アドバイザーナビ株式会社(本社:東京都中央区日本橋兜町8-1、代表取締役社長:平行秀)は、ユーザーの実体験を元にした資産運用や保険など、金融の様々なカテゴリーにおける情報を発信するサイトを運営しています。本記事では、2024年6月に行った松井証券に関する調査結果をご紹介いたします。
調査会社:アドバイザーナビ株式会社
調査方法:インターネットによるアンケート調査
調査期間:2024年6月24日 〜 2024年7月8日
調査母集団:93人
アンケート回答者の詳細データ:末尾に記載
アンケートサマリー
- 松井証券で現在も取引を続けているのは回答者の87.1%で、その内の43.2%が同証券をメイン口座として利用している。他の証券会社のアンケート結果と比べても比較的メイン口座としての利用割合が高く、松井証券が投資家の間で一定の評価を得ていることが読み取れる。
- 松井証券での取引をやめた理由としては「コストが高い(45.5%)」が最も多く寄せられた。また、「取り扱い銘柄の少なさ」や「セキュリティ面に不安がある」ことを理由に挙げたユーザーもおり、これらの不満は松井証券が喫緊で対応すべき課題となっている。
- 松井証券に5段階評価をつけてもらったところ、4点以上をつけたユーザーが65.1%と過半数を超える結果となった。また、2点以下をつけた回答者がわずか5.4%に抑えられており、松井証券のサービス品質の高さが伺える。ただ、3点をつけた回答者が29.0%いることから、一部の顧客ニーズに応える余地が残されていることも示されている。
- 松井証券の良い点としては、「手数料の安さ(54.8%)」と「取引ツールの使いやすさ(43.0%)」の2つが多くの投資家から寄せられた。具体的には、「50万円以内の国内株式の取引が無料になっている」点や「独自ツールのマーケットラボが使いやすい」という意見が目立ち、顧客のスムーズな取引を助けている点が高く評価されている。
- 松井証券に今後改善してほしい点としては、「取扱銘柄を増やしてほしい(34.4%)」、「アプリを改良してほしい(33.3%)」、「手数料をさらに安くしてほしい(32.3%)」などの様々な要望が挙げられた。この結果から、松井証券には「取扱銘柄の拡張」や「手数料の改定」が求められているといえるだろう。
松井証券の利用歴に関するアンケート
まずは、現時点で松井証券を利用しているか、メイン口座にしているか、および現在口座を使っていない理由に関するアンケート結果から取り上げる。
現在松井証券の口座で取引をしていますか?
アンケートによれば、現在も松井証券で取引を行っているのは回答者の87.1%であった。
このデータは、多くの投資家が松井証券の口座を利用しており、同証券のサービスに一定の信頼感があることを示唆している。
ただし、取引をやめたユーザーも12.9%いることから、条件面の良い他社へ切り替えた投資家がいる可能性も示されている。
この結果は、松井証券が現在の顧客を維持しつつ、新規利用者を取り込むための戦略を考える上で重要な指標となり得るだろう。
現在松井証券をメインの投資口座として利用していますか?
アンケートによれば、松井証券で継続的に取引している回答者のうち、メイン口座として利用している割合は43.2%であった。
この比率は、松井証券と同じネット型であるマネックス証券やauカブコム証券の結果を上回っており、松井証券を軸に取引を行い、サービスに満足している投資家が多いことが読み取れる。(みずほ証券は23.5%、野村證券は34.7%であった)
ただ、56.8%の回答者は松井証券をサブ口座として利用しており、投資家のニーズが多様化していることも考えられる。こうしたユーザーのニーズが満たせれば、松井証券の地位はさらに盤石なものとなるだろう。
松井証券で取引しなくなった理由は何ですか?
アンケートによれば、取引をやめた理由としては「コストが高い(45.5%)」点が最も多く挙げられた。
具体的には、「国内株式の現物・信用取引の手数料が25歳を過ぎてかかるようになったのでやめた」「1日あたりの約定代金が50万円を超えると手数料が必要になる点が不満だった」といった意見が寄せられた。
また、取り扱い銘柄の少なさやセキュリティ面での不安を指摘する声もあり、松井証券の抱える課題が明らかとなっている。
これらのフィードバックを基に、松井証券は「手数料の見直し」や「取扱銘柄の拡張」、「セキュリティの強化」といった具体的な改善策に取り組むことが必要だ。
松井証券の評価に関するアンケート
続いて、松井証券の5段階評価、良い点や改善してほしい点に関するアンケート結果について取り上げる。
松井証券を5段階で評価してください。
アンケートによれば、松井証券は概ね投資家から高い評価を受けているが、サービスに改善の余地が残されていることが明らかとなった。
高評価の4点と5点をつけた回答者の割合が全体の65.1%であり、低評価の1点と2点をつけたユーザーが合わせて5.4%に抑えられていることから、松井証券のサービス品質の高さが伺える。
ただ、中間評価の3点をつけた投資家が3割近く(29.0%)いることから、これらの顧客のニーズを満たしきれていない可能性が示唆されている。
アンケート結果から、松井証券は低評価や中間評価をつけたユーザーから意見を聞き取り、改善に向けて対応する必要があるといえるだろう。
松井証券の良いところを教えてください。
アンケートによれば、顧客が評価している主な点は「手数料の安さ(54.8%)」と「取引ツールの使いやすさ(43.0%)」であった。
具体的には、「50万円以内の国内株式取引であれば手数料不要な点が嬉しい」「独自ツールのマーケットラボで会社四季報が見られるのが非常に便利」といった意見が多く寄せられている。
また、「マネーサテライトで投資関連の情報が収集できる(23.7%)」点や「電話や窓口のサポートが丁寧で充実している(18.3%)」点を評価する声も多かった。
アンケート結果から、松井証券は投資家がスムーズに取引できる環境を整えていることが読み取れる。これらのメリットは、競合他社との差別化要因として機能しているといえるだろう。
松井証券が提供するサービスについては、下記コラムでより詳しくまとめられている。気になった方は、目を通してみると良いだろう。
松井証券の改善してほしいところを教えてください。
アンケートによれば、「取扱銘柄を増やしてほしい(34.4%)」、「アプリを改良してほしい(33.3%)」、「手数料をさらに安くしてほしい(32.3%)」といった様々な要望が寄せられた。
特に、「単元未満株が売却のみで購入できない点が不便」「投資信託や米国株以外の外国株の取扱いを増やしてほしい」といった意見が数多く見られた。
また、「メンテナンスの時間を減らしてほしい(4.3%)」「クレジットカードから積立投資をできるようにしてほしい(3.2%)」などさらなる利便性を求める回答者も一定数見られた。
これらのフィードバックは、松井証券がサービスの質を高めるための重要な手がかりとなっている。
今回のアンケートを通じて
今回のアンケートを通じて、松井証券のサービスが概ね高い評価を受けていることが明らかになった。
特に、手数料の安さや取引ツールの機能性は、同証券のメリットとして多くのユーザーの支持を集めている。
ただ、取扱銘柄の拡充と手数料体系の見直し、アプリの更なる機能向上を求める声も寄せられている。
松井証券はこうした顧客からの要望を基に、サービス向上に取り組む必要がある。ユーザーの不満が解消されれば、顧客基盤が強化され会社の評判はさらに高まるだろう。