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【2024年6月調査】60代の投資信託運用に関するアンケート調査

アドバイザーナビ株式会社(本社:東京都中央区日本橋兜町8-1、代表取締役社長:平行秀)は、ユーザーの実体験を元にした資産運用や保険など、金融の様々なカテゴリーにおける情報を発信するサイトを運営しています。本記事では、2024年6月に行った60代の投資信託運用に関する調査結果をご紹介いたします。

調査会社:アドバイザーナビ株式会社

調査方法:インターネットによるアンケート調査

調査期間:2024年6月25日 〜 2024年7月9日

調査母集団:30人

アンケート回答者の詳細データ:末尾に記載

アンケートサマリー

  • 60代が投資信託を始めた理由としては「老後資金を貯めるため(70.0%)」が最も多かった。また、「日々の生活費の足しにするため(36.7%)」や「もともと興味があったから(20.0%)」を挙げた回答者もいることから、60代の様々なニーズを投資信託が満たしていることが読み取れる。
  • 60代の投資信託の運用経験は「5年以上(33.3%)」が最も多く、そこから「1年未満(26.7%)」、「1年以上3年未満(23.3%)」、「3年以上5年未満(16.7%)」が続く形となった。ここから、60代の投資家には経験者と初心者が入り混じっている様子が伺える。
  • 60代の投資信託の運用実績を確認したところ、「儲かっている」と回答した投資家の割合が73.3%で最も多かった。また、「損している」回答者は6.7%に留まっていることから、60代が投資信託を慎重に運用してリターンを積み重ねていることが読み取れる。
  • 60代が投資信託を選ぶ基準としては、「収益性(63.3%)」と「運用実績(53.3%)」、「コスト(43.3%)」が重視されていた。他の年代の同アンケート結果と比較して収益性を求める回答者が多かったことから、60代がリターンを追求する傾向にあることが明らかとなった。
  • 60代から最も人気を集めている投資信託は、「インデックスファンド(83.3%)」であり、おすすめの投資信託も「インデックスファンド(86.7%)」であった。値動きが分かりやすく低コストで運用可能なインデックスファンドは、60代のニーズに合致した商品として人気を集めていると考えられる。
  • 投資信託以外の資産クラスを運用している60代は全体の30.0%であった。このことから、分散投資を実践している投資家が一定数おり、個人の投資目標やリスク許容度によって異なる投資先を選んでいることが推測される。
  • 60代のポートフォリオの中で投資信託が占める割合としては、「0%〜30%台」が33.3%で最も多かった。「100%」と回答した投資家の割合が少なかった理由としては、「全体の保有資産の中で投資信託が占める割合」を回答した投資家が一定数いたことが考えられる。
  • 60代が保有している投資信託以外の運用先としては「株式」が77.8%で最も多かった。また、「債券」と「ETF」もそれぞれ22.2%の回答者から選ばれており、60代が多様な投資先に興味を持つ傾向にあることが読み取れる。
目次

60代の投資信託の運用経験に関するアンケート

まずは、60代が投資信託の運用を始めた理由と運用歴、運用パフォーマンスに関するアンケート結果について取り上げる。

あなたが投資信託での運用をはじめたきっかけは何ですか?

アンケートによれば、「老後資金を貯めるため」と回答した60代が70.0%で圧倒的に多かった。

次いで「日々の生活費の足しにするため」が36.7%、また「もともと興味があったから」と「新NISAが始まったから」がそれぞれ20.0%で並んだ。

アンケート結果から、投資信託が60代の様々なニーズに応える手段として活用されていることがわかる。

投資信託での運用経験はどれくらいありますか?

アンケートによれば、60代の投資信託の運用経験は「5年以上」が最も多く、全体の33.3%を占めている。

この結果から、60代には長年にわたって投資信託を運用している経験者が多いことが読み取れる。

また、「1年未満」と回答した人が26.7%いたことから、60代になってから投資信託を始めた初心者も一定数いると考えられる。高齢になってから運用を始めても決して遅くはないのだ

現在の投資信託の損益状況を教えてください。

アンケートによれば、「儲かっている」が73.3%と大多数を占める結果となった。一方で「トントン」、すなわち損失と利益が相殺されている人は20.0%、「損している」人は6.7%に留まった。

これらのデータから、投資信託の運用成果が回答者の運用経験に関わらず出ていることが読み取れる。

また、損が出ている投資家が少ないことからは、60代が投資信託の運用を慎重に行っていることも推測される。

60代におすすめの投資信託に関するアンケート

続いて、60代が投資信託を選ぶ基準や実際に運用しているファンド、おすすめの投資信託に関するアンケート結果について取り上げる。

あなたが投資信託を選ぶ基準を教えてください。(複数回答可)

アンケートによれば、60代が投資信託を選ぶ際の最も重要な基準は「収益性期待リターン)」であり、63.3%の回答者がこれを挙げている。また、「運用実績53.3%)」と「コスト(43.3%)」も多くの60代から重要視されていることがわかった。

他の年代のアンケート結果ではいずれも「運用実績」が最も重要視されており、、60代が相対的にリターンを追求する傾向が強いことが伺える。

さらに、「純資産総額26.7%)」や「運用会社16.7%)」を判断基準とする人も一定数おり、ファンドの安定性や運用主体の信頼性を評価する姿勢も読み取れた。

現在、どの投資信託で運用していますか?

アンケートによれば、60代の中で最も人気のある投資信託は「インデックスファンド」であり、83.3%の回答者が運用している。

また、「アクティブファンドテーマ型ファンド)」も20.0%と一定の人気を集めており、リターンを追求する傾向にある60代から支持を得ていることが推測される。

さらに、「債券ファンド16.7%)」や「REIT型ファンド10.0%)」を保有している回答者もいることから、60代がインデックスファンドを中心に様々な投資信託を活用していることが読み取れる。

あなたが思う、60代におすすめの投資信託はどれですか?

アンケートによれば、60代が推奨する投資信託としては「インデックスファンド」が86.7%と圧倒的な人気を誇っている。また、他ファンドの推奨率はいずれも10%を切る結果となった。

インデックスファンドは低コストで運用可能な、値動きが安定した投資信託である。このような性質が、リスクを軽減しつつリターンを積み重ねたい60代のニーズに合致していると考えられる。

こうした結果から、インデックスファンドが60代の支持を一手に集めていることが示唆されている。

なお、60代に人気の具体的な銘柄については以下のコラムで紹介されているので、あわせて購入時の検討材料としてもらいたい。

60代の資産運用全般に関するアンケート

最後に、60代が投資信託以外の資産クラスを運用しているか、どれくらいの割合で投資信託を保有しているか、実際に運用している資産クラスはどれか、に関するアンケート結果について取り上げる。

投資信託以外の資産クラスを運用していますか? 

アンケートによれば、「はい」が30.0%、「いいえ」が70.0%という結果であった。

これは、多くの60代が投資信託に重点を置いているものの、一部投資家が分散投資を実践していることを示している。

アンケート結果から、60代が個々のリスク許容度や投資目的に応じて運用戦略を策定し自分に合った商品を選んでいることが読み取れる。

あなたの運用資産における投資信託の割合を教えてください。

アンケートによれば、「0%〜30%台」が33.3%で最も多くなった。次いで、「40%〜60%台」が30.0%、「100%」が26.7%、「70%〜90%台」が10.0%となっている。

前段の質問から、回答者の7割が投資信託以外の資産クラスを運用していないことが分かっている。そのため、今回の質問回答も「100%」の割合が最も多くなるはずだが、実際の回答結果はばらけている。

このような結果となっている理由としては、「保有している全資産の中で投資信託が占める割合」を回答した投資家が多かった、ということが考えられる。

上記事情を鑑みて、40代50代の同アンケート結果と比較してみると、「40%〜60%台」と答えた投資家の割合が多いことが読み取れる。(40代は24.1%、50代は15.5%であった)

一般的には、年齢を重ねることで運用期間も限定されるため、できるだけ損失を抑えるためには運用資産の割合を減らしていくことが好ましいとされている。ただ、今回のようにリターンの追求を優先する回答者が多ければ60代でも投資割合を増やして強気に資産運用を行う傾向が表れると考えられる。

投資信託以外にどの資産クラスで運用していますか?

アンケートによれば、「株式」に投資している人の割合が77.8%で圧倒的に高く、これに「債券」と「ETF」がそれぞれ22.2%で続く形となった。また、「外貨預金」や「FX」、「その他純金積立)」と回答した人も11.1%ずついた。

このデータから、60代が株式を中心に多様な資産クラスを運用していることが読み取れる。

また、60代投資家が様々な資産クラスへ分散投資することで、リスク管理とリターンの追求を適切に行っているともいえるだろう。

今回のアンケートを通じて

今回のアンケートを通じて、60代が投資信託を運用して様々なニーズを満たしていることが明らかとなった。

回答者の多くが「老後資金を貯めるため」に投資信託を始めており、全体の73.3%は「儲かっている」と回答している。このことから、投資信託が60代にとって有効な投資手法であることが読み取れる。

また、最も多くの60代の支持を集めたのはインデックスファンドで、値動きが安定している点や低コストで運用できる点が評価されていると考えられる。

加えて、投資信託以外の資産クラスを保有し、分散投資を実践している回答者も一定数いることが明らかとなった。

アンケート結果から、60代の多くは投資信託を有効活用していることが読み取れる。

アンケート回答者の詳細データ

回答者の性別

回答者の年齢

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