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サラリーマンの資産運用は何が良い?おすすめの投資ポートフォリオを解説

この記事で解決できるお悩み
  • サラリーマンにおすすめの投資先が知りたい
  • サラリーマンの資産運用におけるポイントを理解したい
  • サラリーマンの投資の実態を把握したい

「新NISAのニュースで投資に興味を持った」「給料だけだと将来が非常に不安」そんな悩みを抱えたサラリーマンは多いのではないだろうか。

賃金が上がりづらい日本だからこそ、サラリーマンが投資で資産を増やすことは重要である。

本記事では、サラリーマンの投資実態からおすすめの投資先とポートフォリオ、注意点までを解説する。

資産運用を検討しているなら、ぜひ参考にしておきたい。

また、こちらの記事では初心者におすすめの資産運用について紹介しているので読んでみてほしい。

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目次

なぜサラリーマンは資産運用を始めるべきなのか

世間では「サラリーマンこそ資産運用を」とよくニュースになっているが、その必要性を理解していない人も多いだろう。

そこで、まずはサラリーマンが資産運用する必要性を解説していく。

物価上昇がきつくなっている

ここ数十年物価はあまり上がっていなかったが、最近になって物価上昇がきつくなっていると感じている方は多いのではないだろうか?

物価上昇が今後続くと、さらに家計に大きなダメージが出る。給料が右肩上がりに上昇していけば良いが、そのような時代ではない。

資産運用をして給料以外の収入源を作るのは非常に大事になるだろう。

終身雇用が崩れ、平均給与も上がらない

終身雇用が崩れつつあり、平均給与は上がらない今、給料以外の収入源を持つのは非常に重要だ。

厚生労働省の「令和5年版 労働経済の分析」によると、産業別の1人当たりの名目賃金はどの産業においても25年ほど成長が見られず、横ばいが続いている。

つまり、サラリーマンの給料は25年間ずっと上昇していないのである。給料の上昇がなくても給料自体が高ければ問題ないかもしれない。

国税庁の「令和4年分民間給与実態統計調査」では、平均給与は458万円という結果である。

この給与から税金や社会保険料が2割引かれるので、実際の給与の手取り額は366万円になる。

給与も高水準なわけではなく、厚生労働省の「令和5年版 労働経済の分析」によると25年間も横ばいが続いているという状況である。

給与が急激に増加する見込みは少ないため、給与で得たお金を資産運用に回し、お金に働いてもらうことで資産を増やす必要がある。

会社に頼れなくなっている現状を考えると、資産運用をして新たな収入源を作るのは今後、必須になってくるかもしれない。

公的年金だけでは、豊かな老後は送れない

公的年金は老後の重要な収入源に間違いは無いが、「老後2000万円問題」に代表されるように公的年金だけで豊かな老後を送るのは難しくなっている。

将来困らないためにも、サラリーマンの時代から積極的に資産運用を行い、資産を作っていく必要性は今後さらに増していくだろう。

サラリーマンに資産運用をおすすめする理由

ひと昔前は、資産運用するには証券会社や銀行に行って、株式や投資信託を購入する必要があった。

しかし、現在はネットが普及して家にいながら様々な金融商品を購入できるようになっている。

サラリーマンの投資実態

そもそもサラリーマンの投資実態はどのようになっているのだろうか。

今回は、20~60代の男女サラリーマンに投資に関するアンケートを実施した。

投資を始めたきっかけ

アンケート調査によると、投資を始めたきっかけで最も多い理由としては「老後資金を貯めるため」が75.1%となった。

次に多かったのが「日々の生活費の足しにするため」が36.0%という結果である。

やはり、多くの人が給与だけでは生活に不安を感じ、老後資金を貯められないと感じているようだ。

資産における投資割合

資産における投資割合について調査してみると、年齢別にまとめた資産における平均投資割合は以下のようになった。

表1. 年齢別の資産における平均投資割合

年齢平均投資割合(%)
20~24歳37.6
25~29歳38.0
30~34歳38.0
35~39歳38.0
40~44歳37.7
45~49歳37.8
50~54歳38.5
55~59歳38.0
60~64歳34.3

年齢別に比較すると、どの年齢も資産の約38%を投資に回していることが分かる。

若年層から中年層まで満遍なく投資を実践している。ただし、60代以降になると投資の価格変動リスクによるものなのか、資産の約34%を投資に回すに留まっている。

何に投資しているのか

投資先に関して調査してみると、サラリーマンの投資先に関しては以下のような調査結果となった。

表2. サラリーマンの投資先

投資先割合(%)
投資信託68.3
株式59.3
FX16.4
ETF・REIT9.0
外貨預金7.9
その他6.9
債券4.8
不動産4.8
ファンドトラップ0.5

投資先としては投資信託が68.3%、株式が59.4%となっており、新NISAなどの税制優遇制度が追い風となって最も多い割合となっている。

ハイリスクハイリターンであるFXの割合も16.4%あり、損失が出たとしても給与で補填できるため、リスクが高い投資をしている人も多いことが伺える。

投資先を選ぶ基準

投資先を選ぶ基準の回答を見てみると、収益性(期待リターン)が70.4%、安定性(リスク)が71.4%となっている。

多くの人が高リターンと低リスクな投資先を求めていることが分かる。

また、手数料が32.8%、投資期間が16.9%となっており、手数料をなるべく払わずに短期間で利益を出したいと考えているようだ。

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サラリーマンにおすすめの投資先    

アンケート結果からサラリーマンにおすすめの投資先としては、「株式」「投資信託」「FX」となった。

株式

企業が発行する株式という有価証券を購入することを株式投資という。

企業が株式を発行する理由としては、他の企業や個人投資家からお金を集め、事業資金に回して会社を発展させることが目的である。

株式を購入することでその企業の株主となり、配当金や株主優待を受け取ることができる。

株価は世界情勢、経済状況、市場変化などによって大幅に変動し、金融商品の中では価格変動リスクが高い。

しかし、テレビや新聞などのメディアから情報が得やすく、企業が倒産しない限りは株式の資産価値はゼロにならない。

忙しいサラリーマンでも投資を続けられる金融商品である。

投資信託

投資信託は、複数の投資家からお金を集めてファンドマネージャーに運用してもらう金融商品である。

投資信託は複数の金融商品(株式、不動産、債券など)を組み合わせており、1つの投資信託を購入するだけでリスク分散になる。

株式のようにまとまったお金を投資する必要がなく、少額からでも購入が可能である。

そのため、その利点を活かした積立投資をしているサラリーマンも多い。

投資信託はファンドマネージャーが運用するため自分自身で資産配分の見直し(リバランス)をする必要はほとんどないため、投資に時間を割けないサラリーマンにおすすめの投資先である。

FX

FXは「Foreign Exchange」の略で、日本語では「外国為替証拠金取引」と呼ばれている。

ドルやユーロなど各国の通貨を売買することで、利益を得る取引となる。

FX取引は24時間365日世界各国で行われているため、サラリーマンでも取引しやすい。

また、FXではレバレッジという資金の何倍もの金額を取引できる仕組みがあり、国内では最大25倍までレバレッジをかけることができる。

例えば、100万円の資金があったとすると、25倍のレバレッジをかけた時の金額は、以下のようになる。

100万円×25倍=2,500万円

レバレッジをかけることで大きな資金を投資でき、短期間のうちに大きな利益が得られる可能性がある。

ただし、大きな利益が得られる可能性がある一方でレバレッジによって想定以上の損失を被る可能性があることも理解しておかなければならない。

サラリーマンにおすすめの運用ポートフォリオ

アンケート結果からサラリーマンのおすすめの運用ポートフォリオを紹介する。

安定型・スタンダード型・積極型の3つのポートフォリオ参考例を提示するので、活用してみてほしい。

もちろん自分のリスク許容度に合わせて資産配分を調整しても問題ない。

おすすめの運用ポートフォリオ①:安定型

安定型のポートフォリオは、「債券:50%、投資信託50%」という資産配分となる。

ローリスク・ローリターンの債券を50%を保有しながら、ミドルリスク・ミドルリターンの投資信託で着実にリターンを目指していく。

短期間で大きな利益が得られることは少ないが、暴落が起きたとしても大きく資産を失わずに長期間資産運用を続けることができる。

リターンを上げたい場合は、新興国株式を扱う投資信託を加えることでリターンを増やせるだろう。

ただし、新興国株式は暴落するリスクもあるので、資産に組み込む際には注意するようにしてほしい。

あまりリスクを取りたくないサラリーマンなら、このような運用ポートフォリオをおすすめする。

おすすめの運用ポートフォリオ②:スタンダード型

スタンダード型のポートフォリオは、「株式:35%、債券:30%、投資信託:35%」である。

株式35%と投資信託35%で高いリターンを狙っていく。

株式と投資信託の比率が大きいため、上昇相場では高いリターンが期待できるが、下落相場では大きな含み損を抱えることになる。

しかし、経済は長期的な目線で見れば成長し続けているため、一時的な暴落があったとしてもいずれ上昇するだろう。

リスク許容度が高いサラリーマンなら、このようなポートフォリオを組んでもいいだろう。

ただし、大半の資産を投資に回してしまうと暴落時に精神的な負担が大きくなってしまい、狼狽売りに繋がってしまう。

資産の50%以上は投資に回さないようにしておき、ある程度まとまった預貯金を確保するようにしておいてほしい。

おすすめの運用ポートフォリオ③:積極型

積極型のポートフォリオは「株式:40%、投資信託:30%、REIT:30%」である。

株式・投資信託・REITで積極的に投資を行い、高いリターンを実現する。

上昇相場だと非常に有効なポートフォリオとなり、大きな利益を確保することができるだろう。

ただし、リスクが高いので期間を決めてこのようなポートフォリオを組み、下落相場になった時に資産を売却して利益確保することをおすすめする。

サラリーマンだとたとえ損失が出たとしても給与で補填できるので、20~30代ぐらいの若年層はこのような積極的な投資でも問題ない。

ただし、あまりにリスクを高めてしまうと大きな資産を失うことになってしまうので、世界の市況に目を光らせておく必要がある。

サラリーマンの資産運用の注意点

サラリーマンが資産運用する際には、気を付けるべき注意点が3つある。

普段から気を付けるべきポイントなので、しっかりと理解しておいてほしい。

仕事に支障がないように資産運用をする

資産運用しているサラリーマンの中には、仕事に支障が出るほどのめり込んでいる人がいる。

業務中も頻繁にトイレや休憩所に行き、チャートや資産状況をチェックしている人も少なくない。

資産運用にそこまでのめり込んでしまうと、仕事のパフォーマンスに影響してしまうだろう。

また、頻繁に休憩していると上司からの心象も悪くなり、昇給や出世に響いてしまう。

あくまで仕事をメインとし、資産運用はサブという意識を持つようにしてほしい。

資産状況のチェックは休憩時間や業務時間外に限定し、業務中は仕事に集中することをおすすめする。

インサイダー取引には気を付ける

サラリーマンの場合、インサイダー取引には十分に気を付ける必要がある。

インサイダー取引とは、仕事上で知り得た上場企業の株価に影響を与える未公表の内部情報を利用して株式を売買することである。

内部情報を知らない一般的な投資家が不利益な取引になってしまうことから、インサイダー取引は金融商品取引法で禁止されている。

違反してしまうと罰金や懲役が科される場合があり、職場からも懲戒処分が下される可能性もある。

自社や取引先の情報を利用しての取引は決してしないようにしてほしい。

リスクを取り過ぎた取引をしない

サラリーマンがやりがちなのが、リスクを取り過ぎた取引だ。

暗号通貨やFXでハイレバレッジな投資をしたり、株式に資産を集中するなどリスクが高い取引によって大きな損失を出してしまうことがよくある。

資産運用はあくまで余裕資金で行うべきものであり、今後の生活に必要な資産は投資資金を分けて管理すべきである。

定期的に資産運用状況を見直し、リスクを取り過ぎないように心がけるようにしてほしい。

サラリーマンが資産運用するなら誰に相談するべき?

サラリーマンが資産運用を始めたとしても、どのように投資していけばいいか悩んでいる人も多いだろう。

投資に関する情報は世の中に数え切れないほどあり、どの情報を信じていいか迷ってしまうかもしれない。

ここからはサラリーマンが資産運用を考え始めた時におすすめできる相談先について解説していく。

サラリーマンが資産運用を専門家に相談するメリット

サラリーマンが資産運用する場合は、専門家に相談することをおすすめしている。

なぜなら、忙しく働いているサラリーマンが資産運用に関する情報を把握することは困難で、間違った投資方法や金融商品を選んでしまいがちだからだ。

また、知人や友人の甘い投資話に乗ってしまい、投資詐欺などの大きなトラブルに巻き込まれるケースも後を絶たない。

せっかく投資を始めたとしても間違った情報で大切な資産を失ってしまうのは非常にもったいない。

そういったミスをしないように、資産運用に自信がない人は必ず専門家に相談するようにしてほしい。

サラリーマンがIFAを活用するメリット

資産運用する上での相談先としては、IFA(独立型ファイナンシャルアドバイザー)がおすすめだ。IFAは金融機関に所属していないので、中立的な立場でアドバイスをもらえる。

銀行員のようなノルマも存在しないため、投資家が不利になるような手数料の高い金融商品を勧めてくる心配もない。また、IFAとは長期的な関係を築けるのも魅力だ。

IFAは個人事業主が多いので働く場所が自由であり、会社員のように転勤することもない。

顧客の利益を第一優先に考え、長期的にサポートをしてくれるIFAであれば安心して資産運用に励めるだろう。

IFA検索サービス「わたしのIFA」の活用法

IFAがおすすめだとしても、どうやってIFAを探したらいいか分からない人も多いだろう。

そんな時はIFA検索サービス「わたしのIFA」を利用してみてほしい。

都道府県・対応業務・対応可能な曜日など詳細な条件でIFAを検索できるようになっている。

各IFAのプロフィールページには自己紹介やプロフィールの他に所属法人や担当顧客層まで記載しているので、自分に合ったIFAが必ず見つかるはずである。

資産運用を考え始めたら、まずは「わたしのIFA」を利用してはいかがだろうか。

サラリーマンの資産運用は専門家に任せよう

この記事ではサラリーマンの資産運用の重要性、おすすめの投資先とポートフォリオについて解説した。

サラリーマンは日々の生活で忙しく、金融商品の選定や投資タイミングを見極めるのは難しい。

資産運用を始めたとしても投資がうまくいかず、大きな損失を被る結果になるかもしれない。

投資に自信がない人は、ぜひ専門家に相談するようにしてほしい。

特にIFAであれば金融機関に所属していないので、顧客の利益を第一に中立的な立場でアドバイスしてくれるだろう。

「わたしのIFA」を利用すれば、自分に合った条件で検査すれば最適なIFAを見つけられる。

資産運用について学ぶ時間がない忙しいサラリーマンは「わたしのIFA」の活用をおすすめする。

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サラリーマンの資産運用に関するQ&A

サラリーマンがほったらかしでできる投資手法はありますか?

ほったらかしで投資できる方法としては、積立投資が考えられる。

投資信託の一種であるインデックスファンドに毎月一定額を積立投資すれば、リスクが少なく着実に資産を築けるだろう。

ただし、投資信託でも損失が出ることもあるのでそれは理解しておかなければならない。

サラリーマンの平均投資額はいくらですか?

平均投資額といっても収入や家族構成などによって状況が変わるので、一概に判断するのは難しい。

外為どっとコムが18~60歳の500人にアンケート調査を行ったところ、月々の投資と貯金を合わせた平均額は94,000円という報告がある。

その半分を投資に回したと考えると、サラリーマンの平均投資額は月47,000円と判断できる。

月10万円投資するには資産がいくらくらい必要ですか?

月10万円を投資に回す場合は、生活防衛資金をあらかじめ持っておくことをおすすめする。病気やケガ、リストラなど不測の事態が起きた時にある程度の現金を手元に置いておかないと、投資した資産を取り崩すことになる。

サラリーマンならば生活費の3~6ヶ月分の現金を貯蓄用口座に置いておき、普段は手をつけないようにしておこう。

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