- 株式投資のよくある失敗例が知りたい
- 株式投資のコツを失敗談から学びたい
- 株式投資で失敗したくない
「貯蓄から投資へ」というスローガンは2001年頃から政府によって打ち出されてきたが、日本人の投資に対する関心はなかなか高まってこなかった。
しかし、昨今の相場変動や円安、また2024年から始まった新NISAなどにより、これが変革を迎えつつある。
そのような中、株式投資を始める人も増えているが、失敗している人もまた多いのが実情だ。
安易な気持ちで株式投資に手を出すと失敗してしまうので、事前に株式投資によくある失敗を学んでおくとリスク回避につながる。
そこで今回は、189人の投資家を対象にしたアンケート結果から学ぶ失敗談と株式投資のコツやおすすめの株式投資について解説する。
これから株式投資を始めようと考えている人や、株式投資を始めても上手くいかない人は参考にしてほしい。
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株式投資のよくある失敗例
189人の投資家からアンケートを取ってみると、損をした人の割合は189人中169人(約89%)となった。
ほとんどの人が株式投資で損をした経験があるということだ。
では、投資家は株式投資でどんな失敗を犯してしまったのだろうか。
まずは、アンケート結果から見えてきた株式投資のよくある失敗例を見てみよう。
失敗例①:リスクを取り過ぎて損をしてしまう
まずよくあるのが、リスクを取り過ぎて損失を出してしまうパターンである。
紹介するのは、30代男性の投資失敗例だ。
20代の頃に1株100円以下の株価で、ある超低位株(通称:ボロ株)を購入し、40万円の損失を出してしまった。
ボロ株は1株100円以下で購入できるため、仮に100株購入したとしても1万円もかからない。
手軽に購入しやすいことに加え、値上がりすれば大きな利益になる。
ただし、他の株よりも安いということは市場が評価していないことの裏返しになる。
つまり、ボロ株は様々なリスクを孕んでおり、暴落する可能性も考えられる。
ボロ株というリスクが高い株に資産を集中させてリスクを取り過ぎてしまい、大きな損失を被ってしまう。
リスクが高い株に投資をする際には資産の何割まで投資すると決めておき、過剰なリスクを取らないことが重要である。
失敗例②:損切りできずに損をしてしまう
次は、損切りできずに塩漬けにしてしまって損失を出してしまうパターンである。
紹介するのは、50代男性の投資失敗例だ。
とある会社の株を購入して利益がある程度出ていたが、「もう少し上がるから」と保有し続けていると、その後暴落して含み損を抱えた。
含み損を抱えていたものの損切りできずに塩漬けにしてしまい、最終的に株価が戻ることはなくその会社は経営破綻してしまった。
この含み損を抱えても損切りできずに塩漬けにしてしまう心理は「プロスペクト理論」と呼ばれている。
プロスペクト理論とは、「人は損失を回避したいと思うばかりに非合理な行動をとってしまう」という人間心理のことである。
人は基本的に精神的苦痛を回避する傾向があり、含み損を抱えてしまうと損失を確定することに精神的苦痛を感じて塩漬けしてしまう。
含み損を抱えた時に損切りしていれば損失は確定するが、限定的な損失に留めることができた。
しかし、損切りという行為を避けてしまい、想定以上の損失を出してしまうことがよくある。
株式投資する時は必ず損切り価格を決めておき、その価格を下回ったら必ず損切りするようにしておく必要がある。
失敗例③:知識不足で安易に投資してしまう
次は、投資に関する知識が不足しているにもかかわらず、安易に投資してしまって損失を出してしまうパターンである。
紹介するのは、20代男性の投資失敗例だ。
当時話題になったアップバンクとサンバイオによく調べないまま投資して約40万円の損失を出してしまった。資金が少ないにもかかわらず40万円もの損失を出してしまい、大きなダメージを受けた。
株式投資の初心者は、ニュースや雑誌で話題になった株に投資して失敗することがよくある。
値上がりして話題になっているということは、確かに投資家が注目して投資しているという裏返しになる。
しかし、投資で儲けるためには誰も注目していない時に値上がりしそうな株を見つけて投資する必要がある。
話題になった時には株価がピークとなっており、そこで購入しても高値掴みになって暴落してしまうことも珍しくない。
投資する時は話題になっているとしても安易に投資せず、必ず事業内容や業績などを調べて慎重に投資することを心がけよう。
失敗例④:儲けが出て調子に乗ってしまう
次は、ビギナーズラックで儲けが出て調子に乗ってしまって儲けを失うもしくは損失を出してしまうパターンである。
紹介するのは、30代男性の投資失敗例だ。
株式投資を始めた頃にビギナーズラックで儲けが出て、調子に乗った。
その後は様々な銘柄に投資して高値掴みしてしまい、せっかく出した儲けがなくなってしまった。
株式投資を始めたばかりの時にビギナーズラックで儲けを出してしまうことはある。
その時に調子に乗ってしまい、「自分には投資の才能がある」と勘違いしてしまう人はいる。
そうなってしまうと、過信によって自分の気になる銘柄を調べずに安易に投資してしまい、結局儲けを失ってしまう場合がある。
それだけで済まずに大きな損失を出してしまい、株式投資を辞めてしまう人も一定数いる。
ビギナーズラックで儲けが出たとしても一時的なものだと認識し、調子に乗らずに堅実に投資するように意識することが重要である。
失敗例⑤:暴落時に狼狽売りをしてしまう
最後は投資した金融商品が暴落してしまい、その損失に耐えられずに狼狽売りしてしまうパターンである。
紹介するのは、60代男性の投資失敗例だ。
若い頃に短期的に儲かるといわれる投機性の高い株に手を出し、投資した直後は株価が上がった。しかし、急に株価が下がり始めて焦って損切りしたが、その後に株価が高騰した。
株式投資を始めると、暴落時に精神が不安定になってしまって耐えられずに狼狽売りをしてしまうことがある。
この原因として考えられるのは、投資した株が値上がりすることを信じ切れていないことが原因である。
その株のことを徹底的に調べていて中長期的に値上がりすると確信していれば、一時的な暴落があったとしても保有し続けられる。
暴落時に狼狽売りしてしまわないように投資する際は投資先を調べ、一時的な暴落があったとしても保有するようにしよう。
株で失敗する人の共通点
投資失敗例を紹介したが、アンケート回答から株で失敗する人の共通点も見えてきた。
共通点を理解し、株式投資で失敗しないようにしてほしい。
リスクを取り過ぎてしまう
リスクを取り過ぎるのは、失敗の大きな要因となる。
多くの資産を株に集中させると、暴落した時に想定以上の損失を抱えることになりうる。
また、資産が拘束されてしまうため、値上がりしそうな株を見つけたとしても投資できずにチャンスを逃してしまうことにも繋がるだろう。
投資を始めたとしても1つの銘柄に大半の資産を投資するのではなく、様々な銘柄に分散投資することでリスクを回避できる。
さらに1つの銘柄に投資する割合を決めておき、ある程度の投資用資金も常に手元に残しておくことでリスク分散に繋がるとともにチャンスの時に投資できる。
知識不足
投資に関する知識が不足している投資初心者も株式投資で失敗してしまうことが多い。
「なんだか値上がりしそうな気がする」「最近CMをよく見かける」そういった曖昧な理由で投資してしまい、会社の業務内容や業績、業界動向なども調査せずに投資してしまえば失敗する確率は上がってしまう。
投資する際は投資する会社のホームページ、IR情報などを確認し、「投資する価値がある」と思った時だけ投資するようにしよう。
また、投資先が見つからない時でも経済誌や経済ニュースを定期的にウォッチしていると、投資先が現れた時の材料として役立つはずである。
投資ルールを決めていない
投資にはルールが重要である。「10%値上がりしたら利益確定する」「この株価まで下がったら損切りする」
投資では投資先選定・買付・売却など多くの事を自分自身で市場動向を読み解き、その状況に合った判断をする必要がある。
そういった判断をするには一定のルールがないと、判断軸がブレてしまって損をしてしまうことが多い。
最初から明確なルールを決めることは難しいが、投資を行って検証を繰り返すことで自分に合った投資ルールを構築できるだろう。
投資ルールが決まってしまえば感情に揺さぶられることなく判断でき、投資成績も向上することが多い。
少額から投資を始めて検証して、投資ルールを構築することを優先しよう。
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失敗談から学ぶ株式投資のコツ
アンケート回答者には株式投資の失敗体験をその後の取引にどのように活かしているかを回答してもらった。
これらの回答から導き出される株式投資のコツを紹介する。
株式投資のコツ①:株式投資に関して勉強する
多くのアンケート回答者が、株式投資に関して勉強せずに資産を投資してしまって損失を出している。
やはり、株式投資のことを何も知らずに投資するのは損するリスクを高めるので、株式投資の概要や取引方法などは勉強しておく必要がある。
また、一度勉強して終わりではなく、定期的にセミナーや書籍で学んで、知識のアップデートも欠かすことはできない。
株式投資のコツ②:リスク分散する
株式投資で1つの銘柄に集中投資するのは、損失を出してしまう1つの要因である。
世間で騒がれている銘柄だったとしても投資する資産の上限は決めておき、様々な銘柄に分散投資するようにしてほしい。
メーカー・商社・金融など業種や業界を固定せずに様々な銘柄に投資することでリスク分散になる。
1つの銘柄で損失を抱えたとしても他の銘柄でその損失を補填できる場合もある。
分散投資をして、リスク分散することを心がけるようにしよう。
株式投資のコツ③:情報に惑わされない
SNSやテレビなど様々なメディアで株式投資の情報が錯綜し、その情報に惑わされて損する人は多い。
正しいかどうか分からない情報を信じて投資するのは非常にリスクがある。
情報を得たとしても必ず自分自身で確認し、投資する価値があるものだけに投資するようにしよう。
情報に惑わされやすい人は、SNSなどの情報を断ってしまうのも有効な手段である。
情報を絞ることで自分自身で考える時間を確保し、株式投資の精度も高まるだろう。
株式投資で失敗したくないなら誰に相談するべき?
株式投資で失敗したくないなら、専門家に相談することをおすすめする。ここからは以下の3つに関して解説していく。
- 株式投資における専門家相談の重要性
- 株式投資の相談にIFAがおすすめな理由
- 「わたしのIFA」のメリットと活用法
株式投資における専門家相談の重要性
国内に上場している会社は約3,900社あり、その中からどの会社に投資すべきか判断するのは非常に難しい。
また、業界や業種も複雑に分かれており、投資初心者であればこの時点で挫折してしまう可能性が高い。
仮に投資先が見つかったとしても市場動向や財務諸表等の分析をする必要があり、正確な銘柄選定は難解である。
そのため、投資に慣れていない人ほど専門家に相談して資産運用を行うことをおすすめする。
- 出典:上場会社数・上場株式数
株式投資の相談にIFAがおすすめな理由
投資の専門家には金融機関の営業マンやFP(ファイナンシャル・プランナー)、IFA(ファイナンシャル・アドバイザー)などがいる。
この中で株式投資の相談をするなら、IFAがおすすめである。
IFAは金融機関に属さない独立した資産運用のプロであるため、お客様目線で中立した立場から資産運用の計画策定や銘柄選定を行ってくれる。
IFAにはノルマが存在しないので、特定の金融商品を勧められる心配をする必要はない。
株式投資の相談先に迷ったら、ひとまずIFAに相談してみてほしい。
「わたしのIFA」のメリットと活用法
いざIFAを探そうと思ってもどのように探したらいいか分からない人も多いはずである。
そんな時は自分に合ったIFAを探せる「わたしのIFA」を活用しよう。
「わたしのIFA」では相談内容・年齢・金融資産・都道府県などを入力するだけなので、数分で登録できる。
入力した情報を元に自分に合ったIFAを紹介してくれる。IFAのプロフィールや実績を確認し、気になるIFAがいれば面談を申し込める。
面談に関してはWeb面談と対面面談が選べるため、遠方にいるIFAでもアドバイスをもらうことが可能だ。
また、面談に関しては無料となっており、回数制限もない。自分に合ったIFAを納得いくまで探せるので、投資初心者には嬉しいサービスとなっている。
プロから株式投資のアドバイスをもらいたいと思ったら、まずは「わたしのIFA」を利用してみてほしい。
株式投資のよくある失敗例から株式投資のコツを学ぼう!
この記事では、株式投資のよくある失敗例やその共通点、失敗例から学べる株式投資のコツを紹介した。
株式投資は証券口座さえ開設すれば、忙しい社会人であっても気軽に行える。
副業には該当しないので、副業が禁止されている会社に勤めていても問題ないだろう。
しかし、株式投資は学ばなければいけないことが多く、投資初心者には難易度が非常に高い。
そのため、株式投資に自信がない人は迷わず専門家に頼るようにしてほしい。
企業に属していないIFAであればノルマもないので、顧客目線で適切な投資アドバイスを提供してくれる。
相性が良いIFAを探したい時は、IFAマッチングサービスである「わたしのIFA」を活用しよう。
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株で失敗するに関するQ&A
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