アドバイザーナビ株式会社(本社:東京都中央区日本橋兜町8-1、代表取締役社長:平行秀)は、ユーザーの実体験を元にした資産運用や保険など、金融の様々なカテゴリーにおける情報を発信するサイトを運営しています。本記事では、2024年6月に行ったみずほ証券の評判に関する調査結果をご紹介いたします。
調査会社:アドバイザーナビ株式会社
調査方法:インターネットによるアンケート調査
調査期間:2024年6月24日 〜 2024年7月8日
調査母集団:67人
アンケート回答者の詳細データ:末尾に記載
アンケートサマリー
- みずほ証券で取引を継続しているのは回答者の83.6%であり、その中で同証券をメイン口座として利用しているのは21.4%に留まった。これは、みずほ証券のサービスが顧客のニーズを満たしきれていない現状を示している。
- みずほ証券での取引をやめた主な理由としては、「手数料が高い(45.5%)」と「取引ツールが使いにくい(45.5%)」の2点が挙げられた。これらの不満は、顧客のスムーズな取引の阻害に繋がっており、早急な対応が必要である。
- みずほ証券の5段階評価は、最高評価(5点)を付けたユーザーがわずか1.5%であり、サービス改善が必要な状況であることが読み取れる。また、低評価(1点と2点)を付けた回答者が28.4%いることから、これらの投資家の意見を聞き取って、改善策に繋げていく必要があるといえる。
- みずほ証券の良い点としては、「対面サポートが手厚い(35.8%)」と「IPO関連のサービスが充実している(28.4%)」の2つが多くのユーザーから寄せられた。また、「電話によるサポートの質が高い(20.9%)」も一定の評価を受けており、特にNISA専用ダイヤルの使い勝手の良さを評価する声が多かった。
- みずほ証券の改善点としては、「手数料の高さ(59.7%)」が最も多くの回答者から挙げられた。さらに、「取扱ファンドの種類の少なさ(28.4%)」を指摘する声も多く寄せられ、みずほ証券にこれらの課題解消が期待されていることが明らかとなった。
みずほ証券の利用歴に関するアンケート
まずは、現時点でみずほ証券を利用しているか、メイン口座として使っているか、および現在みずほ証券で取引しなくなった理由に関するアンケート結果から取り上げる。
現在みずほ証券の口座で取引をしていますか?
アンケートによれば、みずほ証券で取引を行っているのは回答者の83.6%であった。
このデータから、同証券の顧客の大多数が現在も取引を行っており、一定の顧客基盤が維持されていることが伺える。
しかし、残りの16.4%は取引をやめてしまっている。みずほ証券は、これらのユーザーが取引を終了した理由について詳細に分析し、改善策を実行する必要があるだろう。
現在みずほ証券をメインの投資口座として利用していますか?
アンケートによれば、みずほ証券で取引している回答者のうち、メイン口座として利用している割合は21.4%に留まった。
この結果から、多くの顧客がみずほ証券の口座を保有しながらも、他の証券会社の口座での取引を優先している現状が見て取れる。
みずほ証券がメイン口座としての魅力を高めるためには、サービスを改善して利便性を向上させる必要がある。
みずほ証券で取引しなくなった理由は何ですか?
アンケートによれば、取引をやめた理由としては「手数料が高い(45.5%)」と「取引ツールが使いにくい(45.5%)」が最も多かった。
具体的には、「主にネット証券と比較して手数料が高く、少額取引がしにくい」「投資状況の確認画面の更新が遅く、スムーズに取引ができない」といった不満が挙げられている。
また、「近くの銀行窓口がなくなってしまい、対面サポートが受けられなくなってやめた(9.1%)」「資産運用をファンドラップで任せていたら、マイナスが大きくなったのでやめた(9.1%)」という意見も少数ながら見られた。
アンケート結果から、みずほ証券は「手数料の改定」や「取引ツールの機能改良」といった具体的な改善策を実行していく必要があるといえる。
みずほ証券の評価に関するアンケート
続いて、みずほ証券の5段階評価、良い点や改善してほしい点に関するアンケート結果について取り上げる。
みずほ証券を5段階で評価してください。
アンケートによれば、みずほ証券の評価は平均的ではあるものの、サービスの改善が必要な状況であることがわかった。
最高評価の5点を付けたユーザーはわずか1.5%であり、サービス品質に満足しきれていない投資家が多いことが読み取れる。さらに、低評価の1点と2点を付けたユーザーの合計が28.4%と3割近くおり、これらの回答者の不満解消が早急に求められている状況となっている。
アンケート結果から、みずほ証券にはサービス品質を向上し、新規顧客ニーズを満たす施策を実行する必要性があるといえるだろう。
みずほ証券の良いところを教えてください。
アンケートによれば、顧客が評価している主な点は、「対面によるサポートが手厚い(35.8%)」と「IPO関連のサービスが充実している(28.4%)」であった。
特に、「アドバイスを受けながら投資できるので、初心者も取り組みやすい」「IPOの主幹事になることが多く、情報が手に入りやすい」「IPOの銘柄数が多いので何度も抽選に申し込める」など様々な点が高く評価されている。
また、「電話によるサポートが手厚い(20.9%)」も多くの投資家から挙げられており、中でも新NISAについて個別相談ができるNISA専用ダイヤルがとても役立った、という意見が目立った。このように、対面証券ならではの丁寧な対応やIPOを活用しやすい取引環境の提供が、顧客からの信頼と満足に繋がっていると考えられる。
ただ、「良いところがない(4.5%)」と回答したユーザーも少数ながら存在している。みずほ証券はこれらの意見を受け止め、現状のサービスについて改良していく必要があるだろう。
みずほ証券の改善してほしいところを教えてください。
アンケートによれば、「手数料が高い(59.7%)」を不満に挙げた回答者が圧倒的多数を占める結果となった。
具体的には、「約定取引だけで1,000円以上の手数料がかかり、損するだけなので取引しなくなった」「信用取引などで多額の手数料がかかるので、取引回数を抑えている」といった意見が寄せられた。過半数を超えるユーザーから改善要望が届いていることを考えると、みずほ証券は手数料の改訂に早急に取り組むべきだろう。
さらに、「取り扱っている投資信託の種類が少ない(28.4%)」ことも多くのユーザーが挙げており、特に「新NISAで買えるファンドの本数が少ない」という不満が目立った。この結果から、みずほ証券が他社との競争に勝つためには、取扱銘柄の拡充が必須といえる。
このように、みずほ証券が取り組むべき課題は明確に示されており、これらの問題が解消されれば顧客満足度が向上し会社の信頼度も高まっていくだろう。
なお、みずほ証券で取り扱っている投資信託については、以下のコラムで人気の商品を中心に紹介している。銘柄数こそ少ないかもしれないが、あなたが興味のあるファンドがないか、一度確認してみても良いだろう。
今回のアンケートを通じて
今回のアンケートを通じて、みずほ証券のサービスに改善が求められている現状が明らかとなった。
同証券で継続的に取引している回答者のうち78.6%は他証券をメインに利用しており、顧客のニーズを満たしきれていないことが伺える。
特に、手数料の高さと取扱ファンドの少なさは顧客満足度を著しく下げている要因となっており、速やかな改善が求められる。
対面サポートの手厚さやIPO関連サービスの充実度は顧客から高い評価を受けているものの、上記の不満に対する改善策の実行も必要な状況である。
これらの課題に対処することで、みずほ証券の顧客基盤は強化され、会社の評判も高まっていくだろう。