アドバイザーナビ株式会社(本社:東京都中央区日本橋兜町8-1、代表取締役社長:平行秀)は、ユーザーの実体験を元にした資産運用や保険など、金融の様々なカテゴリーにおける情報を発信するサイトを運営しています。本記事では、2024年6月に行ったauカブコム証券の評判に関する調査結果をご紹介いたします。
調査会社:アドバイザーナビ株式会社
調査方法:インターネットによるアンケート調査
調査期間:2024年6月24日 〜 2024年7月8日
調査母集団:108人
アンケート回答者の詳細データ:末尾に記載
アンケートサマリー
- auカブコム証券を現在も利用しているのは回答者の90.7%で、その内の34.7%が同証券をメイン口座として利用している。このことから、多くの投資家に利用されながらもサブ口座の地位に留まっているauカブコム証券の現状が読み取れる。
- auカブコム証券での取引をやめた理由としては「サイトの使い勝手が良くない(50.0%)」が最も多く寄せられた。同様に「楽天証券やSBI証券などより条件の良い他社へ切り替えた(40.0%)」ユーザーも多く、サイトの改良や各種取引条件の改善が必要な状況となっている。
- auカブコム証券に5段階評価をつけてもらったところ、5点と4点をつけた回答者の割合が合計で52.7%となった。また、1点をつけたユーザーが1人もいないことから、同証券のサービス品質は一定以上のクオリティであることが伺える。
- auカブコム証券の良い点としては、「取引ツールの機能性の高さ」と「auユーザーへのサービスの手厚さ」がそれぞれ45.8%の回答者から挙げられている。特に、会社独自のサービスに対する評価が高く、同証券がauユーザーを中心に多くの投資家から支持を集めていることがわかった。
- auカブコム証券の改善点としては、「取引ツールが使いにくさ(43.5%)」を挙げた回答者が多く、機能が豊富すぎて使いこなせていない投資家が多いと考えられる。この結果を基に、auカブコム証券は「取引ツールの画面や機能の整理」を早急に行う必要があるといえる。
auカブコム証券の利用歴に関するアンケート
まずは、現時点でauカブコム証券を利用しているか、メイン口座として使っているか、および現在auカブコム証券で取引しなくなった理由に関するアンケート結果から取り上げる。
現在auカブコム証券の口座で取引をしていますか?
アンケートによれば、現在もauカブコム証券で定期的に取引を行っているのは回答者全体の90.7%であった。
この結果は、auカブコム証券の顧客基盤が盤石であることを示唆しており、多くのユーザーが同証券のサービスを活用していることが読み取れる。
ただ、残りの9.3%が取引をやめてしまった理由についてはさらに詳細な分析が必要な状況だ。投資家の意向を汲み取ってサービスを改善できれば、顧客定着率をより高めることができるはずである。
現在auカブコム証券をメインの投資口座として利用していますか?
アンケートによれば、auカブコム証券で取引している回答者のうち、同証券をメイン口座として利用している投資家の割合は34.7%であった。
この結果は、多くの利用者が同証券をサブの取引口座として位置づけ、他の証券会社をメインとしていることを示している。
投資家のメイン口座としての地位を確立するため、auカブコム証券は投資環境やサービスの利便性向上に取り組む必要があるだろう。
auカブコム証券で取引しなくなった理由は何ですか?
アンケートによれば、取引をやめた理由としては「サイトが使いにくかった(50.0%)」が最も多かった。
具体的には、「注文画面の操作が複雑で、注文内容の変更や同時注文がしにくかった」「手続きの進め方が分かりづらかった」といった意見が挙げられている。また、「条件の良い他社へ切り替えた(40.0%)」というユーザーも多く、特に「手数料0円の楽天証券やSBI証券に切り替えた」という回答が目立った。
アンケート結果から、auカブコム証券は「サイトの簡略化や操作性の向上」「取引条件の見直し」へ取り組む必要があるといえる。
auカブコム証券の評価に関するアンケート
続いて、auカブコム証券の5段階評価、良い点や改善してほしい点に関するアンケート結果について取り上げる。
auカブコム証券を5段階で評価してください。
アンケートによれば、auカブコム証券のサービスは概ね高く評価されていることがわかった。
高評価の5点と4点をつけた回答者の割合が合計で52.7%となっており、過半数を超えるユーザーがauカブコム証券のサービスに満足していることがわかった。さらに、最低評価の1点をつけた投資家が1人もいないことから、サービス品質が一定以上の水準にあることも読み取れる。
ただ、中間評価の3点を付けた回答者も36.1%おり、auカブコム証券はこれらの顧客に対してより充実したサービスを提供できる可能性がある。これらの回答者の満足度を向上させれば、会社の評判はより高まるだろう。
auカブコム証券の良いところを教えてください。
アンケートによれば、顧客が評価している主な点は、「取引ツールの機能性の高さ(45.8%)」と「auユーザーへのサービスの手厚さ(45.8%)」であった。
具体的には、「kabuステーションやカブボードなどの独自ツールをカスタマイズすればスムーズに取引できる」「Pontaポイントによるポイント投資やauじぶん銀行サービスなど、日頃からauを利用している人にお得な特典が多い」ことを挙げる回答者が多かった。
また、約定代金ベースで上限100万円まで取引手数料が無料になる点を高く評価する声も一定数寄せられた。
これらのことから、特に「ツールを活用して積極的に取引を進めたい人」や「auのサービスを普段使っている人」にとってauカブコム証券が魅力的な選択肢となっているといえる。
なお、auカブコム証券のサービス詳細については、以下のコラムでまとめられているため、口座開設を考えている人は目を通しておくことをおすすめする。
auカブコム証券の改善してほしいところを教えてください。
アンケートによれば、「取引ツールが使いにくい(43.5%)」点を不満に挙げた回答者が最も多かった。
具体的には、「ブラウザ版のツール画面がごちゃごちゃしていて見づらい」「アプリの機能が豊富すぎてどれを使えばいいのか分からない」といった意見が目立った。auカブコム証券は「取引ツールの画面や機能の整理」に真っ先に取り組むべきといえる。
さらに、「取扱銘柄が少ない(25.9%)」ことや「手数料が高い(23.1%)」ことを指摘する声も多く、他のネット証券と比べて条件面が劣っていることも推測できる。
auカブコム証券はこれらの意見を真摯に受け止め、サービスの改善に取り組む必要があるだろう。
今回のアンケートを通じて
今回のアンケートを通じて、auカブコム証券の強みと弱みが明らかになった。
回答者全体の90.7%が同証券で取引を継続的に行なっており、取引ツールの機能性やauユーザーならではの特典を評価する声が多く寄せられた。
ただ、取引ツールの複雑さや取引条件について指摘する投資家もおり、これらの課題への対応は今後の顧客満足度向上には欠かせない。
総じて、auカブコム証券にはサービスの独自性を保ちつつ、改善点に対応していくことが求められている。特に、取引ツールがより簡潔に使えるようになれば、顧客満足度と会社の評判はさらに高めることができるだろう。