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60代の資産運用によくある失敗とは?60代の投資失敗談と失敗しない投資のコツを解説

この記事で解決できるお悩み
  • 60代によくある投資の失敗例が知りたい
  • 60代が資産運用で失敗する原因を理解したい
  • 60代の投資のコツが知りたい

人生100年時代といわれる現在、セカンドライフに突入する60代でも資産運用に取り組むことが欠かせない。

中には、退職金を元手に初めて資産運用にチャレンジする人もいるだろう。

しかし、その際に気になるのが「もし失敗したらどうしよう」という点だ。

長期の運用期間を取りにくい60代では、失敗したときのリカバリーが難しい懸念がある。

本記事では、60代の投資家に聞いた資産運用の失敗談を紹介する。

失敗の原因や投資のコツ、年代別の資産運用の失敗例についても紹介するので、ぜひ投資に取り組む際の参考にしていただきたい。

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目次

60代の資産運用によくある失敗例

アドバイザーナビ株式会社では、資産運用に取り組む60代の投資家を対象に失敗談に関するアンケート調査を行った。

その結果、60代の資産運用では、主に次のような失敗談が見られた。

  • 勢いで投資して損失を負う
  • 詐欺の投資情報に騙されてしまう
  • 売買のタイミングを逃した

それぞれアンケート結果とともにくわしく解説していこう。

勢いで投資して損失を負う

人気があったり知名度が高かったり、自分の好みの株式ばかりをむやみに購入しすぐ売却していた。

外資系銀行の窓口でBRICS投資を勧められ知識も浅いのに購入した。元本割れをおこしすぐに解約したが20万くらい損した。

ネット証券で手軽に資産運用ができるようになった現在。オンラインで完結できる利便性があるが、その一方でよく下調べせずに投資して失敗してしまうケースが見られる。

また、対面式の営業の場合でも「勧められるがまま購入してしまった」という人も少なくない。

アンケート結果でも「自分の好みの株式ばかりを買ってすぐに売却してしまった」という声が聞かれ、衝動的な取引で損失を負ってしまうケースが多いようだ。

詐欺の投資情報に騙されてしまう

SNS広告の「株で儲かる」というキャッチフレーズに惹かれてLINE登録。何度か儲かりましたが、最後に騙されて100万消失。

資産運用に関心が高まる現在、残念ながら詐欺目的で投資情報を発信する人も見られる。

特にSNSでは多くの情報が発信されており、その中には「必ずもうかる」「資産が〇倍になる」といった法に触れるような文言で勧誘するものも少なくない。

実際にアンケート結果では、そうしたキャッチフレーズに惹かれて投資してしまった失敗談が聞かれた。

売買のタイミングを逃した

プラスになっているときに売ればよかったのだが、利益に目がくらんで伸ばしに伸ばした結果マイナスに転じてしまった。

大手企業の株を2、3社 買ったところ思惑とは反対に動いてしまい、売り時を迷っていたらマイナスが大きくなった。

資産運用では、利益確定(損切り)のタイミングで失敗するケースが非常に多い。

アンケート結果でも「利益が広がるのを期待して待っていたらマイナスに転じてしまった」という失敗談が聞かれたように、取引のタイミングを逃すことであっという間に損失を負ってしまうことも珍しくない。

また、損失が発生しているときもズルズルと保有し続けることで、さらに損失が広がってしまうケースがある。

60代で資産運用に失敗する人の共通点

アンケートの調査結果を見ると、60代の資産運用で失敗する人には次のような共通点があることが分かった。

  • 事前に投資計画を立てていない
  • 感情に左右されてしまう
  • SNSの情報を鵜呑みにしてしまう

それぞれくわしく解説していこう。

共通点①事前に投資計画を立てていない

きちんとリスクを理解せずに勢いで資産運用を始めてしまうと、「想定以上に大きな損失を負ってしまった」「投資後にすぐ値下がりしてしまった」という失敗につながりやすい。

特にネット証券では手軽に資産運用をしやすいメリットがあるが、その分準備が不十分なまま投資をスタートしてしまうリスクがある。

資産運用では場当たり的に取引を行うのではなく、事前に投資計画を立てておくことが重要だ。

共通点②感情に左右されてしまう

資産運用の基本は「長期投資」である。これは60代が資産運用に取り組む場合でも同様だ。

しかし、いざ投資を始めてみると足元の値動きが必要以上に気になり、少しの値下がりで不安になって売却してしまうケースがある。

結果として損失が積み重なり、大きな損失に広がってしまうことも想定される。

また、銘柄選定の際も「この銘柄は上がるはずだ」と直感や勘を頼りに投資先を決めてしまうことがある。

計画的な資産運用に取り組む際は、なるべく感情的な要因を排除しながら投資判断を下すことが大切だ。

共通点③SNSの情報を鵜呑みにしてしまう

最近では、SNSやWebサイトで投資情報を収集するケースも珍しくない。もちろん、他の投資家の意見を参考にするのは悪いことではない。

しかし、著名なトレーダーの意見ばかりを鵜呑みにするのはおすすめできない。

どのような銘柄が合っているかは各個人の投資意向によって異なるうえに、誰も先の相場の動きは読めないためだ。

「この人がこう言っていたから」といった理由で投資をしてしまうと、なかなか自分の投資スキルも身につけられない。

SNSでの情報は参考程度に留めることを心がけるようにしよう。

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60代は投資をしないほうがいいのか

60代からの資産運用と聞くと、「今さらリスクを取らない方がいいのではないか」「失敗したときがこわい」と感じる人もいるかもしれない。

たしかに資産運用はリスクと切り離せないものではあるが、人生100年時代といわれる現在、なるべく手元の資産を有効活用するためには資産運用に取り組むことが欠かせない。

ここで、資産運用に取り組むときとそうでないときのお金の寿命の違いを見てみよう。

65歳から2,000万円の資産を25万円ずつ取り崩す場合、利回り別のお金の寿命は下記の通りである。

利回り(年利)お金が尽きるタイミング
0%6年8ヵ月(71歳8ヵ月)
1%6年10ヵ月(71歳10ヵ月)
3%7年5ヵ月(72歳5ヵ月)
参考:三菱UFJアセットマネジメント「取り崩しシミュレーション」

上記を見ると、資産運用で利回りを得ることで、お金が尽きるタイミングを先延ばしできることが分かる。

豊かなセカンドライフを送るためには、手元の資金の一部を資産運用に回し、なるべく資産を長持ちさせるように取り組むことが重要だ。

失敗談から学ぶ60代の投資のコツ

60代の資産運用で失敗しないためには、次のようなコツを意識したい。

  • 慎重にリスクをコントロールする
  • 投資ルールを明確にする
  • 予期せぬ出費に備える
  • 専門家へ相談する

それぞれくわしく解説していこう。

慎重にリスクをコントロールする

運用期間が限られる60代では、慎重にリスクをコントロールする必要がある。想定よりも大きなリスクを負うと、セカンドライフの生活資金にまで影響を及ぼしかねないためだ。

今ある資産を守りながら増やすためには、自分のリスク許容度を明確にしたうえで、必ずその範囲内で資産運用に取り組むことが重要だ。

そのためには、各金融商品の特徴を理解し、投資意向に合ったポートフォリオを構築する必要がある。

さらに、ポートフォリオは市況と共に変動することがあるため、定期的に点検するようにしよう。

投資ルールを明確にする

資産運用はなんとなくSNSで仕入れた情報をもとに始めるのではなく、きちんと自分の投資ルールを確立しておくことが重要だ。たとえば、次のような点は必ず明確にしておこう。

  • 投資に回す金額はいくらか
  • どれくらいの期間運用を行うか
  • どれくらいの損失を許容できるか
  • 運用に取り組む目的
  • どれくらいの水準で利益確定(損切り)を行うか など

たとえば、利益確定の水準が明確になっていなければ、いつまでもズルズルと売却できず、そのうち含み損へ転じてしまうこともある。

利益を得るチャンスを活かすためには、きちんと売買のタイミングをあらかじめ決めておくことがおすすめだ。

予期せぬ出費に備える

60代以降では、病気やケガ、自宅のリフォームなど予期せぬ出費が生じるリスクが高まる。突然大きな出費の予定ができたときに対応できるよう、手元にキャッシュを確保しておくと安心だ。

株式や債券、投資信託ではすぐに現金化ができないうえに、市況によっては元本を割っていることもある。そのため、予期せぬ出費への備えはきちんとキャッシュで行っておこう。

どれくらいの資金を準備すべきかは、現在加入している医療保険などを踏まえたうえで考えてみることがおすすめだ。

専門家へ相談する

60代からの資産運用では、専門家からのアドバイスを得ることもひとつの選択肢である。

資産運用はネット証券を利用して自分で取り組む方法もあるが、60代の資産運用はリスクを検証しながら投資戦略を立てる必要がある。

投資経験が浅い人が1人でポートフォリオを構築して資産運用に取り組むのは、ややハードルが高いといえるだろう。

その点、専門家への相談はプロの意見を取り入れながら資産運用を行えるメリットがある。

よりリスクをコントロールするには、専門家へ相談することを検討してみよう。

60代が資産運用で失敗したくないなら誰に相談するべき?

60代でより適切な資産運用に取り組むためには、専門家へ相談することがおすすめだ。

最近では、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)へ相談する個人投資家が増加している。

ここからは、IFAへ相談するメリットや相談先の探し方について紹介していこう。

IFAとは?

IFAとは、「独立系ファイナンシャルアドバイザー」と呼ばれる金融アドバイザーである。

「金融商品仲介業者」としての登録を受けており、株式や債券、投資信託などの金融商品を販売できることが特徴だ。

金融先進国である欧米ではすでに広く知られた存在であるが、日本ではコロナ禍以降の個人投資家の増加と共に注目されるようになった。

IFA法人やIFAの数も年々右肩上がりに増加しており、全国各地で相談することが可能だ。

これまでは資産運用の相談というと金融機関が一般的であったが、今後はIFAのように非金融機関のアドバイザーへ相談するニーズが増加することが見込まれる。

60代からの資産運用はIFAに相談しよう

IFAへの相談は、中立的なアドバイスをもらえるメリットがある。

金融機関でもフィデューシャリー・デューティーに則った営業活動が行われているが、「顧客が支払った手数料で収益を上げる」という構造上、完全に顧客目線になることは難しいといえる。

その点、IFAは金融機関の職員ではないため、金融機関の営業方針に影響を受ける心配がない。

相談者のニーズをしっかりとヒアリングしたうえで、それに見合った商品だけを提案してもらえる安心感がある。

特に、「退職金を元手に初めて資産運用に取り組む」といった投資経験が浅い人は、プロの意見を直接聞ける有益な相談先だといえるだろう。

IFA検索サービス「わたしのIFA」が便利

IFAには、それぞれ得意とする相談分野やメインとなる顧客層がある。より適切なアドバイスをもらうためには、自分のニーズと合致している相談先を探すことが大切だ。

IFA検索サービス「わたしのIFA」では、簡単な質問に答えることで相性の良いIFAをピックアップしてもらえる。

投資意向や投資経験、資産の状況などを踏まえたうえでIFAを紹介してもらえるので、手軽に相談先を見つけることが可能だ。

検索サービスは誰でも無料で利用できるので、ぜひ気軽に活用してみよう。

60代の資産運用は失敗談からコツを学ぼう

セカンドライフに突入する60代の資産運用は、慎重にリスクをコントロールしながら取り組む必要がある。

中には、「感情的な売買で損失を負った」、「投資の詐欺情報に騙されてしまった」という失敗談も少なくない。

より適切な資産運用に取り組むためには、金融のプロであるIFAへ相談することがおすすめだ。

IFA検索サービス「わたしのIFA」を活用して、ぜひセカンドライフの強い味方となるような相談先を探してみよう。

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60代の資産運用の失敗に関するQ&A

60代の投資でやってはいけないことは何ですか?

運用期間が限られる60代の資産運用では、ハイリスク商品に偏った投資を行うことはおすすめできない。

損失を負ったときのリカバリーが難しいためだ。「スパイスとしてハイリスク商品を取り入れたい」という場合は、なるべく投資比率を低めにすることを心がけよう。

60代から資産運用を始めるのは遅いですか?

資産運用は60代からのスタートでも遅くない。

資産運用と聞くと、「若いころから取り組まなければならない」というイメージがあるかもしれない。

たしかに運用期間が長いほどリスクを低減できるメリットはあるが、60代でもきちんと投資意向に見合った投資先を選定することで、十分リスクをコントロールできる。

60代は資産運用の目標をどのように立てるべきですか?

60代での資産運用の目標は、セカンドライフの生活資金を安定化することが大きな目標となる。

万が一の出費に備える資金は別途確保したうえで、ライフステージに応じた投資目標を設定するようにしよう。

スムーズに次世代へ資産を継承するためには、相続・贈与対策についてもしっかりと考えておきたい。

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