アドバイザーナビ株式会社(本社:東京都中央区日本橋兜町8-1、代表取締役社長:平行秀)は、ユーザーの実体験を元にした資産運用や保険など、金融の様々なカテゴリーにおける情報を発信するサイトを運営しています。本記事では、2024年6月に行ったPayPay証券の評判に関する調査結果をご紹介いたします。
調査会社:アドバイザーナビ株式会社
調査方法:インターネットによるアンケート調査
調査期間:2024年6月24日 〜 2024年7月8日
調査母集団:111人
アンケート回答者の詳細データ:末尾に記載
アンケートサマリー
- PayPay証券で継続的に取引を続けているのは回答者の87.4%であり、その中でメイン口座として利用しているのは22.7%に留まった。このことから、PayPay証券が主にサブ口座として扱われており、ユーザーのニーズを満たしきれていない現状が明らかとなった。
- PayPay証券で取引を止めた主な理由としては「手数料が高い(42.9%)」「アプリが使いにくい(28.6%)」が挙げられた。これらの結果から、同証券には「手数料の見直し」や「アプリの改良」といった施策が求められているといえるだろう。
- PayPay証券を5段階評価してもらったところ、3点と4点をつけた回答者の合計が76.5%となり、一定の評価が得られているとわかった。ただ、5点をつけたユーザーの割合がわずか5.4%となっていることから、PayPay証券のサービスに改善の余地が残されていることも読み取れる。
- PayPay証券の良い点としては、「少額投資のしやすさ(48.6%)」と「取引ツールの使いやすさ(39.6%)」が多くの投資家から寄せられた。また、「PayPayポイントを投資へ活用できる(31.5%)」「24時間365日いつでも米国株の取引ができる(17.1%)」を挙げた回答者もいた。これらの特徴から、PayPay証券が「株式に興味がある投資初心者」や「PayPayを普段活用している投資家」に合った会社であることが伺える。
- PayPay証券の改善点として、「手数料が高い(50.5%)」を挙げた回答者が最も多かった。さらに、「銘柄数の拡張(36.9%)」や「アプリの改良(28.6%)」についても一定数要望があり、総じて「投資に慣れてきた経験者向けのサービスを提供してほしい」という意見が目立った。
PayPay証券の利用歴に関するアンケート
まずは、現時点でPayPay証券を利用しているか、メイン口座として使っているか、および現在PayPay証券で取引しなくなった理由に関するアンケート結果から取り上げる。
現在PayPay証券の口座で取引をしていますか?
アンケートによれば、現在もPayPay証券で取引を行っているのは回答者の87.4%であった。
この高い利用率は、同証券の提供するサービスが多くのユーザーに受け入れられていることを示している。
ただ、残りの12.6%は取引をやめていることから、PayPay証券にはこれらの原因を解明し、サービス向上に努める必要があるといえるだろう。
現在PayPay証券をメインの投資口座として利用していますか?
アンケートによれば、PayPay証券で取引している回答者のうち、同証券をメイン口座として利用している投資家の割合は22.7%に留まった。
この結果から、多くのユーザーがPayPay証券をサブ口座として位置づけており、他の証券口座を主に利用していることが明らかとなった。
PayPay証券が投資家のメイン口座として選ばれるためには、ユーザーのニーズを満たすサービスの提供が必要である。顧客満足度を向上させて会社の評判を高めていくことが、メイン口座としての地位を確立することに繋がるだろう。
PayPay証券で取引しなくなった理由は何ですか?
アンケートによれば、取引をやめた理由としては「手数料が高い(42.9%)」が最も多かった。
具体的には、「簡単に口座開設できるのはいいが、手数料が取引のたびにかかるので利用する気が削がれた」「PayPay銀行以外への入出金手数料がかかり、少額投資がしづらかった」などの意見が見られた。
また、「取引ツールが使いにくい(28.6%)」と回答したユーザーも多く、「画面が見づらくて取引時にミスする可能性があると判断してやめた」という声も複数寄せられた。
PayPay証券は、これらのフィードバックを基に「手数料の改定」や「取引ツール画面の整理」に取り組む必要があるだろう。
PayPay証券の評価に関するアンケート
続いて、PayPay証券の5段階評価、良い点や改善してほしい点に関するアンケート結果について取り上げる。
PayPay証券を5段階で評価してください。
アンケートによれば、PayPay証券の評価は比較的良好ではあるものの、サービス改善を望むユーザーも一定数いることがわかった。
3点と4点をつけた回答者の割合は合計で76.5%であり、PayPay証券を評価している一方で改善すべき点があると考えている投資家の多さが読み取れる。
また、1点と5点をつけたユーザーの割合は、それぞれ6.3%、5.4%となった。このことから、大きな不満を抱える投資家の割合は少ないが、全く不満のない投資家が少数派であることも伺える。
PayPay証券は、アンケート結果を踏まえて顧客の不満を解消する努力を行う必要があるだろう。
PayPay証券の良いところを教えてください。
アンケートによれば、顧客が評価している主な点は、「少額投資のしやすさ(48.6%)」と「取引ツールの使いやすさ(39.6%)」であった。
具体的には、「1,000円から株式投資ができる」「1株単位で取引が可能」「PayPayのアプリからそのまま取引に移れるので便利」といった意見が寄せられた。また、株式投資のしやすさに関連して、「いつでも米国株の取引ができる(17.1%)」を理由に挙げている回答者も多かった。
なお、PayPay証券の少額投資は通称「おこづかい投資」と呼ばれ、利用するアプリによって金額が変化する。詳細については以下の記事でまとめられているので、興味のある方は目を通しておくと良いだろう。
さらに、「PayPayポイントを投資へ活用できる(31.5%)」も多くの投資家から高い評価を受けており、これは電子決済サービスをメイン事業とするPayPayならではの強みといえるだろう。
これらの特徴から、PayPay証券は「株式に興味がある投資初心者」や「PayPayを日常的に活用している投資家」にとってメリットの大きい会社だといえる。
PayPay証券の改善してほしいところを教えてください。
アンケートによれば、「手数料が高い(50.5%)」を不満に挙げた回答者が最も多かった。
特に、楽天証券やSBI証券をはじめとするネット証券と比較して手数料が高いことを指摘する意見が多く、手数料の改定はPayPay証券が早急に取り組むべき課題となっている。
加えて、「銘柄数の拡張(36.9%)」や「アプリの改良(28.6%)」を希望する声も多く寄せられた。具体的には、「人気の投資信託やIPOの取り扱いを増やしてほしい」「チャート機能をアプリからすぐに見られるようにしてほしい」などの意見が多かった。
総じて、PayPay証券への要望としては、「投資に慣れてきた経験者に対するサービスを充実させてほしい」という声が目立つ形となった。これらの不満が解消されれば、顧客満足度はさらに高まるはずである。
今回のアンケートを通じて
本アンケート調査を通じて、PayPay証券の現状と改善点が浮き彫りになった。
回答者の大多数がPayPay証券をサブ口座として利用しており、投資家のニーズを満たしきれていない現状が示された。
また、ユーザーの多くが同証券の手数料の高さやアプリの機能性を改善点として挙げている。
しかし、少額投資がしやすい環境やPayPayポイントを取引に活用できる点など、PayPay証券ならではの明確な強みもある。
これらのユーザーのフィードバックを反映し、手数料の見直しやアプリの改善を行えば、PayPay証券がメイン口座の地位を確立する日もそう遠くはないだろう。