MENU

【2024年6月調査】資産運用の失敗談に関するアンケート調査

アドバイザーナビ株式会社(本社:東京都中央区日本橋兜町8-1、代表取締役社長:平行秀)は、ユーザーの実体験を元にした資産運用や保険など、金融の様々なカテゴリーにおける情報を発信するサイトを運営しています。本記事では、2024年6月に行った資産運用の失敗談に関する調査結果をご紹介いたします。

調査会社:アドバイザーナビ株式会社

調査方法:インターネットによるアンケート調査

調査期間:2024年6月24日 〜 2024年7月8日

調査母集団:193人

アンケート回答者の詳細データ:末尾に記載

アンケートサマリー

  • 資産運用を始めたきっかけについて確認したところ、「老後資金を貯めるため」が64.8%で最も多かった。このことから、多くの人々が将来の不安解消や安定した生活を追求するために投資を始めている様子が伺える。
  • 資産運用の経験がどれくらいあるか調査した結果、「5年以上(39.4%)」が最も多くなった。また、「1年未満(13.0%)」回答者が最も少なかったことから、多くの投資家がいくつもの経験を経て投資に関する知識やスキルを習得していることが推測される。
  • 資産運用でこれまでに損失を経験した投資家は回答者全体の74.1%にのぼった。これにより、資産運用で損失を出すのが極めて一般的な事象であることが示されている。また、具体的な失敗談としては「ハイリスクの運用手法で大きな損失を出した」や「周囲に勧められるまま、よく考えずに投資して失敗した」、「リスク管理をせずに投資して失敗した」が多く挙げられた。
  • 資産運用で失敗した理由としては、「資産運用の知識が不足していた(37.1%)」が最も多かった。また、失敗をどのように次回以降の取引に活かしたか、という問いについては「長期・分散・積立投資を実行した(43.7%)」や「投資の勉強をして知識をつけるようにした(30.3%)」が主に挙げられている。アンケート結果から、多くの投資家が失敗を教訓とし、冷静な判断力を身につける努力をしていることが伺える。
  • 資産運用で失敗したことがない投資家へその秘訣を尋ねたところ、「長期・分散・積立投資を心がけている(51.2%)」が圧倒的多数を占めた。これにより、安全な資産運用を行うことが失敗を防止する鍵であることが明らかとなった。
目次

資産運用の経験に関するアンケート

まずは、資産運用を始めた理由や投資経験、現在の運用成績に関するアンケート結果から取り上げる。

資産運用を始めたきっかけはなんですか?

アンケートによれば、最も多かった理由は「老後資金を貯めるため」であり、回答者の64.8%から挙げられている。また、「日々の生活費の足しにするため(39.4%)」、「もともと投資に興味があった31.1%)」といった理由も多く挙げられていた。

さらに、「欲しいものを買う資金を貯めるため20.2%)」や「子供の教育費のため15.5%)」という回答も一定数見られたことから、多くの人々が将来の不安解消や生活の安定のために投資を始めたことが読み取れる。

全体として、投資家が資産運用へ取り組む理由は様々であり、生活を充実させる一つの手段として扱われていることが明らかとなった。

資産運用の経験はどれくらいありますか?

アンケートによれば、回答者の中で最も多かったのは「5年以上」の運用経験を持つ人々で、全体の39.4%を占めている。

そこから「1年以上3年未満」が25.4%、「3年以上5年未満」が22.3%で続いており、「1年未満」の投資家は13.0%にとどまった。

この結果から、運用経験をある程度積み、投資に関する知識やスキルを習得した投資家が多いことが推測される。

現在の資産運用の損益状況を教えてください。

アンケートによれば、「儲かっている」と答えた投資家が50.3%で最も多く、「トントン」が31.1%、「損している」人が18.7%で最も少なくなった。

この結果から、過半数の回答者が資産運用において一定の成功を収めているが、損失を出している人も少なからず存在することが示されている。

資産運用のリスクを完全に無くすことはできず、100%儲かる運用手法というものは存在しない。少しでも資産運用を成功させる確率を高めるには、これから紹介する失敗談から得た教訓を学び、対応策を実践することが大切だ。

資産運用の失敗談に関するアンケート

続いて、資産運用の失敗談や得られた教訓、失敗を防ぐコツに関するアンケート結果を取り上げる。

資産運用で損したことはありますか?

アンケートによれば、過去に損失を経験したことがあると答えた投資家は全体の74.1%であり、残りの25.9%損失を経験したことがないことが明らかとなった。

この結果から、資産運用で損失を出すのは一般的なことであり、多くの投資家がこれらのリスクと向き合いながら運用を行っていると読み取れる。

一方で、損失を経験していない投資家が一定数いることから、運用方針次第ではリスクを軽減できることが示されている。

資産運用の失敗談を具体的に教えてください。

アンケートによれば、資産運用の様々な失敗談が回答者から寄せられた。中でも多く見られた事例を3種類紹介する。

まずは、以下のような「ハイリスクの運用手法で大きな損失を出した」というケースだ。

このように、「FXのロスカットで数百万円単位の損失を経験した」「情報がない状態で仮想通貨の取引を行い、数十万〜数百万円の損害を被った」という回答が多くの投資家から寄せられた。

他によく見られた事例としては、以下のような「周囲に勧められるまま、よく考えずに投資して失敗した」「リスク管理をせずに投資して失敗した」という2パターンがあった。

これらの事例から、資産運用においては「投資先の情報を事前に調査して分析する」「投資判断を他人に委ねない」「長期・積立・分散投資を実行して適切にリスク管理を行う」といった行動が、失敗を防ぐのに欠かせないといえるだろう。

資産運用に失敗した理由を教えてください。

アンケートによれば、失敗の原因として主に挙げられたのは、「資産運用の知識が不足していた37.1%)」と「冷静な判断ができなかった34.3%)」の2点であった。

具体的には、「FXへの理解が足りておらず、損切りができずに含み損が増えて引くに引けなくなり、大失敗した」「長期保有が重要な投資信託の値下がりに焦り、積立するべき所を全て売却してしまった」といった苦い経験が多く寄せられている。

また、「他人の意見に流されてしまった20.3%)」や「リスク管理ができていなかった16.1%)」、「投資先の分析をしていなかった15.4%)」といった理由も一定数挙げられており、適切に自分のポートフォリオを管理することの重要性が読み取れる結果となった。

これらの教訓を活かし、「常に運用知識の習得を試みる姿勢」や「経験に基づく冷静な判断力」を投資家は身につける必要があるといえる。

資産運用の失敗体験をその後の取引でどのように活かしていますか?

アンケートによれば、失敗体験をどのように取引へ活かしたかについては、「長期・分散・積立投資を実行した」と回答した投資家が43.7%で最も多くなった。

特に、「株式やFXではなく、投資信託をドルコスト平均法で積み立てるようになった」という回答が目立ち、投資家がリスク管理の手法として投資信託への分散投資を活用していることが読み取れる。

また、「投資の勉強をして知識をつけるようにした30.3%)」や「慎重な投資判断を心がけた23.9%)」、「値動きの安定している商品を中心に取引するようになった23.2%)」といった回答も多数寄せられている。

このことから、多くの回答者が資産運用の失敗体験を通じて、冷静な判断力を身につけるために努力している様子が伺える。

資産運用の失敗を防ぐコツを教えてください。

アンケートによれば、失敗したことがないと回答した投資家に失敗を防ぐコツを確認したところ、「長期・分散・積立投資を心がけている51.2%)」という回答が圧倒的多数を占めた。

具体的には、「リスクの大きい個別株投資をさけ、インデックス運用を心がけている」「証券会社の担当者からアドバイスをもらいながら、少額投資で積立を行っている」といった意見が目立ち、慎重に運用を行っている回答者が多いことが明らかとなった。

また、「投資先を分析してから購入する29.1%)」や「冷静に投資判断を行う20.9%)」といった回答も多く、失敗していない投資家が事前に資産運用の知識を習得していることが伺える。

アンケート結果から、資産運用を成功させるには、適切なリスク管理法や投資先を正確に分析する手法の習得が欠かせないことが示されている。

残念ながら資産運用のリスクを100%防止する方法は存在ないが、投資の損失を最小限に抑えるコツはある。以下のコラムで対応策を学び、さらにリスクを軽減できるようにしてもらいたい。

今回のアンケートを通じて

今回のアンケートを通じて、資産運用におけるリスク管理の重要性が改めて浮き彫りになった。

特に、資産運用で損失を経験した投資家の多くは、知識不足や冷静な判断の欠如が失敗の原因と考えていることがわかった。

また、失敗を経験した投資家の多くが、その教訓を活かして長期・分散・積立投資の実行や運用知識の習得を重視するようになっていることが示されている。

一方で、失敗を避けるためには、資産運用を慎重に進める姿勢と継続的な学習が不可欠であり、これが資産運用の成功に繋がるといえる。今後も、自らの投資判断を磨き、リスクを最小限に抑えるための工夫が求められる。

アンケート回答者の詳細データ

回答者の性別

回答者の年齢

この記事を書いた人

目次