ヨーロッパでクレジットカードは使える?旅行におすすめのカードと手数料・現金との使い分け

ヨーロッパでクレジットカードは使える?旅行におすすめのカードと手数料・現金との使い分け

ヨーロッパでは、VisaかMastercardのクレジットカードなら、ホテル・レストラン・ショッピングの多くの支払いに使えます。ただし、現金が必要になる場面の多さは、国によって大きく違います。

キャッシュレス決済比率は、イギリスの64.0%に対してドイツは25.3%で、日本の39.3%より低い国もあります。地下鉄も都市ごとに違い、ロンドンとミラノでは公式の対応ブランドにJCBが入っていません。

パリのメトロは、カードでタッチして乗れる路線がまだ一部だけで、切符より0.80ユーロ高くなります。旅行の総額が大きいヨーロッパでは、手数料の差も無視できません。

1,000ユーロを払うと、手数料はカードによって2,822円から6,790円まで違ってしまいます。持っていくなら、1枚目も2枚目もタッチ決済のVisaかMastercardにして、発行会社を分けるのがおすすめです。

この記事では、国ごとのカード事情と地下鉄・バスの乗り方、手数料、おすすめのカード、現金・デビットカードとの使い分けを解説します。

この記事でわかること
  • 現金を使う場面が多い国・少ない国
  • 都市ごとの地下鉄で使えるブランド
  • 1,000ユーロの手数料は2,822〜6,790円

※本記事の情報は2026年10月時点のものです。

1,000ユーロ払ったときの手数料
1.60%のカード
イオンカードなど
2,822円
3.85%のカード6,790円

※1ユーロ=176.36円で試算


\海外事務手数料が1.6%!/

目次

ヨーロッパで日本のクレジットカードは使える?使える場所・使えない場所

ヨーロッパでは、日本で発行したVisa・Mastercardのクレジットカードが、ホテル・レストラン・ショッピングの多くの場面で使えます。

一方で、市場・屋台・小さな店・有料トイレなどでは、現金が必要になる場面が残っています。現金をどれくらい使うかは国によって違うため、行き先の国のキャッシュレス事情を知っておくと準備しやすくなります。

ヨーロッパのキャッシュレス事情はどれくらい進んでいる?

ヨーロッパのキャッシュレス決済比率は、国によって大きく違います。2023年の比率は、イギリスが64.0%、フランスが52.7%です(キャッシュレス推進協議会の国際比較)。一方で、イタリアは34.3%、ドイツは25.3%と、日本の39.3%を下回っています。

スクロールできます
国キャッシュレス決済比率(2023年)日本との差
イギリス64.0%24.7ポイント高い
フランス52.7%13.4ポイント高い
スウェーデン48.0%8.7ポイント高い
日本(比べる目安)39.3%―
イタリア34.3%5.0ポイント低い
ドイツ25.3%14.0ポイント低い

※キャッシュレス推進協議会の国際比較(2025年9月4日公表)

店頭の支払いの回数で見ても、ヨーロッパでは現金がまだ多く使われています。2024年のユーロ圏の店頭での支払いは、件数で52%が現金、39%がカードです(ECB=欧州中央銀行の調査)。国による差も大きく、オランダの現金の割合は22%、フィンランドは27%です。

イギリスやフランスに行くならカードが中心、ドイツやイタリアに行くなら現金を使う場面も多めに考えておくと、ちょうどよい準備になります。

Visa・Mastercard・JCB・アメックスはどれが使いやすい?

ヨーロッパ旅行での国際ブランドの選び方は、店と地下鉄の両方で使えるかどうかで決まります。国際ブランドは、Visa・Mastercard・JCB・American Expressなど、カード決済の仕組みを運営する会社のことです。

VisaとMastercardは、ヨーロッパの店で使える場面が多く、ロンドン・ローマ・ミラノの地下鉄でもタッチ決済で乗れます。本記事で紹介するカードの多くで選べるブランドです。

JCBは、店によっては使えないことがあります。地下鉄では、ローマはJCBのタッチ決済で乗れますが、ロンドンとミラノの公式の対応ブランドにJCBは入っていません(2026年10月時点)。一方で、パリには対面で日本語の相談ができる「JCBプラザ ラウンジ・パリ」があります。

American Expressは、ロンドン・ローマ・ミラノの地下鉄で使えるブランドです。本記事で紹介するカードでは、楽天カードだけが選べます。

スクロールできます
国際ブランド本記事で紹介するカードで選べるものヨーロッパ旅行に関係する情報
Visa三井住友カード(NL)、イオンカード、エポスカード、楽天カード、学生専用ライフカードロンドン・ローマ・ミラノの地下鉄のタッチ決済で使える
Mastercard三井住友カード(NL)、イオンカード、楽天カード、学生専用ライフカードロンドン・ローマ・ミラノの地下鉄のタッチ決済で使える
JCBイオンカード、JCBカード W、楽天カード、学生専用ライフカードローマの地下鉄では使える。ロンドン・ミラノは公式の対応ブランドに入っていない。パリにJCBプラザ ラウンジがある
American Express楽天カードロンドン・ローマ・ミラノの地下鉄のタッチ決済で使える

※2026年10月時点

店によって、扱う国際ブランドは違います。1枚のカードだけで旅行すると、そのブランドを扱わない店では支払えなくなってしまいます。VisaとMastercardを1枚ずつ持っていれば、どちらかのブランドで支払える店が増えます。

現金が必要になる場面(有料トイレ・市場・小さな店)

ヨーロッパでカードが使えないことがあるのは、市場・屋台・小さな店・有料トイレなどです。フランスでは、地方や少額の買い物、屋台で現金払いになることが多く、有料トイレやチップも現金が主流です。

スペインの小さな店・バル・カフェでも、カードを断られることがあります。こうした場面で使う分だけ、現地の通貨の現金を用意しておくと困りません。

スクロールできます
場面主な支払い方法注意点
ホテル・百貨店・レストランクレジットカード支払い通貨は現地通貨(ユーロ・ポンドなど)を選ぶ
地下鉄・バスカードのタッチ決済か切符都市ごとに使えるブランドが違う
小さな店・バル・カフェ現金も用意するカードを断られることがある
市場・屋台現金も用意する少額の支払いは現金のことが多い
有料トイレ小銭現金が主流

※2026年10月時点

現金を多く持ち歩くと、スリや置き引きにあったときの被害が大きくなってしまいます。カードを中心に使い、現金は小さな店やトイレに使う分だけにしておくのがヨーロッパでの払い方の基本です。

ヨーロッパの国によってクレジットカード事情はどう違う?

ヨーロッパは国ごとに、通貨・キャッシュレスの進み方・地下鉄の乗り方が違います。

周遊する国が決まったら、それぞれの国の事情を先に確かめておくと準備がスムーズです。主な6か国を表にまとめました。

スクロールできます
国通貨キャッシュレス決済比率(2023年)地下鉄のタッチ乗車日本語の窓口
イギリスポンド64.0%ロンドン:Visa・Mastercard・アメックスVJデスク・エポス(ロンドン)
フランスユーロ52.7%パリ:一部の路線だけ(全線は2030年まで)JCBプラザ ラウンジ・VJデスク・エポス(パリ)
イタリアユーロ34.3%ローマ:Visa・Mastercard・アメックス・JCB/ミラノ:Visa・Mastercard・アメックスVJデスク・エポス(ローマ)
ドイツユーロ25.3%―VJデスク・エポス(フランクフルト)
スペインユーロ――VJデスク(バルセロナ・マドリード)・エポス(バルセロナ)
スイススイスフラン――VJデスク(電話受付のみ)

※キャッシュレス決済比率はキャッシュレス推進協議会の国際比較。地下鉄は各交通局の公式情報、日本語の窓口は各カード会社の拠点一覧(2026年9〜10月時点)。「―」は本記事で扱うデータがないもの

ユーロの国とユーロ以外の国(イギリス・スイスなど)がある

ユーロを使う国は、2026年1月1日にブルガリアが加わって21か国になりました。フランス・イタリア・ドイツ・スペインなどはユーロで払えます。

一方で、イギリスはポンド、スイスはスイスフランです。ほかにも、チェコや北欧の一部の国は自国の通貨を使っています。ユーロの国とユーロ以外の国をまとめて回る旅行では、国ごとに通貨が変わります。

クレジットカードは、どの通貨の国でも同じように使えます。払うときに現地の通貨を選べば、国際ブランドのレートで円に換算され、カード会社の海外事務手数料が加わって請求されます。国ごとに現金を両替する手間を減らせるのも、周遊旅行でカードを使うよい点です。

現金を用意するときは、国ごとに必要な分だけにしておくと、余った通貨を円に戻すときの目減りを抑えられます。

現金を使う場面が多い国・少ない国(ドイツ・イタリアとイギリスの比率で示す)

キャッシュレス決済比率で比べると、イギリス(64.0%)はカードが使いやすい国です。ドイツ(25.3%)とイタリア(34.3%)は、日本(39.3%)より比率が低くなっています。

イギリスは、自動券売機がカードのみ対応のこともあるほど、キャッシュレスが進んでいます。ドイツやイタリアに行く人は、日本で過ごすときと同じくらいか、それ以上に現金を使う場面を見込んでおくと安心です。

行き先現金の考え方
イギリスカードが中心。現金は少額で足りることが多い
フランスカードが中心。地方・少額の買い物・屋台・有料トイレ用に小銭も用意する
イタリア・ドイツ日本と同じくらいか、それ以上に現金を使う場面を見込んでおく
スペインカードが中心。小さな店・バル・カフェ用に現金も用意する

※2026年10月時点

国別の記事がある5か国(イギリス・イタリア・フランス・ドイツ・スペイン)に行くなら

イギリス・イタリア・フランス・ドイツ・スペインは、国ごとの記事で支払い方を詳しく解説しています。

イギリスは、ポンド払いで、ロンドンの地下鉄はVisa・Mastercard・アメックスのタッチ決済で乗れます。観光客向けの付加価値税の払い戻しは、2021年1月1日に廃止されました。詳しくはイギリスでクレジットカードは使える?で解説しています。

フランスは、パリにJCBプラザ ラウンジがあり、JCBのカードを持つ人は日本語の相談ができます。パリのメトロはカードで乗れる路線がまだ一部だけです。詳しくはフランスでクレジットカードは使える?で解説しています。

イタリアは、ローマの地下鉄・バスでJCBのタッチ決済も使えます。キャッシュレス決済比率は日本より低いため、現金も多めに用意しておくと安心です。詳しくはイタリアでクレジットカードは使える?で解説しています。

ドイツは、キャッシュレス決済比率が25.3%で、キャッシュレス推進協議会の国際比較に載っている12の国・地域の中でもっとも低い国です。現金を使う場面を多めに見込んでおくと安心です。詳しくはドイツでクレジットカードは使える?で解説しています。

スペインは、小さな店・バル・カフェでカードを断られることがあります。バルセロナのバスは、タッチ決済で乗れます。

三井住友カードのVJデスクはバルセロナとマドリード、エポスカードの海外サポートデスクはバルセロナにあり、日本語で相談できます。詳しくはスペインでクレジットカードは使える?で解説しています。

ヨーロッパの地下鉄・バスはクレジットカードで乗れる?

ロンドン・ローマ・ミラノの地下鉄は、Visa・Mastercard・アメックスのタッチ決済で乗れます。

JCBで乗れるのは、この中ではローマだけです。パリのメトロは、カードでタッチして乗れる路線がまだ一部で、切符より運賃も高くなります。都市ごとの違いを先に知っておくと、どのカードを改札で使うか迷わずに済みます。

都市ごとにタッチ乗車で使えるブランドが違う

主な4都市の地下鉄・バスで、クレジットカードのタッチ決済に使えるブランドは次のとおりです。

スクロールできます
都市タッチ乗車できる交通機関Visa・MastercardAmerican ExpressJCB運賃の例・上限
ロンドン地下鉄・バスなど使える使える公式の対応ブランドにないZone 1の1回3.00〜3.10ポンド、Zone 1-2の1日の上限8.90ポンド
パリバス、オルリー空港の14号線、モンマルトルのケーブルカーから公式に記載なし公式に記載なし公式に記載なしカードで乗るとメトロ・RERは3.35ユーロ(切符より0.80ユーロ高い)
ローマバス・トラム・地下鉄A・B・C線など使える使える使える24時間で8.50ユーロが上限
ミラノ地下鉄・バス・トラム使える使える公式の対応ブランドにない1回2.20ユーロ、24時間で7.60ユーロが上限

※各交通局の公式情報(TfL・イル=ド=フランス・モビリテ・ATAC・ATM)。ロンドンの運賃は2026年3月1日から。2026年10月時点

ロンドンの地下鉄は、1回の運賃がZone 1で3.00〜3.10ポンド(約631〜652円)です。何回乗っても、1日の運賃はZone 1-2なら8.90ポンド(約1,873円)で止まります。英国外で発行されたカードには、カード会社の海外事務手数料がかかることがあります。

ローマは、地下鉄・バス・トラムにタッチ決済で乗れ、24時間以内の運賃は8.50ユーロ(約1,499円)が上限です。ミラノは1回(90分)2.20ユーロ(約388円)、24時間で7.60ユーロ(約1,340円)が上限になっています。

パリは、カードでタッチして乗れるのが、バス・オルリー空港の14号線・モンマルトルのケーブルカーなど一部に限られます。メトロは2027年7月の1号線から順に広がり、全線は2030年までの予定です。

カードで乗るとメトロ・RERは1回3.35ユーロ(約591円)で、切符より0.80ユーロ高く、乗り換えも含まれません。パリでは、切符で乗るほうが0.80ユーロ安く済みます。

ロンドンの地下鉄の乗り方とVisitor Oyster(旅行者向けの交通系ICカード)との比べ方は、イギリスでクレジットカードは使える?で詳しく解説しています。パリのメトロとバスの乗り方は、フランスでクレジットカードは使える?で解説しています。

乗り降り・乗り換えは同じカードでタッチする

タッチ決済で乗るときは、乗るときと降りるときに同じカードを使ってください。ロンドンでは、違うカードや端末でタッチすると、1日の上限運賃が効かず、正しい運賃が請求されません。

iPhoneで乗ってApple Watchで降りるのも、別の端末として扱われます。ミラノでも、乗り降りと乗り換えは同じカードでタッチします。

注意すること内容
乗り降りは同じカード違うカードだと上限運賃が効かない(ロンドン)
スマホとスマートウォッチ同じカードでも別の端末として扱われる
Oysterや別のカードを近づけない端末の近くにある別のカードが読み取られる「カードクラッシュ」が起きる(ロンドン)
海外事務手数料運賃にもカード会社の海外事務手数料がかかることがある

※TfL・ATMの公式情報。2026年10月時点

財布ごとかざすと、使うつもりのない別のカードが読み取られてしまうことがあります。改札では、使うカードを1枚だけ取り出してタッチすると確実です。

国をまたぐ鉄道・LCCの予約はカードで払う

国をまたいで移動する鉄道や格安航空会社(LCC)は、ネットで予約してカードで払えます。予約サイトで日本円での支払いを選べる場合も、店での支払いと同じく現地の通貨を選んでおくと、DCC(自国通貨建て決済)で割高になる可能性を避けられます。

旅行中に払う鉄道代は、カードの海外旅行保険にも関わります。エポスカードとJCBカード Wは、出国後に電車・バスなどの料金を初めて払った場合も、その時点から保険が付きます。出国前に旅行代金を払い忘れていても、現地で鉄道の切符をこれらのカードで払えば補償が始まります。

ヨーロッパでクレジットカードを使うと手数料はどれくらいかかる?

ヨーロッパでのカード払いは、ユーロやポンドの金額を円に換算し、カード会社の海外事務手数料を加えた額で請求されます。

本記事で紹介するカードの料率は、1.60%から3.85%まで。1,000ユーロの支払いで試算すると、手数料は2,822円から6,790円です。ヨーロッパ旅行は滞在が長く総額が大きくなりやすいため、料率の違いが請求額に表れやすくなります。

海外事務手数料の仕組みと1,000ユーロの計算例

ヨーロッパでカードを使うと、ユーロ建ての金額は国際ブランドの決済センターで円に換算されます。そのレートに海外事務手数料が加わって、円の請求額が決まります。

換算日は、利用データが決済センターに届いた日です。利用日より後になることがあり、カードを使った日のレートとは限りません。旅行中に見た為替レートと、後日届く請求の換算レートは一致しない場合があります。

請求額は、次の式で試算できます。

試算には、三菱UFJ銀行が2026年10月26日に公表したユーロの相場を使います。この日のTTS(円をユーロに替えるときのレート)は177.86円、TTB(ユーロを円に替えるときのレート)は174.86円でした。2つの中間をとると、1ユーロは176.36円です。

1,000ユーロを手数料なしで換算すると、176,360円になります。1.60%のカードなら、1,000×176.36×1.016で、請求額は179,182円です。

スクロールできます
海外事務手数料率主なカード100ユーロの手数料/請求額1,000ユーロの手数料/請求額
0%(換算のみ)―0円/17,636円0円/176,360円
1.60%イオンカード、JCBカード W282円/17,918円2,822円/179,182円
3.63%三井住友カード(NL)、楽天カード640円/18,276円6,402円/182,762円
3.85%エポスカード、学生専用ライフカード679円/18,315円6,790円/183,150円
4.50%(参考)三菱UFJカード(2026年11月16日利用分から)794円/18,430円7,936円/184,296円

※1ユーロ=176.36円(三菱UFJ銀行の2026年10月26日のTTS 177.86円・TTB 174.86円の中間)で試算。円未満は四捨五入。実際は各国際ブランドのレートで換算される

100ユーロの支払いで上乗せされる手数料は、1.60%のカードで282円、3.85%のカードで679円です。1,000ユーロになると、手数料は2,822円と6,790円で、3,968円違います。

イギリスでポンドを払う場合も、仕組みは同じです。100ポンド(約21,042円)なら、手数料は1.60%のカードで337円、3.85%のカードで810円になります(1ポンド=210.42円で試算)。

カードによって海外事務手数料はどれくらい違う?

主なカードの海外事務手数料は次のとおりです。

スクロールできます
カード・発行会社国際ブランド海外事務手数料適用時期・改定前の料率
イオンカード(イオンマークのカード)Visa・Mastercard・JCB1.60%ブランドを問わず同じ料率
JCBカード WJCB1.60%(非課税)―
三井住友カード(NL)Visa・Mastercard3.63%(税込)2024年11月1日に改定
楽天カードVisa・Mastercard・JCB・American Express3.63%2025年3月から(改定前2.20%)
エポスカードVisa3.85%2025年7月1日利用分から(改定前2.20%)
学生専用ライフカード(ライフカード)Visa・Mastercard・JCB3.85%2024年12月1日利用分から(改定前2.20%)
クレディセゾン発行カードVisa・Mastercard・JCB・American Express3.85%2024年12月4日処理分から
三菱UFJカードVisa・Mastercard3.85%→4.50%(税込)2026年11月16日利用分から

※2026年10月時点

カードごとに1,000ユーロを払ったときの手数料を試算すると、次のようになります。

スクロールできます
カード海外事務手数料100ユーロの手数料1,000ユーロの手数料1,000ユーロの請求額
イオンカード(WAON一体型)1.60%282円2,822円179,182円
イオンカードセレクト1.60%282円2,822円179,182円
JCBカード W1.60%282円2,822円179,182円
三井住友カード(NL)3.63%640円6,402円182,762円
楽天カード3.63%640円6,402円182,762円
エポスカード3.85%679円6,790円183,150円
学生専用ライフカード3.85%679円6,790円183,150円
参考:三菱UFJカード(2026年11月16日利用分から)4.50%794円7,936円184,296円

※1ユーロ=176.36円で試算。円未満は四捨五入

旅行全体で考えると、違いはさらに大きくなります。現地での買い物・食事・交通費などで30万円分をカードで払ったとすると、手数料は1.60%のカードで4,800円、3.85%のカードで11,550円です。同じ旅行でも、6,750円違ってしまいます。

料率30万円分の支払いにかかる手数料
1.60%4,800円
3.63%10,890円
3.85%11,550円
4.50%(参考)13,500円

※為替レートを使わず、円に換算した30万円分の支払いで試算

三菱UFJカードは、2026年11月16日利用分からVisa・Mastercardの料率が4.50%に上がります。11月16日以降にヨーロッパへ行く予定がある人は、手持ちのカードの料率を出発前に確かめておきましょう。カード別の海外手数料をもっと詳しく比べたい人は、海外手数料が安いクレジットカードの比較を参考にしてください。

日本円での支払い(DCC)とATMの通貨選択は割高になりやすい

ヨーロッパの店やATMでは、支払い通貨を現地の通貨にするか日本円にするか選べる場合があります。日本円で払う方法は、DCC(自国通貨建て決済)と呼ばれます。

日本円を選ぶと、その場で円の金額が分かるのは便利です。ただし換算には店やATMの事業者が決めたレートが使われ、カード会社で換算するより割高になってしまう可能性があります。

EUの国では、店頭やATMで円への換算を提案する事業者に、ECBの参照レートに対する上乗せ率(%)を画面に表示する決まりがあります。現地の通貨で払えることを知らせることも、事業者の義務です。画面に上乗せ率が表示されたら、それが日本円で払うときに上乗せされる分だと考えてください。

スクロールできます
選んだ通貨換算レートを決めるところ請求額の傾向
現地の通貨(ユーロ・ポンドなど)国際ブランドの決済センター(カード会社の海外事務手数料を加算)決済センターのレートに海外事務手数料を加えた額で請求される
日本円店・ATMの事業者ECBの参照レートに上乗せ率が加わる。カード会社で換算するより割高になる可能性がある

※EUの規則(EU)2019/518(2020年4月19日適用、現在は規則(EU)2021/1230に統合)

端末の画面やレシートに日本円の金額が出たら、支払う前に現地の通貨で払いたいと伝えてください。ATMで引き出すときも、「換算せずに続ける」など現地の通貨のまま進む選択肢を選ぶと、上乗せを避けられます。

ヨーロッパ旅行に持っていくクレジットカードの選び方

ヨーロッパ旅行には、1枚目も2枚目もタッチ決済のVisaかMastercardを持っていくのがおすすめです。

2枚ともロンドンやミラノの地下鉄で使えるブランドにしておけば、1枚が使えなくなっても困りません。そのうえで、海外事務手数料と海外旅行保険の条件を比べると、1枚目に何を選ぶかが決まります。4つの基準を表にまとめました。

スクロールできます
基準見るところ判断の目安
国際ブランド1枚目と2枚目のブランド2枚ともVisaかMastercard(JCBはロンドン・ミラノの地下鉄で公式の対応ブランドにない)
発行会社1枚目と2枚目の発行会社別の発行会社にする
海外事務手数料料率1.60%か、3.63〜3.85%か
海外旅行保険保険が付く支払いの条件と治療費用・携行品損害旅行代金や交通費をどのカードで払うか

1枚目はタッチ決済のVisaかMastercard

1枚目をタッチ決済のVisaかMastercardにすると、店での支払いと地下鉄の運賃を同じカードで払えます。本記事で紹介する6枚(7種)のうち、JCBカード W以外はVisaかMastercardを選べるカードです。

タッチ決済は、カードやスマホを端末にかざして支払う方法です。カードを店員に渡さずに払えるので、スリや置き引きに気をつけたい観光地でもカードを手元から離さずに済みます。

スクロールできます
カードタッチ決済・スマホ決済ロンドン・ミラノの地下鉄
三井住友カード(NL)Visaのタッチ決済・Mastercardタッチ決済に対応使える(Visa・Mastercard)
イオンカード(WAON一体型)、イオンカードセレクトVisa・Mastercard・JCBのタッチ決済に対応(マークのあるカード)Visa・Mastercardなら使える
エポスカードVisa Touchマークのあるカードが対応(非対応のカードは順次対応)Visa Touchマークのあるカードで使える
JCBカード WJCBのタッチ決済に対応(マークがないカードはMyJCBで対応カードに切り替え)。Apple Pay・Google Payにも設定できる公式の対応ブランドにない(ローマは使える)
楽天カード全ブランドがタッチ決済に対応Visa・Mastercard・American Expressは使える
学生専用ライフカードApple Pay・Google Payに対応Visa・Mastercardで作り、タッチ決済のマークがあるかを確かめる

※2026年10月時点

手数料を抑えたいならイオンカード(VisaかMastercard)、病院代や盗難に備えたいならエポスカード(Visa)を1枚目にするのがおすすめです。すぐに使えるカードがほしいなら、最短10秒でカード番号が表示される三井住友カード(NL)が合います。

2枚目も別の発行会社のVisa・Mastercardにする

2枚目も、地下鉄に乗れるVisaかMastercardにしておくと安心です。2枚目をJCBにすると、1枚目が使えなくなったときに、ロンドンやミラノの地下鉄にカードで乗れない可能性があります。JCBは両都市の公式の対応ブランドに入っていないためです。

2枚目は、1枚目と別の発行会社のカードにするのがおすすめです。1枚目をスリにあって利用を止めても、別の発行会社のカードなら影響を受けずに使えます。

たとえば、1枚目がエポスカード(Visa)なら、2枚目をイオンカード(Mastercard)にする組み合わせです。2枚とも地下鉄のタッチ決済に使えるうえ、エポスカードの保険とイオンカードの1.60%の手数料を両方使えます。

JCBカード Wは、パリのJCBプラザ ラウンジやローマの地下鉄を使う人が加える3枚目にするのがおすすめです。

スクロールできます
持っていくものおすすめのカード・手段使う場面
1枚目タッチ決済のVisa・Mastercard(三井住友カード(NL)・イオンカード・エポスカード)店での支払い、地下鉄・バスの運賃
2枚目1枚目と別の発行会社のVisa・Mastercard1枚目が使えないときの店での支払いと地下鉄
3枚目(必要な人だけ)JCBカード WパリのJCBプラザ ラウンジ、ローマの地下鉄
現金国ごとの通貨を少額小さな店・市場・有料トイレ

※2026年10月時点

1枚目と2枚目の組み合わせ例を表にまとめました。

スクロールできます
組み合わせの例1枚目2枚目この組み合わせの特徴
病院代・盗難に備えるエポスカード(Visa)イオンカード(Mastercard)2枚とも地下鉄に使える。疾病治療270万円・携行品損害20万円のエポスカードと、手数料1.60%のイオンカード
手数料を抑えるイオンカード(VisaかMastercard)三井住友カード(NL)(1枚目と違うブランド)1枚目は手数料1.60%。2枚目はヨーロッパ7都市のVJデスクを使える
すぐに使える1枚目がほしい三井住友カード(NL)(Visa・Mastercard)エポスカード(Visa)か、イオンカード(Mastercard)1枚目は最短10秒でカード番号を表示。2枚目で保険か手数料を補う
パリにも行くエポスカード(Visa)イオンカード(Mastercard)+3枚目にJCBカード W地下鉄は1枚目・2枚目で乗り、パリではJCBプラザ ラウンジを使う

※年会費はいずれも無料。組み合わせは一例

イオンカード(WAON一体型)とイオンカードセレクトは、どちらもイオンの発行です。2枚目をイオンカードにするなら、1枚目はイオン以外の発行会社のカードを選んでください。

ヨーロッパ以外の旅行にも使うカードを選びたい人は、海外旅行におすすめのクレジットカードも参考にしてください。

旅行の総額が大きいので海外事務手数料の低さで選ぶ(1.60%のカードと3.63〜3.85%のカード)

本記事で紹介するカードの海外事務手数料は、1.60%のグループと3.63〜3.85%のグループに分かれます。

スクロールできます
グループカード1,000ユーロの手数料ロンドン・ミラノの地下鉄海外旅行保険
1.60%イオンカード(WAON一体型)、イオンカードセレクト2,822円Visa・Mastercardで作れば使えるなし
1.60%JCBカード W2,822円公式の対応ブランドにない治療費用100万円
3.63%三井住友カード(NL)、楽天カード6,402円使える(楽天カードはJCB以外)治療費用50万円(三井住友)、200万円(楽天)
3.85%エポスカード、学生専用ライフカード6,790円使える(ライフカードはVisa・Mastercardで作る)治療費用200万〜270万円(エポス)、なし(ライフ)

※1ユーロ=176.36円で試算。2026年10月時点

ヨーロッパ旅行は滞在が長くなりやすく、ホテル代や鉄道代でカードを使う額も大きくなります。手数料だけで比べるなら、1.60%のイオンカードかJCBカード Wです。ただし、ロンドンやミラノの地下鉄にも使えるのは、VisaかMastercardで作ったイオンカードになります。

イオンカード(WAON一体型)とイオンカードセレクトには、海外旅行保険が付きません。手数料の低いイオンカードを1枚目にする場合は、保険が付く別のカードを2枚目にして、旅行代金や交通費をそのカードで払っておくと備えになります。

3.63〜3.85%のカードには、手数料以外の条件で選ぶ理由があります。三井住友カード(NL)は、最短10秒でカード番号が表示され、ヨーロッパ7都市のVJデスクを使えます。エポスカードは、疾病治療費用が270万円・携行品損害が20万円で、出国後に電車などの料金を払っても海外旅行保険が付くカードです。

海外旅行保険の治療費用と付帯条件を確かめる

旅行中のけがや病気に備えるなら、カードの海外旅行保険で見るのは治療費用です。ヨーロッパの医療事情や医療費の目安は、出発前に外務省の「世界の医療事情」で国ごとに確かめてください。

ヨーロッパでは、盗難などの持ち物の被害にも備えておきたいところです。ジェイアイ傷害火災の2025年度の事故データでは、欧州での事故のうち携行品損害が36.7%と、比較的高い割合でした。携行品損害は、旅行中に持ち物を盗まれたり壊したりしたときの補償です。

本記事で紹介するカードのうち、海外旅行保険が付くカードはすべて利用付帯です。利用付帯は、旅行代金や交通費などをそのカードで支払ったときに保険が付く仕組みのこと。どの支払いが条件になるかはカードごとに違うため、保険を使うカードで何を払うかを先に決めておくと確実です。

スクロールできます
カード海外旅行保険治療費用(傷害/疾病)保険が付く支払い対象外・注意点
エポスカード最高3,000万円200万円/270万円宿泊を伴う募集型企画旅行の代金か、公共交通乗用具の料金を支払う(出国後の支払いも可)本人のみ。携行品損害20万円(免責3,000円)
楽天カード最高2,000万円200万円/200万円日本出国前に募集型企画旅行の代金を支払う航空券のみ、海外ホテルの宿泊料金などは対象外
JCBカード W最高2,000万円100万円/100万円出国前に公共交通乗用具か募集型企画旅行の料金を支払う(出国後に公共交通乗用具の料金を払った場合も、その時点から補償)―
三井住友カード(NL)最高2,000万円50万円/50万円事前に旅費などをカードで支払う入会後「選べる無料保険」で別の保険に変更できる
イオンカード(WAON一体型)、イオンカードセレクトなし(購入品・紛失盗難の補償はあり)――旅行中のけがや病気は、保険付きの別のカードで備える
学生専用ライフカードなし――2026年3月31日以降に出発する旅行から廃止

※最高額は傷害死亡・後遺障害の金額。三井住友カード(NL)の補償額は2025年10月16日から適用。2026年10月時点

保険を選ぶときは、最高額よりも治療費用を見てください。本記事で紹介する年会費無料のカードの中では、エポスカードの疾病治療費用がもっとも大きくなっています。

エポスカードとJCBカード Wは、出国後に公共交通乗用具の料金を初めて払った場合も保険が付きます。公共交通乗用具は、飛行機・電車・バスなど、料金を払って乗る交通機関のことです。ヨーロッパでは、都市間の鉄道や空港からの電車の切符をこれらのカードで払えば、その時点から補償が始まります。

楽天カードは、出国前にパッケージツアーの代金を支払えば保険が付きます。航空券だけを楽天カードで買った場合は、保険の対象外になってしまいます。

ヨーロッパ旅行におすすめのクレジットカード

ヨーロッパ旅行向けに編集部が選んだのは、次の6枚(7種)のクレジットカードです。

紹介の順番は、申込数や利用者数の順ではなく、旅行での役割の順。1枚目・2枚目におすすめのVisa・Mastercardのカードを先に紹介し、そのあとに条件が合う人におすすめのカードを紹介します。この6枚(7種)は、海外事務手数料・海外旅行保険・地下鉄で使えるタッチ決済・ヨーロッパの日本語窓口の情報をもとに、編集部が選んだ範囲です。

役割カード
1枚目・2枚目におすすめ(Visa・Mastercard)三井住友カード(NL)、イオンカード(WAON一体型)・イオンカードセレクト、エポスカード
条件が合う人におすすめJCBカード W(パリ・ローマに行く人の3枚目)、楽天カード(パッケージツアーで行く人)、学生専用ライフカード(学生)
スクロールできます
カード国際ブランド年会費海外事務手数料1,000ユーロ時の手数料海外旅行保険ロンドン・ミラノの地下鉄ヨーロッパの日本語窓口
三井住友カード(NL)Visa・Mastercard永年無料3.63%6,402円最高2,000万円(治療50万円)使えるVJデスク(ロンドン・パリ・ローマなど7都市)
イオンカード(WAON一体型)Visa・Mastercard・JCB無料1.60%2,822円なし(購入品・紛失盗難の補償はあり)Visa・Mastercardなら使えるなし
イオンカードセレクトVisa・Mastercard・JCB無料1.60%2,822円なし(購入品・紛失盗難の補償はあり)Visa・Mastercardなら使えるなし
エポスカードVisa永年無料3.85%6,790円最高3,000万円(治療200万〜270万円)使える海外サポートデスク(ロンドン・パリ・ローマなど)
JCBカード WJCB永年無料1.60%2,822円最高2,000万円(治療100万円)公式の対応ブランドにない(ローマは使える)JCBプラザ ラウンジ・パリ
楽天カードVisa・Mastercard・JCB・American Express永年無料3.63%6,402円最高2,000万円(治療200万円)JCB以外なら使えるなし(一般カードはトラベルデスクの対象外)
学生専用ライフカードVisa・Mastercard・JCB無料3.85%6,790円なしVisa・Mastercardでタッチ決済のマークがあれば使えるLIFE DESK(日本語サービス)

※2026年10月時点。1,000ユーロ時の手数料は1ユーロ=176.36円で試算(円未満は四捨五入)。海外旅行保険はすべて利用付帯で、カッコ内は傷害治療・疾病治療の補償額

三井住友カード(NL)

三井住友カード(NL)は、VisaとMastercardのどちらかを選べるカードです。どちらのブランドもタッチ決済に対応していて、ロンドン・ローマ・ミラノの地下鉄でも使えます。申し込みから最短10秒でカード番号が表示されるので、航空券やホテル、鉄道の予約にすぐ使えます。

ヨーロッパでの日本語のサポートが手厚いのも特徴です。三井住友カードのVJデスクは、ロンドン・パリ・ローマ・フランクフルト・アムステルダム・バルセロナ・マドリードの7都市にあります(2026年9月現在)。スイスなど、電話受付のみの国もあります。

海外事務手数料は3.63%(税込)で、2024年11月1日に改定されました。1,000ユーロの支払いで試算すると、手数料は6,402円です。1.60%のカードと比べると、同じ支払いでも3,580円多くかかってしまいます。

海外旅行保険は最高2,000万円ですが、傷害治療費用と疾病治療費用は50万円ずつです。事前に旅費などをこのカードで支払っておけば、保険の対象になります。入会後は「選べる無料保険」で、別の種類の保険に変えることもできます。

すぐに使えて、ヨーロッパの多くの都市で日本語の相談もできる1枚目がほしい人におすすめのカードです。2枚目には、手数料1.60%のイオンカード(1枚目と違うブランド)か、保険が手厚いエポスカードを組み合わせる方法があります。申し込めるのは満18歳以上(高校生を除く)の人です。

項目三井住友カード(NL)
年会費永年無料
国際ブランドVisa・Mastercard
海外事務手数料3.63%(税込)
100ユーロ時の手数料(試算)640円
1,000ユーロ時の手数料(試算)6,402円
海外旅行保険最高2,000万円(利用付帯)。傷害治療・疾病治療は各50万円。「選べる無料保険」で変更可
タッチ決済Visaのタッチ決済・Mastercardタッチ決済(ロンドン・ローマ・ミラノの地下鉄で使える)
日本語サポートVJデスク(ロンドン・パリ・ローマ・フランクフルト・アムステルダム・バルセロナ・マドリード。2026年9月現在)
申し込み条件満18歳以上(高校生を除く)
発行最短10秒でカード番号を表示

イオンカード(WAON一体型)・イオンカードセレクト(VisaかMastercardで作る)

イオンカード(WAON一体型)とイオンカードセレクトは、どちらも海外事務手数料が1.60%です。Visa・Mastercard・JCBのどれを選んでも料率は変わりません。1,000ユーロの支払いで試算すると手数料は2,822円で、3.63〜3.85%のカードの6,402〜6,790円より少なく済みます。

ヨーロッパ旅行に持っていくなら、VisaかMastercardで作るのがおすすめです。JCBで作ると、ロンドンやミラノの地下鉄では公式の対応ブランドに入っていないため、乗れない可能性があります。

VisaかMastercardで作れば、1.60%の料率と地下鉄のタッチ決済を1枚で持てます。タッチ決済が使えるのは、タッチ決済のマークがあるカードです。

ブランドの決め方は、イオンカードの国際ブランドの選び方で詳しく解説しています。

イオンカード(WAON一体型)とイオンカードセレクトの付帯保険は、購入品の補償と紛失・盗難の補償で、海外旅行保険は付いていません。この2枚だけでは、旅行中のけがや病気に備えられなくなってしまいます。

イオンのカードの中で海外旅行保険が付くのは、イオンゴールドカード(最高3,000万円・利用付帯)とTGC CARD(JCB、最高2,000万円・利用付帯)です。2枚のどちらかを持っていく場合は、エポスカードなど保険付きの別のカードで旅行代金や交通費を払っておきましょう。

海外の日本語デスクはなく、紛失・盗難の受付のみです。

手数料を抑えることを優先したい人には、どちらのカードもおすすめします。1枚目にも2枚目にも使えるカードで、エポスカード(Visa)の2枚目にMastercardで作る組み合わせも合います。2枚の違いは、発行までの日数と、イオン銀行のキャッシュカード機能の有無にあります。

スクロールできます
項目イオンカード(WAON一体型)イオンカードセレクト
年会費無料無料
国際ブランドVisa・Mastercard・JCB(ヨーロッパではVisaかMastercardがおすすめ)Visa・Mastercard・JCB(ヨーロッパではVisaかMastercardがおすすめ)
海外事務手数料1.60%1.60%
100ユーロ時の手数料(試算)282円282円
1,000ユーロ時の手数料(試算)2,822円2,822円
申し込み条件18歳以上(高校生は卒業年度の1月1日以降)18歳以上(高校生は卒業年度の1月1日以降)
発行までの期間申込後最短5分でカード発行。カード本体は審査後2週間程度で届く審査後1〜2週間程度で届く
キャッシュカード機能・引き落とし―イオン銀行のキャッシュカード機能付き。イオン銀行口座から引き落とし
タッチ決済Visa・Mastercard・JCBのタッチ決済(マークのあるカード)。Apple Pay・イオンiDにも対応Visa・Mastercard・JCBのタッチ決済(マークのあるカード)
ロンドン・ミラノの地下鉄Visa・Mastercardなら使えるVisa・Mastercardなら使える
海外旅行保険なし(購入品・紛失盗難の補償はあり)なし(購入品・紛失盗難の補償はあり)
海外のサポート紛失・盗難の受付のみ(海外の日本語デスクはない)紛失・盗難の受付のみ(海外の日本語デスクはない)

イオンカード(WAON一体型)は、申し込みから最短5分でカードが発行されます。出発までの日数が短い人でも、手続きを進めやすいカードです。カード本体は審査後2週間程度で届きます。


\海外事務手数料が1.6%!/

イオンカードセレクトは、イオン銀行のキャッシュカード機能が一体になったカードです。利用代金はイオン銀行口座から引き落とされます。

イオン銀行を使っている人や、カードと口座を1枚にまとめたい人に合います。審査後1〜2週間程度で届くので、旅行の日程に合わせて早めに申し込んでおくと安心です。

年会費無料!Web限定!
\最大
5,000WAON POINT進呈/

エポスカード

エポスカードは、出国前だけでなく出国後の支払いでも海外旅行保険が付くカードです。宿泊を伴う募集型企画旅行の代金か、公共交通乗用具の料金をエポスカードで払うと保険が付きます。

出国前に払った場合は、旅行開始から90日間が補償期間。出国後に公共交通乗用具の料金を初めて払った場合も、その時点から90日間が補償されます。

補償の内訳は次のとおりです。

補償項目補償額
傷害死亡・後遺障害最高3,000万円
傷害治療費用200万円
疾病治療費用270万円
賠償責任3,000万円(免責なし)
救援者費用100万円
携行品損害20万円(免責3,000円、1個10万円限度)

免責は、保険金から差し引かれる自己負担額のことです。

本記事で紹介する年会費無料のカードの中で、疾病治療費用がもっとも大きいのはエポスカードの270万円です。携行品損害も20万円まで補償されるので、スリや置き引きにあったときの備えにもなります。

国際ブランドはVisaなので、ロンドン・ローマ・ミラノの地下鉄にもタッチで乗れます。病院代や盗難への備えを重視する人には、エポスカードを1枚目にすることをおすすめします。

エポスカードの海外サポートデスクは、ヨーロッパではロンドン・パリ・ローマ・フランクフルト・ブダペスト・バルセロナにあります。周遊する都市にデスクがあれば、困ったときに日本語で相談できます。

海外事務手数料は3.85%で、2025年7月1日利用分から2.20%より上がりました。1,000ユーロの支払いで試算すると、手数料は6,790円になってしまいます。

保険の対象は本人のみで、カード発行日の翌日以降に出発する旅行が対象です。カードが届くまで7〜10日前後かかるため、出発日から逆算して申し込んでおきましょう。

マルイの店頭で受け取る場合は、最短で当日に受け取れます。

タッチ決済はVisa Touchマークのあるカードで使えます。2枚目には、手数料1.60%のイオンカード(Mastercard)を組み合わせるのがおすすめです。エポスカードの評判は、エポスカードのデメリットと評判で詳しく解説しています。

項目エポスカード
年会費永年無料
国際ブランドVisa
海外事務手数料3.85%(2025年7月1日利用分から)
100ユーロ時の手数料(試算)679円
1,000ユーロ時の手数料(試算)6,790円
海外旅行保険最高3,000万円(利用付帯)。傷害治療200万円・疾病治療270万円・携行品損害20万円。本人のみ
タッチ決済Visa Touchマークのあるカード(非対応のカードは順次対応)。ロンドン・ローマ・ミラノの地下鉄で使える
海外サポート海外サポートデスク(ヨーロッパはロンドン・パリ・ローマ・フランクフルト・ブダペスト・バルセロナ)
届くまでの日数7〜10日前後(マルイ店頭なら最短当日)

\入会金・年会費永年無料!/

JCBカード W(パリのJCBプラザ ラウンジを使うなら)

JCBカード Wの海外事務手数料は1.60%(非課税)です。1,000ユーロの支払いで試算した手数料は2,822円。通常のポイント還元率は1.0%で、年会費は40歳以降も永年無料です。

ヨーロッパでJCBカード Wを持つ理由は、パリとローマです。JCBプラザ ラウンジは、ヨーロッパではパリにあり、日本語で観光やレストランの相談ができます。ローマの地下鉄・バスは、JCBのタッチ決済でも乗れます。

一方で、JCBは店によっては使えないことがあり、ロンドンとミラノの地下鉄の公式の対応ブランドにも入っていません。JCBカード Wだけで旅行すると、払えない場面が出てきてしまいます。1枚目と2枚目のVisa・Mastercardに加える3枚目として持つのがおすすめです。

海外旅行保険は最高2,000万円で、傷害治療費用と疾病治療費用は100万円ずつです。出国前に公共交通乗用具か募集型企画旅行の料金をこのカードで払うと、保険が付きます。

出国後に電車などの料金を払った場合も、その時点から補償されます。補償の詳しい条件は、JCBカード Wの海外旅行保険で解説しています。

国際ブランドはJCBだけです。申し込めるのは18歳以上39歳以下で、本人か配偶者に安定した継続収入がある人(学生は高校生を除く)。

40歳以上の人は申し込めなくなってしまいます。ナンバーレスのカードなら、最短5分でカード番号が発行されます。

項目JCBカード W
年会費永年無料(40歳以降も無料)
国際ブランドJCB
海外事務手数料1.60%(非課税)
100ユーロ時の手数料(試算)282円
1,000ユーロ時の手数料(試算)2,822円
ポイント還元率通常1.0%
海外旅行保険最高2,000万円(利用付帯)。傷害治療・疾病治療は各100万円
タッチ決済JCBのタッチ決済に対応(マークがないカードはMyJCBで切り替え)。Apple Pay・Google Payにも設定できる
地下鉄ローマは使える。ロンドン・ミラノは公式の対応ブランドにない
日本語サポートJCBプラザ ラウンジ・パリ(対面)
申し込み条件18歳以上39歳以下で本人か配偶者に安定継続収入(学生は高校生を除く)
発行ナンバーレスは最短5分で番号発行

JCBカード W

JCBカード W

ここがおすすめ!

  • 常時ポイント還元率1.0%
  • Amazon.co.jp※3で4倍
  • セブン‐イレブン※4で4倍
  • スターバックス※5で21倍
  • 年会費永年無料
  • 発行まで最短5分※1
還元率年会費
1.0〜10.50%※2永年無料
国際ブランド電子マネー
JCBQUICPay、Apple Pay※6、Google Pay※7
国内旅行保険海外旅行保険
なし最高2,000万円
(利用付帯)

※1 モバ即の入会条件【1】 9:00AM~8:00PMでお申し込み。(受付時間を過ぎた場合は、翌日受付扱い)【2】 顔写真付き本人確認書類による本人確認。(運転免許証/マイナンバーカード/在留カード)モバ即での入会後、カード到着前の利用方法について、詳しくはHPをご確認ください。※2 還元率は交換商品により異なります。 ※3 Amazon、Amazon.co.jpおよびそれらのロゴは、Amazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。※4 セブン‐イレブンでは、一部対象とならない店舗があります。法人会員の方は対象となりません。※5 スターバックス カードへのオンライン入金・オートチャージ、Starbucks eGift 、モバイルオーダーが対象です。店舗でのご利用分・入金分はポイント倍付の対象となりません。※6 App Store、Apple Pay、Apple Watch、Face IDは、米国および他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。※7 Google、Android、Google Play、Google Pay は Google LLC の商標です。※ Amazon.co.jp・セブン‐イレブン・スターバックスの倍率は、事前のポイントアップ登録が必要です(2026年10月時点)。

楽天カード

楽天カードは、Visa・Mastercard・JCB・American Expressの4ブランドから選べます。どのブランドもタッチ決済に対応しています。

ヨーロッパの地下鉄に乗りたい人は、Visa・Mastercard・American Expressのどれかを選んでください。JCBを選ぶと、ロンドンとミラノの地下鉄では公式の対応ブランドに入っていないため、乗れない可能性があります。

年会費は永年無料で、利用額の条件もありません。

海外事務手数料は、2025年3月から3.63%になりました。改定前は2.20%です。

1,000ユーロの支払いで試算すると、手数料は6,402円になります。海外旅行保険は最高2,000万円で、傷害治療費用と疾病治療費用は200万円ずつです。

保険が付く条件は、日本出国前に募集型企画旅行の代金を楽天カードで払っていることです。

楽天カードで払うもの海外旅行保険
出国前に払ったパッケージツアー(募集型企画旅行)の代金対象
出国後に決済した海外ツアー対象外
航空券のみの購入対象外
海外ホテルの宿泊料金対象外
空港利用税対象外

携行品損害は1個10万円が限度で、1事故につき3,000円が自己負担です。一般カードは、トラベルデスクの対象外になっています。

旅行会社のパッケージツアーでヨーロッパへ行き、その代金を出国前に楽天カードで払う人におすすめです。航空券とホテルを別々に予約する周遊旅行では、保険の対象外になってしまいます。その場合は、別のカードで保険を用意する必要があります。

項目楽天カード
年会費永年無料(利用額の条件なし)
国際ブランドVisa・Mastercard・JCB・American Express
海外事務手数料3.63%(2025年3月から)
100ユーロ時の手数料(試算)640円
1,000ユーロ時の手数料(試算)6,402円
海外旅行保険最高2,000万円(利用付帯)。傷害治療・疾病治療は各200万円
保険の条件日本出国前に募集型企画旅行の代金を楽天カードで支払う
タッチ決済全ブランド対応(ロンドン・ミラノの地下鉄で使えるのはVisa・Mastercard・American Express)

新規入会&利用で
\
5,000ポイントプレゼント /

学生なら学生専用ライフカード

学生専用ライフカードは、満18歳以上満25歳以下で大学・大学院・短期大学・専門学校に在学中の人が申し込めます。進学予定の満18歳以上の高校生も対象です。

海外での利用総額の4%がキャッシュバックされます。事前のエントリーが必要で、上限は年間10万円、対象は在学期間中のみ。

LIFE DESK(日本語サービス)で、海外旅行のサポートも受けられます。スマホ決済はApple Pay・Google Payに対応しています。

海外旅行保険は廃止されました。2026年3月31日以降に旅行へ出発する人は、保険を使えなくなってしまいます。

海外事務手数料は3.85%で、2024年12月1日利用分から2.20%より上がりました。1,000ユーロの支払いで試算すると、手数料は6,790円です。

キャッシュバックとは別に、支払いのたびにこの手数料がかかります。

国際ブランドは、Visa・Mastercard・JCBから選べます。ヨーロッパで使うなら、VisaかMastercardで作ってください。地下鉄に乗るときは、手元のカードにタッチ決済のマークがあるかを確かめておくと安心です。

卒業旅行などでヨーロッパを回り、海外での支払いでキャッシュバックを受けたい学生におすすめのカードです。保険は、海外旅行保険が付く別のカードで備える必要があります。本記事で紹介する年会費無料のカードで疾病治療費用がもっとも大きいのはエポスカードで、満18歳以上(高校生を除く)の学生も申し込めます。

項目学生専用ライフカード
年会費無料
国際ブランドVisa・Mastercard・JCB(ヨーロッパではVisaかMastercardがおすすめ)
海外事務手数料3.85%(2024年12月1日利用分から)
100ユーロ時の手数料(試算)679円
1,000ユーロ時の手数料(試算)6,790円
海外利用の特典海外利用総額の4%をキャッシュバック(事前エントリー要、年間最大10万円、在学期間中のみ)
海外旅行保険なし(2026年3月31日以降に出発する旅行から廃止)
日本語サポートLIFE DESK
スマホ決済Apple Pay・Google Pay
申し込み条件満18歳以上満25歳以下で大学・大学院・短期大学・専門学校に在学中(進学予定の満18歳以上の高校生も可)

\最大15,000円キャッシュバック/

ヨーロッパではクレジットカード・現金・デビットカードをどう使い分ける?

ヨーロッパでは、店ではクレジットカード、地下鉄はVisa・Mastercardのタッチ決済か切符、小さな店やトイレは現金と使い分けると困りません。

周遊で通貨が変わる旅行では、カードを中心にして現金を国ごとに少しずつ用意するのが無駄のない持ち方です。ユーロ・ポンド・スイスフランなら、外貨のまま払えるデビットカードを使う方法もあります。

現金はどれくらい用意すればいい?

現金の額は、行き先の国と、小さな店・市場・有料トイレを使う回数で決まります。ヨーロッパ全体で「1日いくら」と決められる公的な目安はないため、行き先ごとに考えてください。

行き先・場面現金の考え方
イギリスカードが中心。ポンドの現金は少額でよい
フランスカードが中心。地方・屋台・有料トイレ用に小銭
イタリア・ドイツ日本と同じくらいか、それ以上に現金を使う場面を見込む
スペインカードが中心。小さな店・バル・カフェ用に現金も用意
スイス・チェコなどユーロ以外の国その国の通貨を少額。カードを中心にする
パリのメトロ切符はカードで乗るより0.80ユーロ安い

※2026年10月時点

現金を多く持つほど、スリや置き引きにあったときの被害は大きくなります。在フランス日本国大使館への日本人の窃盗被害の連絡は、2026年4〜6月の3か月で40件あり、うち28件がパリと近郊でした。現金は小さな店やトイレに使う分だけにして、大きな支払いはカードで済ませると安心です。

ユーロ・ポンドの用意のしかた(日本で両替・現地ATM・Sony Bank WALLET・Wise・Revolut)

ユーロやポンドは、両替・ATMキャッシング・デビットカードの3つの方法で用意できます。

スクロールできます
用意のしかた内容・手数料注意点
日本で両替出発前に現地の通貨を手元に用意できるレートは両替する場所ごとに違う
現地で両替円を現地の通貨に替えるレートは両替所ごとに違う
ATMキャッシングクレジットカードで現地の通貨を引き出す金利・手数料はカードごとに違う。ATMで円への換算を勧められたら断る
Sony Bank WALLETユーロ・ポンド・スイスフラン・スウェーデンクローナは外貨のまま払える外貨預金から払えば海外事務手数料0%
WiseのカードでATMから引き出す1か月25,000円まで無料。超過分は100円+1.75%カード発行1,200円
RevolutのカードでATMから引き出す月25,000円か5回まで無料。超過分は2%平日はプランの上限内なら両替手数料なし、週末は1%

※2026年10月時点

三菱UFJ銀行の相場では、円をユーロに替えるTTSは177.86円、ユーロを円に戻すTTBは174.86円です(2026年10月26日)。円とユーロを行き来させると、1ユーロあたり3.00円目減りしてしまいます。

現金の両替には、これとは別の、差の大きいレートが使われます。ポンドはTTS 214.42円・TTB 206.42円で、1ポンドあたり8.00円の差です。

余った外貨を円に戻すより、使う分だけ用意するほうが手数料を抑えられます。

ヨーロッパでは、Sony Bank WALLETが役に立ちます。ユーロ・英ポンド・スイスフラン・スウェーデンクローナは、外貨のまま支払える10通貨に入っています。

ソニー銀行の外貨預金から払えば、海外事務手数料は0%です。円の預金から払う「円からアシスト」の為替コストは、ソニー銀行の案内で確かめてください。

ATMキャッシングの金利や手数料は、カードごとに違います。海外キャッシングを使うには、カードに利用可能枠を設定しておく必要があります。ATMの画面で日本円への換算を勧められたら、現地の通貨のまま進めてください。

PayPay・Apple Payはヨーロッパで使える?

PayPayは、ヨーロッパでは使えません。PayPayの海外支払いモードで使える国・地域は、韓国と台湾の2つです(2026年10月時点)。

Apple Payなどのスマホのタッチ決済は、ミラノの地下鉄ではApple Pay・Samsung Payに対応しています。ロンドンでは、英国外で発行したカードを登録したスマホは使えないか、海外事務手数料がかかる場合があるため、カード本体でタッチするほうが確実です。

スマホで乗るときは、乗るときと降りるときに同じ端末を使ってください。iPhoneで乗ってApple Watchで降りると、別の端末として扱われます。

スクロールできます
支払い手段ヨーロッパで使えるか補足
PayPay使えない海外支払いモードの対象は韓国・台湾のみ
Apple Pay・Google Pay使えるミラノの地下鉄はApple Pay・Samsung Payに対応。ロンドンは英国外のカードだと使えない場合がある
クレジットカードのタッチ決済使える都市ごとに地下鉄で使えるブランドが違う
Sony Bank WALLETユーロ・ポンド・スイスフランは外貨のまま払えるソニー銀行の外貨預金から払う
現金使える小さな店・市場・有料トイレ

※2026年10月時点

スマホ決済で払う場合も、中身はスマホに登録したカードです。地下鉄に乗るなら、スマホにはVisaかMastercardのカードを入れておくと確実です。

支払い場面別の使い分け早見表

ヨーロッパでの支払い方法を場面ごとに表にまとめました。

スクロールできます
場面主な支払い方法補足
ホテル・百貨店・レストランクレジットカード(現地の通貨で払う)日本円での支払いを勧められたら現地の通貨を選ぶ
ロンドン・ローマ・ミラノの地下鉄Visa・Mastercard・アメックスのタッチ決済JCBはローマのみ。乗り降りは同じカードで
パリのメトロ切符カードで乗れる路線は一部で、カードは1回0.80ユーロ高い
小さな店・バル・市場現金も用意するカードを断られることがある
有料トイレ小銭現金が主流
ATM現地の通貨を選ぶ円への換算を勧められたら断る
鉄道・LCCの予約海外旅行保険の条件に合うカードエポスカード・JCBカード Wは出国後の交通費の支払いでも保険が付く

※2026年10月時点

ヨーロッパでクレジットカードを安全に使うための注意点

ヨーロッパでカードを使う前に、利用通知・暗証番号・予備のカードの3つを準備しておきましょう。

パリなどの観光地ではスリや置き引きの被害が報告されているため、カードを分けて持つことも大切です。出発前にすることを表にまとめました。

準備出発前にすること
利用通知カード会社のアプリやメールで利用通知を受け取る設定にする
暗証番号持っていくカードすべての4桁の暗証番号を確かめる
予備のカード別の発行会社のVisa・Mastercardを用意し、1枚目と別の場所に入れる
緊急連絡先カード会社の紛失・盗難の連絡先と、行き先の都市の日本語窓口を控える

スリ・置き引きとスキミングを防ぐには?

フランスでは、2026年4〜6月の3か月に、日本人の窃盗被害の連絡が在フランス日本国大使館に40件ありました。そのうち28件が、パリと近郊での被害です。手口には、スリ・置き引き・ひったくり・コインばらまき泥棒・押しつけ販売などがあります。

カードを守るには、支払いのときにカードを手元から離さないことが基本です。タッチ決済なら、カードを店員に渡さずに払えます。

スクロールできます
対策内容目的
タッチ決済を使うカードを店員に渡さず、自分で端末にかざすカード情報の盗み取りを防ぐ
カードを分けて持つ1枚目と2枚目を別の場所に入れる1か所で盗まれても支払いを続けられる
現金を多く持たない大きな支払いはカードで済ませる盗まれたときの被害を小さくする
利用通知の設定カード会社のアプリやメールで、利用のたびに通知を受け取る身に覚えのない利用に早く気づく
支払い通貨の確認端末やレシートの通貨が現地の通貨になっているかを見る割高な日本円での支払いを避ける
連絡先の控え紛失・盗難の連絡先をカードとは別に控える気づいたときにすぐ利用を止める

※2026年10月時点

カードを盗まれたら、すぐにカード会社に連絡して利用を止めてください。持ち物の被害に備えるなら、携行品損害の補償があるカードの海外旅行保険も役に立ちます。

暗証番号を出発前に確認しておく(券売機・無人機で求められることがある)

ヨーロッパでは、カードを差し込んで暗証番号を入力して支払う場面があります。駅の券売機や無人の端末でも、暗証番号を求められることがあります。暗証番号を覚えていないと、カードが使えなくなってしまいます。

海外でも、カードの暗証番号は4桁です。暗証番号の確かめ方はカード会社ごとに違うため、出発前に各カード会社の案内で調べておくと確実です。

状況対応
暗証番号の入力を求められた4桁の暗証番号を入力する
暗証番号を覚えていない出発前にカード会社で確かめる
2枚目のカードを持っていく2枚目の暗証番号も確かめておく
タッチ決済に対応していない端末だったカードを差し込んで暗証番号を入力する
ATMでキャッシングするキャッシングにも暗証番号が必要。利用可能枠の設定も出発前に済ませる

2枚とも暗証番号を確かめておけば、どちらのカードでも支払えます。

ホテル・レンタカーのデポジットはクレジットカードで

ヨーロッパのホテルでは、チェックインのときにデポジット(保証金)としてクレジットカードの提示を求められることがあります。

デポジットの額は、カードの利用可能枠から一時的に差し引かれる場合があります。旅行中の支払いに使う枠が足りなくならないよう、出発前に利用可能枠を確かめておくと安心です。

レンタカーを借りる人も、借りる手続きでクレジットカードが必要になることがあります。必要なカードの条件は、出発前に各レンタカー会社の案内で確かめてください。

カードが使えないときの対処(予備の1枚・緊急連絡先・日本語の窓口)

カードが使えないときに備える方法は、予備のカードと緊急連絡先の2つです。予備のカードは、1枚目と別の発行会社のVisaかMastercardにしておくと、店でも地下鉄でも使えます。2枚目は、1枚目とは別の場所に入れておいてください。

ヨーロッパで日本語の相談ができる窓口は、カードと都市によって違います。

カードヨーロッパの日本語窓口
三井住友カード(NL)VJデスク:ロンドン・パリ・ローマ・フランクフルト・アムステルダム・バルセロナ・マドリード(ほかに電話受付のみの国あり。2026年9月現在)
エポスカード海外サポートデスク:ロンドン・パリ・ローマ・フランクフルト・ブダペスト・バルセロナ
JCBカード WJCBプラザ ラウンジ・パリ(対面)
イオンカード海外の日本語デスクはない(紛失・盗難の受付のみ)
楽天カード一般カードはトラベルデスクの対象外
学生専用ライフカードLIFE DESK(日本語サービス)

※2026年10月時点。住所・受付時間は出発前に各カード会社の案内で確かめる

状況対処
1枚目のブランドを扱わない店だったブランドの違う2枚目で支払う
カードが読み取れない2枚目のカードか現金で支払う
地下鉄でタッチできないタッチ決済のマークがあるか、その都市で使えるブランドかを見る
カードを紛失・盗難したカード会社の緊急連絡先に連絡して利用を止める
日本語で相談したい行き先の都市にあるカード会社の日本語窓口に連絡する

カード会社の紛失・盗難の連絡先は、スマホのメモと紙の両方に控えておくと、スマホを一緒になくしても紙の控えから連絡できます。カードが使えないときの対処は、海外でのクレジットカードの使い方とトラブル対処法でも詳しく解説しています。

よくある質問

ETIAS(欧州渡航情報認証制度)はいつから必要?申請料はいくら?

ETIASは、日本などビザが不要な国の人が、ETIASの対象のヨーロッパの国に入る前にオンラインで申請する認証制度です。申請料は20ユーロ(約3,527円)で、18歳未満と70歳以上は無料です。

開始日は2026年10月時点で決まっておらず、EUが開始の数か月前に知らせるとしています。出発前に、ETIASの公式サイトで最新の情報を確かめてください。

ヨーロッパで免税(付加価値税の払い戻し)は受けられる?

付加価値税の払い戻しを受けられるかどうかや手続きの方法は、国や店によって違います。買い物の前に、店で払い戻しの手続きができるかを確かめてください。イギリスでは、観光客向けの付加価値税の払い戻し制度が2021年1月1日に廃止されています。

イギリス・スイスなどユーロ以外の国でも同じクレジットカードで払える?

払えます。VisaかMastercardのカードなら、ポンドやスイスフランの国でも、ユーロの国と同じように使えます。

海外事務手数料の率は、払う通貨が変わっても同じです。たとえば100スイスフラン(約19,080円)を払うと、手数料は1.60%のカードで305円、3.85%のカードで735円です(1スイスフラン=190.80円、2026年10月26日の三菱UFJ銀行の相場の中間で計算)。

周遊するときは、国が変わるたびに両替するより、カードを中心にして、現金はその国で使う分だけを少額用意するほうが、余った通貨を円に戻すときの目減りを抑えられます。外貨のまま払いたい人は、ユーロ・ポンド・スイスフラン・スウェーデンクローナに対応しているデビットカードのSony Bank WALLETも使えます(ソニー銀行の外貨預金から払う場合)。

ヨーロッパでクレジットカードのキャッシングは使える?

ヨーロッパのATMでも、クレジットカードの海外キャッシングでユーロやポンドを引き出せます。使うには、カードに利用可能枠を設定しておく必要があります。

手続きに日数がかかることがあるため、出発前に各カード会社で確かめてください。金利や手数料はカードごとに違います。

ATMの画面で日本円への換算を勧められたら、現地の通貨のまま進めると上乗せを避けられます。

まとめ

ヨーロッパでは、Visa・Mastercardのクレジットカードなら多くの店で使え、ロンドン・ローマ・ミラノの地下鉄にもタッチ決済で乗れます。

ただし、ドイツやイタリアは日本よりキャッシュレス決済比率が低く、パリのメトロはカードで乗れる路線がまだ一部です。カードは、1枚目も2枚目もタッチ決済のVisaかMastercardにして、発行会社を分けるのが基本です。

手数料を抑えるならイオンカード(VisaかMastercard)、病院代や盗難に備えるならエポスカードがおすすめ。パリやローマに行く人は、JCBカード Wを3枚目に加えてください。

支払い通貨は日本円ではなく現地の通貨を選び、小さな店やトイレに使う現金を国ごとに少額用意しておきましょう。イギリス・イタリア・フランス・ドイツ・スペインに行く人は、国別の記事も参考にしてください。

※本記事の情報は2026年10月時点のものです。

出典

目次