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おすすめの債券ファンドはどれ?人気ランキングやおすすめファンドの見つけ方を紹介!

この記事で解決できるお悩み
  • おすすめの債券ファンドが知りたい
  • 債券ファンドをどのように選べば良いのかわからない
  • 債券ファンドがどのような投資家に合っているのか知りたい

安定した資産形成を目指す投資家にとって、債券ファンドは重要な選択肢の一つだ。

しかし、その仕組みはやや複雑であるため、とっつきにくいと感じる人も少なくない。

そこで本記事では、人気の債券ファンドを取り上げて解説するとともに、上手な選び方やおすすめの証券会社までを丁寧にガイドする。

本記事を通じて、債券ファンドを身近に感じ、投資の選択肢を広げていただければ幸いである。

また、こちらの記事では、投資信託の基本とおすすめの投資信託についても紹介しているので読んでみてほしい。

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目次

債券ファンドの人気ランキング 

それではさっそく、人気の債券ファンドをみていこう。

国内債券ファンド「売れ筋ランキング」

ここでは、みんかぶの国内債券と外国債券について、期間1年(2023年8月〜2024年7月)の資金流入ランキングを紹介する。

債券投資は一般的に長期投資を前提としていること、および短期的な市場変動や季節要因などに左右されにくいため、1年間のデータを紹介する。また、ラップ専用商品は除外している。

名称基準価額(2024/8/2)流入額(百万円)リターン(1年信託報酬直近分配金
1Smart-i 国内債券インデックス9,343円14,021-3.76%0.132%0円
2eMAXIS Slim国内債券インデックス9,426円4,637-3.73 %0.132%0円
3明治安田日本債券ファンド10,428円1,502-4.98 %0.605%40 円
4MHAM物価連動国債ファンド11,914円1,1771.17 %0.44%0円
5たわらノーロード国内債券9,621円1,086-3.75%0.154%0円
出典: 【国内債券】投資信託売れ筋ランキング-みんかぶ

低コストのインデックス型が上位を占める

上位5本のうち3本を、「NOMURA-BPI 総合」をベンチマークとするインデックスファンドが占めた。

いずれも信託報酬が非常に低い「低コストで安定した商品」であることが、人気の要因になっている。

物価連動型に人気が集まっている

いわゆる「物価連動型」にも人気が集まった。5位の「MHAM物価連動国債ファンド」のほか、7位「eMAXIS国内物価連動国債インデックス」、10位「日本物価連動国債ファンド」などが上位に食い込んでいる。

5位の「MHAM物価連動国債ファンド」は、実質資産価値を物価の上昇から守る目的で設定された、主に国内の物価連動国債を組み入れる商品だ。

設定日は2004年。騰落率は、最大値が+5.0%、最小値が-4.0%と非常に安定している。

リターンという魅力のほかに、ポートフォリオ全体のリスクを抑えられる点が評価されているようだ。実質信託報酬0.44%は、他の物価連動型と比較しても低い。

国際債券ファンド「売れ筋ランキング」

次に、国外債券を対象としたファンドの売れ筋をみていこう。

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名称基準価額(2024/8/2)流入額(百万円)リターン(1年)信託報酬直近分配金
1三菱UFJ/マッコーリーグローバル・インフラ債券ファンド<為替ヘッジなし>(毎月決算型)9,399円62,88313.25 %1.32%50 円
2フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド(毎月決算型)B(為替ヘッジなし)3,462円59,95517.20 %1.738%20円
3eMAXIS Slim先進国債券インデックス13,568円59,80611.52 %0.154 %0円
4フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド(資産成長型)D(為替ヘッジなし)22,487円57,52917.46 %1.65 %0円
5ルーミス米国投資適格債券ファンド[毎月決算型]9,388円35,96412.06 %0.935 %15円
出典: 【国際債券】投資信託売れ筋ランキング – みんかぶ

国際債券型は、国内債券とは異なる傾向がみられる。

  • 特定の戦略や地域に焦点を当てたアクティブ運用が人気
  • 国内型と比較では、全般的にコストが高い
  • コストを上回るリターン期待が人気を支えている
  • より多様な債券に投資する傾向がある
  • 分配金を出す仕組みのファンドが多い
  • 為替ヘッジなしが好まれる(為替要因も含めた総合的なリターンを評価)

国内債券で最重視される「安定と低コスト」ではなく、安定的なインカムゲインに加え、キャピタルゲインも狙いたいとする意図が伺える。

これらについて、また人気商品について詳しくみていこう。

「毎月決算型」に注目が集まっている

上位5位のうち、3本が「毎月決算型」となっており、株式型と同様に、分配が毎月行われる商品に人気が集まる傾向がみられる。

いずれも為替ヘッジなしのアクティブ型ファンドであり、各分野に強みをもつ運用会社の商品だ。

  • 1位「三菱UFJ/マッコーリーグローバル・インフラ債券ファンド」
    • 安定した収益が期待できるインフラセクターに注目し、世界のインフラ関連企業が発行する債券に投資
  • 2位 「フィデリティ・USハイ・イールド・ファンドB」
    • 米国のハイイールド債(高利回り社債)に投資し、高いリターンを実現
  • 5位 「ルーミス米国投資適格債券ファンド」
    • 米国の投資適格債券に投資。比較的安全性の高い債券でありながら、好パフォーマンス(13.70%)を実現

毎月決算型は、定期的な現金フローを得られることから、心理的満足感が高い。

また、「毎月分配」は販売時の訴求ポイントになりやすいことも売れた理由だろう。

ただし、総リターンでみた場合は毎月分配型は劣ることもあるうえ、コストや税負担が多くなりがちという点には注意が必要だ。

債券型でも「高リターン」を求める傾向がみられる

ハイ・イールド型にも注目が集まっている。ハイ・イールド型のファンドとは、主に低格付けの社債(ハイイールド債券)に投資する投資信託のことだ。

これらの債券は、投資適格債券と比較して高い利回りを提供するが、同時により高いリスクも伴う。

債券型商品の購入理由で多いのが、ポートフォリオに安定を加えるというものである。

しかし、国際債券型については、どちらかといえばより積極的に収益を獲得する手段の一つとして組み入れようとする意図がみられる。

2024年7月までの株式市場の好調を背景に、投資家のリスク許容度が全般的に上昇し、より高リスク・高リターンの商品への投資が増加したとも考えられる。

外国債券型では「アクティブファンド」が人気

外国債券型では、上位20本のうち17本までがアクティブ型で、3本のみがインデックス型となった。

インデックス型で強かったのが「eMAXIS Slim先進国債券インデックス」だ。

FTSE世界国債インデックス(除く日本、円換算ベース)への連動を目指すファンドで、実質信託は0.154%と最安レベル、1年リターンは11.52%と好調で、シャープレシオも2.06と高い。

「ポートフォリオに安定性を加えたいが、マイナスリターンは避けたい」と考える投資家にとっては、一つの選択肢となる商品だ。

ただし、為替変動リスクは避けられないので、その点には十分注意が必要である。

債券ファンドの信託報酬比較ランキング

投資信託を選ぶ際の重要なポイントに手数料等のコストがある。

コストが高いと、リターンがその分減少するからだ。

この点は、とくに債券ファンドを選ぶうえでは非常に重要だ。

「債券型は低コスト商品を選ぶべき」とされる理由

債券ファンドを選ぶ場合は、手数料等のコストについてより敏感になった方が良い。これは以下のような理由による。

  • 債券のリターンは株式に比べて一般的に低く、限定的である。そのため、コストの影響が相対的に大きくなる
  • 債券投資は長期的な視点で行われることが多い。長期にわたって高いコストを支払い続けると、複利効果によってリターンが大きく侵食される
  • 債券市場(とくに国債市場)は効率的であることが多いため、アクティブ運用による超過収益の獲得が困難である。この場合、インデックス運用は有効な戦略となる。インデックス型では、商品性に大きな違いは生じないため、コストが大きな要因となる

もちろん、投資家の目的にもよるが、債券型を検討するなら手数料等が安いものを選ぶ方が合理的である。

信託報酬が安い債券ファンド

では、コストが安い債券ファンドを確認していこう。

以下は、みんかぶの国内・外国債券の売れ筋ランキングデータを加工して、信託報酬の安い順に並べ替えたものだ。

名称基準価額(2024/8/2)リターン(1年)信託報酬流出入順位
1SBI・iシェアーズ・米国総合債券インデックス・ファンド11,237円12.53 %0.0938 %国際22位
2SBI・iシェアーズ・全世界債券インデックス・ファンド14,599円10.97 %0.1098 %国際46位
3My SMT 国内債券インデックス(ノーロード)9,493円-3.69 %0.11%国内8位
4Smart-i 国内債券インデックス9,343円-3.76%0.132%国内1位
5eMAXIS Slim国内債券インデックス9,426円-3.73 %0.132%国内2位
出典: みんかぶ 投資信託売れ筋ランキング

予想通り、インデックスファンドが上位を占める結果となった。

国内型では、「NOMURA-BPI 総合」連動のインデックスファンドが上位を占めている。

商品性についての大きな差はないため、取引証券会社に取り扱いがあるものを選択すれば良いだろう。

SBI・iシェアーズの債券ファンド

国際型債券ファンドでは、SBI・iシェアーズ・シリーズの躍進が目立つ。

SBI・iシェアーズの債券ファンドは、圧倒的な手数料の安さが魅力の商品だ。

10位までに以下の3商品がランクインしている。

  • SBI・iシェアーズ・米国総合債券インデックス・ファンド
  • SBI・iシェアーズ・全世界債券インデックス・ファンド
  • SBI・iシェアーズ・米国ハイイールド債券インデックス・ファンド

いずれの商品も、ブラックロックのiシェアーズETF(上場投資信託)に投資することで、運用の効率化を図る設計だ。

運用コストが相対的に低いETFに投資しているため、コストが低く抑えられている。

ここでは10番目にコストが低かった「SBI・iシェアーズ・米国ハイイールド債券インデックス・ファンド」を紹介しておこう。

これは、近年米国では増加傾向にある「ハイイールド債券指標に連動するインデックスファンド」という商品である。

ハイイールド債券市場は、投資適格債券市場に比べて流動性が低く、インデックスの完全な複製が難しいとされてきた。

しかし、最近では分析ツールやサンプリング手法の進化により、指標の効果的な追跡が可能となっている。

「米国ハイイールド債券インデックス・ファンド」は、そうした高度な技術によって開発されたブラックロックのETF「iシェアーズ・ブロード・米ドル建てハイイールド社債ETF」に投資する。

これにより、高度な設計の商品を低コストで購入することが可能になったのである。万人におすすめできるものではないが、高リターンと低コストを両立したい投資家には、新たな選択肢になる可能性がある。

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債券ファンドへの投資におすすめのネット証券

債券ファンドへの投資だからといって、あらためて証券会社を選ぶ必要はない。

すでにお持ちの口座において、気になる商品を探すところから始めると良い。

しかし、これから口座を開設する人や、口座を増やそうとする人になら、以下の証券会社をおすすめする。

SBI証券

取り扱いの債券ファンドは、611(国内債券49、外国債券562)と圧倒的。

目的に叶う商品が必ず見つかるだろう。また、SBIアセット・マネジメントの取り扱う商品の購入ができる点も魅力の一つだ。

前のセクションで紹介したiシェアーズETFに投資する「サクっとシリーズ」や、PIMCOの運用力を活用したものなど、ユニークな商品が購入できる。

楽天証券

取り扱う債券ファンドは585と、非常に多い。検索しやすく、比較検討も簡単にできる。

信託報酬や販売手数料が比較的低い商品を多く取り扱っており、長期投資においてコストの負担を軽減できる。

ポイントを使っての投資信託購入や取引に応じて楽天ポイントが貯まる仕組みもあるため、お得に投資したい人は真っ先に検討すべきだろう。

auカブコム証券 

債権ファンド取り扱い数は、388(国内50、国際338)。Webサイトは見やすく使いやすい。

ファンド検索の絞り込みはサクサク動き、見栄えも良くストレスがない。

ただし、ファンド検索がデバイスごとに最適化されていない点は残念。auカブコム証券はMUFGグループの一員であり、今後の商品拡充も期待できる。

債券ファンドがおすすめな投資家の特徴

債券という資産クラスには、以下のような特徴がある。

  • 一般的に価格変動が小さく、予測可能性が高い
  • 債券の収入は、定期的な利払いと満期時の元本償還からなり、安定的
  • 他の資産クラスよりリスクが低い
  • 債券は株式や他の資産クラスとの相関が低い

よって、以下のような投資家に適している。

債券ファンドがおすすめな投資家
  • 安定した収益を求める投資家
  • 長期的な資産形成を目指す投資家
  • ポートフォリオのリスク分散を図りたい投資家
  • インカム収入を重視する投資家
  • 元本保全を重視するリスク回避的な投資家

しかし、以下のような商品の場合は上記に限らず、特定の目的を有する投資家にとって良い選択肢となる。

  • ハイイールド債券ファンド: より高いリターンを求め、そのリスクを許容できる投資家
  • 新興国債券ファンド: 新興国市場の成長機会を狙う積極的な投資家
  • 物価連動債ファンド: インフレリスクをヘッジしたい投資家
  • 為替ヘッジなし外国債券ファンド: 為替変動による追加的なリターンを期待する投資家
  • 変動金利債ファンド: 金利上昇局面での資産価値の維持を重視する投資家
  • 短期債券ファンド: 一時的な資金運用や、金利上昇局面での柔軟な対応を求める投資家

債券ファンドの選び方

債券ファンドを選ぶうえでもっとも重要なのは、「自分に合ったものを選ぶ」という姿勢だ。

以下に、「自分に合った」という視点で選ぶ際のポイントを解説する。

1 投資目的とリスク許容度を明確にする

投資は常に「投資目的とリスク許容度を明確にすること」から始めるべきだ。

これらが明確になっていれば、ポートフォリオに債券を加える必要があるか、どのような商品が必要かを判断できるからである。

  • 安定した収益を求める場合
    • 国債や投資適格債券を中心としたファンドが適している
  • 高いリターンを求める場合
    • ハイイールド債券や新興国債券を含むファンドが候補となる

2 候補を絞り込み、ファンドの詳細を確認する

投資目的に基づき候補を絞り込み、それぞれの詳細を確認しよう。

  • ファンドの運用方針・投資対象、連動を目指す指標など
  • 過去の運用実績(リターン)、リスク
  • 各種手数料

3 ポートフォリオ全体への影響を確認する

新たに債券ファンドを追加する際は、既存のポートフォリオとの相関関係や分散効果を考慮する必要がある。

  • 新しい債券ファンドが、全体の資産配分にどのような変化をもたらすかを確認する
  • 既存の投資資産との相関関係を分析し、効果的なリスク分散が図れるかを評価する
  • 外貨建て債券ファンドの場合、為替変動がポートフォリオ全体にどのような影響を与えるかを検討する
  • 長期的な投資戦略に合致しているかを確認する

「おすすめ」とされる債券ファンドが自分に合っているか検討する方法

ここまで読み進めていただいた方々の中には、債券ファンドに対する興味が深まった方もいるだろう。

しかし、すぐに商品の検索を始める前に、一度立ち止まり、「自分の投資目標に債券ファンドが本当に適しているか」を再評価していただきたい。

債券ファンドの購入を必要としない人もいる

債券型商品は、ポートフォリオにリスク分散効果など多くのメリットをもたらす。

しかし、すでに多様な資産クラスに分散投資している場合やバランス型を購入している人は、追加で債券ファンドを購入する必要性は低いかもしれない。

一方、高リターンを狙った新たな収益機会を探る人なら、自身の資産状況をしっかりと見極め、「必要性」と「許容性」を検討することが不可欠だ。

繰り返しになるが、投資商品を選択するうえで大切なのは、人気やおすすめ商品を選ぶことではない。

「自分に合った商品」を選ぶことなのだ。

IFAへの相談で「投資の目的」を再確認する

何が自分に合っているか、そして何が投資目的達成に資するものかを判断するのは、経験豊富な投資家にとっても難しい。

投資意思決定をより良くする一つの方法は、第三者の意見を取り入れることだ。

このとき、相談する相手が資産運用の専門家であり、客観的な視点をもっていることが望ましい。

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債券ファンドのおすすめ情報を鵜呑みにせず、自分に合う商品を見極めよう!

債券型商品はリスクが低く、分散効果もあるため、投資対象としておすすめされることがしばしばある。

しかし、誰にでも必要な商品ではないうえ、中にはリスクが高いものもあるため、組み入れには十分な注意が必要だ。

投資意思決定にあたっては、IFAのような専門家への相談がおすすめだ。

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わずか数分の簡単な質問に答えるだけで、あなたに最適なIFAを見つけることができる。

まずはここから、資産形成への第一歩を踏み出してはいかがだろうか。

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おすすめの債券ファンドに関するQ&A

債券ファンドのリスクは何ですか?

債券ファンドの主なリスクには、以下のようなものがある。

  • 金利変動リスク
    • 金利上昇時に債券価格が下落し、ファンドの基準価額が低下するリスク
  • 信用リスク
    • 債券発行体の財務状況悪化や倒産により、元本や利息の支払いが滞るリスク
  • 流動性リスク
    • 市場参加者が少ない場合などに、売買が困難になり、望む価格で取引できないリスク
  • インフレリスク
    • インフレ率が債券の利回りを上回ると、実質的な購買力が低下するリスク

新NISAで債券ファンドは買えますか?

新NISAの「つみたて投資枠」では、債券のみに投資するファンドは対象外である。

複数の資産に投資するバランスファンドを通じてのみ、債券への投資が可能である。

一方、「成長投資枠」では、債券のみを対象とする投資信託の購入ができる。

ただし、すべての債券ファンドが対象となるわけではなく、一定の基準を満たしたものに限られる。

金利が上がると債券ファンドにはどのような影響がありますか?

金利上昇は、債券ファンドに短期的にはマイナスの影響が大きいが、長期的には利回りの上昇というプラスの側面もある。

  • 短期的影響
    • 債券価格は金利と逆相関の関係にあるため、金利上昇により既発債の価格が下落し、ファンドの基準価額も下落する
    • これは短期的にはマイナスの影響となる
  • 長期的影響
    • 新規に購入する債券の利回りが上昇するため、長期的にはファンドの利息収入が増加する
    • これがプラスの側面である

影響を受ける度合いは、デュレーション(金利変動に対する債券価格の感応度)や金利上昇の程度によっても異なる。

デュレーションの長いファンドほど、金利上昇の影響を大きく受け、急激な金利上昇時には、短期的に大きな評価損が発生するおそれがある。

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