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【2024年6月調査】40代の資産運用に関するアンケート調査

アドバイザーナビ株式会社(本社:東京都中央区日本橋兜町8-1、代表取締役社長:平行秀)は、ユーザーの実体験を元にした資産運用や保険など、金融の様々なカテゴリーにおける情報を発信するサイトを運営しています。本記事では、2024年6月に行った40代の資産運用に関する調査結果をご紹介いたします。

調査会社:アドバイザーナビ株式会社

調査方法:インターネットによるアンケート調査

調査期間:2024年6月24日 〜 2024年7月8日

調査母集団:187人

アンケート回答者の詳細データ:末尾に記載

アンケートサマリー

  • 40代が資産運用を始めた理由は「老後資金を貯めるため」が76.5%で最も多く、次いで「日々の生活費の足しにするため」が41.2%となっている。この結果から、40代が資産運用で自分たちの生活を守ろうとしていることが読み取れる。
  • 40代の運用経験は「5年以上(33.7%)」が最も多く、「1年以上3年未満(26.3%)」と「3年以上5年未満(20.9%)」が続く結果となった。40代にとって資産運用が常識になりつつあるといえるだろう。
  • 40代の保有資産がどのくらい運用に回されているか調査したところ、「20%〜40%台(38.0%)」と「20%未満(33.7%)」が全体の7割以上を占めていた。この結果は、運用資産を増やしすぎないように調整している40代が多いことを示唆している。
  • 40代が主な運用先として選んでいるのは、「投資信託(60.4%)」と「株式(59.9%)」であり、ポートフォリオの組み方もこれら2種類の運用手法をメインに組んでいる回答者が多かった。ただ、中には別の運用手法をメインにしていたり、バランスよく様々な運用手法を組み合わせている投資家もいた。このことから、40代が個々の運用戦略に応じて多様なポートフォリオを組んでいることが伺える。
  • 40代が運用先を選ぶ上で重視する点としては、「安定性(79.7%)」、「収益性(63.9%)」、「手数料(37.4%)」の順に多い結果となった。これにより、分散投資でリスクを抑えられる投資信託や高リターンが狙える株式投資の人気が高いことが明らかとなった。
  • 40代が選ぶおすすめの運用先としては、「投資信託(57.2%)」と「株式(27.8%)」の人気が高かった。投資信託は「長期・分散・積立投資がしやすい(51.3%)」「プロに運用を任せられる(12.8%)」などが推奨理由として挙げられた。また、株式投資に関しては、「収益性が高い(11.8%)」「配当金や株主優待を受けられる(11.2%)」などの意見が寄せられた。
目次

40代の運用経験に関するアンケート

まずは、40代が資産運用を始めた理由と運用歴に関するアンケート結果について取り上げる。

資産運用を始めたきっかけは何ですか?

アンケートによれば、40代が資産運用を始めた理由として最も多かったのは「老後資金を貯めるため76.5%)」であり、次点で「日々の生活費の足しにするため41.2%)」が挙げられた。この結果は、回答者の多くが自分達の生活を守る手段の一つとして資産運用を行っていることを示している。

また、「もともと興味があったから34.2%)」「新NISAが始まったから16.0%)」と答えた投資家が一定数いることから、資産運用の重要性を強く意識している40代が多いことも伺える。

これらのデータから、40代は資産運用を通じて将来の生活を豊かにしようとしている傾向が強いことが読み取れる。

資産運用の経験はどれくらいですか?

アンケートによれば、最も多い回答は「5年以上33.7%)」であり、「1年以上3年未満26.3%)」「3年以上5年未満(20.9%)」が続く形となった。

これらのアンケート結果から、40代には経験豊富な投資家が多いことがわかった。また、40代の間で資産運用を行うことが一般的なものとして浸透していることも推測される。

ただ、「1年未満」と答えた40代が17.1%いるように、資産運用を40代から始めるのが遅いということは決してない。まだ資産運用を始めていない人、これから始めようかと検討している人は、本アンケートも参考に将来への備えとして投資を始めてみると良いだろう。

とはいえ、「40代から投資を始めて運用目標を達成できるのか」と心配な人もいるだろう。以下のコラムでは、40代からでも資産運用を始めるべき理由や目標達成のための具体的な方法を紹介している。投資で実践できる内容も解説しているので、ぜひ一読してもらいたい。

40代の保有資産に関するアンケート

続いて、40代の保有資産における運用資産の割合や投資先、ポートフォリオに関するアンケート結果について取り上げる。

保有資産における運用資産の割合を教えてください。

アンケートによれば、40代の保有資産に占める運用資産の割合は、「20%〜40%台38.0%)」「20%未満33.7%)」で全体の70%以上を占める結果となった。このことから、40代の投資家が運用額で投資のリスクを調整していることが推測できる。

ただ、「80%以上」を運用に充てていると回答した投資家も11.8%おり、20代30代を対象に行った同アンケート結果と比較して、運用資金を増やしている回答者が多いこともわかった。(保有資産における運用資産の割合が「80%以上」の回答者の割合が20代は7.4%、30代は9.8%であった。)

この結果から、40代は一定の投資経験を背景に、多様な投資戦略を展開していることが伺える。さらに、将来の生活費を備える手段として、資産運用の重要性が認識されつつあるとも考えられるだろう。

どの資産クラスで運用していますか?

アンケートによれば、40代は、「投資信託60.4%)」と「株式59.9%)」を中心に資産運用を行っていることが明らかになった。

これら二種類の資産クラスの人気は非常に高く、「FX11.8%)」や「外貨預金9.6%)」などと比較するとその差が顕著に表れている。

アンケート結果から、40代は伝統的かつ主流の運用手法を好む傾向があり、投資信託と株式をバランスよく組み合わせている回答者が多いことが読み取れる。

現在の運用ポートフォリオ(資産クラスの割合)を教えてください。

アンケートによれば、40代の回答者は保有資産を様々な資産クラスに分散して運用していることが読み取れる。

中でも多かったのは、株式および投資信託を中心としたポートフォリオで、ポートフォリオの70%以上が「株式」または「投資信託」であるケースが、それぞれ22.9%34.2%となった。実に過半数を超える投資家がこれら2種類の資産クラスをメインに運用を行っていることがわかった。

ただ、中にはそれ以外の運用手法を主軸にしている投資家もいた。例えば、ある回答者は、仮想通貨をメインに以下のようなポートフォリオを構成している。

また、不動産を軸に据え、以下のように他の資産クラスを少しずつ組み合わせてポートフォリオを構成している投資家もいた。

さらに、以下のように様々な資産クラスを組み合わせたポートフォリオを運用している40代もおり、個々の運用戦略やリスク許容度に応じて大きな差異があることも見受けられる。

アンケート結果から、40代は多様な資産クラスを活用し、リスクを管理しながら資産運用を行う傾向があると読み取れる。

40代の運用先の選定基準に関するアンケート

最後に、40代が運用先を選ぶ基準やおすすめの資産クラス、推奨する理由に関するアンケート結果について取り上げる。

あなたが運用先を選ぶ基準を教えてください。(複数回答可) 

アンケートによれば、40代が運用先を選ぶ際に最も重視する要素は「安定性リスク)」であり、79.7%の回答者が選択している。次いで「収益性(期待リターン)」が59.9%、「手数料」が37.4%の回答者から選ばれており、40代はリスクを回避しつつ高い収益を追求する傾向にあることが明らかとなった。

これらの結果から、分散投資でリスクを抑えられる投資信託や大きなリターンが狙える株式が40代から人気を集めているという、先述したアンケート結果とも一致する。

あなたが思う、40代におすすめの運用先はどれですか?

アンケートによれば、40代におすすめの投資先としては「投資信託57.2%)」と「株式27.8%)」が多くの支持を獲得する結果となった。3位の「外貨預金4.3%)」と大きく差があることから、これら2種類の資産クラスの人気の高さが伺える。

投資信託が人気を集めている理由としては、比較的低リスクで運用可能であり、長期運用で資産形成を行いたい40代のニーズに合致していることが考えられる。また、株式投資については、値上がりによる差益に加えて配当金や株主優待なども高く評価されていると推測できる。

これらの結果から、40代は投資信託や株式を中心にポートフォリオを構成すると良いといえるだろう。

運用先としておすすめの理由を教えてください。

アンケートによれば、40代が投資信託を推奨する理由としては、「長期・分散・積立投資がしやすい51.3%)」が圧倒的に多く寄せられた。具体的には、「仕事や家事、子育てが忙しくてもインデックスファンドで長期積立すればいいので楽」といった意見を挙げた投資家が多かった。

同時に「損するリスクを抑えられる22.5%)」「プロに運用を任せられる12.8%)」を挙げた回答者も一定数おり、投資信託に強い信頼感を抱く40代が多いことがわかった。

また、株式をおすすめする理由としては「収益性が高い11.8%)」「株主優待や配当金がもらえる11.2%)」が主に挙げられている。

これらの運用手法は、リスクを抑えながら将来の資産形成に繋げたいという40代のニーズに応えるものであり、運用経験を積み重ねてきた中年層にとって適切な選択肢と考えられる。

今回のアンケートを通じて

今回のアンケートを通じて、資産運用が40代にとって広く浸透してきている現状が明らかとなった。

40代が資産運用を始める主なきっかけは「老後資金を貯めるため」と「日々の生活費の足しにするため」であり、具体的には投資信託と株式が人気の運用手法となっている。これらの手法は安定性と収益性のバランスを重視する40代のニーズに適しており、長期運用でリターンを積み重ねる姿勢が伺える。

また、40代の投資家は経験を生かして多様な投資戦略を展開し、将来の不確実性に備えていることもわかった。この調査結果は、40代にとっての資産運用が、将来への備えや日々の生活の質を高める手段など、様々な役割を果たしていることを示している。

アンケート回答者の詳細データ

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回答者の年齢

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