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【2024年6月調査】退職金運用の失敗談に関するアンケート調査

アドバイザーナビ株式会社(本社:東京都中央区日本橋兜町8-1、代表取締役社長:平行秀)は、ユーザーの実体験を元にした資産運用や保険など、金融の様々なカテゴリーにおける情報を発信するサイトを運営しています。本記事では、2024年6月に行った退職金運用の失敗談に関する調査結果をご紹介いたします。

調査会社:アドバイザーナビ株式会社

調査方法:インターネットによるアンケート調査

調査期間:2024年6月24日 〜 2024年7月8日

調査母集団:69人

アンケート回答者の詳細データ:末尾に記載

アンケートサマリー

  • 退職金運用を始める前の運用経験を調査したところ、「1年以上3年未満(29.0%)」が最も多く、「5年以上(21.7%)」「投資経験なし(18.8%)」が続く形となった。このことから、退職金運用を始めた回答者には、初心者から経験者まで様々な投資家がいることがわかった。
  • 退職金運用の損益状況について確認したところ、「損している」と答えた投資家が36.2%で最も多かった。「儲かっている」または「トントンである」と回答した割合はそれぞれ31.9%で、退職金運用の成果にはばらつきが見られた。
  • 退職金運用でこれまでに損失を経験した投資家は回答者全体の56.5%にのぼり、退職金運用におけるリスク管理の重要性を示す結果となった。また、具体的な失敗談として、「取引タイミングを逃した」、「運用に関する知識が不足していた」、「運用資金を高額にしすぎて大きな損失を出した」といったものが挙げられた。
  • 退職金運用で失敗した理由としては、「各種リスクに対する認識不足」「運用を始める前の準備不足」がともに28.9%で並ぶ形となった。また、失敗をどのように次回以降の取引に活かしたか、という問いについては「長期運用を心掛けるようになった」、「定期的に運用を見直すようになった」、「運用に関する知識を勉強するようになった」がそれぞれ回答者の21.6%から挙げられた。
  • 退職金運用で失敗したことがない投資家へその秘訣を尋ねたところ、「長期・分散・積立投資を実践している」が46.7%で圧倒的に多かった。また、「安定成長している銘柄を見極める(23.3%)」「少額で運用し、慎重に投資判断を行う(16.7%)」「余剰資金で運用することを心がける(16.7%)」といった意見も目立ち、慎重に運用に取り組むことの重要性が読み取れる結果となった。
目次

退職金運用の経験に関するアンケート

まずは、退職金運用を始める以前の投資経験や、現在の運用成績に関するアンケート結果から取り上げる。

退職金運用を始める前、資産運用の経験はどれくらいありましたか?

アンケートによれば、「1年以上3年未満29.0%)」の回答者が最も多く、次いで「5年以上21.7%)」「投資経験なし18.8%)」の順で続いた。

これらのデータは、退職金運用に取り組む投資家の運用経験が多種多様であることを示唆している。また、退職金が入ったことをきっかけに運用を始めようとしている初心者が一定数いることが考えられる。

ただ、投資経験が浅い場合、退職金運用で思わぬ損失を出してしまう可能性も高まる。なるべく事前に運用経験を積んでおくことが望ましいが、退職金で初めて投資をするという方は、運用手法の特徴やリスクなどを事前に理解しておくことが重要だ

現在の退職金運用の損益状況を教えてください。

アンケートによれば、「損している」という回答者の割合が36.2%、「儲かっている」「トントンである」と答えたのが共にそれぞれ31.9%となっている。

退職金運用に限らず、資産運用は必ず利益が出るという保証はない。加えて、現在退職金運用をしている人の半数近くが投資を始めて3年未満と経験が浅いことから、回答者の投資成果にもばらつきが出ているのだろう。

資産運用におけるリスクとリターンは正比例の関係にあり、ローリスク・ハイリターンのような確実に利益を出せる資産クラスは存在しない。退職金運用で大きな失敗を防ぐためには、「分散投資を行う」「長期運用でリスクを抑える」といった適切なリスク管理方法を身につけておくことが必要だ。

退職金運用の失敗談に関するアンケート

続いて、退職金運用の失敗談や得られた教訓、失敗を防ぐコツに関するアンケート結果を取り上げる。

退職金運用で損したことはありますか?

アンケートによれば、回答者の56.5%過去に損失を経験したことがあるとわかった。この結果は、退職金運用におけるリスクの存在を浮き彫りにしている。

一方で、順調に運用成果を上げている人が43.5%いるように、適切な運用戦略を立てればリスクを軽減できることも示唆されている。

特に、投資初心者が退職金運用で成功するためには、リスク管理を徹底する必要性が高いといえるだろう。

退職金運用の失敗談を具体的に教えてください。

アンケートによれば、退職金運用の様々な失敗談が回答者から寄せられた。中でも多く見られた事例を3種類紹介する。

まずは、以下のような「取引すべきタイミングを逃した」というケースだ。

このように、「利益が出ている時に欲を出して保有し続けていたら暴落した」「損失時に我慢できずに売却してしまい、大きなリターンを得るチャンスを逸した」という回答が多くの投資家から寄せられた。

他によく見られた事例としては、以下のような「資産運用に関する知識不足が原因で損した」「高額資金で運用して大きな損失を出した」の2パターンがあった。

これらの事例から、特にFXや株式投資のようなハイリスク・ハイリターンの運用手法を扱う際は、知識の習得や運用資金の振り分けなど事前の準備が欠かせないことが読み取れる。また、運用資金を生活に支障が出ないレベルの額に留めておくことも重要となるだろう。

退職金運用に失敗した理由を教えてください。

アンケートによれば、「各種リスクを正確に理解できていなかった28.9%)」「運用を始める前の準備が全体的に不足していた28.9%)」が最も多くの回答者から寄せられた。

具体的には、「外国株や暗号資産など、ハイリスクの資産クラスへ考えなしに投資して損失を出した」「十分な運用資金を準備しておらず、すぐに資金が尽きてしまった」「市場のリサーチや専門家への相談などやるべきことをやっていなかった」など様々なケースが見られた。

また、「取引の判断を誤った15.8%)」「無茶な運用をしてしまった13.2%)」も一部の投資家から挙げられており、特に、株式投資による失敗が多かった。

アンケート結果から、退職金運用を行う際には、事前の情報収集の徹底と無理のない運用計画の立案・実行が求められているといえるだろう。

退職金運用の失敗体験をその後の取引でどのように活かしていますか?

アンケートによれば、「長期運用を心掛けるようになった」「運用状況を定期的に見直す習慣をつけた」「運用に関する知識を勉強し始めた」がそれぞれ21.6%で並ぶ形となった。

これらの結果から、多くの回答者が過去の失敗を教訓に、適切なリスク管理の方法を学んで退職金運用に活かしていることが伺える。

また、「運用計画を立てるようになった13.5%)」も一定数の回答を得ており、事前に計画を立てておくことの重要性を学んだ投資家も多かった。

このような改善策は退職金運用を成功させるための大切なステップであり、長期運用で少しずつリターンを積み重ねることの重要性を示している。

退職金運用の計画は、自分の状況に合わせて立てることが成功への近道である。以下のコラムで年代別におすすめの運用プランを紹介しているので、一つの参考事例としてほしい。

退職金運用の失敗を防ぐコツを教えてください。

アンケートによれば、「長期・分散・積立投資を実践する46.7%)」が圧倒的に多い結果となった。具体的には「信託報酬の安いファンドでドルコスト平均法による積立を行う」「インデックス投資でコツコツ運用を行う」といった方法を実践している声が多く寄せられた。

その他にも、「安定成長している銘柄を見極める23.3%)」「少額で運用し、慎重に投資判断を行う16.7%)」「余剰資金で運用することを心がける16.7%)」等様々な意見が見られた。

アンケート結果から、退職金運用の失敗を防ぐには、リスクの少ない運用手法を選び、欲を出しすぎず冷静に運用していくことが必要だといえるだろう。

なお、具体的にどんな運用手法を選べば良いのか分からない人は、以下の記事で紹介されているものから取り組んでみるのもおすすめだ。

今回のアンケートを通じて

今回のアンケート調査により、退職金運用の失敗を防ぐためのコツや必要な心構えが明らかとなった。

回答者全体の56.5%が退職金運用で何らかの損失を経験しており、具体的には取引タイミングの逸失や高額資金の運用による損失などが挙げられた。

回答者の多くは、これらの失敗を教訓に知識習得や運用状況の定期的な見直しを実行しており、退職金を慎重に運用することの重要性が伺える。また、失敗したことがないという回答者の多くは長期・分散・積立投資を実行していた。

アンケート結果から、退職金運用の成功には適切なリスク管理の実行が必要不可欠であることがわかった。バランスの取れたポートフォリオを構成しつつ、堅実にリターンを積み重ねることが成功の鍵となるだろう。

アンケート回答者の詳細データ

回答者の性別

回答者の年齢

この記事を書いた人

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