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【2024年6月調査】公務員の資産運用に関するアンケート調査

アドバイザーナビ株式会社(本社:東京都中央区日本橋兜町8-1、代表取締役社長:平行秀)は、ユーザーの実体験を元にした資産運用や保険など、金融の様々なカテゴリーにおける情報を発信するサイトを運営しています。本記事では、2024年6月に行った公務員の資産運用に関する調査結果をご紹介いたします。

調査会社:アドバイザーナビ株式会社

調査方法:インターネットによるアンケート調査

調査期間:2024年6月24日 〜 2024年7月8日

調査母集団:36人

アンケート回答者の詳細データ:末尾に記載

アンケートサマリー

  • 公務員が資産運用を始めた理由は「老後資金のため(69.4%)」が最多となった。また、「日々の生活費の足しにするため(36.9%)」や「子供の教育費のため(33.3%)」を挙げた回答者も一定数おり、明確な投資目標を持って運用に取り組む公務員が多いことが伺える。
  • 公務員の運用経験としては「5年以上(38.9%)」が最も多く、「1年未満(16.7%)」が最も少ない結果となった。この結果から、将来を見据えて早い段階で運用を開始する公務員が多いことが読み取れる。
  • 公務員の保有資産がどのくらい運用されているか調査したところ、「20%〜40%台(33.3%)」が最も多かった。また、「80%以上(19.4%)」を運用している回答者が一定数いることから、全体平均は41.0%とやや高めになっている。このことから、公務員の多種多様な投資スタイルが伺える。
  • 公務員が主な運用先として選んでいるのは「投資信託(77.8%)」と「株式(63.9%)」だった。ポートフォリオもこれらの資産クラスを中心に構成されているものが多く、公務員が分散投資を意識する傾向にあることが読み取れる。
  • 公務員が運用先を選ぶ時に最も重視するのは「安定性(75.0%)」であった。さらに「収益性(61.1%)」も多くの回答者が選択しており、公務員がリスクとリターンのバランスを追求して投資を行っていることがわかった。
  • 公務員が選ぶおすすめの運用先は「投資信託(72.2%)」が最も多く、「ほったらかし投資ができる(52.8%)」「リスクとリターンのバランスが良い(41.7%)」が主な理由であった。特に、「プロに運用を任せられて安心できる」という意見が多く、この結果からも公務員が資産運用において安定性を重視していることが明らかとなった。
目次

公務員の運用経験に関するアンケート

まずは、公務員が資産運用を始めた理由と運用歴に関するアンケート結果について取り上げる。

資産運用を始めたきっかけは何ですか?

アンケートによれば、公務員が資産運用を始めた理由として最も多かったのは「老後資金を貯めるため69.4%)」であり、次点で「日々の生活費の足しにするため36.9%)」と「子供の教育費のため33.3%)」が挙げられた。

また、「証券会社から提案されたからを理由に挙げた回答者が1人もいないことから、公務員は明確な目標を持って資産運用に臨んでいると推測できる。

このデータから、公務員の多くは将来の生活を守るために資産運用を行っていることが伺える。

なお、以下の記事ではそもそもなぜ公務員が資産運用を始めるべきなのか、公務員が資産運用を始める意義やメリットについて解説している。運用を始める前に合わせて参考にしていただきたい。

資産運用の経験はどれくらいですか?

アンケートによれば、最も多い回答は「5年以上38.9%)」であり、「1年以上3年未満25.0%)」および「3年以上5年未満(19.4%)」が続く形となった。

これらのデータは、比較的長期にわたって資産運用を行っている公務員が多いことを示している。ただ、投資経験の浅い回答者も少なからず存在するように、投資家の経験値にはばらつきがある。

アンケート結果から、将来へ備えて早期に資産運用を始めた公務員が多いことが読み取れる。雇用が安定している公務員だからこそ、将来を見据えた投資への意識が高まる傾向にあると考えられる。

公務員の保有資産に関するアンケート

続いて、公務員の保有資産における運用資産の割合や投資先、ポートフォリオに関するアンケート結果について取り上げる。

保有資産における運用資産の割合を教えてください。

アンケートによれば、公務員の保有資産に占める運用資産の割合は、「20%〜40%台33.3%)」が最も多く、「20%未満25.0%)」「50%〜70%台22.2%)」が続く結果となった。

また、全体平均は約41.0%と比較的高めの数値となっている。これは、「80%以上19.4%)」と資産の大部分を運用している回答者が一定数いることが要因と考えられる。

このデータは、資産運用へ取り組む公務員の多種多様な姿勢を示している。また、収入の安定性や充実した福利厚生を活かし、積極的な運用に挑戦する人の割合も多くなっているのだろう。

どの資産クラスで運用していますか?

アンケートによれば、公務員は、「投資信託77.8%)」と「株式63.9%)」を中心に資産運用を行っていることが明らかになった。これらは伝統的な運用手法であり、年代や職業を問わず多くの投資家が活用しているものだ。

また、「債券」を運用している回答者も一定数(11.1%)いることから、公務員はリスクの軽減を重視する傾向があるとも捉えられる。

これらの結果から、公務員がリスクとリターンのバランスを重視し、資産クラスを選んでいることが読み取れる。

現在の運用ポートフォリオ(資産クラスの割合)を教えてください。

アンケートによれば、公務員は「投資信託」と「株式」を中心にポートフォリオを構成していることが読み取れる。

投資信託と株式を併用」しつつポートフォリオを構成している回答者は全体の47.2%にも上った。例えば、ある公務員は、以下のように、投資信託をメインに様々な資産クラスでバランスの良い運用を実践していた。

また、以下のように、ほぼ全ての資産クラスでポートフォリオを構成している回答者もいた。

アンケート結果から、公務員は投資信託と株式を軸に据えつつ、分散投資を意識して資産運用に取り組む傾向があることが伺える。

公務員の運用先の選定基準に関するアンケート

最後に、公務員が運用先を選ぶ基準やおすすめの資産クラス、推奨する理由に関するアンケート結果について取り上げる。

あなたが運用先を選ぶ基準を教えてください。(複数回答可) 

アンケートによれば、公務員が運用先を選ぶ際に最も重視する要素は「安定性リスク)」であり、75.0%が選択している。また、「収益性(期待リターン)」も61.1%と多くの回答者が優先していることがわかった。

これらのデータから、公務員がリスクを抑えつつハイリターンを狙えるようなポートフォリオを構成していることが推測できる。

先述したように、多くの公務員が明確な運用目標を持って投資を行っているため、目標金額を達成できるよう、安定性と収益性を追求する傾向が強いと考えられる。

あなたが思う、公務員におすすめの運用先はどれですか?

アンケートによれば、公務員におすすめの運用先としては「投資信託72.2%)」が多くの支持を獲得する結果となった。2位の「株式22.2%)」と比較しても、3倍以上の人気を得ており、圧倒的な信頼度の高さを誇っているといえる。

この結果から、運用をプロに任せることができ分散投資も実行できる投資信託に多くの公務員が投資先としての魅力を感じていることがわかる。

また、推奨される運用手法が4種類に絞られていることから、公務員が理想とするポートフォリオの形もある程度決まっていることが推測される。

運用先としておすすめの理由を教えてください。

アンケートによれば、公務員が投資信託を推奨する理由としては、「ほったらかし投資ができる52.8%)」「リスクとリターンのバランスが良く、安定している41.7%)」が多く寄せられた。

具体的には、「プロに任せられるので、安心して投資できる」「インデックスファンドをドル・コスト平均法で長期運用すれば、将来の生活資金を着実に形成できる」といった意見が多かった。

また、株式に関しては、「経験を積めば運用に活かせる8.3%)」「期待リターンが高い5.6%)」などの項目が挙げられている。例えば、「実際に取引して狙い目の株の特徴を覚えれば、投資成功に繋げやすい」「会社の情報を自ら集めることで、安定成長している株式を見極めやすくなる」といった意見が見られた。

このように、公務員は運用を専門家に託せる投資信託を強く推奨していることがわかる。中でも、値動きが安定しているインデックスファンドが、安定運用を好む公務員からの人気を集めている。

今回のアンケートを通じて

今回のアンケートを通じて、公務員が資産運用において安定性を最優先する傾向にあることが明らかとなった。

回答者のうち77.8%が「投資信託」をポートフォリオに組み込んでいる。これは「ほったらかし投資が可能なこと」や「リスクとリターンのバランスが取れること」が評価されているためである。

また、多くの公務員が「安定性」を運用先に求めており、値動きが安定しているインデックスファンドを愛用している回答者が多いことも読み取れる。

アンケート結果から、公務員にとっての資産運用は単なる収益追求に留まらず、将来の生活資金の確保という重要な役割を担っていると考えられる。

アンケート回答者の詳細データ

回答者の性別

回答者の年齢

この記事を書いた人

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