するアンケート調査

アドバイザーナビ株式会社(本社:東京都中央区日本橋兜町8-1、代表取締役社長:平行秀)は、ユーザーの実体験を元にした資産運用や保険など、金融の様々なカテゴリーにおける情報を発信するサイトを運営しています。本記事では、2024年6月に行ったサラリーマンの資産運用に関する調査結果をご紹介いたします。

調査会社:アドバイザーナビ株式会社

調査方法:インターネットによるアンケート調査

調査期間:2024年6月24日 〜 2024年7月8日

調査母集団:189人

アンケート回答者の詳細データ:末尾に記載

アンケートサマリー

  • サラリーマンが資産運用を始めた理由としては「老後資金を貯めるため」が75.1%で最も多かった。また、「もともと興味があったから(33.9%)」という理由を挙げた人も多く、余剰時間を活用して投資を始めるサラリーマンがいることも読み取れる。
  • サラリーマンの運用経験は「1年以上3年未満」と「5年以上」がそれぞれ33.3%で最も多く、「1年未満」が13.2%で最も少なかった。この結果から、回答者の多くは1年以上の運用を続けているが、それぞれの投資経験は個人差が大きいことがわかった。
  • サラリーマンが保有資産をどのくらい運用しているのか調査したところ、「20%〜40%台(35.4%)」とした回答者が最も多かった。このデータから、多くのサラリーマンが適切にリスク管理のもと資産運用を行っている様子が伺える。
  • サラリーマンが主な運用先として選んでいるのは「投資信託(68.3%)」と「株式(59.3%)」であり、回答者のポートフォリオもこれら2つの資産クラスをメインに構成されていた。また、主婦を対象とした同アンケート結果と比較して「FX」の割合が高くなっていることから、安定した給与収入を元手にリターンを追求する傾向にあることも読み取れる。
  • サラリーマンが運用先を選ぶ際は、「リスク(71.4%)」と「期待リターン(70.4%)」を重視していることがわかった。この結果から、多くのサラリーマンが、リスクとリターンのバランスを意識して投資先を選んでいることが明らかとなった。
  • サラリーマンが選ぶおすすめの運用先は「投資信託(61.9%)」が最も多く、「プロに運用を任せられること(38.6%)」が主な理由であった。このことから、サラリーマンは、忙しい合間でも取り組める投資信託を高く評価していることがわかる​。
目次

サラリーマンの運用経験に関するアンケート

まずは、サラリーマンが資産運用を始めた理由と運用歴に関するアンケート結果について取り上げる。

資産運用を始めたきっかけは何ですか?

アンケートによれば、サラリーマンが資産運用を始めた理由としては「老後資金を貯めるため」が75.1%を占める結果となった。また、「日々の生活費の足しにするため36.0%)」や「もともと興味があったから(33.9%)」などの理由も挙げられた。

これらの結果は、サラリーマンが現在や将来の生活を見据えて投資に取り組んでいることを示している。

個人が生涯に必要な資金は、子どもの教育費や定年退職後の生活費を含め、1億3000万円以上とされている。この額を会社の給与と年金のみで賄うのは難しいと考えたサラリーマンが資産運用を活用しているのだろう。

資産運用の経験はどれくらいですか?

アンケートによれば、サラリーマンの運用経験としては、「1年以上3年未満」と「5年以上」がともに33.3%で最も多かった。一方、「1年未満」と回答したサラリーマンは13.2%で最も少なかった。

これらのデータから、1年以上運用を続けているサラリーマンは85%以上にのぼるが、各個人の投資経験には開きがあると考えられる。

また、金融庁が資産運用立国を目指していることからも、資産運用に対する意識はさらに高まっていくことが予測される。そのため、新しく運用を始めるサラリーマンが今後増えることも考えられるだろう。

サラリーマンの保有資産に関するアンケート

続いて、サラリーマンの保有資産における運用資産の割合や投資先、ポートフォリオに関するアンケート結果について取り上げる。

保有資産における運用資産の割合を教えてください。

アンケートによれば、サラリーマンの保有資産に占める運用資産の割合は、「20%〜40%台」が35.4%で最も多く、「20%未満」と「50%〜70%台」が25.9%で並ぶ形となった。

この結果から、サラリーマンが投資額を適切にコントロールしていることが読み取れる。

資産運用において、ノーリスクでリターンを得られる方法は存在しないリスク管理を適切に行うためには、運用資産を増やしすぎないことが重要になってくるのだ。

今回、回答者の多くは老後資金のために運用を始めていた。将来を見据え、リスクを抑えながら長期的な目線で資産運用に取り組むサラリーマンの投資傾向が現れているともいえるだろう。

どの資産クラスで運用していますか?

アンケートによれば、サラリーマンは、「投資信託68.3%)」と「株式59.3%)」を中心に資産運用を行っていることが明らかになった。

この傾向は、主婦を対象に行った同アンケート結果と同様であり、2種類の資産クラスが幅広い人気を誇っていることを示している。

ただ、大きな違いとして、「FX」を運用している回答者の多さが挙げられる。(主婦の4.1%に対して、サラリーマンは16.4%であった。)

パート等で収入額が限られる主婦に対して、安定した給与収入が得られるサラリーマンの方がリスクが高いFXに取り組みやすいことが要因と考えられる。

現在の運用ポートフォリオ(資産クラスの割合)を教えてください。

アンケートによれば、サラリーマンは「投資信託」と「株式」を軸としてポートフォリオを構成していることが分かった。

回答者の66.6%投資信託を、61.6%株式を何らかの形でポートフォリオに組み込んでおり、実に過半数を超える投資家がこれら2種類の資産クラスを活用していたことがわかった。

例えば、以下のように投資信託と株式をメインに、不動産を組み込んで確実な資産成長を狙うポートフォリオが見られた。

ただ、中には他の運用手法を軸としているサラリーマンもいた。FXを中心にハイリターンを狙う以下のようなポートフォリオがその一例だ。

アンケート結果から、サラリーマンが自身のリスク許容度や運用目標に合わせてポートフォリオを構成していることが読み取れる。

なお、以下の記事ではサラリーマンにおすすめのポートフォリオを3種類紹介している。様々なポートフォリオを比較しながら自分に合ったものを見つけたいという人は、参考にしてみると良いだろう。

サラリーマンの運用先の選定基準に関するアンケート

最後に、サラリーマンが運用先を選ぶ基準やおすすめの資産クラス、推奨する理由に関するアンケート結果について取り上げる。

あなたが運用先を選ぶ基準を教えてください。(複数回答可) 

アンケートによれば、サラリーマンが運用先を選ぶ際に重視する要素としては、「リスク(71.4%)」と「期待リターン70.4%)」が突出して多かった。

このことから、サラリーマンがリスクとリターンのバランスを重視して投資先を選んでいることが伺える。

主婦を対象に行った同アンケートでは、「リスク」と「期待リターン」の割合がそれぞれ83.6%50.3%であった。比較してみると、サラリーマンと主婦のリスクに対する考え方の違いが如実に現れた結果となった。

あなたが思う、サラリーマンにおすすめの運用先はどれですか?

アンケートによれば、サラリーマンにおすすめの運用先としては「投資信託61.9%)」が圧倒的な支持を集めた。

この結果から、プロに運用を任せて分散投資が実践できる投資信託が、サラリーマンのニーズを捉えた運用手法であることが読み取れる。

また、「株式(22.2%)」を選んだ回答者も多く、特にハイリターンを狙える点が評価されていると考えられる。

一方、FXやETF・REIT、不動産といった他の資産クラスを推奨しているサラリーマンは少数派となった。

全体として、サラリーマンはリスクとリターンのバランスを取りながら資産形成を行っていると考えられ、投資を始めたきっかけとの一貫性が見える結果となった。

運用先としておすすめの理由を教えてください。

アンケートによれば、サラリーマンが投資信託を推奨する理由としては、「プロに運用を任せられる38.6%)」点が最も多かった。

具体的には、「日々の業務が忙しく、細かく相場の動きをチェックできなくても手軽に投資できる」ことを評価する声が多数寄せられた。

加えて、「リスクが抑えられる30.7%)」点や「安定的にリターンを積み重ねられる28.6%)」点なども理由に挙げられた。特に、「インデックスファンドで積立投資をすれば、損失を回避しつつ利益を積み重ねられる」という意見が目立った。

また、株式については「ハイリターンが狙える9.5%)」点や「配当金や株主優待を受け取れる7.4%)」点が主に評価されていた。具体的には、「成長性の高い企業を見極められれば、大きな利益が得られる」など、運用に慣れたサラリーマンと思われる回答が多かった。

このように、サラリーマンは各運用手法の特色を理解し、自身の状況に合わせて使い分けているといえるだろう。

今回のアンケートを通じて

今回のアンケートを通じて、サラリーマンの積極的に資産運用へ取り組む姿勢が明らかとなった。

多くのサラリーマンは、老後資金の確保や現在の生活費の補填といった具体的な目標を持って投資を始めている。

また、回答者の70%以上がリスクの逓減とリターンの追求の両方を重視しており、その手段として投資信託や株式を中心にポートフォリオを構成していた。

アンケート結果から、資産運用がサラリーマンにとって、身近で重要な存在になっているといえるだろう。

アンケート回答者の詳細データ

回答者の性別

回答者の年齢

この記事を書いた人

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