MENU

【2024年6月調査】40代の投資信託運用に関するアンケート調査

アドバイザーナビ株式会社(本社:東京都中央区日本橋兜町8-1、代表取締役社長:平行秀)は、ユーザーの実体験を元にした資産運用や保険など、金融の様々なカテゴリーにおける情報を発信するサイトを運営しています。本記事では、2024年6月に行った40代の投資信託運用に関する調査結果をご紹介いたします。

調査会社:アドバイザーナビ株式会社

調査方法:インターネットによるアンケート調査

調査期間:2024年6月25日 〜 2024年7月9日

調査母集団:145人

アンケート回答者の詳細データ:末尾に記載

アンケートサマリー

  • 40代が投資信託を始めた理由として最も多かったのは、「老後資金を貯めるため(78.6%)」であった。この結果から、多くの40代が将来に備えて投資信託を始めており、長期的な資産形成に焦点を当てていることが読み取れる。
  • 40代の投資信託の運用経験は「5年以上」が31.0%で最も多く、次いで「3年以上5年未満」が24.8%となった。この結果から、過半数を超える回答者が投資信託での運用経験を3年以上積んでいることがわかった。
  • 40代の投資信託の運用実績を確認したところ、「儲かっている(66.9%)」人の割合が最も多かった。「損している(4.1%)」と回答した投資家が圧倒的に少ないことからも、投資信託が安定して運用しやすい資産クラスであることが読み取れる。
  • 40代が投資信託を選ぶ基準としては、「運用実績(66.9%)」、「コスト(55.2%)」、「収益性(50.3%)」が重視される傾向にあった。20代の同アンケート結果と比較するとコストを優先する投資家の割合が多くなっていることから、40代のリスク回避傾向の強さが伺える。
  • 40代から最も人気を集めている投資信託は、「インデックスファンド(86.9%)」であり、おすすめの投資信託も「インデックスファンド(84.1%)」であった。手数料を抑えつつ、分散投資を実践できるインデックスファンドは、多くの40代のニーズに合致しているようだ。
  • 投資信託以外の資産クラスを運用している40代は38.6%であった。このことから、分散投資を実践している投資家が一定数いることがわかり、個人の投資目標やリスク許容度によって異なる資産クラスを選んでいることが考えられる。
  • 40代のポートフォリオの中で投資信託が占める割合としては、「0%〜30%台」が49.2%で最も多くなり、「100%」と回答したのは14.5%に留まった。こうなった理由として、「全体の保有資産の中で投資信託が占める割合」を回答した投資家が一定数いたことが推測される。
  • 40代が活用している投資信託以外の運用先としては、「株式(71.4%)」が最も多く選ばれている。アンケート結果から、投資信託の割合を低めにして様々な資産クラスへ分散投資を行っている40代が多いことが伺える。
目次

40代の投資信託の運用経験に関するアンケート

まずは、40代が投資信託の運用を始めた理由と運用歴、運用パフォーマンスに関するアンケート結果について取り上げる。

あなたが投資信託での運用をはじめたきっかけは何ですか?

アンケートによれば、「老後資金を貯めるため」と回答した40代が78.6%で圧倒的に多かった。その他には「日々の生活費の足しにするため29.0%)」、「もともと興味があったから23.4%)」、「子供の教育費のため20.7%)」といった理由が続いている。

これらのデータから、40代は投資信託で将来の生活資金を確保することを最優先としており、同時に日常生活の資金源として活用していることが伺える。

また、新NISA制度の開始家族・友人の勧めをきっかけに運用を始めた回答者も複数いることから、40代の投資信託を始める理由は多種多様であるといえる。

投資信託での運用経験はどれくらいありますか?

アンケートによれば、40代の投資信託の運用経験は「5年以上」が最も多く、全体の31.0%を占めている。そこから、「3年以上5年未満」が24.8%、「1年以上3年未満」が22.8%、「1年未満」が21.4%と続く形となった。

このデータは、過半数を超える回答者が投資信託を3年以上運用していて、ある程度運用経験を重ねた40代が多いことを示している。

ただ、運用を始めたばかりの初心者も一定数おり、40代の投資信託での運用経験は多岐にわたっていることがわかった。

現在の投資信託の損益状況を教えてください。

アンケートによれば、「儲かっている」が66.9%と過半数を超える結果となった。一方で「トントン」、すなわち損失と利益が相殺されている人は29.0%、「損している」人は4.1%に留まった。

このデータから、多くの40代が投資信託でリターンを積み重ねていることが読み取れる。

また、損失を出している投資家がごくわずかであることから、投資信託が安定的な運用を実現する資産クラスであることが示唆されている。これまでの経験を活かし、自分の投資スタイルを確立して適切にリスク管理を行う40代が多いといえるだろう。

40代におすすめの投資信託に関するアンケート

続いて、40代が投資信託を選ぶ基準や実際に運用しているファンド、おすすめの投資信託に関するアンケート結果について取り上げる。

あなたが投資信託を選ぶ基準を教えてください。(複数回答可)

アンケートによれば、40代が投資信託を選ぶ際の最も重要な基準は「運用実績」であり、66.9%の回答者がこれを挙げている。次いで、「コスト」が55.2%、「収益性期待リターン)」が50.3%となっている。

20代を対象に行った同アンケート結果と比較して「コスト」と「収益性」の順位が入れ替わっていることから、40代はリスクを回避する傾向にあると読み取れる。(20代が投資信託を選ぶ基準は「運用実績54.5%)」「収益性50.9%)」「コスト47.3%)」の順番であった。)

また、「基準価格24.1%)」や「運用会社20.0%)」を重視すると答えた回答者もおり、ファンドについてより細かく分析している40代が多いことも伺える。

これらの結果から、投資信託を選ぶ際の基準は個人の投資目的やリスク許容度と密接に関連していると考えられる。

現在、どの投資信託で運用していますか?

アンケートによれば、40代の中で最も人気のある投資信託は「インデックスファンド」であり、その割合は86.9%にのぼった。

インデックスファンドには、「手数料が安い」や「値動きがわかりやすい」、「分散投資や少額投資に適している」といった多くのメリットがある。これらの特徴から、40代はインデックスファンドに絶大な信頼を寄せているのであろう。

また、「アクティブファンドテーマ型ファンド)」と「債券ファンド」で運用している投資家がそれぞれ8.3%いる他、「レバレッジ型ファンド」は6.9%、「REIT型ファンド」は6.2%の投資家が運用していた。

20代の同アンケート結果と比べて回答が多少分かれていることから、運用経験を積んで様々なファンドへ投資を行っている40代が多いと推測される。(20代はインデックスファンドが93.8%、アクティブファンドが8.0%で、それ以外は4%未満であった。)

このデータは、40代がインデックスファンドを中心に、比較的低リスクで市場平均のリターンを目指す戦略を好んでいることを示している。

あなたが思う、40代におすすめの投資信託はどれですか?

アンケートによれば、40代が推奨する投資信託としては「インデックスファンド」が84.1%と圧倒的な支持を得ている。

先述したように、40代は投資信託を選ぶ際にリスク回避を重視する傾向があるため、手数料を抑えながら分散投資ができるインデックスファンドの人気が高いと考えられる。

また、「債券ファンド」をおすすめしている回答者も6.2%と少数ながら存在しており、ローリスク商品が投資対象となっているファンドが人気を集めていることが伺える。

アンケート結果から、40代はリスクを抑えつつリターンを積み重ねられる投資先として、インデックスファンドを高く評価していることがわかった。

なお、以下の記事ではインデックスファンドを組み合わせた40代におすすめのポートフォリオについて紹介している。具体的にどのような組み合わせが有効なのか、詳しく知りたい方は目を通してみることをおすすめする。

40代の資産運用全般に関するアンケート

最後に、40代が投資信託以外の資産クラスを運用しているか、どれくらいの割合で投資信託を保有しているか、実際に運用している資産クラスはどれか、に関するアンケート結果について取り上げる。

投資信託以外の資産クラスを運用していますか? 

アンケートによれば、「はい」が38.6%、「いいえ」が61.4%という結果であった。

これは、回答者の多くが運用先を投資信託へ限定しているが、多様な資産クラスへ分散投資を行っている投資家も一定数いることを示唆している。

投資信託以外の資産クラスへ関心を持っている投資家がいることは、個々のリスク許容度や投資目的に応じた運用戦略が採られていることを反映している。

あなたの運用資産における投資信託の割合を教えてください。

アンケートによれば、「0%〜30%台」が42.1%で最も多くなった。その後は、「40%〜60%台」が24.1%、「70%〜90%台」が19.3%、「100%」が14.5%となっている。

前段の質問から、過半数を超える回答者は運用資産を投資信託に限定しており、今回の質問回答は「100%」が最も多くなるはずである。

ただ、実際の回答結果がばらけていることから、「保有している全資産の中で投資信託が占める割合」について回答した投資家が一定数いたことが考えられる。

こうした条件を加味しながらアンケート結果について考察すると、投資額を調整している40代が多いことが推測される。

適切にリスク管理を行うためには、相場下落時などに大きな損失を抱えないよう、保有資産における運用資産の割合を限定することが重要となる。投資信託の運用経験を積み重ねている40代は、投資額が増えすぎないように注意していると考えられるだろう。

投資信託以外にどの資産クラスで運用していますか?

アンケートによれば、「株式」に投資している人の割合が71.4%で圧倒的に高く、これに「FX23.2%)」と「ETF19.6%)」が続く形となった。

株式とFXの人気が高いことから、より高いリターンを狙う傾向にある40代が投資信託以外の商品を購入していることが伺える。

さらに、「外貨預金14.3%)」や「債券12.5%)」を保有している回答者も一定数おり、分散投資によるリスク軽減を実践していることが読み取れる。

これらの情報から、40代は投資信託に加えて、様々な資産クラスへ関心を寄せていることが明らかとなった。

今回のアンケートを通じて

今回のアンケートを通じて、多くの40代が投資信託を運用して資産形成を進めていることが明確になった。

過半数を超える投資家が投資信託で3年以上運用しており、回答者の66.9%が実際に儲かっていると回答している。具体的には、低コストでリスク管理のしやすいインデックスファンドが圧倒的な人気を博している。

また、投資信託だけではなく株式やFXなど他の資産クラスに分散投資をすることで、リスクの分散やリターンの最大化を図っている40代も多い。

アンケート結果から、老後資金や生活費を準備するために、投資信託を有効活用している40代が多いことが伺える。

アンケート回答者の詳細データ

回答者の性別

回答者の年齢

この記事を書いた人

目次