- 資産運用の相談をしたいが、どこに相談すべきかわからない
- 複数ある資産運用の相談先でおすすめを知りたい
- 自分に合った相談先を見つけたい
資産運用の経験がないと、最初は何からはじめたらいいか悩んでしまう。そこで、資産運用について相談して、悩みを解消したいと考えている方は多いだろう。
そこで本記事では、資産運用の主な相談先を4つ紹介して、それぞれのメリットとデメリットを解説する。
それぞれの相談先の特徴や、初心者でもおすすめの資産運用が一目でわかる早見表も設置しているため、参考にしてみてほしい。
本記事を読めば自分に合った相談先を見つけて、資産運用を効率良く進められるようになるだろう。
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なぜ資産運用の相談が必要なのか
資産運用の相談が必要な理由は、金融トラブルに巻き込まれないためと、適切な投資判断ができるようになるためだ。
昨今金融トラブルの件数は非常に多く、2023年の4月1日から6月30日までの期間で、金融サービス利用相談室への相談件数は11,574件にのぼる。その中でも、投資商品に関わる相談件数は多い。
資産運用初心者の方は、知識や経験が不十分である場合が多いため、とくにトラブルに遭いやすい。
また自分に金融リテラシーがあると思っていても、金融トラブルに巻き込まれる人が多いという金融広報中央委員会の調査結果がある。
そのため、金融リテラシーに自信をもっていても資産運用の相談はする価値がある。
資産運用の相談をすれば、金融トラブルを回避できるだけでなく、適切な投資商品の選択や運用も可能になる。
将来を見据えて資産運用の相談をすることで、より効率的な資産運用ができるようになるだろう。
- 出典:金融庁「金融サービス利用者相談室における相談等の受付状況」
- 出典:金融広報中央委員会「金融リテラシー調査(2022 年)のポイント」
▼資産運用の全体像を把握したい方は、こちらの記事をチェックしてみてほしい。
資産運用の4つの相談先|メリット・デメリットやおすすめの人を紹介
資産運用の相談先は、主に4つの選択肢がある。4つの相談先についてメリットとデメリットを、以下の表に示す。
相談先 | メリット | デメリット | おすすめな人 |
---|---|---|---|
銀行 | 身近であるため相談しやすい 初心者向けのセミナーなども定期的に開催している 安心感が強い | 商品が偏っており、自行の商品や提携先の商品がメインである 手数料やコストが高い傾向がある | 大手銀行のブランドや信頼性を重視する人 安心して資産運用をはじめたい人 |
証券会社 | 商品のラインナップが多い 専門知識をもつアドバイザーに相談できる 証券会社ではオンラインでも取引できる場合がある | 手数料やコストが高い傾向がある 銀行と同様に営業目的の商品を紹介される可能性がある 転勤があるため担当者と長期的に関係を築きにくい | 幅広い商品ラインナップから自分に合った商品を選びたい人 情報や専門的なアドバイスを求める人 |
IFA | 特定の金融機関や商品に縛られず、客観的な視点からのアドバイスが受けられる 商品のラインナップが豊富である よりパーソナライズされたアドバイスを受けやすい | コンサル料が発生する場合がある 独立しているためサービスの質が担保されておらず、信頼性や専門性の見極めが難しい | 中立的なアドバイスを求める人 より個人的なアドバイスを求める人 |
FP | ライフプランについて幅広い相談ができる | コンサル料が発生する場合がある 具体的な個別銘柄の案内はできない 資産運用に関して一般的なアドバイスしかできない | 資産運用だけではなくライフプランについて幅広く相談したい人 |
それぞれにメリットとデメリットがあるため、理解した上で自分に合った相談先を決めてほしい。それぞれの相談先についての詳細を、次の章で詳しく解説する。
銀行
銀行のメリットは、身近な存在である上、ブランドによる安心感がある点だ。
また初心者に優しく、定期的に初心者向けセミナーを行なっている銀行もある。
しかし取り扱う商品は、自行の商品や提携先の商品である場合が多く、また株式は取り扱えない。
また銀行で購入する投資商品は、手数料が高い傾向がある点もデメリットだ。
手数料は一回支払うだけだと小さなコストだが、長期的な投資では成績に大きく影響する。
相談先として銀行がおすすめの人は、ブランドによる安心を感じたい方だ。また対面で相談したい方も、銀行での相談を検討してみてよいだろう。
証券会社
証券会社は多くの投資会社と提携しているため、商品ラインナップが豊富だ。
また、専門的な知識をもったアドバイザーに相談できる点も魅力である。近年ではオンラインでも取引できる会社が多いため、利便性も上がっている。
ただし証券会社は、銀行と同じくコストが高い傾向にある。営業目的で手数料が高い商品を紹介される場合もあるため注意しよう。
さらに証券会社は転勤が多い業界であり、担当者と長期的に関係を築きにくいため、長期的に関係を構築したい方にとってデメリットになる。
相談先としての証券会社は、豊富なラインナップから最適な商品を選びたい人や、専門知識や情報をもったアドバイザーから助言をもらいたい方におすすめだ。
IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)
IFAとは独立系ファイナンシャルアドバイザーの略称で、内閣総理大臣の認可を受けた資格を保有しており、資産運用に関して幅広く相談に乗ってくれる。
後述するFP(ファイナンシャルプランナー)との違いは、個別銘柄の提案もできる点だ。
IFAへの相談は、独立しているため特定の金融機関や商品に縛られず、客観的な視点からアドバイスをもらえたり、幅広い商品を提案してもらえたりするメリットがある。転勤がないため、長期的な関係構築も可能だ。
アメリカの研究では、IFAへの相談によって「市場の変動に耐える財務計画をもっている」と答えた人の割合が、相談していない人よりも高いと報告されている。
また「財務面で非常に安全を感じている」という回答の割合も高いという報告もある。
ただしIFAへの相談では、コンサルティング料金が発生する場合がある。また、独立しているためサービスの質が担保されておらず、信頼性や専門性の見極めが難しい点がデメリットだ。
そのため、IFAを探す場合は「わたしのIFA」を使うのがおすすめだ。「わたしのIFA」は個人とIFAのマッチングプラットフォームであるため、自分に合ったIFAを見つけられる。
中立的なアドバイスをもらったり、親身に個別のアドバイスをもらったりしたい方は、「わたしのIFA」でIFAを探して、相談先に選んでみるとよいだろう。
- 出典:J.P. Morgan Asset Management「長期投資を実践するための3つのポイント」
▼IFAについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてほしい。
FP(ファイナンシャルプランナー)
FP(ファイナンシャルプランナー)は、顧客のライフプランニングを専門に行う。
FPには、家計の支出と収入のバランスや投資戦略、リタイアメント計画など、幅広く相談が可能だ。
ただしFPはIFAとは異なり、具体的な金融商品の提案ができない。
資産運用については一般的なアドバイスにとどまるため、人によっては物足りなさを感じる場合がある。
またFPはIFAと同様に、コンサルティング料が発生する場合がある。相談前にしっかり確認しておこう。
FPへの相談は、資産運用のことだけではなくライフプランニングまで幅広く相談したい人におすすめだ。
▼FPについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてほしい。
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資産運用の相談先の選ぶときのポイント3つ
資産運用の相談先を選ぶポイントは、以下の3つだ。
- 中立的な目線でアドバイスをもらえるか
- 担当者と長く関係を続けられるか
- 初心者でも気軽に相談できるか
自分に合った相談先を見つける大切なポイントであるため、しっかり理解しておこう。
中立的な目線でアドバイスをもらえるか
資産運用の相談において、中立的なアドバイスがもらえる相談先が好ましい。
「中立的なアドバイス」とは、自社の利益を求めるのではなく、顧客の利益を最大化するためのアドバイスを指す。
たとえば、銀行や証券会社にはノルマがあり、ノルマ達成のためには手数料の高い商品を提案したいと思うだろう。
もちろんすべての会社が該当するわけではないが、相手のビジネスモデルも参考にできる情報だ。
相談先を見極める時は相手の人柄だけでなく、ちゃんと自分のことを考えてくれているかという判断も大切だ。
資産運用を効率よく進めるために、中立的な目線を持った相談先を選ぼう。
担当者と長く関係を続けられるか
担当者と長い関係を続けられるかどうかも、資産運用の相談において重要だ。
担当者と長く関係を続けられると、自分の現状だけでなく、過去の支出や投資成績も考慮した、よりパーソナライズされたアドバイスをもらえる。
そして、資産運用は基本的に長期投資を行う。長期投資を行っている途中に何回も担当者が変わってしまっては、適切なアドバイスがもらえるか心配になるだろう。
より個人に寄り添ったアドバイスを受けたいのであれば、担当者との付き合いの長さも考慮するべきだ。
初心者でも気軽に相談できるか
資産運用初心者でも相談しやすいかを確認しよう。初心者の場合は右も左もわからない状況である場合が多いため、そもそも、何を相談したらいいのかわからない方が多い。
そのような方は、まずは気軽に参加できる相談先を選んでみよう。たとえば、銀行が定期的に開催している初心者向けのセミナーに参加してみたり、IFAの無料相談を受けてみたりするとよいだろう。
まずは一歩目を踏み出して、そこから徐々に勉強しながら資産運用を進めていこう。
資産運用の相談前に準備しておきたいこと
資産運用の相談を受ける前に、以下のような準備をしておくとよいだろう。
- 支出や収入などの現状を把握する
- 投資の目的を明確にする
- リスク許容度を決めておく
相談がスムーズに進むだけでなく、より的確なアドバイスをもらいやすくなるため、ぜひ参考にしてみてほしい。
支出や収入などの現状を把握する
相談前に、家計の支出や収入などの数字を把握しよう。家計の数字の把握は、どれだけ投資にお金を回せるか、どのくらいリスクのある商品を購入できるかなど、投資計画を作る上で重要だ。
相談先の担当者と一緒に計算できる場合もあるが、時間がかかる上、他人に詳しい家計事情を知られたくない人もいるだろう。
スムーズに相談を進めるために、まずは家計のお金の流れを把握しておこう。
投資の目的を明確にする
相談前に投資の目的を決めておけば、適切なアドバイスを受けやすくなる。投資の目的によって、商品のリスクや投資する期間などが決まるためだ。
投資する目的は人によってさまざまで、老後資金や教育費の確保、家や車などの購入費用などが挙げられる。
目標の資産額や目標を達成したい年齢などを決めておくと、より適切な商品を提案してもらえるだろう。
相談先のアドバイザーにすべて頼るのではなく、自分の状況をある程度確認することが、よりよいアドバイスをしてもらうコツだ。
リスク許容度を決めておく
リスク許容度を決めておくと、過度なリスクをもつ商品の購入を避けられる。リスク許容度とは、投資でとれるリスクの上限で、年齢やライフスタイル、収入などによって決まる。
たとえば、退職した人は年金が収入源であるため、20代や30代の人と比べて、一般的にリスク許容度が低くなる。よって、購入する商品の多くは、低リスク商品が多くなる。
リスク許容度は相談先の担当者とも決められるが、最終的には自分で判断しなければならない。
リスク許容度を把握しておけば、利益目的でリスクの高い商品を勧められたとしても対処できる場合もある。
スムーズで満足度の高い相談を受けられるように、事前にリスク許容度を把握しておこう。
資産運用の相談の際に気をつけるべきこと
次に、資産運用の相談をしている時に気をつけるべきことを解説する。
- 複数の相談先に意見を聞く
- リターンだけでなく手数料や運用コストを確認する
- 相談先の意見に流されず不安があれば質問する
気をつけるべきポイントを押さえて、相談先に任せきりにならないようにしよう。
複数の相談先に意見を聞く
相談先はひとつではなく、複数にした方がいい。相談先によっては自社の利益のために、手数料の高い商品やリスクの高い商品を提案する場合がある。
しかし複数の人に相談すれば、より良い提案をしてくれた方の意見を参考にできるためだ。
たとえば銀行に相談したあとにIFAに相談したら、IFAの方が手数料が安く、似た内容の商品を勧めてくれた場合、次からIFAに相談すればよい。
そのほかにも相手の人柄や話しやすさ、取り扱っている商品レパートリーなど、さまざまな要因で相談先を決める必要がある。
相談してみないとわからない部分が多いため、まずは複数で相談を受けてみて、自分に合った相談先を決めてほしい。
リターンだけでなく手数料や運用コストを確認する
投資商品を提案された時、リターンだけではなく手数料や運用コストも重視しよう。
購入・売却時の手数料や運用コストの数字は小さく見えるが、長期的に見ると投資成績に大きく影響するためだ。
たとえば、投資信託には信託報酬と呼ばれる信託会社に支払う運用コストが存在する。信託報酬の影響をシミュレーションしてみよう。
投資金額100万円、想定利回り年4%、信託報酬が年0.5%と年1.0%の投資信託をシミュレーションの条件として、以下に結果を示す。
10年後 | 20年後 | 30年後 | |
---|---|---|---|
信託報酬0.5%の成績 | 141万円 | 199万円 | 280万円 |
信託報酬1.0%の成績 | 134万円 | 180万円 | 242万円 |
差 | 7万円 | 19万円 | 38万円 |
信託報酬が0.5%違うだけで、30年間で38万円の差が開く。リターンや内容が似た商品であれば、できるだけ手数料が低い商品を選んだ方がよい。
そのほかにも、購入時や売却時に手数料がかかる場合があり、頻繁に売り買いしたい場合は大きなコストになる。
商品を提案された時は、購入・売却時の手数料や運用コストを重視して、できるだけコストを抑えて資産運用を行えるようにしよう。
相談先の意見に流されず不安があれば質問する
相談先の担当者がプロであっても、不安があれば恐れず積極的に質問しよう。
質問することで、今後の資産運用の参考になるためだ。たとえば商品の手数料や運用コスト、リスク、過去の運用成績など、細かい部分でも気になる部分はすべて聞いた方がよい。
積極的な発言によって、自分の意見を交えながら相談が進むため、よりニーズに合った商品提案をしてもらえたり、投資戦略を立てられたりする可能性が高くなる。
積極的に質問した方が満足度の高い相談になりやすいため、不安があればなんでも聞く姿勢を意識してほしい。
自分に合った資産運用の相談先を選ぼう
資産運用の相談は、老後資金や教育資金の確保などの目標達成のために、非常に効果的だ。
しかし資産運用をはじめたての方は、最初は何からはじめたらいいかわからない人が多いだろう。
最初の一歩目に不安を感じるなら、本記事で紹介した相談先に資産運用の相談をしてほしい。
相談先の選び方は本記事を参考にしてもらいたい。しかし、それでも悩んでしまうのであれば「わたしのIFA」で無料相談を受けてみてはいかがだろうか。
「わたしのIFA」では、自分に合ったIFAを探せるサービスを提供している。
そのため、全国に約8,000人いるIFAの中からでも、最適な人材を見つけ出せるだろう。
IFAへの相談は、本記事で紹介したように、独立した立場からの客観的なアドバイスがもらえる点がメリットだ。
IFAへの相談は無料であるため、ぜひ利用してみてほしい。
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