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【2024年6月調査】50代の投資信託運用に関するアンケート調査

アドバイザーナビ株式会社(本社:東京都中央区日本橋兜町8-1、代表取締役社長:平行秀)は、ユーザーの実体験を元にした資産運用や保険など、金融の様々なカテゴリーにおける情報を発信するサイトを運営しています。本記事では、2024年6月に行った50代の投資信託運用に関する調査結果をご紹介いたします。

調査会社:アドバイザーナビ株式会社

調査方法:インターネットによるアンケート調査

調査期間:2024年6月25日 〜 2024年7月9日

調査母集団:110人

アンケート回答者の詳細データ:末尾に記載

アンケートサマリー

  • 50代が投資信託を始めた理由としては「老後資金を確保するため」が82.7%で最も多かった。この結果から、安定して資産形成を行う手段として投資信託が選ばれていることがわかった。
  • 50代の投資信託の運用経験は「5年以上」が48.2%で最も多かったが、「1年未満」「1年以上3年未満」の初心者も合わせて37.3%存在した。このことから、投資信託で長らく運用している回答者が多い一方で、始めてから日が浅い50代の投資家も少なくないことが明らかとなった。
  • 50代の投資信託の運用実績を見ると、「儲かっている」と回答した割合が71.8%に達しており、投資信託が効果的な資産運用手段であることを示している。
  • 50代が投資信託を選択する際の基準として重視されているのは「運用実績(65.5%)」、「コスト(54.5%)」、「期待リターン(54.5%)」である。また、「基準価格(24.5%)」や「純資産総額(21.8%)」、「運用会社(20.9%)」なども一判断基準に上がっており、50代が投資信託を選ぶ基準は多種多様であることが伺える。
  • 50代に最も支持されている投資信託は「インデックスファンド(81.8%)」であり、推奨される投資信託も同じく「インデックスファンド(76.4%)」であった。低コストで安定的にリターンを積み重ねることができるインデックスファンドは、50代から高い評価を受けている。
  • 投資信託以外の資産クラスを運用している50代は46.4%にのぼった。これにより、多くの投資者が資産クラスの多様化を図り、分散投資を実践している様子が伺える。
  • 50代のポートフォリオの中で投資信託が占める割合としては、「0%〜30%台」が54.5%で最も多くなった。「100%」と回答した投資家が少ない理由として、「保有している全資産の中で投資信託が占める割合」と勘違いした回答者が多いことが考えられる。
  • 50代が投資信託以外の投資先として選んでいるのは「株式(80.4%)」が一番人気となった。この結果からも、50代が様々な運用手法を組み合わせて資産運用を行っていることが読み取れる。
目次

50代の投資信託の運用経験に関するアンケート

まずは、50代が投資信託の運用を始めた理由と運用歴、運用パフォーマンスに関するアンケート結果について取り上げる。

あなたが投資信託での運用をはじめたきっかけは何ですか?

アンケートによれば、「老後資金を貯めるため」と回答した50代が82.7%で圧倒的に多かった。このデータから、多くの50代が将来の生活資金を確保するために投資信託を始めていることが読み取れる。

また、「もともと興味があったから27.3%)」や「日々の生活費の足しにするため(22.7%)」を理由に挙げた回答者も一定数おり、現在の生活を豊かにする手段として投資信託が活用されていることが伺える。

さらに、40代を対象に行った同アンケート結果と比較すると、「子供の教育費のため」と「家族・友人に勧められたから」と答えた人の割合は、それぞれ20.7%から7.3%12.4%から2.7%と大きく下がっていた。

これにより、子どもの子育てを終えた50代が自身の生活を守るために投資信託を運用し始めていることが考えられるだろう。

投資信託での運用経験はどれくらいありますか?

アンケートによれば、50代の投資信託の運用経験は「5年以上」が最も多く、全体の48.2%を占めている。そこから、「1年以上3年未満」が20.0%、「1年未満」が17.3%、「3年以上5年未満」が14.5%で続く形となった。

5年以上の長期で投資信託を運用している経験者が中心ではあるものの、経験年数が3年未満の初心者も一定数いることから、50代の投資信託の運用経験が多岐にわたっていることが読み取れる。

この結果から、投資信託は50代の様々な投資家のニーズを満たす汎用性の高い運用手法であるといえる。

現在の投資信託の損益状況を教えてください。

アンケートによれば、「儲かっている」が71.8%と大多数を占める結果となった。一方で「トントン」、すなわち損失と利益が相殺されている人は20.9%、「損している」人は7.3%に留まった。

このデータは、投資経験に関わらず、多くの50代投資家が投資信託で利益をあげていることを示している。

50代の損益状況が良好な理由としては、「投資経験を活かして自分にあったファンドを的確に選んでいる」「インデックスファンドで長期積立投資を実践している」といった要因が考えられる。

50代におすすめの投資信託に関するアンケート

続いて、50代が投資信託を選ぶ基準や実際に運用しているファンド、おすすめの投資信託に関するアンケート結果について取り上げる。

あなたが投資信託を選ぶ基準を教えてください。(複数回答可)

アンケートによれば、50代が投資信託を選ぶ際の最も重要な基準は「運用実績」であり、65.5%の回答者がこれを挙げている。次いで、「コスト」と「収益性期待リターン)」がそれぞれ54.5%と、多くの50代投資家から重要視されていることがわかった。

運用実績がよく、購入時手数料や信託報酬のないファンドを保有すれば、期待リターンも自ずと高くなる。これら3つの基準は相互関係にあり、投資信託の運用を成功に導くための重要な要素なのである。

また、「基準価格24.5%)」や「純資産総額21.8%)」、「運用会社20.9%)」を重視している回答者もいることから、50代の投資信託選定基準が多種多様となっていることが読み取れる。

現在、どの投資信託で運用していますか?

アンケートによれば、50代の中で最も人気のある投資信託は「インデックスファンド」であり、その割合は81.8%にのぼった。

次いで「債券ファンド」が17.3%、「アクティブファンド(テーマ型ファンド)」が13.6%と続く。この他にも「REIT型ファンド6.4%)」や「レバレッジ型ファンド(4.5%)」も少数ながら選ばれている。

20代40代の同アンケート結果と比べると運用先が分かれており、50代には様々な投資経験を経て多種多様なファンドに興味を持ち始めた投資家が多いと考えられる。(インデックスファンド以外の投資先の割合は、20代がアクティブファンドの8.0%、40代が債券ファンドの8.3%が最大であった)

これらのデータから、50代は低リスクで安定してリターンの得られるインデックスファンドを軸に据えつつ、複数種類のファンドへ分散投資を行う傾向にあることが読み取れる。

なお、50代におすすめの具体的な銘柄については以下の記事で解説している。どの投資信託を購入しようか、悩んでいる方は参考にしてみると良いだろう。

あなたが思う、50代におすすめの投資信託はどれですか?

アンケートによれば、50代が推奨する投資信託としては「インデックスファンド」が76.4%と高い支持を受けている。

次に多いのは「債券ファンド」で10.9%、3番目は「アクティブファンドテーマ型ファンド)」で4.5%となっている。

先述したように、50代はコストや運用実績を重視する傾向にあるため、低コストで運用できるインデックスファンド値動きの安定している債券ファンドが魅力的な選択肢となっていることが伺える。

これらのことから、50代の間でインデックスファンドが厚い信頼を勝ち取っていることが読み取れる。

50代の資産運用全般に関するアンケート

最後に、50代が投資信託以外の資産クラスを運用しているか、どれくらいの割合で投資信託を保有しているか、実際に運用している資産クラスはどれか、に関するアンケート結果について取り上げる。

投資信託以外の資産クラスを運用していますか? 

アンケートによれば、「はい」が46.4%、「いいえ」が53.6%という結果であった。

この結果は、50代の投資家の間で資産クラスの多様化が進んでおり、株式やETFなど他の運用手法も活用している回答者が分散投資の実践リターンの追求を行っていることが伺える。

このような傾向は、資産運用の知識が豊富で、積極的な資産運用戦略を採る50代が多い事情を反映している。

あなたの運用資産における投資信託の割合を教えてください。

アンケートによれば、「0%〜30%台」が54.5%で最も多くなった。次いで、「100%」が16.4%、「40%〜60%台」が15.5%、「70%〜90%台」が13.6%となっている。

前段の質問から、回答者の半分以上は運用資産を投資信託に限定しており、今回の質問回答は「100%」の割合が高くなるはずである。

ただ、実際の回答結果がそうでないことから、「保有している全資産の中で投資信託が占める割合」について回答した投資家が多数いたことが考えられる。

こうした条件を加味し、40代の同アンケート結果と比較してみると、50代がより慎重に資産運用を行っている様子が伺える。40代の「0%〜30%台」の割合が42.1%と50代より低く、「40%〜60%台」が24.1%で50代より高くなっている。

運用資産の額が増えれば、得られる収益も多くなるがその分損失額も大きくなる。年齢を重ねてリスク回避傾向が強まった50代は、保有資産を減らさないことを第一に投資信託の運用をしていると考えられる。

投資信託以外にどの資産クラスで運用していますか?

アンケートによれば、「株式」に投資している人の割合が80.4%で圧倒的に高く、これに「ETF31.4%)」と「FX19.6%)」が続く形となった。

また、「債券13.7%)」や「外貨預金11.8%)」、「不動産9.8%)」などの資産クラスを運用している回答者も一定数おり、「その他資産」として「仮想通貨」と「」を取り上げた投資家も複数名いた。

これらのデータから、50代は様々な資産クラスを保有してリスク分散を図る傾向にあることが読み取れる。

今回のアンケートを通じて

今回のアンケートを通じて、50代が投資信託を活用して生活資金を準備していることが明らかになった。

回答者の82.7%が「老後資金を確保するため」という明確な目的で投資信託を運用し、全体の71.8%が利益をあげている。

特に「インデックスファンド」に圧倒的な支持が集まっており、低コストで安定的にリターンが狙える点を多くの50代が評価している。

さらに、投資信託で運用経験を積んだ投資家たちは、多様な資産クラスでポートフォリオを構築し、リスク分散を行いながら資産形成を図っている。

アンケート結果から、50代はリスクとリターンのバランスを考えながら、投資信託や他の資産クラスを運用している傾向にあることが読み取れる。

アンケート回答者の詳細データ

回答者の性別

回答者の年齢

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